1970年設立。三菱重工業の自動車部門を分離して発足し、パジェロ・ランサーで海外市場を開拓。リコール隠し問題を経て経営危機に陥り、日産・ルノーアライアンスに参画して再建を図る。
1970
決断
三菱自動車株式会社を設立
1971
クライスラーが株式取得
1971クライスラーが株式取得
1977
岡崎工場を新設
1977岡崎工場を新設
1978
東洋工機で四輪車生産を開始(パジェロ製造)
1978東洋工機で四輪車生産を開始(パジェロ製造)
1978
クライスラーが経営危機
1978クライスラーが経営危機
1979
滋賀工場を新設
1979滋賀工場を新設
1980
三菱商事と海外販売で協業
1980三菱商事と海外販売で協業
1982
SUV「パジェロ」を発売
1982SUV「パジェロ」を発売
1985
クライスラーと合弁基本契約を解消
1985クライスラーと合弁基本契約を解消
1985
クライスラーと合弁で米国現地生産法人を設立
1985クライスラーと合弁で米国現地生産法人を設立
1988
東京証券取引所第1部に株式上場
1988東京証券取引所第1部に株式上場
1994
米国法人でセクハラ民事訴訟
1994米国法人でセクハラ民事訴訟
1995
東洋工機を買収(岐阜工場発足・パジェロ製造)
1995東洋工機を買収(岐阜工場発足・パジェロ製造)
1997
タイの現地法人を子会社化
1997タイの現地法人を子会社化
1998
米国事業で人員削減
1998米国事業で人員削減
2000
ダイムラークライスラーと提携
2000ダイムラークライスラーと提携
2001
リコール隠しで副社長を書類送検
2001リコール隠しで副社長を書類送検
2001
早期退職者を募集
2001早期退職者を募集
2003
三菱ふそうを売却
2003三菱ふそうを売却
2004
リコール隠しが発覚(2回目)
2004リコール隠しが発覚(2回目)
2004
財務状況が悪化・経営危機
2004財務状況が悪化・経営危機
2005
ダイムラークライスラーと提携解消
2005ダイムラークライスラーと提携解消
2008
オーストラリアでの現地生産を終了
2008オーストラリアでの現地生産を終了
2015
北米での現地生産を終了
2015北米での現地生産を終了
2016
日産と戦略提携契約を締結
2016日産と戦略提携契約を締結
2021
最終赤字に転落
2021最終赤字に転落
2021
パジェロ製造の乗用車工場を閉鎖
2021パジェロ製造の乗用車工場を閉鎖
2024
日産・ホンダ・三菱自動車の経営統合を発表
2024日産・ホンダ・三菱自動車の経営統合を発表
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三菱自動車:売上高売上
■単体 | ■連結(単位:億円
27,895億円
売上高:2024/3
三菱自動車:売上高_当期純利益率利益
○単体 | ○連結(単位:%)
5.5%
利益率:2024/3
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区分売上高利益※利益率
1972/3単体 売上高 / 当期純利益---
1973/3単体 売上高 / 当期純利益---
1974/3単体 売上高 / 当期純利益---
1975/3単体 売上高 / 当期純利益---
1976/3単体 売上高 / 当期純利益---
1977/3単体 売上高 / 当期純利益---
1978/3単体 売上高 / 当期純利益---
1979/3単体 売上高 / 当期純利益8,745億円156億円1.7%
1980/3単体 売上高 / 当期純利益9,030億円140億円1.5%
1981/3単体 売上高 / 当期純利益11,079億円83億円0.7%
1982/3単体 売上高 / 当期純利益10,821億円131億円1.2%
1983/3単体 売上高 / 当期純利益10,613億円126億円1.1%
1984/3単体 売上高 / 当期純利益11,736億円55億円0.4%
1985/3単体 売上高 / 当期純利益14,083億円66億円0.4%
1986/3単体 売上高 / 当期純利益15,788億円253億円1.6%
1987/3単体 売上高 / 当期純利益15,586億円144億円0.9%
1988/3単体 売上高 / 当期純利益17,526億円110億円0.6%
1989/3単体 売上高 / 当期純利益---
1990/3単体 売上高 / 当期純利益---
1991/3単体 売上高 / 当期純利益---
1992/3連結 売上高 / 当期純利益30,871億円295億円0.9%
1993/3連結 売上高 / 当期純利益31,804億円258億円0.8%
1994/3連結 売上高 / 当期純利益29,469億円55億円0.1%
1995/3連結 売上高 / 当期純利益34,141億円126億円0.3%
1996/3連結 売上高 / 当期純利益35,370億円127億円0.3%
1997/3連結 売上高 / 当期純利益36,720億円115億円0.3%
1998/3連結 売上高 / 当期純利益37,352億円-1,018億円-2.8%
1999/3連結 売上高 / 当期純利益35,126億円56億円0.1%
2000/3連結 売上高 / 当期純利益33,349億円-233億円-0.7%
2001/3連結 売上高 / 当期純利益32,767億円-2,781億円-8.5%
2002/3連結 売上高 / 当期純利益32,006億円112億円0.3%
2003/3連結 売上高 / 当期純利益38,848億円373億円0.9%
2004/3連結 売上高 / 当期純利益25,194億円-2,154億円-8.6%
2005/3連結 売上高 / 当期純利益21,226億円-4,747億円-22.4%
2006/3連結 売上高 / 当期純利益21,200億円-921億円-4.4%
2007/3連結 売上高 / 当期純利益22,028億円87億円0.3%
2008/3連結 売上高 / 当期純利益26,821億円347億円1.2%
2009/3連結 売上高 / 当期純利益19,735億円-548億円-2.8%
2010/3連結 売上高 / 当期純利益14,456億円47億円0.3%
2011/3連結 売上高 / 当期純利益18,284億円156億円0.8%
2012/3連結 売上高 / 当期純利益18,072億円239億円1.3%
2013/3連結 売上高 / 当期純利益18,151億円379億円2.0%
2014/3連結 売上高 / 当期純利益20,934億円1,046億円4.9%
2015/3連結 売上高 / 当期純利益21,807億円1,770億円8.1%
2016/3連結 売上高 / 当期純利益22,678億円1,976億円8.7%
2017/3連結 売上高 / 当期純利益19,066億円-458億円-2.5%
2018/3連結 売上高 / 当期純利益21,923億円1,196億円5.4%
2019/3連結 売上高 / 当期純利益25,145億円1,460億円5.8%
2020/3連結 売上高 / 当期純利益22,702億円-257億円-1.2%
2021/3連結 売上高 / 当期純利益14,554億円-3,123億円-21.5%
2022/3連結 売上高 / 当期純利益20,389億円740億円3.6%
2023/3連結 売上高 / 当期純利益24,581億円1,687億円6.8%
2024/3連結 売上高 / 当期純利益27,895億円1,547億円5.5%
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1970
4

三菱自動車株式会社を設立

三菱自動車の自動車部門を分離

1969年に三菱重工は自動車部門(乗用車・バス・トラック)において、米国の大手自動車メーカーであるクライスラーとの提携を決定。合弁事業として展開する方針を決め、1970年4月に三菱重工の子会社として「三菱自動車株式会社」を設立した。1971年にクライスラーが三菱自動車の株式15%を取得することで、三菱重工とクライスラーの共同事業として経営した。

三菱重工から自動車部門を継承

1970年6月に三菱自動車は、三菱重工の自動車部門を譲り受けて営業を開始した。主要な生産拠点は、水島製作所、名古屋製作所、京都製作所、川崎製作所であった。

三菱自動車発足直後(1972年度)の国内販売シェアは、乗用車6.6%、トラック11.4%、バス22.2%であった。商用車のうち、大型トラックはシェア34.6%、大型バスは37.3%であり、大型商用車でシェアを確保していた。

クライスラーと合衆国流通契約を締結

三菱自動車は合弁相手であるクライスラーと、米国における乗用車販売の契約として「合衆国流通契約」を締結。三菱自動車は米国における乗用車販売について「2ドア車のみ・販売はクライスラーが独占する」ことで無期限で合意した。

この契約により、三菱自動車は米国における乗用車の輸出について制限を課せられ(主力の4ドア車の販売が不能)、販売網に関しても自力での形成ができない状況となった。クライスラーとしては、三菱自動車を「日本進出のため」に活用し、北米においては、クライスラーと三菱自動車が競合しないため、排他的な契約に至った。

しかし、三菱自動車としては北米における経営に制約が課され、主力である4ドアの小型車の輸出が封じられたことから、提携当初からクライスラーとの関係性が悪化する要因となった。このため、合衆国流通契約は「不平等条約」とも形容され、1981年に契約を改定するまで不利な状況が続いた。

久保富夫(三菱自動車・社長)証言

僕がこの会社に来た時、両社(注:三菱自動車とクライスラー)はえらく不信の仲でしたね。相互不振は極まるものがありました。その後、提携のメリットを生かそうということに努力し、現在は精神的には極めて良好です。が、一つ問題なのは、北米、アフリカ、中米地区などで、クライスラーが当社の独占販売権を握っていることです。向こうも本気に売るようになり、だいぶ販売量は増えていますが・・・。

というのは米国のメーカーは省エネルギーのため、今後小型車志向に転換せざるを得ない状況にある。すると80年代にはクライスラーが自社の小型車販売に当然力を入れるだろうから、われわれの車の米国市場での売れ行きにひびきかねない。この点、契約変更して、なんとか米国で自社の車を売れるようにしなければと考えています。(略)

非常に縛られるような提携はやめるべきでしょうね。環境が絶えず変わりますから、10年、20年、50年先をみて、ノンエクスクルーシブ(非独占的)な契約を結ぶべきです。いちいち指摘すると差し障りがありますが、率直に言って、三菱グループでも随分、不利な提携がありますよ。(略)

GMは開発などの面でクライスラーより上でしょう。ですから、いすゞがGMと組んで得たメリットは、われわれがクライスラーと提携して得たものより大きかったと思います。


1978/7/31 日経ビジネス
三菱自動車株式会社を設立に関する出来事年表
19695月
三菱重工とクライスラーが合弁事業で提携
19704月
三菱自動車株式会社を合弁設立(三菱重工・クライスラー)
19706月
三菱重工から自動車部門を譲受
1971
クライスラーが株式取得
1977
8

岡崎工場を新設

1977年に名古屋自動車製作所岡崎工場(愛知県岡崎市)を新設。総工費は140億円で、乗用車の量産に従事

1978
東洋工機で四輪車生産を開始(パジェロ製造)
1978
クライスラーが経営危機
1979
12

滋賀工場を新設

1979/3期(単体)売上高 8,745億円当期純利益 156億円

1979年に京都製作所滋賀工場を新設。敷地面積10.5万平方メートル。総工費は140億円。エンジンの量産に従事

1979/3期(単体)売上高 8,745億円当期純利益 156億円
1980
10

三菱商事と海外販売で協業

1980/3期(単体)売上高 9,030億円当期純利益 140億円

1980年代を通じて三菱自動車は海外向けの輸出を強化。クライスラー社との合衆国流通契約については1981年9月に改訂し、同年12月に三菱自動車は米国に現地法人を新設した。

1980/3期(単体)売上高 9,030億円当期純利益 140億円
三菱商事と海外販売で協業に関する出来事年表
19807月
クライスラーに株式買戻を提案
198010月
オーストラリアに現地法人を新設
19819月
合衆国流通契約を改定
198112月
米国に現地法人を新設
1982
SUV「パジェロ」を発売
1985
6

クライスラーと合弁基本契約を解消

1985/3期(単体)売上高 14,083億円当期純利益 66億円

1985年6月に三菱自動車はクライスラーとの合弁基本契約を解消。代わりにクライスラーは三菱自動車の株式5%を追加取得(三菱重工から取得)することで、三菱自動車への出資比率を15%から20%に高めた。

1985/3期(単体)売上高 14,083億円当期純利益 66億円
1985
クライスラーと合弁で米国現地生産法人を設立
1988
東京証券取引所第1部に株式上場
1994

米国法人でセクハラ民事訴訟

1994/3期(連結)売上高 29,469億円当期純利益 55億円

米国法人において女性社員に対するセクシャルハラスメントが発生。被害者が集団訴訟を実施して民事訴訟に至った。

この結果、1998年に三菱自動車は和解金として48億円の支払いを実施。

1994/3期(連結)売上高 29,469億円当期純利益 55億円
1995
東洋工機を買収(岐阜工場発足・パジェロ製造)
1997
タイの現地法人を子会社化
1998
米国事業で人員削減
2000
ダイムラークライスラーと提携
2001
リコール隠しで副社長を書類送検
2001
早期退職者を募集
2003
三菱ふそうを売却
2004
リコール隠しが発覚(2回目)
2004
3

財務状況が悪化・経営危機

2004/3期(連結)売上高 25,194億円当期純利益 -2,154億円

リコール隠しにより巨額損失を計上。2004年3月末時点で三菱自動車は連結自己資本比率1.4%となり、債務超過寸前の財務状況となった

2004/3期(連結)売上高 25,194億円当期純利益 -2,154億円
2005
ダイムラークライスラーと提携解消
2008
オーストラリアでの現地生産を終了
2015
北米での現地生産を終了
2016
日産と戦略提携契約を締結
2021
3

最終赤字に転落

2021/3期(連結)売上高 14,554億円当期純利益 -3,123億円

販売不振により減損損失1179億円(国内6拠点の生産設備)および事業構造改革費用702億円(主に欧州向け新製品の投入凍結など)を計上。そのほかの損失も併せて、特別損失で合計2982億円を計上し、2021年3月期に三菱自動車は3123億円の最終赤字に転落した。

2021/3期(連結)売上高 14,554億円当期純利益 -3,123億円
2021
8

パジェロ製造の乗用車工場を閉鎖

2021/3期(連結)売上高 14,554億円当期純利益 -3,123億円

販売が低迷していたSUV「パジェロ」の生産終了を決定。子会社パジェロ製造の乗用車工場(岐阜県坂祝町)について、完全閉鎖を決定した。

2021/3期(連結)売上高 14,554億円当期純利益 -3,123億円
2024
日産・ホンダ・三菱自動車の経営統合を発表
2026 (c) Yutaka Sugiura
Software Engineering & Large-scale Data Analytics
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