創業当初は旋盤機械・工作機械の製造が主体であった

創業当初は旋盤機械・工作機械の製造が主体であった
1973年のオイルショックによって設備投資が低迷すると、工作機械メーカーであった富士機械製造も打撃を受けた。そこで、富士機械製造は、自動車業界に依存しない経営体質をつくるために新規事業への投資を開始した。
手作業による電子部品の実装が当たり前だった中、富士機械製造はチップマウンターの開発に成功。1981年には自動装着機の実用化にも成功する。ただし、大手半導体メーカーがチップマウンターを内製化していることが多く、富士機械製造のチップマウンターは販売当初から順調に売れたわけではなかった。そこで、日本国内ではなく、米国の半導体企業向けにチップマウンターを売り出すことで活路を見出す。
1998年時点で富士機械製造の取引先は、モトローラ、インテル、ノキア、コンパックなど、世界的な半導体メーカーを抱えていた。
スマートフォンの普及や、IoTによる半導体に対する設備投資が世界的に増加したため、富士機械製造の業績も好転した。
会社設立60周年および海外展開のため、商号をFUJIに変更した