1950〜1999
RJRナビスコ | Sales
■単体 | ■連結 (単位:$100M)
8268$100M
1999.12 | Sales
Sales_NetIncomeratio
○単体 | ○連結 (単位:%)
357$100M
1999.12 | NetIncome

RJRナビスコ | キャッシュフロー

※数値は投資CFの値 | 単位:億円
CF 1991/12 1992/12 1993/12 1994/12 1995/12 1996/12 1997/12 1998/12 1999/12
営業CF 1971 2307 1769 499 657 750 573 650 726
投資CF -341 -893 -261 -866 -628 -594 -373 214 -783
財務CF -1290 -1891 -1224 521 -152 -182 -158 -874 64
出所:有価証券報告書
1898年〜

米国内のビスケットメーカーの合併で発足

1898〜1961
RJRナビスコ | Sales
■単体 | ■連結 (単位:$100M)
486$100M
1961.12 | Sales
Sales_NetIncomeratio
○単体 | ○連結 (単位:%)
28.4$100M
1961.12 | NetIncome
1898年
National Biscuit Company.を合併発足(ナビスコ)
1912年
「オレオ」を発売
1925年
カナダに現地法人を設立
1928年
イギリスに現地法人を設立
1930年
「リッツ」を発売
1941年
商号をNabisco(ナビスコ)に変更
1962年〜

グローバル展開を本格化するも売上比率20%にとどまる

1962〜1970
RJRナビスコ | Sales
■単体 | ■連結 (単位:$100M)
868$100M
1970.12 | Sales
Sales_NetIncomeratio
○単体 | ○連結 (単位:%)
41.4$100M
1970.12 | NetIncome
1962年
英フレア社を買収(ビスケット製造)
1964年
国際事業部を新設
1965年
伊サイワ社を買収
1966年
独ハリー・ツルエラー社を買収
1967年
コルゲート社と経営統合を計画(破談)
1969年
ヤマザキ・ナビスコを設立(日本進出)
1971年〜

食品以外への多角化を図るも苦戦

1971〜1980
RJRナビスコ | Sales
■単体 | ■連結 (単位:$100M)
n/a$100M
1980.12 | Sales
Sales_NetIncomeratio
○単体 | ○連結 (単位:%)
n/a$100M
1980.12 | NetIncome
1971年
J. B. Williams社を買収(日用品)
1973年
Aurora Product社を合併(家具・ペットフード)
1981年〜

業界再編に突入

1981〜1988
RJRナビスコ | Sales
■単体 | ■連結 (単位:$100M)
12635$100M
1988.12 | Sales
Sales_NetIncomeratio
○単体 | ○連結 (単位:%)
1393$100M
1988.12 | NetIncome
1981年
米Standard Brandsと合併。商号を「ナビスコ・ブランズ」に変更
1985年
RJレイノルズがナビスコを買収(RJRナビスコの発足)
1989年〜

KKRが3兆円でLBOするも経営に苦戦

KKRによる250億ドルのLBOは、当時の史上最高価格の企業買収として注目を浴びた。RJRナビスコは巨額の負債(しかも高利回りなジャング債)を抱えることになったが、社債発行による金利コストの圧縮や、デルモンテ事業の売却など、財務改善の施策を計画通りに遂行した。

このため、LBOの成立から2〜3年間はRJRナビスコの経営は順調に推移した。1992年度には最終黒字を確保するなど、短期的な観点では順当であった。

しかし、後述するように、このLBOは失敗に終わる。問題はRJRナビスコが抱える個々の事業(タバコ・食品)について、競争環境が悪化したことにある。

1989〜1992
RJRナビスコ | Sales
■単体 | ■連結 (単位:$100M)
15734$100M
1992.12 | Sales
Sales_NetIncomeratio
○単体 | ○連結 (単位:%)
299$100M
1992.12 | NetIncome
1989年
KKRがRJRナビスコを買収(LBO)
1990年
負債圧縮のために事業売却を本格化。デルモンテ事業を売却
1991年
社債発行および株式公開を実施
1993年〜

業績低迷を打開出来ず企業解体へ

KKRはLBOによって損失を被り、RJRナビスコ案件は失敗に終わった。この理由は、LBO実施後にRJRナビスコの企業価値を改善できなかったためであり、その主因は事業競争力の欠如にあった。

タバコ事業については、競合のマールボロのブランドが値下げ攻勢を本格化。食品事業については、低収益から脱却することができずに低迷が続いた。このため、営業利益ベースでの改善に乏しく、結果としてRJRナビスコは競合に買収されて解体される道を辿った。

この点に関しては、RJRナビスコという企業が売上ベースでは存在感はあったものの、その実態は「コングロマリット」であり、個別事業ベースでは「弱体化した事業の集合体」であったことに問題があった。RJRとナビスコは、ともに合併を繰り返してきた「歴史が古い企業の寄せ集め」であり、事業面における競争力が乏しい状況を放置したことが仇となった。

KKRとしては、事業評価でミスを犯したと言ったところであろうか。以後、KKRはRJRナビスコの失敗がトラウマとなり、巨額買収に慎重になったと言われている。

1993〜2024
RJRナビスコ | Sales
■単体 | ■連結 (単位:$100M)
Sales_NetIncomeratio
○単体 | ○連結 (単位:%)
1993年
タバコ事業の競争環境が激化。従業員10%のリストラを発表
1999年
タバコ部門から一部撤退(JTに事業売却)
2000年
フィリップモリスがRJRナビスコを買収