The社史 — 上場企業の歴史を振り返る

日本の上場企業を中心とした253社の企業史をまとめた個人サイト。創業から現在に至る意思決定の軌跡を、財務データや業績推移とともに記録しています。

The社史(カバレッジ253社)

ビジネスパーソンに長期視点を普及するため、1人で創っています

AIエージェント向けアクセス情報
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ニッスイ
売上高8,861億円営業利益317億円
1911年設立。久原財閥出身の田村市郎が下関で「田村汽船漁業部(日本水産)」を創業。英国製トロール船で遠洋漁業という市場を創出し、戦後は北洋漁業と南氷洋捕鯨で漁獲量首位を築いた。1943年の戦時統制で創業家経営は断絶し、戦後の財閥解体で所有と経営は分離したが、漁船集中投資による拡大という経営の型は引き継がれた。1977年の200カイリ規制で主力漁場の半分を失っても、労使関係を優先して漁労投資に固執したため、食品事業への構造転換は脱漁労を急いだ同業のニチロや極洋から半世紀分遅れた。2001年に米ゴートンズ(1.75億米ドル=当時約210億円)を買収して食品事業のグローバル展開を本格化、2022年には社名を「ニッスイ」に変更し、115年続いた水産会社からの脱皮を目指している。
営業利益販管費売上原価売上高営業利益率
FY2006〜FY2025
6861
キーエンス
売上高10,591億円営業利益5,497億円
1972年創業。二度の起業失敗を経た滝崎武光が27歳で兵庫県伊丹市にリード電機を個人創業、自動線材切断機の製造を始めた。1973年にトヨタの金型保護用に金属二枚送り検出器を開発、顧客の導入効果で8万5,000円と値付ける付加価値価格と直販体制を採用。1982年に祖業・線材切断機を売却し粗利率4割超のセンサー事業へ集中、創業10年で安定収益を手放す決断。1986年にキーエンスへ商号変更、1987年に大証二部上場、公募増資200億円で自己資本比率は62.6%から90.3%へ。直販・標準品特化・付加価値価格の三原則と営業利益連動給与が高収益と人材獲得の好循環を生み、2017年度に平均給与2,000万円を突破。2014年度に海外売上比率5割を突破、2021年に滝崎は個人資産4兆円規模で日本一の資産家、2025年10月に44歳の中野鉄也が5代目社長に昇格、利益率至上経営の継続性が次の論点となる。
営業利益販管費売上原価営業利益率
FY2006〜FY2025
8830
住友不動産
売上高10,142億円営業利益2,715億円
1949年、財閥解体で住友本社の不動産部門を継承する泉不動産として設立、三菱地所・三井不動産に対し都心一等地を持たない後発として出発。1957年に住友不動産へ商号変更、1970年に東証・大証一部上場。1974年に安藤太郎が社長就任、1976年に大阪ビジネスパーク開発から撤退し東京都心オフィスビル賃貸に経営資源を集中。1982年の新宿NSビル竣工時点で首都圏賃貸ビル12棟・年間101億円を確保、以後30年の基本路線を固めた。1998年3月期にバブル後の特別損失681億円で株価206円まで沈んだ後も、同業がJ-REITで売却するなか自社保有・長期運用を貫いた。不動産賃貸営業利益は2012年3月期の896億円から2020年3月期に1694億円へ倍増、2019年にインドGoisu Realtyを設立し総投資額約1兆円のインド事業を立ち上げた。仁島浩順体制で借入主導から営業CF主導へ移行する。
営業利益販管費売上原価営業利益率
FY2006〜FY2025

建設・不動産13調査済

食品・飲料11調査済

化学・素材27調査済

医薬品・医療13調査済

鉄鋼・非鉄15調査済

重工7調査済

機械・精密22調査済

電機・事務機18調査済

半導体・部品12調査済

自動車・部品18調査済

インフラ・運輸22調査済

IT・通信16調査済

総合商社8調査済

小売・日用品17調査済

金融19調査済

サービス・外食15調査済