1980年当時、中古車の市場は粗悪品に溢れており、公正な取引が行われているとは言い難い市場であった。そこで、服部太氏をはじめとして、愛知県内の中古販売業者が複数集まって「愛知自動車総合サービス」を設立し、公正を目指した中古車オークション事業を目指した。
名古屋会場の稼働と同時にホストコンピュータを導入。セリの自動化を実施するとともに、各種税金計算を自動化することによって従来の手計算による手間を大幅に省いた。この結果、事務処理面におけるスケーラビリティーも確保した。
千葉県野田市に東京会場を新設。広大な平地に駐車スペースを確保して中古車の品揃えで業界トップレベルへ。1997年時点でオークション実施日に1日あたり6000台のセリを実施
衛星通信を活用したテレビオークションを開始。全国2000社のディーラーが保有するパソコンにNTTの回線を通じて画像やデータなどを提供し、オークションのサービス提供を開始した。システム構築は日本タンデムコンピューターズに外注。
収容台数増加のために愛知県東海市新宝町に移動
私どもの商売はモノの売買ではないので、支出の主なものは人件費であり、会員からいただくオークションの手数料(出品手数料・成約手数料・落札手数料)が主たる収入となる。そしてこの仕事はコンピュータに頼るところが大きく、3000台を扱っても、5000台を扱っても多少の人件費の差はあるものの、事務所りのほとんどをコンピュータがやってくれるので、取り扱い台数が増えれば収益の度合いはより大きくなるという構造になっている。
USSは全国に点在するオークション会社の買収を継続。不振企業に対してUSSのシステムを導入することで再建する方式を採用した。中古車オークション業界ではUSSがUSSが音頭をとる形で業界再編が進んだ。
東京・神戸にオークション会場を持つJAA(1971年創業・2005年株式上場・2010年上場廃止)を完全子会社化。海外向けの輸出中古車のオークションの強化を目論んだ。2018年には旧JAAの2会場に対して75億円の設備投資を実施
JAAの買収に対して回収見込みが立たず
JAAの買収に対して回収見込みが立たず。市場の飽和により顧客がUSSが運営する他の会場に流れたため、収益の持続が難しくなった。これに伴いUSSはJAAを吸収合併した。