結果

旭化成の長期業績

1950年〜2024年
売上高
■単体 | ■連結 (単位:億円)
27,848億円
売上高:2024/3
売上高_当期純利益率
○単体 | ○連結
1.5%
利益率:2024/3
CF

キャッシュフローの長期推移

連結優先
営業CF
単位:億円
投資CF
単位:億円
財務CF
単位:億円
PL

売上高の長期推移

売上高・売上収益ベース(連結優先)| 単位:億円
PL

税引後利益の長期推移

税引後利益・当期純利益・当期利益ベース(連結優先)| 単位:億円
1923
9月

日本窒素が延岡工場を新設

旭化成と日本窒素の関係

旭化成の創業経緯は複雑であり、定まった創業年は存在しない。これは、戦前の日本窒素コンツェルンにおける「延岡工場・化学繊維部門・火薬部門」を担った「日本窒素化学工業」が、終戦直後に「旭化成」に商号変更することで発足したためである。設立年としては、これらの事業が出揃った「延岡アンモニア絹糸」が発足した1931年が採用されている。

このため日本窒素における「延岡工場の発足・化学繊維への参入過程・火薬事業への参入」が、それぞれ旭化成の創業過程を意味する。

日本窒素・延岡工場の新設

1923年に日本窒素は宮崎県延岡において「延岡工場」を新設し、肥料の製造を開始。海外から技術導入した(カザレー式)アンモニア合成法により硫安の製造を開始した。

日本窒素の狙いは、延岡における五ヶ瀬川の水力発電を活用し、安価な肥料を量産することにあった。なお、当初は日本窒素の拠点であった熊本県での工場新設を模索したが地元からの反対に遭い、工場誘致に積極的であった宮崎県延岡を選定した。

戦前(1927年)には延岡における硫安の生産量は6万トン/年となり、国内最大規模の硫安製造拠点となった。

化学繊維への参入(ビスコース・ベンベルグ)

1922年(大正11年)に旭絹織株式会社を設立。滋賀県大津にてビスコース人絹(ビスコース人絹)の製造を開始した。設立者は日本窒素コンツェルンの創始者・野口遵氏であった。野口氏は欧州に赴いた際に、アンモニア合成の技術と合わせて、最先端であった化学繊維に着眼した。

なお、日本窒素における化学繊維事業は「旭絹織」のほかに、「日本ベンベルグ絹糸・延岡アンモニア絹糸」でも展開され、戦前から戦時中にかけて、これらの3社が統合することで、戦後の旭化成の化学繊維部門となった。

日本ベンベルグ絹糸は日本窒素におけるアンモニアの有効活用のために1929年に設立された。ドイツのベンベルク社から技術導入し、銅アンモニアによる「ベンベルグ絹糸」を延岡に新設した工場で開始した。

延岡アンモニア絹糸株式会社を設立は、旭絹織で量産化した化学繊維について、延岡で量産するために1931年に設立された。その後、1933年に「日本ベンベルグ・延岡アンモニア絹糸・旭絹織」が合併して「旭ベンベルク絹糸」を発足させ、日本窒素コンツェルンにおける化学繊維部門の役割を担った。

1922年
5月
旭絹織株式会社を設立
1923年
9月
日本窒素が延岡工場を新設
1929年
日本ベンベルグ絹糸を設立
1931年
延岡アンモニア絹糸を設立
1929年
旭ベンベルグを合併発足(繊維部門の統合)
1943年
4月
日本窒素化学工業を発足(旭ベンベルグ絹糸と日本窒素火薬が合併)
1935年9月
食品事業に参入(グルタミン酸ソーダ)

苛性ソーダ(レーヨン原料)の生産時に発生する塩素ガスを有効活用するため、グルタミン酸ソーダの製造を開始。

1943年4月
日本窒素化学工業を発足(旭ベンベルグ絹糸と日本窒素火薬が合併)
1946年4月
商号を旭化成工業株式会社に変更
1949年5月
東京証券取引所に株式上場
1952年7月
旭ダウを合弁設立・合成樹脂に進出
1959年3月
事業部制を採用・多角化を本格化
1959年5月
アクリル繊維「カシミロン」の製造開始
1960年9月
「サランラップ」の製造開始
1961年12月
希望退職者を募集
1961年
宮崎輝氏が代表取締役社長に就任
1968年7月
山陽石油化学を設立

石油化学への進出

1968年7月に山陽石油化学を設立し、水島コンビナートの建設による石油化学への本格参入を決定した。山陽石油化学は合弁会社とし、旭化成が60%・日本鉱業が40%を出資。岡山県水島地区におけるコンビナートの建設を目的とし、旭化成としては約1000億円の投資を負担した。

1969年3月からエチレンセンターの建設に着手し、1970年7月に年産30万トンのエチレンセンターとして稼働した。

1968年
7月
山陽石油化学を設立
1970年
7月
水島地区でエチレンセンターを稼働
年産 35 t
1972年9月
旭化成ホームズを設立・住宅事業に参入
1967年
8月
ALC「ヘーベル」の生産開始・建材に参入
1974年7月
旭メディカルを設立・医療機器に参入
1983年8月
旭マイクロシステムを設立・半導体に参入
決算
旭化成の業績
1984年3月期(単体)
売上高
7064
億円
当期純利益
111
億円
1992年1月
東洋醸造と合併
決算
旭化成の業績
1992年3月期(連結)
売上高
13058
億円
当期純利益
305
億円
1999年7月
食品・酒類から事業撤退を開始
1999年
7月
食品事業をJTに譲渡
2002年
9月
焼酎・低アルコール飲料をアサヒビールなどに譲渡
2003年
7月
清酒・合成酒をオエノンHDに譲渡
決算
旭化成の業績
2000年3月期(連結)
売上高
11944
億円
当期純利益
205
億円
2000年1月
商号を旭化成株式会社に変更
証言

決算
旭化成の業績
2000年3月期(連結)
売上高
11944
億円
当期純利益
205
億円
2003年10月
持株会社制に移行
決算
旭化成の業績
2004年3月期(連結)
売上高
12535
億円
当期純利益
276
億円
従業員数
25011
営業CF
1221
億円
投資CF
-793
億円
財務CF
-506
億円
2012年4月
米ZOLLを買収(医療機器)
決算
旭化成の業績
2013年3月期(連結)
売上高
16666
億円
当期純利益
537
億円
従業員数
28363
営業CF
1260
億円
投資CF
-2785
億円
財務CF
1662
億円
2014年10月
米Polyporeを買収(セパレーター)
決算
旭化成の業績
2015年3月期(連結)
売上高
19864
億円
当期純利益
1056
億円
従業員数
30313
営業CF
1375
億円
投資CF
-1004
億円
財務CF
-740
億円
2016年2月
水島製作所のエチレンセンターを停止
決算
旭化成の業績
2016年3月期(連結)
売上高
19409
億円
当期純利益
917
億円
従業員数
32821
営業CF
2162
億円
投資CF
-2852
億円
財務CF
1013
億円
2016年4月
事業持株会社に移行
決算
旭化成の業績
2017年3月期(連結)
売上高
18829
億円
当期純利益
1150
億円
従業員数
33720
営業CF
1689
億円
投資CF
-899
億円
財務CF
-739
億円
2018年9月
米Sage Automotiveを買収
決算
旭化成の業績
2019年3月期(連結)
売上高
21704
億円
当期純利益
1475
億円
従業員数
39283
営業CF
2120
億円
投資CF
-1989
億円
財務CF
173
億円
2020年3月
米Veloxis medicalsを買収
決算
旭化成の業績
2020年3月期(連結)
売上高
21516
億円
当期純利益
1039
億円
従業員数
40689
営業CF
1244
億円
投資CF
-3181
億円
財務CF
2219
億円
2022年5月
米Bionovaを買収
決算
旭化成の業績
2023年3月期(連結)
売上高
27264
億円
当期純利益
-919
億円
従業員数
48897
営業CF
908
億円
投資CF
-2135
億円
財務CF
1117
億円
2022年10月
米Forcus関連5社を買収(住宅)
決算
旭化成の業績
2023年3月期(連結)
売上高
27264
億円
当期純利益
-919
億円
従業員数
48897
営業CF
908
億円
投資CF
-2135
億円
財務CF
1117
億円
2023年7月
非注力事業を売却
2023年
7月
フォトマスク用ペリクル事業を三井化学に継承
事業譲渡益 29 億円
2023年
10月
スパンボンド不織布事業を継承(三井化学と合弁)
2023年
10月
容器事業を譲渡(東プラ)
決算
旭化成の業績
2024年3月期(連結)
売上高
27848
億円
当期純利益
438
億円
従業員数
48295
営業CF
2953
億円
投資CF
-1425
億円
財務CF
-943
億円
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