SGHD の歴史

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創業 2006年
創業者 佐川清
創業地 京都市
創業 1957年3月、佐川清氏は九州で率いた鳶の佐川組を解散したのち、京都駅前を拠点に
1957年3月、佐川清氏は九州で率いた鳶の佐川組を解散したのち、京都駅前を拠点に京都・大阪間の飛脚業を始めた。設備を持たない再出発で狙ったのは、大手の運送業者が敬遠した少量で急ぎの呉服や精密機器の荷であった。集荷と配達に営業も兼ねるセールス・ドライバーには世間相場より高い給料を払い、1960年4月に有限会社佐川急便を、1965年11月に佐川急便株式会社を設立した。地域ごとに独立採算の急便会社を置く体制のもと、グループ売上高は1979年に1,000億円に達した。
決断 事件後の再建は資産売却ではなく、期間収益による返済で進んだ。1992年2月に東京
事件後の再建は資産売却ではなく、期間収益による返済で進んだ。1992年2月に東京佐川急便が強制捜査を受け、創業者の実子である栗和田榮一氏が同年5月、中核会社の合併で発足した新しい佐川急便の社長に就任した。グループの有利子負債は事件当時9,336億円に上ったが、12年間の返済額約8,400億円のうち7,250億円をグループ全社の期間収益で賄った。栗和田榮一氏は経営を創業家へ返さず、2000年6月に社長解任の動議を再任動議で覆し、代表権を1人に集めた。
現況 営業利益の大半は、なお国内のデリバリー事業が生んでいる。2026年3月期のセグメ
営業利益の大半は、なお国内のデリバリー事業が生んでいる。2026年3月期のセグメント利益は、デリバリー事業の701億円に対し、グローバル物流事業が1億円にとどまった。2024年7月に競合買付けを制してC&Fロジホールディングスを買収し、低温物流を加えた。2025年5月には台湾のMorrison Express Worldwideの全株式を取得し、同年11月には2020年に買収した上海虹迪物流科技の持分を売却した。中期経営計画「SGH Story 2027」は事業を資本収益性で区分し、撤退検討の枠まで設けた。
競合 競争の焦点は取扱個数ではなく、1個あたりの運賃にある。佐川急便は法人の急ぎの小口
競争の焦点は取扱個数ではなく、1個あたりの運賃にある。佐川急便は法人の急ぎの小口荷物から出発し、個人宛ての宅配便は1998年に始めた後発であった。ヤマト運輸が同年春に時間帯指定を導入すると、佐川急便は翌1999年に24時間の配達指定で対抗した。2013年に佐川急便はアマゾンジャパンとの取引を縮小し、2014年3月期中間期の飛脚宅配便は取扱個数が前年同期比88.7%に減ったが、適正運賃の収受で営業利益は増えた。ヤマト運輸も2017年に宅急便運賃を27年ぶりに全面値上げした。日本郵政は2015年に豪トールを買収した。
長期業績の推移 2006〜2026年
SGホールディングス:長期業績の推移(売上高・利益率)売上高(億円)純利益率(%)
2016年3月期〜2026年3月期

第1章 1957年〜 飛脚事業から東京佐川急便事件までの非上場急成長期

1957年〜佐川組の解散から始めた京都・大阪間の夫婦飛脚と、1965年設立の佐川急便

創業者の佐川清氏は九州で鳶の組「佐川組」を率い、組員に他の組より高い給料を払っていた。高い給料に引かれて他の組から移りたがる者が出て組同士の騒ぎとなり、佐川清氏は組を解散した。組の金は組員に均等に分けられて家だけが残ったといい、佐川清氏は妻の佐川幸恵氏に促されて尾道で覚えた飛脚業を選んだ。修業先の尾道の丸源には従兄の伊藤芳治氏がいたが、佐川清氏はその信用を借りず、独力で商売を起こした。1957年3月、35歳の佐川清氏は京都駅前を拠点に、京都と大阪の問屋やメーカーを相手に飛脚業を始めた。元手の無い再出発で選べたのは、設備を持たず体一つで始められ、しかも覚えのある商売だったとみられる。

  • 日本流通新聞社編『挑戦する佐川急便 物流革命の旗手』1983年「インタビュー 人間・佐川清 本音の部分」
    • [1]佐川清は九州で鳶の組を率い、組員に他の組より高い給料を払っていた
    • [2]他の組から移りたがる者が出て騒ぎとなり、佐川は鳶の組を解散した
  • 佐川清『ふりむけば年商三千億 佐川急便成長の核心』読売新聞社 1986年
    • [3]佐川組の解散時、金庫の金は組員に均等割され、佐川の手元には家だけが残った
    • [4]妻の幸恵の「裸一貫、一から出直しましょう」の一言で、尾道で経験のある飛脚業を思い立った
    • [5]尾道丸源には従兄の伊藤芳治がいたが、その信用を借りず独立独歩で商売を始めた
    • [6]1957年に京都駅前で大阪—京都間を主商圏として飛脚業を始めた
    • [7]1957年3月(35歳)、京都—大阪間で問屋・メーカー相手の商業輸送の飛脚業を始めた

佐川清氏は後ろ楯を頼らずに毎日問屋へ通い、訪ねた店をすべて顧客名簿に書き留めた。支えにしたのは、デパートに勤める知人から聞いた『今日のひやかし客は、あすのお得意さま』という心得だった。荷主に呼ばれれば、夜でも朝でも駆けつけた。開業45日目に大阪の千田商会からカメラ10台の配送を任され、これが初めての注文となった。光洋ベアリングの重量物も引き受けて専属の飛脚となり、捌ききれない荷は妻の佐川幸恵氏も担いだ。出張所は1958年からの2年で大阪・敦賀・福井・金沢・富山に置かれ、1960年4月に有限会社佐川急便を設けた。1961年にはトラックを入れて京阪神と北陸へ営業範囲を広げ、1965年11月に佐川急便株式会社を設立した。

  • 佐川清『ふりむけば年商三千億 佐川急便成長の核心』読売新聞社 1986年
    • [8]後ろ楯を頼らず問屋へ通い続け、ご用聞きに回った店を全て顧客リストに書き留めた
    • [9]デパート勤めの知人に教わった「今日のひやかし客は、あすのお得意さま」を自らの教訓にした
    • [10]荷主が今すぐ荷物を取りに来いと言えば、夜でも朝でも駆けつけた
    • [11]開業45日目、大阪・鰻谷の千田商会からカメラ10台を京都のカメラ店へ届ける初受注を得た
    • [12]光洋ベアリングのベアリング運搬を引き受け、同社専属の飛脚に取り立てられた
    • [13]捌ききれない注文に妻の幸恵も荷をかついで運び「浪花の夫婦飛脚」と呼ばれた
    • [14]1958〜1959年に出張所が大阪・敦賀・福井・金沢・富山と増えた
    • [15]1960年4月に有限会社佐川急便を設立した
  • 銀行時評 1984年9月号「佐川急便グループ 21世紀の総合物流担う」
    • [16]1961年にトラックを導入し、営業テリトリーを京阪神・北陸へ拡大した
  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】(2018年3月期)
    • [17]1965年11月に佐川急便株式会社を設立した
参考文献[1]-[17]
  • 日本流通新聞社編『挑戦する佐川急便 物流革命の旗手』1983年「インタビュー 人間・佐川清 本音の部分」
    • [1]佐川清は九州で鳶の組を率い、組員に他の組より高い給料を払っていた
    • [2]他の組から移りたがる者が出て騒ぎとなり、佐川は鳶の組を解散した
  • 佐川清『ふりむけば年商三千億 佐川急便成長の核心』読売新聞社 1986年
    • [3]佐川組の解散時、金庫の金は組員に均等割され、佐川の手元には家だけが残った
    • [4]妻の幸恵の「裸一貫、一から出直しましょう」の一言で、尾道で経験のある飛脚業を思い立った
    • [5]尾道丸源には従兄の伊藤芳治がいたが、その信用を借りず独立独歩で商売を始めた
    • [6]1957年に京都駅前で大阪—京都間を主商圏として飛脚業を始めた
    • [7]1957年3月(35歳)、京都—大阪間で問屋・メーカー相手の商業輸送の飛脚業を始めた
    • [8]後ろ楯を頼らず問屋へ通い続け、ご用聞きに回った店を全て顧客リストに書き留めた
    • [9]デパート勤めの知人に教わった「今日のひやかし客は、あすのお得意さま」を自らの教訓にした
    • [10]荷主が今すぐ荷物を取りに来いと言えば、夜でも朝でも駆けつけた
    • [11]開業45日目、大阪・鰻谷の千田商会からカメラ10台を京都のカメラ店へ届ける初受注を得た
    • [12]光洋ベアリングのベアリング運搬を引き受け、同社専属の飛脚に取り立てられた
    • [13]捌ききれない注文に妻の幸恵も荷をかついで運び「浪花の夫婦飛脚」と呼ばれた
    • [14]1958〜1959年に出張所が大阪・敦賀・福井・金沢・富山と増えた
    • [15]1960年4月に有限会社佐川急便を設立した
  • 銀行時評 1984年9月号「佐川急便グループ 21世紀の総合物流担う」
    • [16]1961年にトラックを導入し、営業テリトリーを京阪神・北陸へ拡大した
  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】(2018年3月期)
    • [17]1965年11月に佐川急便株式会社を設立した

1966年〜高給のセールスドライバー制と、年商1,000億円に届いた地域別の急便会社

大手の運送業者は量がまとまらず急ぎを要する荷を敬遠し、呉服や衣料、精密機器、高級生鮮食品の荷主は不満を抱えていた。佐川清氏はこうした少量で急ぎの高付加価値品の輸送に的を絞り、1973年の石油ショック後も扱いを伸ばした。荷を集めたのは集荷と配達に加えて営業も担う「セールス・ドライバー」で、配達先で他社に出ている荷を見つけると出荷を頼んだ。夫婦で捌けない量になって人を雇う際、佐川清氏は鳶の組と同じく給料を世間相場より高くする考えで臨み、月給の遅配もしなかったという。佐川清氏は第一線のドライバーを大事にする方針を掲げ、1982年初めには初任給を48万円に上げるよう指示した。高い給料が、運転に加えて荷主を開拓する働きを現場から引き出したのだろう。

  • 佐川清『ふりむけば年商三千億 佐川急便成長の核心』読売新聞社 1986年
    • [18]大手業者は量がまとまらず急を要し特別扱いが要る荷を敬遠し、呉服・ファッション衣料・精密機器などの荷主は不満を持っていた
    • [19]佐川はそれら時間価値・付加価値が高く少量多頻度の商品の専門業者になった
    • [20]1973年の第一次石油ショック後、トラック業界が量の減退に悩むなかで佐川急便は数字を伸ばした
    • [23]夫婦二人で捌ききれない量になって人を雇う際、佐川組で労賃を世間相場の二倍とした考えを引き継いだ
    • [24]金庫が乏しいときも幸恵が家財を質に入れ、社員の月給は滞らせず支払った
  • 日本流通新聞社編『挑戦する佐川急便 物流革命の旗手』1983年「対談 佐川正明社長・堺屋太一氏」
    • [21]佐川急便はセールス・ドライバーの名称を使い、ドライバーが集荷・配達とともに営業も担う
    • [22]配達先で他社に出ている荷があれば、ドライバーが佐川急便への出荷を頼む営業行為をする
  • 日本流通新聞社編『挑戦する佐川急便 物流革命の旗手』1983年「インタビュー 人間・佐川清 本音の部分」
    • [25]佐川清は第一線のドライバーを大事にする会社だとし、1982年初めに全店の責任者を集めて初任給48万円と週休2日制の実行を指令した

急便会社は1960年の京都に始まり、北陸・四国・九州・中国・大阪を経て1974年の東京まで地域別の別法人で置かれた。東京の母体は、のちの東京佐川急便社長の渡辺広康氏が1963年に設けた渡辺運輸で、1974年の業務提携で加わった。グループの売上高は1973年に100億円を超え、1979年には1,000億円に達した。伸びに弾みを付けたのは、大都市の東京で東京佐川急便が扱う荷を大きく増やしたことだった。各ブロックは独立採算の別法人で、東京佐川急便常務の早乙女潤氏は『ブロック制のメリットは、損益がはっきり出ることだ。』と利点を挙げた。重要事項は統括本部が合議して伝える仕組みで、早乙女潤常務はこれをフランチャイズに近い形と説明した。

  • 中部財界 1986年2月号「東洋一の物流センターをオープンした中京佐川急便」
    • [26]各ブロック会社の設立は京都1960年、北陸1965年、四国1967年、九州1971年、中国1972年、大阪1973年、東京1974年、中京1975年
  • 日経ビジネス 1992年3月2日号
    • [27]東京佐川急便の前身は渡辺広康が1963年に設立した渡辺運輸で、1974年の業務提携で佐川グループ入りした
    • [30]東京佐川急便設立まではグループ年商は100億円程度で、東京佐川急便が扱い高を伸ばしてから急成長に弾みがついた
  • 銀行時評 1984年9月号「佐川急便グループ 21世紀の総合物流担う」
    • [28]1973年に売上高100億円を突破した
    • [29]1979年に売上高1,000億円に達した
    • [31]全国九ブロックはそれぞれ独立法人の形をとり、早乙女潤常務はブロック制の利点を損益がはっきり出ることと語った
    • [32]重要事項は統括本部が合議し伝達する仕組みで、早乙女常務はフランチャイズシステムに近いと語った

1975年、佐川急便グループは統括本部の機能を持つ清和商事を設立した。同じ1975年7月に京都自動車興業を、1980年5月には佐川自動車工業を設けた。1983年2月には佐川コンピューター・システムを設け、全店をオンラインで結んで1日150万個の荷の所在を追えるようにした。1984年には清和商事を核に全国九ブロックの主管店を置き、その下に198の店舗と関連会社が並んだ。各ブロックは独立採算のまま清和商事の役員が長を兼ね、清和商事は各社の収益を吸い上げて上納金の引き上げを求めることもあったという。運ぶ仕事は地域会社に任せ、車両・航空・情報と資金を本部側に寄せた形と推察される。

  • 中部財界 1986年2月号「東洋一の物流センターをオープンした中京佐川急便」
    • [33]1975年に佐川急便グループの統括本部機能をもつ清和商事が設立された
    • [36]佐川コンピューターシステムにより全店舗を全国オンライン化し、1日150万個の荷物の所在を把握できるようにした
    • [38]各ブロックは独立採算で、清和商事の役員が各ブロックの長を担当した
  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】(2018年3月期)
    • [34]1975年7月京都自動車興業、1980年5月佐川自動車工業、1980年9月佐川航空を設立
    • [35]1983年2月に佐川コンピューター・システムを設立
  • 銀行時評 1984年9月号「佐川急便グループ 21世紀の総合物流担う」
    • [37]統括本部清和商事を核とし全国九ブロックに主管店を設置、その下に198の店舗および関連会社を置いた(1984年)
  • 日経ビジネス 1992年3月2日号
    • [39]清和商事は独立採算の全国グループ会社の収益を吸い上げる会社で、上納金の額のアップを言い渡すことがあった(グループ会社幹部の証言)
参考文献[18]-[39]
  • 佐川清『ふりむけば年商三千億 佐川急便成長の核心』読売新聞社 1986年
    • [18]大手業者は量がまとまらず急を要し特別扱いが要る荷を敬遠し、呉服・ファッション衣料・精密機器などの荷主は不満を持っていた
    • [19]佐川はそれら時間価値・付加価値が高く少量多頻度の商品の専門業者になった
    • [20]1973年の第一次石油ショック後、トラック業界が量の減退に悩むなかで佐川急便は数字を伸ばした
    • [23]夫婦二人で捌ききれない量になって人を雇う際、佐川組で労賃を世間相場の二倍とした考えを引き継いだ
    • [24]金庫が乏しいときも幸恵が家財を質に入れ、社員の月給は滞らせず支払った
  • 日本流通新聞社編『挑戦する佐川急便 物流革命の旗手』1983年「対談 佐川正明社長・堺屋太一氏」
    • [21]佐川急便はセールス・ドライバーの名称を使い、ドライバーが集荷・配達とともに営業も担う
    • [22]配達先で他社に出ている荷があれば、ドライバーが佐川急便への出荷を頼む営業行為をする
  • 日本流通新聞社編『挑戦する佐川急便 物流革命の旗手』1983年「インタビュー 人間・佐川清 本音の部分」
    • [25]佐川清は第一線のドライバーを大事にする会社だとし、1982年初めに全店の責任者を集めて初任給48万円と週休2日制の実行を指令した
  • 中部財界 1986年2月号「東洋一の物流センターをオープンした中京佐川急便」
    • [26]各ブロック会社の設立は京都1960年、北陸1965年、四国1967年、九州1971年、中国1972年、大阪1973年、東京1974年、中京1975年
    • [33]1975年に佐川急便グループの統括本部機能をもつ清和商事が設立された
    • [36]佐川コンピューターシステムにより全店舗を全国オンライン化し、1日150万個の荷物の所在を把握できるようにした
    • [38]各ブロックは独立採算で、清和商事の役員が各ブロックの長を担当した
  • 日経ビジネス 1992年3月2日号
    • [27]東京佐川急便の前身は渡辺広康が1963年に設立した渡辺運輸で、1974年の業務提携で佐川グループ入りした
    • [30]東京佐川急便設立まではグループ年商は100億円程度で、東京佐川急便が扱い高を伸ばしてから急成長に弾みがついた
    • [39]清和商事は独立採算の全国グループ会社の収益を吸い上げる会社で、上納金の額のアップを言い渡すことがあった(グループ会社幹部の証言)
  • 銀行時評 1984年9月号「佐川急便グループ 21世紀の総合物流担う」
    • [28]1973年に売上高100億円を突破した
    • [29]1979年に売上高1,000億円に達した
    • [31]全国九ブロックはそれぞれ独立法人の形をとり、早乙女潤常務はブロック制の利点を損益がはっきり出ることと語った
    • [32]重要事項は統括本部が合議し伝達する仕組みで、早乙女常務はフランチャイズシステムに近いと語った
    • [37]統括本部清和商事を核とし全国九ブロックに主管店を設置、その下に198の店舗および関連会社を置いた(1984年)
  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】(2018年3月期)
    • [34]1975年7月京都自動車興業、1980年5月佐川自動車工業、1980年9月佐川航空を設立
    • [35]1983年2月に佐川コンピューター・システムを設立

1981年〜フェデラル・エクスプレスとの提携と小牧の物流センター、60社で連結6,434億円の急便グループ

1980年9月、佐川急便グループは航空貨物の代理店を担う佐川航空を設立した。国内航空貨物への参入に業界がこぞって抵抗したため、佐川急便とは別会社とし、日航・全日空・東亜国内航空の代理店になったという。佐川航空は通常なら長い年月を要する混載免許を、代理店となってから2〜3年で取った。1982年に佐川急便は売上高約2,000億円の規模となり、日本通運に次ぐ位置にあった。1985年、佐川正明氏が代表を務める佐川急便は、米国の小口貨物最大手で航空会社も営むフェデラル・エクスプレスと業務提携した。トラック便の伸びが落ち着くなか、航空と国際を総合物流への足場に据えたと思われる。

  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】(2018年3月期)
    • [40]1980年9月に佐川航空株式会社を設立
  • Space 1985年6月号「国内航空貨物と佐川急便グループの動向」
    • [41]佐川航空は業界の反発を避けるため佐川急便から分離した組織とし、日航・全日空・東亜国内の3社の代理店になった
    • [42]佐川航空は代理店になってから2、3年で国内航空貨物の混載免許を取得した
    • [44]フェデラルは米国最大の小口貨物輸送会社で米国有数の航空会社にもなっている。米国の航空宅配便最大手フェデラル・エクスプレスが佐川急便(佐川正明代表)と業務提携した
  • 日本流通新聞社編『挑戦する佐川急便 物流革命の旗手』1983年「対談 佐川正明社長・堺屋太一氏」
    • [43]1982年9月の対談時点で佐川急便は約2,000億円企業に成長し日本通運に次ぐ企業となっていた

1982年の東京佐川急便は1日に数十万個の荷を扱い、膨らむ事務処理の合理化を急いでいた。電話の集荷依頼を即時に入力する仕組みで受付の効率を2倍以上にし、1時間1万3,000個を仕分ける装置で処理能力を約3倍にした。送り状を画像で読み取る装置も入れ、荷の問い合わせにその場で答えられるようにした。1986年1月、中京佐川急便は約60億円を投じ、1時間に3万個を捌く小牧物流センターを開設した。センターは保管から梱包、納品代行までを24時間で請け負う設計だった。一方、1984年の東京佐川急便は配送センターに70億円の投資予算を持ちながら、適当な用地を見つけられずにいた。

  • コンセンサス 1982年5月号「C&C前線 急成長を続ける佐川急便グループ“イメージ情報処理システム”」
    • [45]東京佐川急便は一日に数十万個の荷物を扱い、膨大な事務処理の合理化にシステムを開発した
    • [46]電話受注を即入力する電話応答システムで全体として2倍以上の作業効率を上げた
    • [47]1時間に13,000個を仕分ける大型高速自動仕分装置の導入で約3倍の能力アップとなった
    • [48]NECイメージ情報処理システムで送り状を読み取り、荷物の問い合わせに正確に即答できるようにした
  • 中部財界 1986年2月号「東洋一の物流センターをオープンした中京佐川急便」
    • [49]1986年1月6日、総投資額60億円・1時間3万個の処理能力を持つ小牧物流センターが完成した
    • [50]小牧物流センターは入庫・保管・ピッキング・梱包から納品代行まで一貫して提供し、入出庫は24時間営業
  • 銀行時評 1984年9月号「佐川急便グループ 21世紀の総合物流担う」
    • [51]東京佐川急便は配送センターの設備投資予算70億円を持つが適当な用地が見つからない(早乙女常務、1984年)

1990年3月期の佐川急便グループは急便60社と各種機能を担う17社から成り、連結売上高は6,434億円だった。売上高は日本通運の半分弱だったが、利益は743億円と日通の1.6倍で、利益率は11.5%だった。急便60社の過半は、区域運送を中心とする各地の中小運送会社を買収して加えた会社だった。佐川清氏は業績を上げる地域会社の経営に細かく口を出さず、各社の自由度は高かったという。東京佐川急便社長の渡辺広康氏はグループの二番手に上り、佐川清氏の経営に不満を持つ各社幹部の支持を集めた。1990年に京都佐川急便と清和商事が合併して佐川急便が発足し、翌1991年には東京佐川急便事件が発覚した。

  • Yano news 1991年5月5日号「佐川急便グループにみるエリア戦略 物流分野における大きな成長性」
    • [52]佐川急便グループは運輸60社とその他17社によるグループ経営体だった
    • [53]佐川急便グループの連結売上高は6,434億円(1990年3月期)
    • [54]利益高は743億円(利益率11.5%)で、売上高は日通の1/2弱ながら利益高は日通の1.6倍
    • [55]運輸60社の過半はM&Aによるもので、区域通運を中心とした全国の中小通運を統合した
  • 日経ビジネス 2004年11月22日号 特集
    • [56]グループを統括する佐川清は、業績を上げる地域会社の経営に細かい口出しをせず、地域会社の自由度は高かった
    • [58]1990年に京都佐川急便と清和商事が合併し佐川急便が発足した
    • [59]1991年に東京佐川急便事件が発覚した
  • 日経ビジネス 1992年3月2日号
    • [57]渡辺広康はグループのナンバーツーにのし上がり、佐川式経営に反対するグループ店幹部らの頼みの綱だったという
参考文献[40]-[59]
  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】(2018年3月期)
    • [40]1980年9月に佐川航空株式会社を設立
  • Space 1985年6月号「国内航空貨物と佐川急便グループの動向」
    • [41]佐川航空は業界の反発を避けるため佐川急便から分離した組織とし、日航・全日空・東亜国内の3社の代理店になった
    • [42]佐川航空は代理店になってから2、3年で国内航空貨物の混載免許を取得した
    • [44]フェデラルは米国最大の小口貨物輸送会社で米国有数の航空会社にもなっている。米国の航空宅配便最大手フェデラル・エクスプレスが佐川急便(佐川正明代表)と業務提携した
  • 日本流通新聞社編『挑戦する佐川急便 物流革命の旗手』1983年「対談 佐川正明社長・堺屋太一氏」
    • [43]1982年9月の対談時点で佐川急便は約2,000億円企業に成長し日本通運に次ぐ企業となっていた
  • コンセンサス 1982年5月号「C&C前線 急成長を続ける佐川急便グループ“イメージ情報処理システム”」
    • [45]東京佐川急便は一日に数十万個の荷物を扱い、膨大な事務処理の合理化にシステムを開発した
    • [46]電話受注を即入力する電話応答システムで全体として2倍以上の作業効率を上げた
    • [47]1時間に13,000個を仕分ける大型高速自動仕分装置の導入で約3倍の能力アップとなった
    • [48]NECイメージ情報処理システムで送り状を読み取り、荷物の問い合わせに正確に即答できるようにした
  • 中部財界 1986年2月号「東洋一の物流センターをオープンした中京佐川急便」
    • [49]1986年1月6日、総投資額60億円・1時間3万個の処理能力を持つ小牧物流センターが完成した
    • [50]小牧物流センターは入庫・保管・ピッキング・梱包から納品代行まで一貫して提供し、入出庫は24時間営業
  • 銀行時評 1984年9月号「佐川急便グループ 21世紀の総合物流担う」
    • [51]東京佐川急便は配送センターの設備投資予算70億円を持つが適当な用地が見つからない(早乙女常務、1984年)
  • Yano news 1991年5月5日号「佐川急便グループにみるエリア戦略 物流分野における大きな成長性」
    • [52]佐川急便グループは運輸60社とその他17社によるグループ経営体だった
    • [53]佐川急便グループの連結売上高は6,434億円(1990年3月期)
    • [54]利益高は743億円(利益率11.5%)で、売上高は日通の1/2弱ながら利益高は日通の1.6倍
    • [55]運輸60社の過半はM&Aによるもので、区域通運を中心とした全国の中小通運を統合した
  • 日経ビジネス 2004年11月22日号 特集
    • [56]グループを統括する佐川清は、業績を上げる地域会社の経営に細かい口出しをせず、地域会社の自由度は高かった
    • [58]1990年に京都佐川急便と清和商事が合併し佐川急便が発足した
    • [59]1991年に東京佐川急便事件が発覚した
  • 日経ビジネス 1992年3月2日号
    • [57]渡辺広康はグループのナンバーツーにのし上がり、佐川式経営に反対するグループ店幹部らの頼みの綱だったという

第2章 1992年〜 東京佐川急便事件の摘発後の立て直しと社長解任動議、海外拠点の設立

1992年〜東京佐川急便への強制捜査と、中核6社の合併で就いた栗和田榮一社長

1992年2月13日、東京地検特捜部と警視庁は東京佐川急便に合同で強制捜査に入った。東京佐川急便は年間売上高が8,000億円を超える佐川急便グループの中核会社で、同社による4,000億円を超える債務保証が疑惑の中心にあった。佐川急便グループは各地の運送会社を傘下に収め、最も多い時には62社を数えた。大阪佐川急便社長だった栗和田榮一氏は、各社の社長に与えられた権限の大きさが東京佐川急便の逸脱を許したと説明した。特別背任の罪に問われたのは渡辺広康元社長で、暴力団系列の企業へ融資し債務保証を付けたことが、会社に約400億円の損失をもたらしたとされた。渡辺広康元社長の実刑は2003年3月に最高裁で確定した。地域会社に権限を委ねて規模を追う仕組みのもとで、本社は資金の流れを押さえる手段を持たなかったとみられる。

  • 日経ビジネス 1992年3月2日号
    • [60]1992年2月13日、東京地検特捜部と警視庁が東京佐川急便に合同で強制捜査に入った
  • 日経ビジネス 1992年1月27日号
    • [61]東京佐川急便は年間売上高8,000億円超の佐川急便グループの中核企業で、4,000億円を超える債務保証疑惑が浮上していた
  • 日経ビジネス 2001年1月29日号〔敗軍の将、兵を語る〕
    • [62]佐川急便グループは全国の運送会社を傘下に収め、最も多い時で62社あった
    • [63]栗和田榮一は、各社社長の権限がケタ外れに大きく、東京佐川急便の暴走を許した背景になったと語った
  • 日経ビジネス 2004年11月22日号 特集
    • [64]渡辺広康元社長は暴力団系列企業への融資・債務保証で会社に約400億円の損害を与えたとして特別背任に問われた
    • [65]渡辺広康の実刑は2003年3月に最高裁で確定した

1992年2月、再建を話し合う銀行団との協議で、次期社長の候補者が病気を理由に辞退した。代わって栗和田榮一氏が、中京佐川急便社長の湊川誠生氏と主取引銀行の三和銀行京都支店長らの説得で社長を引き受けた。栗和田榮一氏は創業者の佐川清氏の実子で、就任の事情を『非公開の会社だから、創業者と血のつながった者が社長に就いた方が座りが良かったのだろう。でも、本当はやりたくなかった』と振り返った。引き受けに際して、栗和田榮一氏は経営の独立性と権限を明確にすることを条件とし、受け入れられた。1992年5月1日付で中核の地域会社が合併し、新しい佐川急便が発足した。栗和田榮一氏は同じ1992年5月、新会社の代表取締役社長に就任した。一方で就任時の覚書には、3年後に後を託すことと、将来の後継者を創業家の長男とすることが記されていた。

  • 日経ビジネス 2001年1月29日号〔敗軍の将、兵を語る〕
    • [66]1992年2月上旬、金沢で療養中の佐川清のもとで銀行団と次期社長候補が協議したが、候補者は病気を理由に辞退した
    • [69]栗和田は経営の独立性と権限を明確に確立できることを条件とし、それは受け入れられた
  • 日経ビジネス 2004年11月22日号 特集
    • [67]栗和田は、本命とされた湊川誠生と三和銀行京都支店長らに説得されて社長を引き受けた
    • [68]栗和田榮一の父は創業者の佐川清である
    • [72]就任時の覚書に「3年後にしかるべき人に後を託す」「将来の後継者は正明(長男)」の趣旨が書かれていた
  • 中部財界 1998年6月号「佐川急便副社長・財務本部長・中京支社長 湊川誠生氏に聞く――勇気・闘魂・和」
    • [70]1992年5月1日付で全国の佐川急便の中核会社が合併した
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2018年3月期)
    • [71]栗和田榮一は1992年5月に佐川急便の代表取締役社長に就任した

東京佐川急便事件で佐川急便が抱えた債務は、一時5,963億円に上った。グループ全体の有利子負債は、事件当時9,336億円あった。佐川急便は当初、東京佐川急便に会社更生法を適用することも検討した。栗和田榮一社長は金融機関から融資の個人保証を求められた。社内に向けて、栗和田榮一社長は資金が途切れかねない状況を前に緊縮財政を訴えた。1992年6月の集計では、1991年までの5年間の申告所得の伸び率で佐川急便が全国の首位にあった。その後の返済で、債務は2001年3月末に47億円まで、有利子負債は4,824億円まで減る見通しとなった。資産の売却ではなく期間収益で返せたのは、この稼ぐ力が前提にあったためと推察される。

  • 日経ビジネス 2001年1月29日号〔敗軍の将、兵を語る〕
    • [73]東京問題で抱えた債務は一時期5,963億円だった
    • [74]東京問題当時のグループ全体の有利子負債は9,336億円だった
    • [76]栗和田は東京問題にからみ金融機関から融資の個人保証を求められた
    • [77]栗和田は資金ショートの危機感の中で緊縮財政を社内に訴えた
    • [79]東京問題の債務は2001年3月末に47億円まで償却が進み、有利子負債は4,824億円になる見通しだった
  • 日経ビジネス 2004年11月22日号 特集
    • [75]佐川急便は当初、東京佐川急便に更生法の適用を検討した
  • 日経ビジネス 1992年6月1日号
    • [78]1991年までの5年間の申告所得の伸び率で佐川急便が首位だった
参考文献[60]-[79]
  • 日経ビジネス 1992年3月2日号
    • [60]1992年2月13日、東京地検特捜部と警視庁が東京佐川急便に合同で強制捜査に入った
  • 日経ビジネス 1992年1月27日号
    • [61]東京佐川急便は年間売上高8,000億円超の佐川急便グループの中核企業で、4,000億円を超える債務保証疑惑が浮上していた
  • 日経ビジネス 2001年1月29日号〔敗軍の将、兵を語る〕
    • [62]佐川急便グループは全国の運送会社を傘下に収め、最も多い時で62社あった
    • [63]栗和田榮一は、各社社長の権限がケタ外れに大きく、東京佐川急便の暴走を許した背景になったと語った
    • [66]1992年2月上旬、金沢で療養中の佐川清のもとで銀行団と次期社長候補が協議したが、候補者は病気を理由に辞退した
    • [69]栗和田は経営の独立性と権限を明確に確立できることを条件とし、それは受け入れられた
    • [73]東京問題で抱えた債務は一時期5,963億円だった
    • [74]東京問題当時のグループ全体の有利子負債は9,336億円だった
    • [76]栗和田は東京問題にからみ金融機関から融資の個人保証を求められた
    • [77]栗和田は資金ショートの危機感の中で緊縮財政を社内に訴えた
    • [79]東京問題の債務は2001年3月末に47億円まで償却が進み、有利子負債は4,824億円になる見通しだった
  • 日経ビジネス 2004年11月22日号 特集
    • [64]渡辺広康元社長は暴力団系列企業への融資・債務保証で会社に約400億円の損害を与えたとして特別背任に問われた
    • [65]渡辺広康の実刑は2003年3月に最高裁で確定した
    • [67]栗和田は、本命とされた湊川誠生と三和銀行京都支店長らに説得されて社長を引き受けた
    • [68]栗和田榮一の父は創業者の佐川清である
    • [72]就任時の覚書に「3年後にしかるべき人に後を託す」「将来の後継者は正明(長男)」の趣旨が書かれていた
    • [75]佐川急便は当初、東京佐川急便に更生法の適用を検討した
  • 中部財界 1998年6月号「佐川急便副社長・財務本部長・中京支社長 湊川誠生氏に聞く――勇気・闘魂・和」
    • [70]1992年5月1日付で全国の佐川急便の中核会社が合併した
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2018年3月期)
    • [71]栗和田榮一は1992年5月に佐川急便の代表取締役社長に就任した
  • 日経ビジネス 1992年6月1日号
    • [78]1991年までの5年間の申告所得の伸び率で佐川急便が首位だった

1994年〜約5,200億円の不良債権の自力処理と、宅配便・24時間配送でのヤマト追撃

佐川急便は1992年に続いて1994年にも合併を行い、経営の基盤を本社に集めた。全国は12ブロックに分け、各ブロックに主管店を置いて営業所と路線会社を結んだ。栗和田榮一社長は指揮命令系統を一本にし、資金管理を厳しくして、本社が末端まで管理できる体制へ改めた。本社機能を厚くするため地方から人材を集め、批判の強かったドライバーの過剰労働の改善も進めた。約5,200億円の不良債権は、期間収益を主な原資として自力で処理した。取締役財務経理部長の津村秀行氏によれば、1997年3月期に不良債権処理のめどが立った。事件から12年間の返済は元利合計で約8,400億円に達し、そのうち7,250億円をグループ全社の期間収益で賄った。

  • 中部財界 1998年6月号「佐川急便副社長・財務本部長・中京支社長 湊川誠生氏に聞く――勇気・闘魂・和」
    • [80]佐川急便は平成4年・6年の二度の合併で経営体質を強化し、経営基盤を一極に集めた
    • [81]全国を12ブロックに分割し、それぞれに主管店を配し、各営業所と関連路線会社で全国を結んだ
  • 日経ビジネス 2004年11月22日号 特集
    • [82]栗和田は社長就任後、指揮命令系統の一本化や資金管理の厳格化など本社機能の強化に動いた
    • [83]本社機能強化のため地方から優秀な人材を集め、過剰労働の批判が強かったドライバーの労働環境改善も進めた
    • [84]期間収益を主要な原資として自力で約5,200億円の不良債権を処理した
    • [85]津村秀行取締役財務経理部長は、1997年3月期で不良債権処理のメドが立ったと述べた
    • [86]事件後12年間で元利合計約8,400億円を返済し、うち7,250億円はグループ全社の期間収益で返済した

宅配便への参入を主導したのは栗和田榮一社長で、古参の幹部はこれに反対した。反対の理由は、商業貨物を運んできた現場には個人宛ての荷物にすぐ応じる態勢がなく、負担が増えて収益力も低下するというものだった。これに対し推進派は、通信販売会社などが個人の消費者へ企業から直接荷物を送る取引を増やしており、商業貨物は頭打ちだと訴えた。1998年、佐川急便は「宅配便・佐川急便」の名で事業者発・一般消費者宛ての荷物を扱い始め、同年4月に21世紀統一スローガン「安全、環境、そしてサービス。」を制定した。宅配便の増加分には商業貨物から移った荷物も含まれていたものの、荷物量全体が減るのは食い止めた。

  • 日経ビジネス 2004年11月22日号 特集
    • [87]栗和田が主導した宅配便事業について古参幹部と意見が対立し、古参幹部は現場を動かさなかった
    • [88]反対派は、商業貨物を扱ってきた体制では宅配便に即応できず、現場負担増・効率低下・収益力低下を懸念した
    • [89]推進派は、商業貨物の伸び悩みと通販会社の台頭による企業から個人への直送の動きを挙げ、宅配便が不可欠と主張した
    • [92]宅配便の扱いには商業貨物からの切り替え分があるが、宅配便が全体の荷物量の減少を防いだ
  • SGホールディングス公式サイト「SGホールディングスグループのあゆみ ライブラリー」(2026年9月時点)
    • [90]1998年に事業者から一般消費者へのサービス「宅配便・佐川急便」(現・飛脚宅配便)の取り扱いを開始した
  • 佐川急便 環境報告書2000(2000年12月)
    • [91]1998年4月に21世紀統一スローガン「安全、環境、そしてサービス。」を策定した

宅配便の時間帯指定は、ヤマト運輸が1998年春に導入し、日本通運などが続いていた。佐川急便は荷主の個別の求めには応じていたが、全社の仕組みとしては持っていなかった。1999年10月、佐川急便は約550社の法人荷主に限り、業界で初めて24時間の配達指定を試験的に始めた。深夜0時までは通常料金で5つの時間帯から選べ、0時以降も追加料金で時刻を指定できた。取扱貨物の約85%は届け先が企業で、ネット通販による中抜きが従来の商業貨物を細らせる懸念があった。同じ1999年には、保冷輸送の「飛脚クール便(冷蔵)」も全国に広げた。個人向けの取扱量で先行するヤマト運輸に対し、佐川急便は指定できる時間の幅を競争の焦点に据えたと思われる。

  • 日経ビジネス 1999年11月8日号
    • [93]宅配便の時間帯指定サービスは前年春にヤマト運輸が導入し、日本通運などが追随した
    • [94]佐川急便は荷主の要望に個別に応じて時間指定配送をしていたが、全社的には導入していなかった
    • [95]佐川急便は1999年10月から約550社の法人荷主に限定し、業界初の宅配便24時間配達サービスを試験的に始めた
    • [96]配達時刻を5つの時間帯に分け深夜0時まで通常料金、0時以降は追加料金で指定できた
    • [97]取扱貨物の約85%は送り先が企業で、ネット通販の拡大で問屋経由の物流が中抜きされる懸念があった
  • SGホールディングス公式サイト「SGホールディングスグループのあゆみ ライブラリー」(2026年9月時点)
    • [98]1999年に「飛脚クール便(冷蔵)」の全国展開を果たした
参考文献[80]-[98]
  • 中部財界 1998年6月号「佐川急便副社長・財務本部長・中京支社長 湊川誠生氏に聞く――勇気・闘魂・和」
    • [80]佐川急便は平成4年・6年の二度の合併で経営体質を強化し、経営基盤を一極に集めた
    • [81]全国を12ブロックに分割し、それぞれに主管店を配し、各営業所と関連路線会社で全国を結んだ
  • 日経ビジネス 2004年11月22日号 特集
    • [82]栗和田は社長就任後、指揮命令系統の一本化や資金管理の厳格化など本社機能の強化に動いた
    • [83]本社機能強化のため地方から優秀な人材を集め、過剰労働の批判が強かったドライバーの労働環境改善も進めた
    • [84]期間収益を主要な原資として自力で約5,200億円の不良債権を処理した
    • [85]津村秀行取締役財務経理部長は、1997年3月期で不良債権処理のメドが立ったと述べた
    • [86]事件後12年間で元利合計約8,400億円を返済し、うち7,250億円はグループ全社の期間収益で返済した
    • [87]栗和田が主導した宅配便事業について古参幹部と意見が対立し、古参幹部は現場を動かさなかった
    • [88]反対派は、商業貨物を扱ってきた体制では宅配便に即応できず、現場負担増・効率低下・収益力低下を懸念した
    • [89]推進派は、商業貨物の伸び悩みと通販会社の台頭による企業から個人への直送の動きを挙げ、宅配便が不可欠と主張した
    • [92]宅配便の扱いには商業貨物からの切り替え分があるが、宅配便が全体の荷物量の減少を防いだ
    • [90]1998年に事業者から一般消費者へのサービス「宅配便・佐川急便」(現・飛脚宅配便)の取り扱いを開始した
    • [98]1999年に「飛脚クール便(冷蔵)」の全国展開を果たした
  • 佐川急便 環境報告書2000(2000年12月)
    • [91]1998年4月に21世紀統一スローガン「安全、環境、そしてサービス。」を策定した
  • 日経ビジネス 1999年11月8日号
    • [93]宅配便の時間帯指定サービスは前年春にヤマト運輸が導入し、日本通運などが追随した
    • [94]佐川急便は荷主の要望に個別に応じて時間指定配送をしていたが、全社的には導入していなかった
    • [95]佐川急便は1999年10月から約550社の法人荷主に限定し、業界初の宅配便24時間配達サービスを試験的に始めた
    • [96]配達時刻を5つの時間帯に分け深夜0時まで通常料金、0時以降は追加料金で指定できた
    • [97]取扱貨物の約85%は送り先が企業で、ネット通販の拡大で問屋経由の物流が中抜きされる懸念があった

2000年〜創業者株の譲渡が招いた社長解任動議と、郵政・ヤマトに次ぐ第三勢力

栗和田榮一社長は、就任時の覚書にあった3年の期限を過ぎても経営を創業家に返さなかった。佐川清氏は1999年、自らが持つ佐川急便株約5万株を右翼団体に譲り渡したが、手続きに不備があり譲渡は無効とされた。2000年6月の取締役会で、副社長の湊川誠生氏と境保氏を中心とする反対派は、佐川光氏を社長に選ぶよう求めた。採決の結果、栗和田榮一社長を解任する動議は通ったものの、佐川光氏を選ぶ案は否決され、改めて栗和田榮一社長を再任する動議が可決された。クーデターに加わった代表取締役副社長2人は6月19日の株主総会で退き、代表権を持つのは栗和田榮一社長1人となった。栗和田榮一社長は、この内紛の遠因を東京佐川急便事件に求め、事件前の地域会社の独立した時代を懐かしむ人々がいたと説明した。

  • 日経ビジネス 2004年11月22日号 特集
    • [99]覚書の3年が過ぎても栗和田は創業家へ「大政奉還」せず社長を続けた
    • [100]1999年に佐川清が保有する同社株式約5万株(保有比率約1割)を右翼団体へ譲渡したが、手続き不備で無効だった
    • [101]2000年6月の取締役会で湊川・境の両副社長を中心とする反対派が佐川光を担ぎ、栗和田の社長退任と光の社長選任を要求した
    • [102]栗和田の解任動議は可決、光の選任動議は否決、栗和田の社長再任動議は可決された
  • 日経ビジネス 2001年1月29日号〔敗軍の将、兵を語る〕
    • [103]2000年6月19日の株主総会でクーデターに関わった代表取締役副社長2人が会社を去り、代表権は栗和田1人となった
    • [104]栗和田はクーデターの遠因を東京佐川急便事件とし、事件前の時代を懐かしむ人たちが一部に残っていたと語った

2002年3月に佐川清氏が死去し、同年6月には佐川光氏ら反対派の残る取締役も退いた。栗和田榮一社長は2002年6月に佐川急便の代表取締役会長へ移った。後任の社長には専務の真鍋邦夫氏が就任し、創業家以外から初めてのトップとなった。海外では2003年1月、上海で現地企業との合弁による宅配便会社が営業を始めた。同年9月には中国保利集団との合弁の保利佐川物流(深圳)が営業を始め、中国全土で3PL事業を営む許認可も得た。2004年3月の3カ年中期経営計画は「アジアNo.1の総合物流会社」を目標に掲げた。取締役経営企画本部長の若佐照夫氏は、得意の国内の企業間貨物が縮小傾向にあることを理由に挙げた。

  • 日経ビジネス 2004年11月22日号 特集
    • [105]2002年3月に佐川清が死去し、2002年6月に佐川光ら残存組も取締役を退任した
    • [107]2002年に栗和田は社長の座を専務の真鍋邦夫に譲り会長に退いた
    • [108]佐川急便は2003年1月、上海で現地の大衆交通との合弁で宅配便会社上海大衆佐川急便物流を始めた
    • [109]中国保利集団との合弁の保利佐川物流(広東省深圳市)は2003年9月に営業を始め、同年に中国全土で3PLの許認可を得た
    • [110]2004年3月にまとめた3カ年中期経営計画で「アジアNo.1の総合物流会社を目指す」目標を掲げた
    • [111]若佐照夫取締役経営企画本部長は、得意のBtoBの国内貨物が縮小傾向にあることを理由に挙げた
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2018年3月期)
    • [106]栗和田榮一は2002年6月に佐川急便の代表取締役会長に就任した

2004年の佐川急便は、日本郵政公社とヤマト運輸を追う宅配便の第三勢力に位置づけられた。2004年には、日本郵政公社と提携したメール便「佐川ゆうメール」を投入した。これに先立つ2000年には、カード決済のできる代金引換「e-コレクト」の全国展開を始めていた。一方で2004年3月期の売上高伸び率は2.1%で、ヤマト運輸の4.0%の半分ほどにとどまった。純負債は約3,000億円残り、約1,200億円の株主資本に対して2.5倍程度の水準にあった。中期経営計画は連結売上高9,000億円、有利子負債3,000億円以下、株主資本比率30%を財務の目標に置いた。2005年4月には、栗和田榮一会長が佐川急便の代表取締役会長兼社長に就任した。宅配便の量で上位を追い、財務の厚みで劣る立場のまま、佐川急便は次の組織再編を迎えたのだろう。

  • 日経ビジネス 2004年11月22日号 特集
    • [112]佐川急便は日本郵政公社とヤマト運輸を追う第三勢力に浮上しようとしていた
    • [113]2004年に日本郵政公社との提携メール便「佐川ゆうメール」を投入した
    • [115]2004年3月期の売上高伸び率はヤマト運輸の4.0%に対し佐川急便は2.1%だった
    • [116]佐川急便は約3,000億円の純負債を抱え、株主資本は1,200億円程度で負債倍率は2.5倍程度だった
    • [117]中期経営計画「真価創生933プラン」は連結売上高9,000億円、有利子負債3,000億円以下、株主資本比率30%を3年後の目標とした
  • SGホールディングス公式サイト「SGホールディングスグループのあゆみ ライブラリー」(2026年9月時点)
    • [114]2000年にカード決済可能な代金引換サービス「e-コレクト」の全国展開を開始した
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2018年3月期)
    • [118]栗和田榮一は2005年4月に佐川急便の代表取締役会長兼社長に就任した
参考文献[99]-[118]
  • 日経ビジネス 2004年11月22日号 特集
    • [99]覚書の3年が過ぎても栗和田は創業家へ「大政奉還」せず社長を続けた
    • [100]1999年に佐川清が保有する同社株式約5万株(保有比率約1割)を右翼団体へ譲渡したが、手続き不備で無効だった
    • [101]2000年6月の取締役会で湊川・境の両副社長を中心とする反対派が佐川光を担ぎ、栗和田の社長退任と光の社長選任を要求した
    • [102]栗和田の解任動議は可決、光の選任動議は否決、栗和田の社長再任動議は可決された
    • [105]2002年3月に佐川清が死去し、2002年6月に佐川光ら残存組も取締役を退任した
    • [107]2002年に栗和田は社長の座を専務の真鍋邦夫に譲り会長に退いた
    • [108]佐川急便は2003年1月、上海で現地の大衆交通との合弁で宅配便会社上海大衆佐川急便物流を始めた
    • [109]中国保利集団との合弁の保利佐川物流(広東省深圳市)は2003年9月に営業を始め、同年に中国全土で3PLの許認可を得た
    • [110]2004年3月にまとめた3カ年中期経営計画で「アジアNo.1の総合物流会社を目指す」目標を掲げた
    • [111]若佐照夫取締役経営企画本部長は、得意のBtoBの国内貨物が縮小傾向にあることを理由に挙げた
    • [112]佐川急便は日本郵政公社とヤマト運輸を追う第三勢力に浮上しようとしていた
    • [113]2004年に日本郵政公社との提携メール便「佐川ゆうメール」を投入した
    • [115]2004年3月期の売上高伸び率はヤマト運輸の4.0%に対し佐川急便は2.1%だった
    • [116]佐川急便は約3,000億円の純負債を抱え、株主資本は1,200億円程度で負債倍率は2.5倍程度だった
    • [117]中期経営計画「真価創生933プラン」は連結売上高9,000億円、有利子負債3,000億円以下、株主資本比率30%を3年後の目標とした
  • 日経ビジネス 2001年1月29日号〔敗軍の将、兵を語る〕
    • [103]2000年6月19日の株主総会でクーデターに関わった代表取締役副社長2人が会社を去り、代表権は栗和田1人となった
    • [104]栗和田はクーデターの遠因を東京佐川急便事件とし、事件前の時代を懐かしむ人たちが一部に残っていたと語った
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2018年3月期)
    • [106]栗和田榮一は2002年6月に佐川急便の代表取締役会長に就任した
    • [118]栗和田榮一は2005年4月に佐川急便の代表取締役会長兼社長に就任した
    • [114]2000年にカード決済可能な代金引換サービス「e-コレクト」の全国展開を開始した

第3章 2006年〜 持株会社SGHDの設立と適正運賃の収受、Expolanka買収と日立物流との提携

2006年〜持株会社SGホールディングスの設立と、佐川急便から譲り受けた10社

佐川急便は京都自動車興業、佐川航空、佐川コンピューター・システムと、周辺の事業を1975年から子会社として設けてきた。2006年2月の臨時株主総会で、佐川急便は自らを完全子会社とする単独株式移転を決めた。翌3月、資本金11,275百万円の純粋持株会社としてSGホールディングスが発足した。会社の説明では、設立の目的は顧客の求めの変化に合わせて意思決定の速度を上げることにあった。新会社には経営戦略の策定と管理の機能を持たせ、事業の執行は子会社に委ねた。佐川急便の会長兼社長だった栗和田榮一氏は設立と同時に代表取締役を兼ね、6月に会長兼社長に就任した。宅配の会社の下に周辺事業を抱える形のままでは、事業ごとの経営判断が宅配の都合に引きずられやすかったのだろう。

  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】(2018年3月期)
    • [119]佐川急便は1975年に京都自動車興業、1980年に佐川航空、1983年に佐川コンピューター・システムを設立した
    • [120]2006年2月の佐川急便臨時株主総会で、佐川急便を完全子会社とする単独株式移転を決議した
    • [121]2006年3月、資本金11,275百万円の純粋持株会社としてSGホールディングスが設立された
  • SGホールディングス公式サイト「SGホールディングスグループのあゆみ」(2026年9月時点)
    • [122]SGホールディングス設立の目的は、顧客ニーズの変化に対応できるよう意思決定スピードを高めることとされる
    • [123]SGホールディングスは経営戦略の策定・管理機能を持った純粋持株会社として設立された
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2018年3月期)
    • [124]栗和田榮一は佐川急便代表取締役会長兼社長(2005年4月〜)で、2006年3月にSGホールディングス代表取締役を兼任し、同年6月に同社代表取締役会長兼社長となった

2006年6月、SGホールディングスは佐川急便から佐川グローバルロジスティクスほか子会社10社の株式を譲り受けた。佐川グローバルロジスティクスは、倉庫の提供や業務の受託を手がけた佐川物流サービスが同じ6月に社名を改めた会社だった。グループ報は、この会社に3PLなどロジスティクス分野で顧客を包括的に支える基盤づくりを担わせると伝えた。国際貨物では、2005年7月に佐川急便の国際営業部と佐川航空を統合し、佐川グローバルエクスプレスを設けていた。2006年8月には、国際貨物の通関を扱う佐川通関もこの会社へ統合した。宅配の佐川急便と、3PL・国際貨物を担う会社を持株会社の下で並べ、宅配以外の事業に独自の経営の場を与える組み替えだったとみられる。

  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】(2018年3月期)
    • [125]2006年6月、SGホールディングスは佐川急便から佐川グローバルロジスティクス他子会社10社の株式を譲り受けた
  • SGホールディングス グループ報「SG NEWS」2006年11月号
    • [126]佐川グローバルロジスティクスは、倉庫スペースの提供やアウトソーシング運営を手がけた佐川物流サービスが2006年6月に社名変更した会社
    • [127]佐川グローバルロジスティクスは3PLなどロジスティクス分野で顧客ニーズを包括的にサポートする基盤構築を進めるとされた
    • [128]2005年7月、佐川急便の国際営業部と佐川航空を統合し、佐川グローバルエクスプレスを設立した
    • [129]2006年8月、国際貨物の通関業務を扱う佐川通関を統合した

2006年11月のグループ報で、海外担当取締役の直井好昭氏は国内の総合物流に加え、アジアで国際フォワーディングを本格展開すると述べた。グループは2005年に韓国・タイ・インドネシア・台湾へ現地法人を設けていた。2006年8月のマレーシア開設で、ASEAN主要国への拠点配備をほぼ終えた。国際宅配便の統一ブランド「sgx」を各国の共通の看板とし、一般貨物や3PLの受注につなげる方針も示した。国内では2007年8月に不動産のSGリアルティを設け、2008年11月に佐川ロジスティクスパートナーズを設けた。2009年2月にはワールド・ロジが持つワールドサプライの全株式を譲り受け、同社を子会社にした。宅配の外に国際・不動産・物流受託の収益源を育てる方向は、持株会社の設立から3年で形になったと推察される。

  • SGホールディングス グループ報「SG NEWS」2006年11月号
    • [130]取締役の直井好昭は、国内の総合物流事業だけでなくアジア・ASEAN地域を中心に国際フォワーディング事業を本格的に展開すると述べた
    • [131]2005年1月に韓国、3月にタイ、6月にインドネシア、9月に台湾に現地法人を設立した
    • [132]2006年8月にマレーシアに佐川急便マレーシアを開設し、ASEAN加盟主要国での拠点配備をほぼ完了した
    • [133]国際宅配便の統一ブランド「sgx」を日本と各国現地法人の共通ブランドとし、一般貨物のフォワーディングや3PLなど国際物流全般の獲得につなげる方針を示した
  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】(2018年3月期)
    • [134]2007年8月にSGリアルティ、2008年11月に佐川ロジスティクスパートナーズを設立した
    • [135]2009年2月、ワールド・ロジが保有するワールドサプライの全株式を譲り受け、子会社化した
参考文献[119]-[135]
  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】(2018年3月期)
    • [119]佐川急便は1975年に京都自動車興業、1980年に佐川航空、1983年に佐川コンピューター・システムを設立した
    • [120]2006年2月の佐川急便臨時株主総会で、佐川急便を完全子会社とする単独株式移転を決議した
    • [121]2006年3月、資本金11,275百万円の純粋持株会社としてSGホールディングスが設立された
    • [125]2006年6月、SGホールディングスは佐川急便から佐川グローバルロジスティクス他子会社10社の株式を譲り受けた
    • [134]2007年8月にSGリアルティ、2008年11月に佐川ロジスティクスパートナーズを設立した
    • [135]2009年2月、ワールド・ロジが保有するワールドサプライの全株式を譲り受け、子会社化した
    • [122]SGホールディングス設立の目的は、顧客ニーズの変化に対応できるよう意思決定スピードを高めることとされる
    • [123]SGホールディングスは経営戦略の策定・管理機能を持った純粋持株会社として設立された
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2018年3月期)
    • [124]栗和田榮一は佐川急便代表取締役会長兼社長(2005年4月〜)で、2006年3月にSGホールディングス代表取締役を兼任し、同年6月に同社代表取締役会長兼社長となった
  • SGホールディングス グループ報「SG NEWS」2006年11月号
    • [126]佐川グローバルロジスティクスは、倉庫スペースの提供やアウトソーシング運営を手がけた佐川物流サービスが2006年6月に社名変更した会社
    • [127]佐川グローバルロジスティクスは3PLなどロジスティクス分野で顧客ニーズを包括的にサポートする基盤構築を進めるとされた
    • [128]2005年7月、佐川急便の国際営業部と佐川航空を統合し、佐川グローバルエクスプレスを設立した
    • [129]2006年8月、国際貨物の通関業務を扱う佐川通関を統合した
    • [130]取締役の直井好昭は、国内の総合物流事業だけでなくアジア・ASEAN地域を中心に国際フォワーディング事業を本格的に展開すると述べた
    • [131]2005年1月に韓国、3月にタイ、6月にインドネシア、9月に台湾に現地法人を設立した
    • [132]2006年8月にマレーシアに佐川急便マレーシアを開設し、ASEAN加盟主要国での拠点配備をほぼ完了した
    • [133]国際宅配便の統一ブランド「sgx」を日本と各国現地法人の共通ブランドとし、一般貨物のフォワーディングや3PLなど国際物流全般の獲得につなげる方針を示した

2010年〜シンガポールの統括会社、ハマキョウレックスとの3PL提携の合意と適正運賃の収受

2012年3月期の連結売上高は881,134百万円で、前期の894,346百万円を下回った。この年の6月、SGホールディングスはシンガポールにSG HOLDINGS GLOBAL PTE. LTD.を設けた。2018年3月期の有価証券報告書では、同社は資本金205百万米ドルの全額出資子会社で、セグメントは全社(共通)とされた。2013年5月には、シンガポール国内の物流を強めるためAMEROID LOGISTICSを買収した。決算説明資料は、この買収の狙いを陸送の機能の確保と倉庫・CFSの機能の拡充に置いた。同じ期にはカンボジアに支店を開設し、ベトナムとの間の南部経済回廊を使うトラック輸送に備えた。国ごとに散らばる現地法人を、アジアの物流の結節点から統括する役をシンガポールの会社に持たせたと思われる。

  • SGホールディングス プレスリリース「ハマキョウレックス・SGホールディングス 国内3PL事業の統合を柱とした資本・業務提携に関する基本合意書の締結について」(2013年1月31日)
    • [136]SGホールディングスの連結売上高は2011年3月期894,346百万円、2012年3月期881,134百万円
  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】(2018年3月期)
    • [137]2012年6月、SG HOLDINGS GLOBAL PTE. LTD.を設立した
    • [139]2013年5月、シンガポール国内の物流事業強化のためAMEROID LOGISTICS(S)PTE. LTD.を買収した
  • SGホールディングス 有価証券報告書【関係会社の状況】(2018年3月期)
    • [138]SG HOLDINGS GLOBAL PTE. LTD.は所在地シンガポール、資本金205百万米ドル、議決権所有割合100.0%、事業区分は全社(共通)
  • SGホールディングス 2014年3月期 第2四半期(中間)決算説明資料(2013年10月30日)
    • [140]Ameroid社の買収は、シンガポールでの陸送運輸機能の確保・拡充と倉庫機能・CFS機能の拡充を図るものとされた
    • [141]ベトナム・カンボジア間の南部経済回廊を利用したトラック輸送などを見越し、カンボジアに支店を開設した

2013年1月31日、栗和田榮一会長兼社長のもとで、SGホールディングスはハマキョウレックスとの資本・業務提携の基本合意書を結んだ。提携の中心は、佐川グローバルロジスティクスの国内3PL事業とハマキョウレックスの統合だった。対象には、佐川グローバルロジスティクスの全額出資子会社である佐川ロジスティクスパートナーズも含めた。両社は、国内物流市場の縮小と競争の激化を前に、中長期の成長への危機感を共有したと説明した。SGホールディングスはハマキョウレックス株の一部を取得する予定とし、統合の形態と比率は協議に委ねた。2013年5月、佐川グローバルロジスティクスはSGHグローバル・ジャパンに社名を改めた。同時に会社分割で同名の会社を新設し、国内ロジスティクス事業をそこへ移した。

  • SGホールディングス プレスリリース「ハマキョウレックス・SGホールディングス 国内3PL事業の統合を柱とした資本・業務提携に関する基本合意書の締結について」(2013年1月31日)
    • [142]2013年1月31日、SGホールディングス(代表取締役会長兼社長 栗和田榮一)はハマキョウレックスとの資本・業務提携に関する基本合意書の締結を取締役会で決議し、同日締結した
    • [143]提携の柱は、ハマキョウレックスと佐川グローバルロジスティクスの国内3PL事業との統合
    • [144]統合の対象範囲は、ハマキョウレックス、佐川グローバルロジスティクスの国内事業部分、同社の100%子会社である佐川ロジスティクスパートナーズ
    • [145]両社は国内物流市場の縮小や物流各社間の競争激化の中で、中長期的な成長に対する危機感を共有し、提携協議を始めたと説明した
    • [146]SGホールディングスはハマキョウレックス株式の一部を取得する予定とし、統合の形態・統合比率は今後両社協議の上で決定するとした
  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】(2018年3月期)
    • [147]2013年5月、佐川グローバルロジスティクスはSGHグローバル・ジャパンに商号を変更した
    • [148]2013年5月、会社分割により佐川グローバルロジスティクスを新設し、国内ロジスティクス事業を承継させた

2013年2月、佐川急便の社長に荒木秀夫氏が就任した。2014年3月期の中間期、飛脚宅配便の取扱個数は606,254千個で、前年同期の683,119千個に対し88.7%にとどまった。連結営業収益は4,385億円から4,158億円へ減ったが、営業利益は138億円から213億円へ増えた。決算説明資料は、デリバリー事業の増益の理由を適正運賃の収受による利益率の向上に置いた。通期の連結営業収益は835,086百万円で、2012年3月期の881,134百万円を下回った。2016年3月期の中間期には飛脚宅配便が5億9,404万個と前年同期比100.8%に戻った。この期の営業利益の要因にも、適正運賃収受の取組みの効果が挙げられた。

  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2018年3月期)
    • [149]荒木秀夫は2013年2月に佐川急便代表取締役社長に就いた
  • SGホールディングス 2014年3月期 第2四半期(中間)決算説明資料(2013年10月30日)
    • [150]2014年3月期第2四半期(中間)の飛脚宅配便取扱個数は606,254千個で、前年同期683,119千個の88.7%
    • [151]2014年3月期第2四半期(中間)の連結営業収益は4,158億円(前年同期4,385億円)、営業利益は213億円(同138億円)
    • [152]デリバリー事業は取扱個数の減少で減収となったが、適正運賃収受に努めて利益率が向上し増益となった
  • SGホールディングス 有価証券報告書【主要な経営指標等の推移】(2018年3月期)
    • [153]2014年3月期の連結営業収益は835,086百万円(会社計算規則に基づく連結計算書類による参考値)
  • SGホールディングス プレスリリース「ハマキョウレックス・SGホールディングス 国内3PL事業の統合を柱とした資本・業務提携に関する基本合意書の締結について」(2013年1月31日)
    • [154]2012年3月期の連結売上高は881,134百万円
  • SGホールディングス 2016年3月期 第2四半期(中間)決算説明資料(2015年10月28日)
    • [155]2016年3月期第2四半期(中間)の飛脚宅配便取扱個数は5億9,404万個で前年同期比100.8%
    • [156]2016年3月期第2四半期(中間)のデリバリー事業の営業利益の要因として、営業収益拡大と適正運賃収受の取り組みの効果を挙げた
参考文献[136]-[156]
  • SGホールディングス プレスリリース「ハマキョウレックス・SGホールディングス 国内3PL事業の統合を柱とした資本・業務提携に関する基本合意書の締結について」(2013年1月31日)
    • [136]SGホールディングスの連結売上高は2011年3月期894,346百万円、2012年3月期881,134百万円
    • [142]2013年1月31日、SGホールディングス(代表取締役会長兼社長 栗和田榮一)はハマキョウレックスとの資本・業務提携に関する基本合意書の締結を取締役会で決議し、同日締結した
    • [143]提携の柱は、ハマキョウレックスと佐川グローバルロジスティクスの国内3PL事業との統合
    • [144]統合の対象範囲は、ハマキョウレックス、佐川グローバルロジスティクスの国内事業部分、同社の100%子会社である佐川ロジスティクスパートナーズ
    • [145]両社は国内物流市場の縮小や物流各社間の競争激化の中で、中長期的な成長に対する危機感を共有し、提携協議を始めたと説明した
    • [146]SGホールディングスはハマキョウレックス株式の一部を取得する予定とし、統合の形態・統合比率は今後両社協議の上で決定するとした
    • [154]2012年3月期の連結売上高は881,134百万円
  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】(2018年3月期)
    • [137]2012年6月、SG HOLDINGS GLOBAL PTE. LTD.を設立した
    • [139]2013年5月、シンガポール国内の物流事業強化のためAMEROID LOGISTICS(S)PTE. LTD.を買収した
    • [147]2013年5月、佐川グローバルロジスティクスはSGHグローバル・ジャパンに商号を変更した
    • [148]2013年5月、会社分割により佐川グローバルロジスティクスを新設し、国内ロジスティクス事業を承継させた
  • SGホールディングス 有価証券報告書【関係会社の状況】(2018年3月期)
    • [138]SG HOLDINGS GLOBAL PTE. LTD.は所在地シンガポール、資本金205百万米ドル、議決権所有割合100.0%、事業区分は全社(共通)
  • SGホールディングス 2014年3月期 第2四半期(中間)決算説明資料(2013年10月30日)
    • [140]Ameroid社の買収は、シンガポールでの陸送運輸機能の確保・拡充と倉庫機能・CFS機能の拡充を図るものとされた
    • [141]ベトナム・カンボジア間の南部経済回廊を利用したトラック輸送などを見越し、カンボジアに支店を開設した
    • [150]2014年3月期第2四半期(中間)の飛脚宅配便取扱個数は606,254千個で、前年同期683,119千個の88.7%
    • [151]2014年3月期第2四半期(中間)の連結営業収益は4,158億円(前年同期4,385億円)、営業利益は213億円(同138億円)
    • [152]デリバリー事業は取扱個数の減少で減収となったが、適正運賃収受に努めて利益率が向上し増益となった
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2018年3月期)
    • [149]荒木秀夫は2013年2月に佐川急便代表取締役社長に就いた
  • SGホールディングス 有価証券報告書【主要な経営指標等の推移】(2018年3月期)
    • [153]2014年3月期の連結営業収益は835,086百万円(会社計算規則に基づく連結計算書類による参考値)
  • SGホールディングス 2016年3月期 第2四半期(中間)決算説明資料(2015年10月28日)
    • [155]2016年3月期第2四半期(中間)の飛脚宅配便取扱個数は5億9,404万個で前年同期比100.8%
    • [156]2016年3月期第2四半期(中間)のデリバリー事業の営業利益の要因として、営業収益拡大と適正運賃収受の取り組みの効果を挙げた

2014年〜スリランカのエクスポランカ買収と、日立物流との資本業務提携

2014年6月、SGホールディングスは国際貨物事業を広げるため、スリランカの物流会社EXPOLANKA HOLDINGS PLCを買収した。統合報告書2023は、同社の役割を南アジアから欧米への航空・海上輸送と位置づけた。2018年3月期末の議決権の持分は67.5%で、傘下にはインドや米国の会社もあった。2016年3月期の方針には、エクスポランカとの連携を強めて海外の網を厚くすることが入った。国内では同じ2014年4月、佐川急便と佐川グローバルロジスティクスが合同の営業チーム「GOAL」を発足させた。チームは宅配網、物流加工、国際フォワーディング、決済などグループ各社の機能を集約し、顧客に一貫した物流を提案する役を担った。

  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】(2018年3月期)
    • [157]2014年6月、国際貨物事業の拡大を目的とし、スリランカの物流会社EXPOLANKA HOLDINGS PLCを買収した
  • SGホールディングス 統合報告書 2023
    • [158]エクスポランカ社は南アジアから欧米への航空・海上輸送などのグローバルネットワークを担うとされる
  • SGホールディングス 有価証券報告書【関係会社の状況】(2018年3月期)
    • [159]EXPOLANKA HOLDINGS PLC(スリランカ・コロンボ)の議決権所有割合は67.5%で、インドのExpo Freight Private Limited、米国のExpolanka USA LLCなどが関係会社に並ぶ
  • SGホールディングス 2016年3月期 第2四半期(中間)決算説明資料(2015年10月28日)
    • [160]2015年度の方針として、ロジスティクス事業で「エクスポランカとの連携強化によるネットワーク強化」を掲げた
  • SGホールディングス グループ報「SG NEWS」2014年10月号
    • [161]2014年4月、佐川急便と佐川グローバルロジスティクスは合同の戦略的営業開発チーム「GOAL」を発足させた
    • [162]GOALは佐川急便の全国ネットワーク、SGLの物流加工・倉庫のノウハウ、国際フォワーディング、ITシステム、決済などグループ各社の機能を融合し、一貫した物流ソリューションを提供することを目的とした

2013年1月の時点で、SGホールディングスの代表者は会長兼社長の栗和田榮一氏だった。2015年3月、町田公志氏が代表取締役社長に就任し、栗和田榮一氏は代表取締役会長に移った。町田公志氏は1979年に日本リクルートセンターへ入社し、2005年にリクルートコスモスの代表取締役社長となった。2010年10月にSGリアルティの顧問に迎えられ、2011年3月から同社の社長を務めた。2013年6月にSGホールディングスの取締役となり、管理・統制を担当した。2014年3月には企画・国際・事業推進担当の代表取締役に就任していた。不動産と国際を担ってきた外部出身者への交代は、宅配の外へ広がるグループの経営を任せる人選だったと考えられる。

  • SGホールディングス プレスリリース「ハマキョウレックス・SGホールディングス 国内3PL事業の統合を柱とした資本・業務提携に関する基本合意書の締結について」(2013年1月31日)
    • [163]2013年1月31日時点のSGホールディングスの代表者は代表取締役会長兼社長 栗和田榮一
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2018年3月期)
    • [164]2015年3月、町田公志がSGホールディングス代表取締役社長に就任し、栗和田榮一は代表取締役会長となった
    • [165]町田公志は1979年4月に日本リクルートセンター入社、2005年6月にリクルートコスモス代表取締役社長COO
    • [166]町田公志は2010年10月にSGリアルティ顧問、2011年1月に同社取締役、同年3月に同社代表取締役社長
    • [167]町田公志は2013年6月にSGホールディングス取締役(管理・統制担当)
    • [168]町田公志は2014年3月にSGホールディングス代表取締役(企画・国際・事業推進担当)

2016年3月30日、町田公志社長のもとで、SGホールディングスと佐川急便は日立物流と資本業務提携契約を結んだ。両社は厳しい経営環境として、国内の貨物需要の伸び悩みと、人手不足による人件費などの費用の増加を挙げた。提携の主題は『“デリバリー事業”と“ロジスティクス事業”の融合』で、佐川急便の輸配送の力と日立物流の3PL・物流技術を組み合わせるとした。SGホールディングスは日立製作所から日立物流株の29.0%を相対取引で取得することにした。逆に日立物流はSGホールディングスから佐川急便株の20.0%を取得し、両社は株式を持ち合った。業務では車両の集中管理やセンターの共同活用を掲げ、経営統合の可能性も協議するとした。SGホールディングスが東京証券取引所市場第一部に上場したのは、その1年9カ月後の2017年12月だった。

  • SGホールディングス プレスリリース「SGホールディングス、佐川急便および日立物流の戦略的資本業務提携に関するお知らせ」(2016年3月30日)
    • [169]2016年3月30日、SGホールディングス・佐川急便と日立物流は取締役会で資本業務提携を決議し、資本業務提携契約を締結した
    • [170]物流業界の経営環境として、国内貨物需要の伸び悩み、人手不足に起因する人件費を始めとしたコストの増加を挙げた
    • [171]「“デリバリー事業”と“ロジスティクス事業”の融合」をテーマに、佐川急便の輸配送能力、日立物流のロジスティクス・テクノロジー、双方の3PL事業の強みを活用するとした
    • [172]SGホールディングスは日立製作所から日立物流株式32,349,700株(発行済株式総数比29.0%)を市場外の相対取引で取得する
    • [173]日立物流はSGホールディングスから佐川急便株式10,655,240株(発行済株式総数比20.0%)を取得する
    • [174]業務提携の内容に車両集中管理やセンターの共同活用による稼働率向上を含め、提携の成果を踏まえて両社の経営統合の可能性について協議・検討するとした
  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】(2018年3月期)
    • [175]2017年12月、東京証券取引所市場第一部に株式を上場した
参考文献[157]-[175]
  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】(2018年3月期)
    • [157]2014年6月、国際貨物事業の拡大を目的とし、スリランカの物流会社EXPOLANKA HOLDINGS PLCを買収した
    • [175]2017年12月、東京証券取引所市場第一部に株式を上場した
  • SGホールディングス 統合報告書 2023
    • [158]エクスポランカ社は南アジアから欧米への航空・海上輸送などのグローバルネットワークを担うとされる
  • SGホールディングス 有価証券報告書【関係会社の状況】(2018年3月期)
    • [159]EXPOLANKA HOLDINGS PLC(スリランカ・コロンボ)の議決権所有割合は67.5%で、インドのExpo Freight Private Limited、米国のExpolanka USA LLCなどが関係会社に並ぶ
  • SGホールディングス 2016年3月期 第2四半期(中間)決算説明資料(2015年10月28日)
    • [160]2015年度の方針として、ロジスティクス事業で「エクスポランカとの連携強化によるネットワーク強化」を掲げた
  • SGホールディングス グループ報「SG NEWS」2014年10月号
    • [161]2014年4月、佐川急便と佐川グローバルロジスティクスは合同の戦略的営業開発チーム「GOAL」を発足させた
    • [162]GOALは佐川急便の全国ネットワーク、SGLの物流加工・倉庫のノウハウ、国際フォワーディング、ITシステム、決済などグループ各社の機能を融合し、一貫した物流ソリューションを提供することを目的とした
  • SGホールディングス プレスリリース「ハマキョウレックス・SGホールディングス 国内3PL事業の統合を柱とした資本・業務提携に関する基本合意書の締結について」(2013年1月31日)
    • [163]2013年1月31日時点のSGホールディングスの代表者は代表取締役会長兼社長 栗和田榮一
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2018年3月期)
    • [164]2015年3月、町田公志がSGホールディングス代表取締役社長に就任し、栗和田榮一は代表取締役会長となった
    • [165]町田公志は1979年4月に日本リクルートセンター入社、2005年6月にリクルートコスモス代表取締役社長COO
    • [166]町田公志は2010年10月にSGリアルティ顧問、2011年1月に同社取締役、同年3月に同社代表取締役社長
    • [167]町田公志は2013年6月にSGホールディングス取締役(管理・統制担当)
    • [168]町田公志は2014年3月にSGホールディングス代表取締役(企画・国際・事業推進担当)
    • [169]2016年3月30日、SGホールディングス・佐川急便と日立物流は取締役会で資本業務提携を決議し、資本業務提携契約を締結した
    • [170]物流業界の経営環境として、国内貨物需要の伸び悩み、人手不足に起因する人件費を始めとしたコストの増加を挙げた
    • [171]「“デリバリー事業”と“ロジスティクス事業”の融合」をテーマに、佐川急便の輸配送能力、日立物流のロジスティクス・テクノロジー、双方の3PL事業の強みを活用するとした
    • [172]SGホールディングスは日立製作所から日立物流株式32,349,700株(発行済株式総数比29.0%)を市場外の相対取引で取得する
    • [173]日立物流はSGホールディングスから佐川急便株式10,655,240株(発行済株式総数比20.0%)を取得する
    • [174]業務提携の内容に車両集中管理やセンターの共同活用による稼働率向上を含め、提携の成果を踏まえて両社の経営統合の可能性について協議・検討するとした

第4章 2017年〜 東証一部上場と中国・台湾の物流会社買収、C&FロジHDの買収

2017年〜創業60周年の東証一部上場と、上海虹迪物流の買収

町田公志社長のもと、SGホールディングスは2017年12月に東京証券取引所市場第一部へ株式を上場した。同年11月6日の取締役会が承認したのは新株の発行ではなく、既存株主による7,158万2,900株の売出しであった。売り手の大半はSGホールディングスグループ従業員持株会で、国内と海外を合わせて7,068万2,900株を放出した。同じ開示で、大型物流施設「Xフロンティア」の新設は自己資金とグループ内の投融資で賄う計画と示した。利益配分では連結配当性向30%を目標とし、自己株式の取得も組み合わせる方針を掲げた。会社が上場で手にしたのは資金ではなく、従業員が持つ株の換金の場と、資本市場での評価だったとみられる。

  • SGホールディングス 有価証券報告書【表紙】【沿革】(2018年3月期)
    • [176]2017年12月、町田公志社長のもとで東京証券取引所市場第一部に上場した
  • SGホールディングス プレスリリース「株式売出し等に関する取締役会決議のお知らせ」(2017年11月6日)
    • [177]2017年11月6日の取締役会で、上場に伴う普通株式71,582,900株の売出しを承認した(新株発行ではない)
    • [178]売出人の大半は従業員持株会で、国内47,050,300株・海外23,632,600株を売り出した
    • [179]Xフロンティアプロジェクトの設備計画の資金調達方法は自己資金及び当社からの投融資資金とされた
    • [180]連結配当性向30%を目標に継続的な配当と自己株式の取得を組み合わせる利益還元方針を示した

SGホールディングスは2019年4月、佐川急便の社長を務めていた荒木秀夫氏を代表取締役社長に就けた。荒木秀夫氏は1982年に東京佐川急便へ入社し、2013年2月から佐川急便の社長として宅配の事業会社を率いてきた。交代の時期は、2016年に定めた9か年の中長期経営計画が第2段階へ移る節目と重なった。第1段階が経営資源の拡充を主題としたのに対し、2020年3月期からの第2段階は経営基盤の強化を掲げた。その中核に据えた次世代型の大規模物流センター「Xフロンティア」は2020年1月末に竣工し、同年10月に中継センターが動き出した。宅配の運営を知る社長に、計画の切り替えと大型拠点の立ち上げを託した人選と思われる。

  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2020年3月期)
    • [181]荒木秀夫は2019年4月にSGホールディングス代表取締役社長に就いた
    • [182]荒木秀夫は1982年10月に東京佐川急便へ入社し、2013年2月に佐川急便代表取締役社長となった
  • SGホールディングス 統合報告書2020「社長メッセージ」
    • [183]SGホールディングスは2016年に9か年の中長期経営計画を策定した
    • [184]First Stage 2018はリソースの拡充、2020年3月期からのSecond Stage 2021は経営基盤の強化をテーマとした
    • [185]Xフロンティアは2020年1月末に竣工し、中継センターは2020年10月から稼働した

佐川急便グループで3PLを担う佐川グローバルロジスティクスは、2020年3月に上海虹迪物流科技を子会社にした。買収の目的は、東アジアと中国でのロジスティクス事業の拡大だった。同社は中国全域に網を持つ虹迪を取り込み、中国国内の物流と日中間の国際物流を広げる方針も併せて掲げた。当時の国際事業の軸は2014年に買収したスリランカのEXPOLANKAで、世界規模の貨物フォワーディング網を担っていた。統合報告書2020は国内の事業ノウハウを海外に移す例として虹迪を挙げ、越境ECも事業拡大の手段に数えた。国際輸送はEXPOLANKA、中国内の倉庫と配送は虹迪という分担で、日中を結ぶ一貫物流を描いたと推察される。

  • SGホールディングス 統合報告書2020「社長メッセージ」
    • [186]2020年3月、佐川グローバルロジスティクスが上海虹迪物流科技を子会社化した
    • [190]グローバル展開はEXPOLANKAを中心としたフォワーディング網の拡大や越境EC等で事業拡大を目指すとし、国内ノウハウを活かした海外展開として虹迪の子会社化を挙げた
  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(2020年3月期)
    • [187]2020年3月、東アジア及び中国におけるロジスティクス事業の拡大を目的として上海虹迪物流科技有限公司を買収した
    • [188]中国全域をカバーする上海虹迪物流科技をグループ化し、中国国内の物流と中国・日本間の国際物流の拡大に取り組むとした
    • [189]2014年6月、国際貨物事業の拡大を目的としスリランカのEXPOLANKA HOLDINGS PLCを買収した
参考文献[176]-[190]
  • SGホールディングス 有価証券報告書【表紙】【沿革】(2018年3月期)
    • [176]2017年12月、町田公志社長のもとで東京証券取引所市場第一部に上場した
  • SGホールディングス プレスリリース「株式売出し等に関する取締役会決議のお知らせ」(2017年11月6日)
    • [177]2017年11月6日の取締役会で、上場に伴う普通株式71,582,900株の売出しを承認した(新株発行ではない)
    • [178]売出人の大半は従業員持株会で、国内47,050,300株・海外23,632,600株を売り出した
    • [179]Xフロンティアプロジェクトの設備計画の資金調達方法は自己資金及び当社からの投融資資金とされた
    • [180]連結配当性向30%を目標に継続的な配当と自己株式の取得を組み合わせる利益還元方針を示した
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2020年3月期)
    • [181]荒木秀夫は2019年4月にSGホールディングス代表取締役社長に就いた
    • [182]荒木秀夫は1982年10月に東京佐川急便へ入社し、2013年2月に佐川急便代表取締役社長となった
  • SGホールディングス 統合報告書2020「社長メッセージ」
    • [183]SGホールディングスは2016年に9か年の中長期経営計画を策定した
    • [184]First Stage 2018はリソースの拡充、2020年3月期からのSecond Stage 2021は経営基盤の強化をテーマとした
    • [185]Xフロンティアは2020年1月末に竣工し、中継センターは2020年10月から稼働した
    • [186]2020年3月、佐川グローバルロジスティクスが上海虹迪物流科技を子会社化した
    • [190]グローバル展開はEXPOLANKAを中心としたフォワーディング網の拡大や越境EC等で事業拡大を目指すとし、国内ノウハウを活かした海外展開として虹迪の子会社化を挙げた
  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(2020年3月期)
    • [187]2020年3月、東アジア及び中国におけるロジスティクス事業の拡大を目的として上海虹迪物流科技有限公司を買収した
    • [188]中国全域をカバーする上海虹迪物流科技をグループ化し、中国国内の物流と中国・日本間の国際物流の拡大に取り組むとした
    • [189]2014年6月、国際貨物事業の拡大を目的としスリランカのEXPOLANKA HOLDINGS PLCを買収した

2020年〜コロナ禍の宅配需要と、栗和田榮一会長の社長兼務・日立物流株の売却

2020年からの感染症の広がりで購買が通信販売へ移り、宅配便の届け先は企業向けが6%減り、個人宅向けが21%増えた。統合報告書2022は『当社グループの2021年3月期の年間取扱個数は、当初計画の13億個から1億個増加し、14億個となりました』と総括した。この増加に対し、Xフロンティアの本稼働を半年早め、集配の要員を配置し直して処理能力を広げた。2021年3月期の営業収益は1,312,085百万円、営業利益は101,726百万円に達した。翌期はEXPOLANKAが逼迫した海上コンテナの枠を押さえ、2022年3月期の営業利益は1,557億円と前期から53.1%増えた。次期計画の目標を前倒しで満たし、2022年3月に2030年までの長期ビジョンと中期経営計画「SGH Story 2024」を公表した。

  • SGホールディングス 統合報告書2022「トップメッセージ」
    • [191]2021年3月期、企業向けの荷物は6%減少し、個人宅向けは21%増加した
    • [192]2021年3月期の年間取扱個数は当初計画の13億個から1億個増え14億個となった
    • [193]荷物の急増に対し、Xフロンティアの本稼働を半年早め、ドライバーの再配置やラストワンマイルの集配戦力の増強を行った
    • [195]エクスポランカが安定的にコンテナスペースを確保し、2022年3月期の営業利益は1,557億円(前期比53.1%増)となった
    • [196]Third Stage 2024の経営目標を前倒しで達成し、2022年3月に2030年に向けた長期ビジョンと中期経営計画「SGH Story 2024」を発表した
  • SGホールディングス 有価証券報告書(2021年3月期)
    • [194]2021年3月期の連結営業収益は1,312,085百万円、営業利益は101,726百万円

2021年6月、栗和田榮一会長が代表取締役会長兼社長となり、社長職を兼ねた。栗和田榮一会長は1992年に佐川急便の社長に就任し、2006年から2015年まではSGホールディングスの会長兼社長を務めていた。荒木秀夫氏の社長在任は、2019年4月からの約2年にとどまった。兼務に先立つ2021年3月期は、営業収益と営業利益がともに過去最高だった。会長兼社長として出した2022年の統合報告書では、新計画の重点に「ガバナンスの更なる高度化」を置いた。その対象として挙げたのは、近年大きく伸びた海外事業の統治の仕組みづくりであった。業績の悪化による交代ではなく、膨らんだ海外事業を創業期から知る経営者の目で締め直す体制だったのだろう。

  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2022年3月期)
    • [197]栗和田榮一は2021年6月に当社代表取締役会長兼社長に就いた
    • [198]栗和田榮一は1992年5月に佐川急便代表取締役社長、2006年6月に当社代表取締役会長兼社長、2015年3月に当社代表取締役会長となった
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2020年3月期) / SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2022年3月期)
    • [199]荒木秀夫は2019年4月に代表取締役社長に就き、2021年6月に栗和田榮一が会長兼社長に就いた
  • SGホールディングス 統合報告書2021「トップメッセージ」
    • [200]2021年3月期の連結業績は営業収益1兆3,120億円、営業利益1,017億円といずれも過去最高となった
  • SGホールディングス 統合報告書2022「トップメッセージ」
    • [201]中期経営計画「SGH Story 2024」の重点戦略に「ガバナンスの更なる高度化」を掲げた(代表取締役会長兼社長のメッセージ)
    • [202]近年飛躍的な成長を遂げた海外事業のガバナンス構築に注力するとした

2016年の資本業務提携で互いに持ち合った株を、SGホールディングスは2020年9月から段階的に解いた。まず日立物流が持つ佐川急便株20%を買い取り、自らが持つ日立物流株のうち1,953万9,100株を売った。2022年3月期に460万株を売り、残る821万600株も2022年11月のHTSKによる公開買付けへの応募などで手放した。この売却で、2023年3月期に497億87百万円の投資有価証券売却益を計上した。2023年6月には管理・統制担当の代表取締役だった松本秀一氏が社長に就任し、栗和田榮一氏は会長に戻った。松本秀一社長は最初の統合報告書で、インフレのもとで『更なるローコストオペレーションの実現によるコスト構造の抜本的な変革が不可欠です』と記した。

  • SGホールディングス 有価証券報告書【経営上の重要な契約等】(2021年3月期)
    • [203]2016年3月30日に日立物流と資本業務提携契約を締結し、2020年9月24日に資本関係を見直した
    • [204]日立物流が保有する佐川急便株式10,655,240株(20%)を全株取得し、保有する日立物流株式32,349,700株(29%)のうち19,539,100株を売却した
  • SGホールディングス 有価証券報告書【経営上の重要な契約等】(2022年3月期)
    • [205]2022年3月期に日立物流株式12,810,600株のうち4,600,000株を売却した
  • SGホールディングス 有価証券報告書【事業等のリスク】【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(2023年3月期)
    • [206]残る8,210,600株を2022年11月のHTSK株式会社による公開買付けへの応募等で全て売却し、2023年3月期に投資有価証券売却益497億87百万円を計上した
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2024年3月期)
    • [207]松本秀一は2021年6月に代表取締役管理・統制担当、2023年6月に代表取締役社長に就き、栗和田榮一は同月代表取締役会長となった
  • SGホールディングス 統合報告書2023「社長メッセージ」
    • [208]社長メッセージで、継続的なコスト上昇下ではローコストオペレーションによるコスト構造の変革が不可欠とした
参考文献[191]-[208]
  • SGホールディングス 統合報告書2022「トップメッセージ」
    • [191]2021年3月期、企業向けの荷物は6%減少し、個人宅向けは21%増加した
    • [192]2021年3月期の年間取扱個数は当初計画の13億個から1億個増え14億個となった
    • [193]荷物の急増に対し、Xフロンティアの本稼働を半年早め、ドライバーの再配置やラストワンマイルの集配戦力の増強を行った
    • [195]エクスポランカが安定的にコンテナスペースを確保し、2022年3月期の営業利益は1,557億円(前期比53.1%増)となった
    • [196]Third Stage 2024の経営目標を前倒しで達成し、2022年3月に2030年に向けた長期ビジョンと中期経営計画「SGH Story 2024」を発表した
    • [201]中期経営計画「SGH Story 2024」の重点戦略に「ガバナンスの更なる高度化」を掲げた(代表取締役会長兼社長のメッセージ)
    • [202]近年飛躍的な成長を遂げた海外事業のガバナンス構築に注力するとした
  • SGホールディングス 有価証券報告書(2021年3月期)
    • [194]2021年3月期の連結営業収益は1,312,085百万円、営業利益は101,726百万円
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2022年3月期)
    • [197]栗和田榮一は2021年6月に当社代表取締役会長兼社長に就いた
    • [198]栗和田榮一は1992年5月に佐川急便代表取締役社長、2006年6月に当社代表取締役会長兼社長、2015年3月に当社代表取締役会長となった
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2020年3月期) / SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2022年3月期)
    • [199]荒木秀夫は2019年4月に代表取締役社長に就き、2021年6月に栗和田榮一が会長兼社長に就いた
  • SGホールディングス 統合報告書2021「トップメッセージ」
    • [200]2021年3月期の連結業績は営業収益1兆3,120億円、営業利益1,017億円といずれも過去最高となった
  • SGホールディングス 有価証券報告書【経営上の重要な契約等】(2021年3月期)
    • [203]2016年3月30日に日立物流と資本業務提携契約を締結し、2020年9月24日に資本関係を見直した
    • [204]日立物流が保有する佐川急便株式10,655,240株(20%)を全株取得し、保有する日立物流株式32,349,700株(29%)のうち19,539,100株を売却した
  • SGホールディングス 有価証券報告書【経営上の重要な契約等】(2022年3月期)
    • [205]2022年3月期に日立物流株式12,810,600株のうち4,600,000株を売却した
  • SGホールディングス 有価証券報告書【事業等のリスク】【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(2023年3月期)
    • [206]残る8,210,600株を2022年11月のHTSK株式会社による公開買付けへの応募等で全て売却し、2023年3月期に投資有価証券売却益497億87百万円を計上した
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2024年3月期)
    • [207]松本秀一は2021年6月に代表取締役管理・統制担当、2023年6月に代表取締役社長に就き、栗和田榮一は同月代表取締役会長となった
  • SGホールディングス 統合報告書2023「社長メッセージ」
    • [208]社長メッセージで、継続的なコスト上昇下ではローコストオペレーションによるコスト構造の変革が不可欠とした

2024年〜AZ-COM丸和と競ったC&FロジHDの買収と、中期経営計画「SGH Story 2027」

栗和田榮一会長は2024年の統合報告書で、『現在、宅配便以外の事業の競争力は十分とは言い難く』と自社の弱点を認めた。そのうえでTMSや3PLを伸ばす一環に、低温物流のC&Fロジホールディングスのグループ化を位置づけた。C&Fには先にAZ-COM丸和ホールディングスが1株3,000円で公開買付けを始めていた。丸和への応募は72万8,900株にとどまり、下限に届かず買付けは行われなかった。SGホールディングスは1株5,740円で対抗し、84.83%の応募を得て2024年7月22日にC&Fを連結子会社とした。取得原価は124,386百万円、のれんは59,734百万円に上り、資金には85,000百万円の借入れを充てた。

  • SGホールディングス 統合報告書2024「トップメッセージ」
    • [209]宅配便以外の事業の競争力は十分とは言い難いとした(代表取締役会長のメッセージ)
    • [210]TMS・3PLなど宅配便以外の高付加価値サービス拡大の一環として、低温物流のノウハウを持つC&Fロジホールディングスのグループ化を挙げた
  • AZ-COM丸和ホールディングス 有価証券報告書 第51期(2024年3月期)【重要な後発事象】
    • [211]AZ-COM丸和ホールディングスはC&Fロジホールディングスに1株3,000円の公開買付けを実施した
    • [212]AZ-COM丸和の公開買付けへの応募は728,900株で下限に満たず、買付けは行われなかった
  • SGホールディングス 公開買付届出書(2024年6月3日) / SGホールディングス 有価証券報告書 第19期(2025年3月期)【企業結合等関係】【重要な契約等】
    • [213]1株5,740円の公開買付けに18,287,006株(株券等所有割合84.83%)が応募し、2024年7月22日に連結子会社とした
  • SGホールディングス 有価証券報告書 第19期(2025年3月期)【企業結合等関係】【重要な契約等】
    • [214]取得原価124,386百万円、のれん59,734百万円。買収資金として85,000百万円を借り入れた

SGホールディングスは2025年3月27日、次の中期経営計画「SGH Story 2027」を公表した。前計画の3年間は、エクスポランカの物量と運賃の下落が想定を超え、宅配便の個数も減って、収益と利益がともに計画を下回った。新計画は市場の成長性と資本収益性で事業を区分し、重点・育成から撤退検討までの方向を割り振った。松本秀一社長は統合報告書2025で『目標としては2030年度のROE水準15%を掲げました』と記し、経営の尺度を資本効率に移した。株主還元は累進配当と3カ年累計の総還元性向60%以上を掲げ、自己株式の市場買付けに600億円程度を見込んだ。同じ計画のもと、2025年5月20日に台湾のフォワーダーMorrison Express Worldwideの全株式を取得した。

  • SGホールディングス 中期経営計画「SGH Story 2027」(2025年3月27日)
    • [215]2025年3月27日に中期経営計画「SGH Story 2027」(2025年度-2027年度)を公表した
    • [216]SGH Story 2024はエクスポランカの物量・運賃下落と宅配便取扱個数の減少により、営業収益・営業利益ともに計画を下回った
    • [217]市場成長性と資本収益性の観点から事業領域を重点・育成・改善・成熟・撤退検討に区分し戦略の方向性を設定した
    • [219]累進配当、自己株式取得の機動的実施、3ヵ年累計総還元性向60%以上とし、市場からの自己株式取得は3ヵ年で600億円程度を想定した
  • SGホールディングス 統合報告書2025「社長メッセージ」
    • [218]2030年度のROE水準15%を目標に掲げた
  • SGホールディングス 有価証券報告書【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(2025年3月期)
    • [220]2025年5月20日、台湾に拠点を置くMorrison Express Worldwide Corporationの全株式を取得した

松本秀一社長は大型の成長投資について、『大型の成長投資については、2025年3月期に実施した2社のM&Aで一段落と考えています』と区切りを付けた。中期経営計画は3カ年で740億円の資産売却を見込み、政策保有株式の持ち合いを解く際には自己株式の取得も検討するとした。2025年11月、佐川グローバルロジスティクスは上海虹迪物流科技の出資持分を売り、虹迪は連結の範囲から外れた。2026年3月期には持分の譲渡損などで55億45百万円の特別損失を計上し、政策保有株式の売却益などで55億72百万円の特別利益を得た。この期のROEは10.5%と前期から0.5ポイント上がり、非中核子会社の持分譲渡や不稼働資産の売却も寄与した。2020年に中国での足場として買った虹迪は、資本効率の尺度のもとで非中核に分けられたと考えられる。

  • SGホールディングス 統合報告書2025「社長メッセージ」
    • [221]大型の成長投資は2025年3月期に実施した2社のM&Aで一段落とした
  • SGホールディングス 中期経営計画「SGH Story 2027」(2025年3月27日)
    • [222]3ヵ年キャッシュアロケーションで資産売却740億円を見込み、政策保有株式の持ち合い解消にあたって自己株式の取得を検討するとした
  • SGホールディングス 有価証券報告書【事業の内容】【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(2026年3月期)
    • [223]2025年11月、佐川グローバルロジスティクスが保有する上海虹迪物流科技有限公司の出資持分を売却し、虹迪は連結範囲から外れた
    • [224]2026年3月期の特別損失は上海虹迪物流科技の出資持分譲渡損や減損損失等で55億45百万円、特別利益は政策保有株式の売却益等で55億72百万円
    • [225]2026年3月期のROEは10.5%(前期比0.5ポイント上昇)で、非中核子会社の出資持分譲渡・不稼働資産や政策保有株式の売却も寄与した
参考文献[209]-[225]
  • SGホールディングス 統合報告書2024「トップメッセージ」
    • [209]宅配便以外の事業の競争力は十分とは言い難いとした(代表取締役会長のメッセージ)
    • [210]TMS・3PLなど宅配便以外の高付加価値サービス拡大の一環として、低温物流のノウハウを持つC&Fロジホールディングスのグループ化を挙げた
  • AZ-COM丸和ホールディングス 有価証券報告書 第51期(2024年3月期)【重要な後発事象】
    • [211]AZ-COM丸和ホールディングスはC&Fロジホールディングスに1株3,000円の公開買付けを実施した
    • [212]AZ-COM丸和の公開買付けへの応募は728,900株で下限に満たず、買付けは行われなかった
  • SGホールディングス 公開買付届出書(2024年6月3日) / SGホールディングス 有価証券報告書 第19期(2025年3月期)【企業結合等関係】【重要な契約等】
    • [213]1株5,740円の公開買付けに18,287,006株(株券等所有割合84.83%)が応募し、2024年7月22日に連結子会社とした
  • SGホールディングス 有価証券報告書 第19期(2025年3月期)【企業結合等関係】【重要な契約等】
    • [214]取得原価124,386百万円、のれん59,734百万円。買収資金として85,000百万円を借り入れた
  • SGホールディングス 中期経営計画「SGH Story 2027」(2025年3月27日)
    • [215]2025年3月27日に中期経営計画「SGH Story 2027」(2025年度-2027年度)を公表した
    • [216]SGH Story 2024はエクスポランカの物量・運賃下落と宅配便取扱個数の減少により、営業収益・営業利益ともに計画を下回った
    • [217]市場成長性と資本収益性の観点から事業領域を重点・育成・改善・成熟・撤退検討に区分し戦略の方向性を設定した
    • [219]累進配当、自己株式取得の機動的実施、3ヵ年累計総還元性向60%以上とし、市場からの自己株式取得は3ヵ年で600億円程度を想定した
    • [222]3ヵ年キャッシュアロケーションで資産売却740億円を見込み、政策保有株式の持ち合い解消にあたって自己株式の取得を検討するとした
  • SGホールディングス 統合報告書2025「社長メッセージ」
    • [218]2030年度のROE水準15%を目標に掲げた
    • [221]大型の成長投資は2025年3月期に実施した2社のM&Aで一段落とした
  • SGホールディングス 有価証券報告書【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(2025年3月期)
    • [220]2025年5月20日、台湾に拠点を置くMorrison Express Worldwide Corporationの全株式を取得した
  • SGホールディングス 有価証券報告書【事業の内容】【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(2026年3月期)
    • [223]2025年11月、佐川グローバルロジスティクスが保有する上海虹迪物流科技有限公司の出資持分を売却し、虹迪は連結範囲から外れた
    • [224]2026年3月期の特別損失は上海虹迪物流科技の出資持分譲渡損や減損損失等で55億45百万円、特別利益は政策保有株式の売却益等で55億72百万円
    • [225]2026年3月期のROEは10.5%(前期比0.5ポイント上昇)で、非中核子会社の出資持分譲渡・不稼働資産や政策保有株式の売却も寄与した

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歴史年表 1965〜2025年

SGホールディングスの沿革1965〜2025年における主な出来事を抜粋

時代年月社長・CEO出来事重要度
1957〜1991年飛脚事業から東京佐川急便事件までの非上場急成長期佐川急便を設立★
京都自動車興業を設立★
佐川自動車工業を設立★
佐川航空を設立★
佐川コンピューター・システムを設立★
翼運輸を子会社化★
佐川急便有限公司を子会社化★
1992〜2005年東京佐川急便事件の摘発後の立て直しと社長解任動議、海外拠点の設立創業者・佐川清氏の経営からの退場と、創業者支配の終わり

1992年、佐川急便グループの中核会社である東京佐川急便が政治家・反社会的勢力へ数千億円規模の債務保証を行っていた疑惑が表面化し、東京地検特捜部と警視庁による合同強制捜査に発展した。渡辺広康・同社元社長と早乙女潤元常務は特別背任容疑で起訴され、創業者の佐川清氏はグループ会長を辞任して表舞台から退いた。

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★★★
渡辺広康元社長らを特別背任容疑で摘発★★
SAGAWA EXPRESS VIETNAM CO., LTD.を設立★
創業者派閥によるクーデター未遂を経た経営権の掌握

2000年6月、佐川急便の取締役会で創業者派閥が栗和田榮一社長の解任動議を提出し、栗和田榮一氏はいったん解任を受け入れたものの、即座に反撃の人事と寝返り工作を仕掛け、同日中に自らの社長再任を可決させた経営判断。16日後の株主総会で創業家派閥の代表取締役2人は取締役の座を失い、代表権は栗和田榮一氏1人に集約された。

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★★★
同日中に栗和田榮一氏の社長再任を可決★★
保利佐川物流有限公司(現・佐川急便国際物流(深圳)有限公司)を設立★
2006〜2016年持株会社SGHDの設立と適正運賃の収受、Expolanka買収と日立物流との提携栗和田榮一純粋持株会社体制へ移行しSGHDを設立★★
栗和田榮一佐川急便から佐川グローバルロジスティクスほか10社の株式を譲受★
栗和田榮一SG HOLDINGS GLOBAL PTE. LTD.を設立★
栗和田榮一大口顧客の宅配取引の絞り込みと、配送単価の維持を優先する選択

2013年、SGホールディングス傘下の佐川急便が、ネット通販最大手アマゾンジャパンとの宅配契約について取扱個数を絞り込み、4月から実質的に取引を中止した経営判断。荷物量を追う数量至上主義から距離を置き、同時期に進めた法人向け配送単価の引き上げ交渉と一体で進めた収益構造改革であった。

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★★★
町田公志スリランカのEXPOLANKA HOLDINGS PLCを買収★★
町田公志日立物流と資本業務提携契約を締結★★
2017〜2026年東証一部上場と中国・台湾の物流会社買収、C&FロジHDの買収町田公志創業60周年に果たした、2017年最大規模となる株式公開

2017年12月13日、佐川急便を中核とするSGホールディングスが、創業60周年の節目に東京証券取引所第1部へ新規上場した経営判断。初値は公開価格1,620円を17%上回る1,900円をつけ、初値ベースの時価総額は約6,083億円、調達額は1,276億円と、2017年に上場した銘柄では最大規模となった。

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★★★
荒木秀夫上海虹迪物流科技有限公司を買収★
栗和田榮一東京証券取引所プライム市場に移行★
松本秀一AZ-COM丸和との競合買付けを制しての、傘下入りの実現

SGホールディングスは2024年5月31日、食品低温物流大手のC&Fロジホールディングスに対し、1株5,740円・買付代金の上限1,237億円のTOB(株式公開買付け)を実施すると決議した。AZ-COM丸和ホールディングスが先行して仕掛けていた1株3,000円のTOBに、松本秀一社長が対抗提案で応じた経営判断であった。

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★★★
松本秀一Morrison Express Worldwide Corporationを買収★★
出典・参考 52件
出典・参考
  • SGホールディングス プレスリリース「ハマキョウレックス・SGホールディングス 国内3PL事業の統合を柱とした資本・業務提携に関する基本合意書の締結について」(2013年1月31日)
  • SGホールディングス 2014年3月期 第2四半期(中間)決算説明資料(2013年10月30日)
  • SGホールディングス 2016年3月期 第2四半期(中間)決算説明資料(2015年10月28日)
  • SGホールディングス プレスリリース「SGホールディングス、佐川急便および日立物流の戦略的資本業務提携に関するお知らせ」(2016年3月30日)
  • SGホールディングス プレスリリース「株式売出し等に関する取締役会決議のお知らせ」(2017年11月6日)
  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】(2018年3月期)
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2018年3月期)
  • SGホールディングス 有価証券報告書【関係会社の状況】(2018年3月期)
  • SGホールディングス 有価証券報告書【主要な経営指標等の推移】(2018年3月期)
  • SGホールディングス 有価証券報告書【表紙】【沿革】(2018年3月期)
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2020年3月期)
  • SGホールディングス 統合報告書2020「社長メッセージ」
  • SGホールディングス 有価証券報告書【沿革】【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(2020年3月期)
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2020年3月期) / SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2022年3月期)
  • SGホールディングス 有価証券報告書(2021年3月期)
  • SGホールディングス 統合報告書2021「トップメッセージ」
  • SGホールディングス 有価証券報告書【経営上の重要な契約等】(2021年3月期)
  • SGホールディングス 統合報告書2022「トップメッセージ」
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2022年3月期)
  • SGホールディングス 有価証券報告書【経営上の重要な契約等】(2022年3月期)
  • SGホールディングス 統合報告書 2023
  • SGホールディングス 有価証券報告書【事業等のリスク】【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(2023年3月期)
  • SGホールディングス 統合報告書2023「社長メッセージ」
  • SGホールディングス 有価証券報告書【役員の状況】(2024年3月期)
  • SGホールディングス 統合報告書2024「トップメッセージ」
  • AZ-COM丸和ホールディングス 有価証券報告書 第51期(2024年3月期)【重要な後発事象】
  • SGホールディングス 公開買付届出書(2024年6月3日) / SGホールディングス 有価証券報告書 第19期(2025年3月期)【企業結合等関係】【重要な契約等】
  • SGホールディングス 有価証券報告書 第19期(2025年3月期)【企業結合等関係】【重要な契約等】
  • SGホールディングス 統合報告書2025「社長メッセージ」
  • SGホールディングス 有価証券報告書【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(2025年3月期)
  • SGホールディングス 有価証券報告書【事業の内容】【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(2026年3月期)
  • SGホールディングス公式サイト「SGホールディングスグループのあゆみ ライブラリー」(2026年9月時点)
  • SGホールディングス公式サイト「SGホールディングスグループのあゆみ」(2026年9月時点)
  • コンセンサス 1982年5月号「C&C前線 急成長を続ける佐川急便グループ“イメージ情報処理システム”」
  • 銀行時評 1984年9月号「佐川急便グループ 21世紀の総合物流担う」
  • Space 1985年6月号「国内航空貨物と佐川急便グループの動向」
  • 中部財界 1986年2月号「東洋一の物流センターをオープンした中京佐川急便」
  • 日経ビジネス 1992年3月2日号
  • 日経ビジネス 1992年1月27日号
  • 日経ビジネス 1992年6月1日号
  • 中部財界 1998年6月号「佐川急便副社長・財務本部長・中京支社長 湊川誠生氏に聞く――勇気・闘魂・和」
  • 日経ビジネス 1999年11月8日号
  • 日経ビジネス 2001年1月29日号〔敗軍の将、兵を語る〕
  • 日経ビジネス 2004年11月22日号 特集
  • SGホールディングス グループ報「SG NEWS」2006年11月号
  • SGホールディングス グループ報「SG NEWS」2014年10月号
  • 日本流通新聞社編『挑戦する佐川急便 物流革命の旗手』1983年「インタビュー 人間・佐川清 本音の部分」
  • 日本流通新聞社編『挑戦する佐川急便 物流革命の旗手』1983年「対談 佐川正明社長・堺屋太一氏」
  • 佐川清『ふりむけば年商三千億 佐川急便成長の核心』読売新聞社 1986年
  • Yano news 1991年5月5日号「佐川急便グループにみるエリア戦略 物流分野における大きな成長性」
  • 佐川急便 環境報告書2000(2000年12月)
  • SGホールディングス 中期経営計画「SGH Story 2027」(2025年3月27日)

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