通信インフラのシェアリング事業を行うため、イーモバイル出身の田中敦史氏がJTOWERを設立。日本を代表する通信インフラ企業になるという意味を込めて「JTOWER」という商号を採用した
前職でイー・モバイルCFOとして財務を担当していましたので、例えば建物内の携帯設備を構築する時、各事業者が個別に対応しているのを見て、もう少し合理的なやり方はないのかということをずっと考えていました。アメリカやインド、最近は中国でもタワー会社が存在していて、通信事業のインフラのシェアを進めています。日本でもそういうことができるのではないかと思い、独立をして会社をつくりました。
通信インフラのシェアリングには、共同利用のための装置を開発する必要があるなど、多額の設備投資が必要であった。このため、ベンチャー企業に通信インフラのシェアリングは無理という前評判だった。だが、創業者の田中敦史氏は通信インフラの共通化による社会的意義を旗印に投資家を説得。2013年にJTOWERは10億円の資金調達に成功する。
会社設立から2年を経て、通信設備のシェアリングサービスを開始した。以後、通信機器の設置先となる建物の所有者(不動産会社)への営業を本格化させたものと思われる
大手キャリアとのシェアリングサービスを開始し、創業当時に目論んでいたビジネスをスタートさせる。以後、JTOWERはシェアリングサービスの拡大により業容を拡大させる。