SBIHD の歴史

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北尾吉孝氏がソフトバンク傘下で興した金融

創業 1999年
創業者 北尾吉孝
創業地 東京都港区
創業 1999年7月、ソフトバンクが純粋持株会社へ移る再編に伴い、金融関連の事業会社を
1999年7月、ソフトバンクが純粋持株会社へ移る再編に伴い、金融関連の事業会社を統括するソフトバンク・ファイナンスの子会社として、ソフトバンク・インベストメント株式会社が東京都千代田区に設立された。社長には、孫正義氏が野村證券から招いてソフトバンクの財務を託していた北尾吉孝氏が就任した。設立時の資本金は5,000万円、従業員は55人、連結子会社はゼロで売上高もなく、事業はベンチャー・キャピタル1本だった。同年11月に株式交換でグループのベンチャー投資4社を完全子会社とし、2000年12月に大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場へ上場した。投資先も親会社の内側にあり、元手も看板も借りものから始めている。
決断 借りていた看板と免許を、順に自前へ置き換えてきた。2003年6月、同じソフトバン
借りていた看板と免許を、順に自前へ置き換えてきた。2003年6月、同じソフトバンク・ファイナンス傘下のイー・トレードを合併してオンライン証券を手にし、2006年から2008年にかけて証券会社をSBI証券1社へ集約した。2005年7月には商号をSBIホールディングスへ改め、翌2006年8月にソフトバンクとの資本関係を解消した。認可の要る機能も並べ、2007年8月に私設取引システムのSBIジャパンネクスト証券が運営を始め、同年9月には住友信託銀行との折半出資で住信SBIネット銀行を開業し、2008年には損害保険と生命保険も開業した。北尾吉孝氏は銀行と保険をグループ内の機関投資家と位置づけ、預金と保険料の運用を投資部隊へ委ねている。投資収益だけで動いていた損益に口座数へ比例する手数料と保険料が加わり、相場の振れを内側で吸収できるようになった。
現況 売買手数料を無料にした証券会社が、グループ最大の利益を生んでいる。2026年3月
売買手数料を無料にした証券会社が、グループ最大の利益を生んでいる。2026年3月期の売上収益は1兆8,966億円、営業利益5,167億円、親会社株主に帰属する当期純利益は4,276億円だった。5事業のうち金融サービスが売上1兆5,825億円・利益4,250億円と大半を占める。SBI証券は2023年9月30日の発注分からオンライン取引の国内株式売買委託手数料を無料にしたが、逸失収益は2025年3月期で約380億円と試算された。それでも口座は開始から4か月で100万増え、2025年3月末のグループ証券口座数は国内で初めて1,400万に達している。2016年に始めた米リップルへの出資から広げた暗号資産事業は売上896億円・利益212億円を計上した。無料にした手数料の穴は、信用取引の金利や為替、投資信託、グループ他社への送客が埋めている。
競合 地方銀行とは意向に沿った提携を重ね、新生銀行だけは意向に反して買収した。2019
地方銀行とは意向に沿った提携を重ね、新生銀行だけは意向に反して買収した。2019年9月に地方銀行を集める「第4のメガバンク」構想を掲げ、島根銀行を第1号に2021年6月末までで8行と資本業務提携を締結した。出資比率は相手の意向に沿って決め、出資を伴わない参加も認めている。一方、2021年9月には1株2,000円で公開買付けを実施し、買収防衛策をめぐる攻防の末に同年12月に議決権47.77%で連結子会社とした。ネット証券では、2008年にイーバンク銀行へ200億円を出資し翌年に傘下へ入れた楽天と、2023年にNTTドコモとの資本業務提携を発表し翌年に共同持株会社を設立したマネックスが、いずれも他業種の資本で顧客の入口を確保している。新生銀行に残った公的資金約3,500億円を2025年7月に完済すると、同年9月には株式を売却して持分法適用会社へ移し、普通銀行を連結に抱えた4年が終わった。
長期業績の推移 1999〜2026年
SBIホールディングス:長期業績の推移(売上高・利益率)売上高(億円純利益率(%)
2000年9月期2026年3月期

第1章 1999年〜 業態転換と資本独立イー・トレード合併から議決権26.6%の解消へ

筆者考察y.sugiura, author

この会社は、自前の元手を一円も持たずに始まった。1999年7月に設立されたソフトバンク・インベストメントの資本金は5,000万円、従業員は55人、株主はソフトバンク・ファイナンス1社だけで、売上高はゼロだった。運用する資金はソフトバンクの信用で集めた組合出資であり、看板もまた親会社のものである。借りた元手と借りた名前で始めた会社は、七年をかけてその両方を返した。返し方は二段構えだった。名前は2005年7月の商号変更で返し、元手は2006年8月に47,155百万円を投じた自己株式の取得で買い戻した。

名前と資本を返せたのは、そのあいだに稼ぎ方を入れ替えていたからである。ベンチャー投資の利益は投資先の値動きがすべてを決め、2002年9月期の売上は128億円まで減少し、当期純損失18億円を計上した。この振れに耐えられないと見た北尾吉孝氏は、2003年6月にイー・トレードとの合併でオンライン証券を抱え込み、以後は売買のたびに手数料が入る収益へ軸足を移す。2006年3月期の連結売上高は1,372億円、当期純利益は459億円まで伸びた。親会社が保有株を手放したとき、この会社には47,155百万円を投じて自らの株を買い戻すだけの体力ができていた。

連結売上高 2000年9月期〜2006年3月期(億円)

466 00.9 208 01.9 128 02.9 35 03.3 353 04.3 815 05.3 1,372 06.3 資本独立 47,155百万円
  • 2006年8月 自己株式1,047,900株を47,155百万円で取得しソフトバンクとの資本関係が消滅
  • 棒はすべて連結・日本基準。2002年9月期までは9月決算、2003年3月期は決算期変更による6か月決算。
  • 棒の出所は有価証券報告書(pl_long・連結JGAAP)。

1999年〜ソフトバンク・ファイナンスから分かれた55人の出発

親会社の管理本部から金融の器を切り出す

1999年3月、ソフトバンクが純粋持株会社へ移る事業再編を受けて、同社管理本部がソフトバンク・ファイナンス株式会社として独立し、金融関連分野の事業会社を統括する事業持株会社となった。同年7月、ベンチャー・キャピタル事業を営む目的で、ソフトバンク・ファイナンスの子会社としてソフトバンク・インベストメント株式会社が東京都千代田区に設立された。代表取締役社長に就任したのは、野村證券で事業法人三部長を務めたのち1995年6月にソフトバンク株式会社の常務取締役へ移り、1999年3月からソフトバンク・ファイナンスの代表取締役を兼ねていた北尾吉孝氏である。創設時の資本金は5,000万円、純資産も5,000万円、従業員は55人、連結子会社はゼロ、株主は1社、売上高もゼロだった

  • SBIホールディングス アニュアルレポート2009「SBIグループ10周年 特集 ―10年の軌跡―」
    • [1]1999年3月、ソフトバンクの純粋持株会社化に伴う事業再編でソフトバンク管理本部がソフトバンク・ファイナンスとして独立し、金融関連分野の事業会社を統括する事業持株会社となった
    • [4]創設当時の1999年は資本金5,000万円、純資産5,000万円、連結子会社数0、従業員数55人、株主数1社、売上高0、未上場だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書【沿革】
    • [2]1999年7月、ベンチャー・キャピタル事業を行うことを目的として、ソフトバンク・ファイナンス株式会社の子会社であるソフトバンク・インベストメント株式会社が東京都千代田区に設立された
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【役員の状況】
    • [3]北尾吉孝氏は1974年4月に野村證券株式会社へ入社し、1992年6月に同社事業法人三部長、1995年6月にソフトバンク株式会社常務取締役、1999年3月にソフトバンク・ファイナンス株式会社代表取締役、1999年7月に当社代表取締役社長へ就任した
親会社のファンド運営会社を一手に集める

元手も看板も、親会社から借りていた。1999年11月、株式交換でソフトベンチャーキャピタル、ソフトバンクベンチャーズ、ソフトバンク・コンテンツ・パートナーズ、ソフトトレンドキャピタルの4社を完全子会社とし、ソフトバンクグループのベンチャー投資を担う運営会社を一手に集めた。2000年3月から7月にかけては、自らを業務執行組合員とするソフトバンク・インターネットテクノロジー・ファンド1号から3号を相次いで設立する。当初出資金総額は1号が688億円、2号が1,152億円、3号が195億円にのぼった。同年12月、大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場へ上場した

  • SBIホールディングス 有価証券報告書【沿革】
    • [5]1999年11月、ソフトベンチャーキャピタル、ソフトバンクベンチャーズ、ソフトバンク・コンテンツ・パートナーズ、ソフトトレンドキャピタルの4社を完全子会社とする株式交換を実施した。4社はいずれもソフトバンクグループのファンド運営会社だった
    • [6]2000年3月・4月・7月に、ソフトバンク・インベストメントを業務執行組合員とするソフトバンク・インターネットテクノロジー・ファンド1号から3号を設立した
    • [7]ソフトバンク・インターネットテクノロジー・ファンドの当初出資金総額は1号688億円、2号1,152億円、3号195億円だった
    • [8]2000年12月、大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場に上場した
運用報酬で稼ぐ会社を買い足す

2001年4月、投資顧問業への事業展開を図るため、ソフトバンク・アセット・マネジメント株式会社の株式を取得して子会社とした。同年7月には、企業再生ファンドの運用・管理を目的とするエスビーアイ・キャピタル株式会社を設立し、資産運用業務の強化を図るためあおぞらアセットマネジメント株式会社の株式も取得している。2002年5月、資産運用ニーズの多様化と高度化へ迅速に応じるため両社を合併させ、エスビーアイ・アセット・マネジメント株式会社として初の公募投資信託の運用を始めた。連結売上高は2000年9月期の466億円から2001年9月期は208億円へ減少したが、当期純利益は25億円から82億円へ増えている投資の利益が投資先の値動きに従う以上、運用報酬という別の稼ぎ方を並べておく必要があった。

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [9]2001年4月、投資顧問業への事業展開を図るためソフトバンク・アセット・マネジメント株式会社の株式を取得した
    • [10]2001年7月、企業再生ファンドの運用・管理を目的としたエスビーアイ・キャピタル株式会社を設立し、同月に資産運用業務の強化を図るためあおぞらアセットマネジメント株式会社の株式を取得した
    • [11]2002年5月、資産運用ニーズの多様化・高度化にスピーディーな対応を図るため、あおぞらアセットマネジメント株式会社とソフトバンク・アセット・マネジメント株式会社を合併させエスビーアイ・アセット・マネジメント株式会社とし、同社は初の公募投資信託「ニュージャパン・インデックス・ファンド<DC年金>」の運用を開始した
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [12]連結売上高は2000年9月期466億円・当期純利益25億円、2001年9月期208億円・当期純利益82億円だった
参考文献[1]-[12]
  • SBIホールディングス アニュアルレポート2009「SBIグループ10周年 特集 ―10年の軌跡―」
    • [1]1999年3月、ソフトバンクの純粋持株会社化に伴う事業再編でソフトバンク管理本部がソフトバンク・ファイナンスとして独立し、金融関連分野の事業会社を統括する事業持株会社となった
    • [4]創設当時の1999年は資本金5,000万円、純資産5,000万円、連結子会社数0、従業員数55人、株主数1社、売上高0、未上場だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書【沿革】
    • [2]1999年7月、ベンチャー・キャピタル事業を行うことを目的として、ソフトバンク・ファイナンス株式会社の子会社であるソフトバンク・インベストメント株式会社が東京都千代田区に設立された
    • [5]1999年11月、ソフトベンチャーキャピタル、ソフトバンクベンチャーズ、ソフトバンク・コンテンツ・パートナーズ、ソフトトレンドキャピタルの4社を完全子会社とする株式交換を実施した。4社はいずれもソフトバンクグループのファンド運営会社だった
    • [6]2000年3月・4月・7月に、ソフトバンク・インベストメントを業務執行組合員とするソフトバンク・インターネットテクノロジー・ファンド1号から3号を設立した
    • [7]ソフトバンク・インターネットテクノロジー・ファンドの当初出資金総額は1号688億円、2号1,152億円、3号195億円だった
    • [8]2000年12月、大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場に上場した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【役員の状況】
    • [3]北尾吉孝氏は1974年4月に野村證券株式会社へ入社し、1992年6月に同社事業法人三部長、1995年6月にソフトバンク株式会社常務取締役、1999年3月にソフトバンク・ファイナンス株式会社代表取締役、1999年7月に当社代表取締役社長へ就任した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [9]2001年4月、投資顧問業への事業展開を図るためソフトバンク・アセット・マネジメント株式会社の株式を取得した
    • [10]2001年7月、企業再生ファンドの運用・管理を目的としたエスビーアイ・キャピタル株式会社を設立し、同月に資産運用業務の強化を図るためあおぞらアセットマネジメント株式会社の株式を取得した
    • [11]2002年5月、資産運用ニーズの多様化・高度化にスピーディーな対応を図るため、あおぞらアセットマネジメント株式会社とソフトバンク・アセット・マネジメント株式会社を合併させエスビーアイ・アセット・マネジメント株式会社とし、同社は初の公募投資信託「ニュージャパン・インデックス・ファンド<DC年金>」の運用を開始した
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [12]連結売上高は2000年9月期466億円・当期純利益25億円、2001年9月期208億円・当期純利益82億円だった

2002年〜ITバブル崩壊からイー・トレード合併への業態の切り替え

投資益だけで決まる損益が赤字へ転じる

2002年9月期の連結売上高は128億円、当期純損失は18億円となり、前期の売上208億円・当期純利益82億円から赤字へ転じた。決算期を3月へ移した第5期は2002年10月1日から2003年3月31日までの6か月間の変則決算となり、連結売上高は35億円、当期純損失は44億円だった。この2期のあいだの2002年2月に東京証券取引所市場第一部へ上場し、同年11月には大阪証券取引所のナスダック・ジャパン市場から市場第一部へ移っている。2002年1月には不動産投資信託の資産運用業務へ進むため株式会社東京リート投信の株式を取得し、事業の裾野は広げていた市場での格は上がったが、損益が投資先の値動きだけで決まる構造は変わらなかった。

  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [13]連結売上高は2001年9月期208億円・当期純利益82億円、2002年9月期128億円・当期純損失18億円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [14]第5期は決算期の変更により2002年10月1日から2003年3月31日までの6か月間となり、同期の連結売上高は35億円、当期純損失は44億円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [15]2002年2月に東京証券取引所市場第一部へ上場し、2002年11月に大阪証券取引所のナスダック・ジャパン市場から市場第一部へ上場した
    • [16]2002年1月、不動産投資信託の資産運用業務への事業展開を図るため株式会社東京リート投信の株式を取得し、同年4月にエスビーアイリート投信株式会社へ商号変更した
オンライン証券を合併で抱え込む

2003年6月、総合的な金融サービスを提供する企業グループとして積極的な事業展開を推進するため、イー・トレード株式会社と合併し、イー・トレード証券株式会社、ソフトバンク・フロンティア証券株式会社、イー・コモディティ株式会社、エスエフ・リアルティ株式会社を子会社とした。同年10月にはワールド日栄証券株式会社、12月には日商岩井証券株式会社の株式を取得して子会社とし、後者は2004年3月にフィデス証券株式会社へ商号を変えている。2004年3月期の連結売上高は353億円、当期純利益は42億円と、6か月決算の赤字から黒字へ転じたベンチャー投資の会社が、売買のたびに手数料の入るオンライン証券を抱え込んだことで、収益の入り方そのものが変わった。

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [17]2003年6月、総合的な金融サービスを提供する企業グループとして積極的な事業展開を推進するため、イー・トレード株式会社と合併し、イー・トレード証券株式会社、ソフトバンク・フロンティア証券株式会社、イー・コモディティ株式会社、エスエフ・リアルティ株式会社を子会社化した
    • [18]2003年10月にワールド日栄証券株式会社の株式を取得して子会社化し、2003年12月に日商岩井証券株式会社の株式を取得して子会社化した(2004年3月にフィデス証券株式会社へ商号変更)
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [19]2004年3月期の連結売上高は353億円、当期純利益は42億円だった
買い集めた金融会社を送客し合う形へ束ね直す

2004年2月、ワールド日栄証券株式会社とソフトバンク・フロンティア証券株式会社が合併し、ワールド日栄フロンティア証券株式会社へ商号を変えた。2005年4月にはイー・トレード証券株式会社とフィデス証券株式会社が、前者を存続会社として合併している。証券以外でも、2004年3月に消費者金融や決済を手がけるファイナンス・オール株式会社とその子会社群を、同年7月には投資情報のモーニングスター株式会社を取得した。会社は当時、顧客中心主義の徹底・仕組みの差別化・企業生態系の形成という三つの基本観に基づいて組織を構築すると記している。2005年3月期の連結売上高は815億円、当期純利益は256億円へ伸びた買い集めた会社を並べて置くのではなく、互いに顧客を送り合う一つの生態系として組み替える方針が、この時期に固まった。

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [20]2004年2月、ワールド日栄証券株式会社とソフトバンク・フロンティア証券株式会社が合併し、ワールド日栄フロンティア証券株式会社に商号変更した
    • [21]2005年4月、イー・トレード証券株式会社とフィデス証券株式会社がイー・トレード証券株式会社を存続会社として合併した
    • [22]2004年3月にファイナンス・オール株式会社の株式を取得し同社および子会社のグッドローン株式会社、ウェブリース株式会社、ベリトランス株式会社などを子会社化し、2004年7月にモーニングスター株式会社の株式を取得して子会社化した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【事業の内容】
    • [23]当企業グループの組織構築は常に3つの基本観、すなわち「顧客中心主義」の徹底、「仕組みの差別化」の構築、「企業生態系」の形成に基づいて行われていると記載されている
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [24]2005年3月期の連結売上高は815億円、当期純利益は256億円だった
参考文献[13]-[24]
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [13]連結売上高は2001年9月期208億円・当期純利益82億円、2002年9月期128億円・当期純損失18億円だった
    • [19]2004年3月期の連結売上高は353億円、当期純利益は42億円だった
    • [24]2005年3月期の連結売上高は815億円、当期純利益は256億円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [14]第5期は決算期の変更により2002年10月1日から2003年3月31日までの6か月間となり、同期の連結売上高は35億円、当期純損失は44億円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [15]2002年2月に東京証券取引所市場第一部へ上場し、2002年11月に大阪証券取引所のナスダック・ジャパン市場から市場第一部へ上場した
    • [16]2002年1月、不動産投資信託の資産運用業務への事業展開を図るため株式会社東京リート投信の株式を取得し、同年4月にエスビーアイリート投信株式会社へ商号変更した
    • [17]2003年6月、総合的な金融サービスを提供する企業グループとして積極的な事業展開を推進するため、イー・トレード株式会社と合併し、イー・トレード証券株式会社、ソフトバンク・フロンティア証券株式会社、イー・コモディティ株式会社、エスエフ・リアルティ株式会社を子会社化した
    • [18]2003年10月にワールド日栄証券株式会社の株式を取得して子会社化し、2003年12月に日商岩井証券株式会社の株式を取得して子会社化した(2004年3月にフィデス証券株式会社へ商号変更)
    • [20]2004年2月、ワールド日栄証券株式会社とソフトバンク・フロンティア証券株式会社が合併し、ワールド日栄フロンティア証券株式会社に商号変更した
    • [21]2005年4月、イー・トレード証券株式会社とフィデス証券株式会社がイー・トレード証券株式会社を存続会社として合併した
    • [22]2004年3月にファイナンス・オール株式会社の株式を取得し同社および子会社のグッドローン株式会社、ウェブリース株式会社、ベリトランス株式会社などを子会社化し、2004年7月にモーニングスター株式会社の株式を取得して子会社化した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【事業の内容】
    • [23]当企業グループの組織構築は常に3つの基本観、すなわち「顧客中心主義」の徹底、「仕組みの差別化」の構築、「企業生態系」の形成に基づいて行われていると記載されている

2005年〜商号変更と議決権26.6%の解消による資本独立

商号を改め持株会社へ移る

2005年3月、公募及び第三者割当による増資を実施し、ソフトバンク株式会社の連結子会社から持分法適用関連会社へ移った。同年7月、自社のファンド運営事業等を分割して連結子会社のSBIベンチャーズ株式会社へ承継させ、同社の商号をソフトバンク・インベストメント株式会社に、自社の商号を現在のSBIホールディングス株式会社へ改めている。承継先の商号は2006年10月にSBIインベストメント株式会社へ再び変わった。創業以来の本業だったベンチャー・キャピタル事業は子会社へ移り、本体には傘下の金融各社を統括する役だけが残ったソフトバンクの名を商号から外したことは、資本関係の解消に先立つ一歩だった。

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [25]2005年3月、公募及び第三者割当による増資を実施し、ソフトバンク株式会社の連結子会社から持分法適用関連会社に移行した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第18期(2016年3月期)【沿革】
    • [26]2005年7月、当社のファンド運営事業等を分割し連結子会社のSBIベンチャーズ株式会社へ承継するとともに、同社の商号をソフトバンク・インベストメント株式会社に、当社の商号をSBIホールディングス株式会社に変更した
    • [27]承継先のソフトバンク・インベストメント株式会社は2006年10月にSBIインベストメント株式会社へ商号変更した
    • [28]当社はベンチャー・キャピタル事業を行うためにソフトバンク・ファイナンス株式会社の子会社として1999年7月に設立され、2005年7月にファンド運営事業等を分割承継した
グループの証券会社にSBIの名を冠する

2006年3月、株式交換によりSBI証券株式会社を完全子会社とした。このSBI証券は、2005年8月にワールド日栄フロンティア証券株式会社が商号を変えた会社である。2006年7月にはイー・トレード証券株式会社がSBIイー・トレード証券株式会社へ商号を変え、グループの証券会社が揃ってSBIを冠した。同年5月にはSBI損保設立準備株式会社を設立し、損害保険業への準備にも入っている。同じ月には連結子会社のSBIパートナーズ株式会社とファイナンス・オール株式会社を、自社を存続会社として吸収合併している。2006年3月期の連結売上高は1,372億円、営業利益は496億円、当期純利益は459億円で、売上は前期の815億円から1.7倍になった

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第18期(2016年3月期)【沿革】
    • [29]2006年3月、株式交換によりSBI証券株式会社を完全子会社化した
    • [30]2005年8月、ワールド日栄フロンティア証券株式会社はSBI証券株式会社へ商号変更した
    • [31]2006年7月、イー・トレード証券株式会社はSBIイー・トレード証券株式会社へ商号変更した
    • [32]2006年5月、SBI損保設立準備株式会社(現SBI損害保険株式会社)を設立した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [33]2006年3月、当社と連結子会社であるSBIパートナーズ株式会社及びファイナンス・オール株式会社は当社を存続会社として合併した
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [34]2006年3月期の連結売上高は1,372億円、営業利益は496億円、当期純利益は459億円で、2005年3月期の連結売上高は815億円だった
自己株式の取得で親会社の持分を買い戻す

2006年7月31日、取締役会は上限1,111,000株・49,995百万円の自己株式取得を決議し、取得期間を翌8月1日の1日限りとした。実際に取得したのは1,047,900株、取得価額の総額は47,155百万円、1株当たり45,000円であるソフトバンク側が完全子会社ソフトバンク・エーエム名義で保有していた3,245,899株は同じ月にすべて手放され、議決権の26.6%を占めていた資本関係は消滅した。この取得により自己株式は発行済株式総数の8.95%にあたる1,109,186株まで積み上がり、2007年3月末の大株主第1位は自社となった北尾吉孝氏は資本関係の解消について『株価の相関関係の解消や、より柔軟な財務戦略・事業戦略の展開が可能になるものと認識しております』と記している。免許事業である金融を営む側にとって、株価と信用力が相手方と連動する関係は制約でしかなかった。

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第9期(2007年3月期)【自己株式の取得等の状況】
    • [35]2006年7月31日の取締役会が上限1,111,000株・取得価額の総額49,995百万円の自己株式取得を決議し、取得期間を2006年8月1日とした
    • [36]取得した自己株式は1,047,900株、取得価額の総額は47,155百万円、1株当たり45,000円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【関係会社の状況】【大株主の状況】
    • [37]ソフトバンクの完全子会社ソフトバンク・エーエムが保有していた3,245,899株(議決権比率26.6%)は2006年8月にすべて処分され、ソフトバンクとの資本関係が消滅した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第9期(2007年3月期)【自己株式の取得等の状況】【大株主の状況】
    • [38]自己株式の取得後、自己株式数は1,109,186株となり発行済株式総数の8.95%を占め、2007年3月末の大株主第1位は当社自身となった
参考文献[25]-[38]
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
    • [25]2005年3月、公募及び第三者割当による増資を実施し、ソフトバンク株式会社の連結子会社から持分法適用関連会社に移行した
    • [33]2006年3月、当社と連結子会社であるSBIパートナーズ株式会社及びファイナンス・オール株式会社は当社を存続会社として合併した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第18期(2016年3月期)【沿革】
    • [26]2005年7月、当社のファンド運営事業等を分割し連結子会社のSBIベンチャーズ株式会社へ承継するとともに、同社の商号をソフトバンク・インベストメント株式会社に、当社の商号をSBIホールディングス株式会社に変更した
    • [27]承継先のソフトバンク・インベストメント株式会社は2006年10月にSBIインベストメント株式会社へ商号変更した
    • [28]当社はベンチャー・キャピタル事業を行うためにソフトバンク・ファイナンス株式会社の子会社として1999年7月に設立され、2005年7月にファンド運営事業等を分割承継した
    • [29]2006年3月、株式交換によりSBI証券株式会社を完全子会社化した
    • [30]2005年8月、ワールド日栄フロンティア証券株式会社はSBI証券株式会社へ商号変更した
    • [31]2006年7月、イー・トレード証券株式会社はSBIイー・トレード証券株式会社へ商号変更した
    • [32]2006年5月、SBI損保設立準備株式会社(現SBI損害保険株式会社)を設立した
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [34]2006年3月期の連結売上高は1,372億円、営業利益は496億円、当期純利益は459億円で、2005年3月期の連結売上高は815億円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第9期(2007年3月期)【自己株式の取得等の状況】
    • [35]2006年7月31日の取締役会が上限1,111,000株・取得価額の総額49,995百万円の自己株式取得を決議し、取得期間を2006年8月1日とした
    • [36]取得した自己株式は1,047,900株、取得価額の総額は47,155百万円、1株当たり45,000円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【関係会社の状況】【大株主の状況】
    • [37]ソフトバンクの完全子会社ソフトバンク・エーエムが保有していた3,245,899株(議決権比率26.6%)は2006年8月にすべて処分され、ソフトバンクとの資本関係が消滅した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第9期(2007年3月期)【自己株式の取得等の状況】【大株主の状況】
    • [38]自己株式の取得後、自己株式数は1,109,186株となり発行済株式総数の8.95%を占め、2007年3月末の大株主第1位は当社自身となった

第2章 2007年〜 収益源の分散と海外展開三大新事業の開業から香港上場・韓国貯蓄銀行へ

筆者考察y.sugiura, author

資本から独立した会社が最初に手を付けたのは、稼ぎの振れを止めることだった。証券の手数料も投資先の評価損益も相場の上下にそのまま従う。だから2007年から2008年にかけて、住信SBIネット銀行・SBI損害保険・SBIアクサ生命保険という三つの会社を続けて開業させ、有価証券報告書には株式市況のみに立脚しない収益体質の構築と書いた。預金と保険料は、相場が下がっても入ってくる種類の収入である。証券・銀行・損害保険・生命保険・決済サービスの五つを金融の中核に据えるペンタゴン経営は、この考えを箱の形で言い直したものだった。

備えは間に合わなかった。2009年3月期、売上高は41.2%減の1,309億円、経常利益は99.9%減の37百万円まで落ち、投資有価証券の売却損と評価損で183億75百万円の当期純損失を出す。新しい三社はまだ収益を生む段階になく、支えたのは結局のところ証券だった。以後の六年は、空いていた箱を外から埋める作業に費やされる。2013年の韓国・現代スイス貯蓄銀行は現地当局の求める増資の引き受けであり、2015年のピーシーエー生命保険は生命保険の枠の穴埋めだった。2015年3月期に当期純利益457億円まで戻したとき、収益源は五つに分かれていた。

連結売上高 2007年3月期〜2015年3月期(億円)

1,446 07.3 2,226 08.3 1,309 09.3 1,245 10.3 1,411 11.3 1,424 12.3 1,176 13.3 2,333 14.3 2,474 15.3 収益源を分ける動き 住信SBIネット銀行 現代スイス貯蓄銀行 ピーシーエー生命
  • 2007年9月 住友信託銀行との折半出資で開業
  • 2013年3月 韓国の貯蓄銀行2行を連結子会社化
  • 2015年2月 生命保険会社を子会社化
  • 棒はすべて連結。2012年3月期までは日本基準、2013年3月期からは国際財務報告基準。
  • 棒の出所は有価証券報告書(pl_long)。

2007年〜株式市況に依存しない収益体質を目指した三つの新事業

二つの証券会社を一社へ統合する

2007年10月、SBIイー・トレード証券株式会社を存続会社として同社とSBI証券株式会社が合併し、2008年7月に商号を株式会社SBI証券へ改めた。翌8月には株式交換により完全子会社としている。2007年8月にはSBIジャパンネクスト証券株式会社が夜間の私設取引システムを開業し、2008年10月からは昼間取引も始めた。取引所の外に自前の売買の場を持つ試みで、当時の課題は参加者の増加と流動性の向上にあった。会社は株式会社SBI証券の取引シェアを背景に、ホールセール分野とインベストメントバンキング分野の強化も課題に挙げていたオンラインと対面に分かれていた証券会社を一社へ統合したことで、グループ内で顧客を融通する余地が生まれた。

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第18期(2016年3月期)【沿革】
    • [39]2007年10月、SBIイー・トレード証券株式会社を存続会社として同社とSBI証券株式会社が合併し、2008年7月にSBIイー・トレード証券株式会社は株式会社SBI証券へ商号変更した
    • [40]2008年8月、株式交換により株式会社SBI証券を完全子会社化した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第11期(2009年3月期)【対処すべき課題】
    • [41]SBIジャパンネクスト証券株式会社が運営する私設取引システムは2007年8月に夜間取引を開始し、2008年10月から昼間取引を開始した
    • [42]私設取引システムについて、今後はさらなる参加者の増加・流動性の向上により投資家に支持され続ける運営を目指すとしていた
    • [43]株式会社SBI証券における圧倒的な取引シェアを背景に、引き続きホールセール分野・インベストメントバンキング分野での強化を図るとしていた
相場に従わない収入を三社で並べる

2007年9月、住友信託銀行株式会社との折半出資で住信SBIネット銀行株式会社が開業した。2008年1月にはSBI損害保険株式会社が、続いてSBIアクサ生命保険株式会社が営業を始め、会社はこの三社を三大新事業と呼んでいる。狙いは明快で、株式市況のみに立脚しない収益体質の構築を目指す新規事業だと有価証券報告書に書かれた証券の手数料も投資の評価損益も相場に従って振れるため、預金と保険料という別の入り方をする収益を並べる必要があった。2008年11月には、外国為替証拠金取引の流動性を株式会社SBI証券へ供給するSBIリクイディティ・マーケット株式会社も開業している

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第18期(2016年3月期)【沿革】
    • [44]2007年9月、住信SBIネット銀行株式会社が開業した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第11期(2009年3月期)【対処すべき課題】
    • [45]平成19年から平成20年にかけて住信SBIネット銀行株式会社、SBI損害保険株式会社、SBIアクサ生命保険株式会社の三大新事業が開業した
    • [46]ファイナンシャル・サービス事業においては株式市況のみに立脚しない収益体質の構築を目指し、新たな事業の柱として開業した三大新事業を早期に育成し早期に収益化することが重要な課題だと記載されている
    • [47]平成20年11月に開業したSBIリクイディティ・マーケット株式会社は、FX取引における流動性を株式会社SBI証券へ提供している
送客し合う生態系として組織を組み立てる

2008年3月期の連結売上高は2,226億円、営業利益は426億円で、売上は前期の1,446億円から1.5倍に増えた。一方で当期純利益は前期の464億円から42億円へ減少している。会社は自らをインターネットを中心とした世界的にも極めてユニークな金融コングロマリットと位置づけ、構成企業が互いに送客し合う企業生態系の形成を組織構築の基本に据えていた。住宅ローンのSBIモーゲージ株式会社、保険比較サイトの保険の窓口インズウェブ、電子商取引の決済を担うSBIベリトランス株式会社と、証券以外の入口を並べたのも同じ考えによる。グループの成長を根幹より支える基盤として、システムソリューション事業も自前で抱えていた

  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [48]2008年3月期の連結売上高は2,226億円、営業利益は426億円で、2007年3月期の連結売上高は1,446億円だった
    • [49]当期純利益は2007年3月期464億円、2008年3月期42億円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第11期(2009年3月期)【対処すべき課題】
    • [50]当企業グループはインターネットを中心とした世界的にも極めてユニークな金融コングロマリットを目指すと記載している
    • [51]住宅不動産関連事業のSBIモーゲージ株式会社、マーケットプレイス事業の「保険の窓口インズウェブ」、電子商取引・クレジットカード決済のSBIベリトランス株式会社をグループ内に置いていた
    • [52]システムソリューション事業について、当企業グループの成長を根幹より支える基盤として事業を展開すると記載している
参考文献[39]-[52]
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第18期(2016年3月期)【沿革】
    • [39]2007年10月、SBIイー・トレード証券株式会社を存続会社として同社とSBI証券株式会社が合併し、2008年7月にSBIイー・トレード証券株式会社は株式会社SBI証券へ商号変更した
    • [40]2008年8月、株式交換により株式会社SBI証券を完全子会社化した
    • [44]2007年9月、住信SBIネット銀行株式会社が開業した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第11期(2009年3月期)【対処すべき課題】
    • [41]SBIジャパンネクスト証券株式会社が運営する私設取引システムは2007年8月に夜間取引を開始し、2008年10月から昼間取引を開始した
    • [42]私設取引システムについて、今後はさらなる参加者の増加・流動性の向上により投資家に支持され続ける運営を目指すとしていた
    • [43]株式会社SBI証券における圧倒的な取引シェアを背景に、引き続きホールセール分野・インベストメントバンキング分野での強化を図るとしていた
    • [45]平成19年から平成20年にかけて住信SBIネット銀行株式会社、SBI損害保険株式会社、SBIアクサ生命保険株式会社の三大新事業が開業した
    • [46]ファイナンシャル・サービス事業においては株式市況のみに立脚しない収益体質の構築を目指し、新たな事業の柱として開業した三大新事業を早期に育成し早期に収益化することが重要な課題だと記載されている
    • [47]平成20年11月に開業したSBIリクイディティ・マーケット株式会社は、FX取引における流動性を株式会社SBI証券へ提供している
    • [50]当企業グループはインターネットを中心とした世界的にも極めてユニークな金融コングロマリットを目指すと記載している
    • [51]住宅不動産関連事業のSBIモーゲージ株式会社、マーケットプレイス事業の「保険の窓口インズウェブ」、電子商取引・クレジットカード決済のSBIベリトランス株式会社をグループ内に置いていた
    • [52]システムソリューション事業について、当企業グループの成長を根幹より支える基盤として事業を展開すると記載している
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [48]2008年3月期の連結売上高は2,226億円、営業利益は426億円で、2007年3月期の連結売上高は1,446億円だった
    • [49]当期純利益は2007年3月期464億円、2008年3月期42億円だった

2008年〜サブプライムで露わになった投資事業の脆さとペンタゴン経営

投資有価証券の損で最終赤字を出す

2009年3月期、連結売上高は1,309億22百万円と前年度比41.2%減少し、営業利益は44億3百万円で同89.7%の減少、経常利益は37百万円と99.9%減った。特別損失には投資有価証券売却損120億40百万円と投資有価証券評価損75億47百万円を計上し、当期純損失は183億75百万円となって前年度の当期純利益42億28百万円から転落した。米国のサブプライム・ローン問題に端を発した世界的な金融経済の混乱で企業業績が大幅に悪化し、設備投資も個人消費も低調に推移していた。アセットマネジメント事業の売上高は580億8百万円から159億81百万円へ落ち、構成比は26.1%から12.2%へ下がっている

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第11期(2009年3月期)【業績等の概要】
    • [53]2009年3月期の連結売上高は130,922百万円(前年度比41.2%減少)、営業利益は4,403百万円(同89.7%減少)、経常利益は37百万円(同99.9%減少)だった
    • [54]2009年3月期は特別損失に投資有価証券売却損12,040百万円と投資有価証券評価損7,547百万円を計上し、当期純損失は18,375百万円(前連結会計年度は当期純利益4,228百万円)となった
    • [55]2009年3月期の国内経済は米国サブプライム・ローン問題に端を発した世界的な金融経済の混乱を受けて企業業績が大幅に悪化し、設備投資や個人消費も低調に推移して景気は極めて厳しい状況となった
    • [56]アセットマネジメント事業の売上高は2008年3月期58,008百万円(構成比26.1%)から2009年3月期15,981百万円(同12.2%)へ減少した
逆風の年に投資先をアジアへ移す

会社は極めて厳しい経済環境を、投資の好機をうまく捉えることで将来の収益拡大につながる局面でもあると位置づけた。アセットマネジメント事業では国内の株式市場のみに依存しない収益基盤の確立を掲げ、アジア地域を中心とした潜在成長力の高い新興諸国での投資機会を重要課題として、シンガポールや香港に海外拠点網を整えた。割安になった上場株式への投資も組み合わせ、ファンドの運用成績を引き上げる方針だった。2010年3月期の連結売上高は1,245億円と横ばいだったが、当期純利益は24億円で黒字へ回復している。2010年2月16日には保有するSBIアクサ生命保険株式会社の全株式をアクサ ジャパン ホールディング株式会社へ譲渡し、売却価額は190億18百万円にのぼった

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第11期(2009年3月期)【対処すべき課題】
    • [57]極めて厳しい経済環境・市場環境は、投資の好機をうまく捉えていくことで将来の収益拡大につながる局面ともなっていると記載している
    • [58]アセットマネジメント事業では国内の株式市場のみに依存しない収益基盤の確立を目指し、アジア地域を中心とした潜在成長力の高い新興諸国での投資機会を捉えることを重要課題とし、シンガポールや香港など海外拠点網を整えつつあると記載している
    • [59]割安となった上場株式への投資も組み合わせることでファンドのパフォーマンスを向上させ、事業の一層の拡大を図るとしていた
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [60]2010年3月期の連結売上高は1,245億円、当期純利益は24億円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第12期(2010年3月期)【事業等のリスク】【連結キャッシュ・フロー計算書 注記】
    • [61]2010年2月16日、当社が保有するSBIアクサ生命保険株式会社の全株式をアクサ ジャパン ホールディング株式会社に譲渡し、株式の売却価額は19,018百万円だった
金融の中核を五つの箱に決める

2011年3月期の有価証券報告書で、会社はインターネットを通じた金融サービスを中核に据えた総合金融グループとしての事業構築を、日本国内において既にほぼ完成させたと記した。そのうえで、形成された金融生態系のうち証券・銀行・損害保険・生命保険・決済サービスの五つを金融サービス事業のコア事業とするペンタゴン経営を推進するとしている。住信SBIネット銀行株式会社との連携を中心にグループ内の金融各社と結び、インターネットによる金融ワンストップサービスを展開する方針だった。ネットとリアルの融合を図り、仲介業を活用してコストを抑えた対面型チャネルの拡大も続けるとしている五つの箱のどこが空いているかが、以後の買収と出資の順番を決めていくことになる。

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第13期(2011年3月期)【対処すべき課題】
    • [62]インターネットを通じた金融サービスを中核に据えた総合金融グループとしての事業構築を、日本国内において既にほぼ完成させたと記載している
    • [63]形成された金融生態系のうち「証券」「銀行」「損害保険」「生命保険」「決済サービス」を金融サービスの5つのコア事業とする「ペンタゴン経営」を推進するとしている
    • [64]住信SBIネット銀行株式会社との連携を中心にグループ内の金融各社と連携を強め、インターネットによる金融ワンストップサービスの展開を図るとしていた
    • [65]「ネット」と「リアル」の融合を図り、仲介業を積極的に活用してコストを抑制できる形態での対面型チャネル拡大を継続するとしていた
参考文献[53]-[65]
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第11期(2009年3月期)【業績等の概要】
    • [53]2009年3月期の連結売上高は130,922百万円(前年度比41.2%減少)、営業利益は4,403百万円(同89.7%減少)、経常利益は37百万円(同99.9%減少)だった
    • [54]2009年3月期は特別損失に投資有価証券売却損12,040百万円と投資有価証券評価損7,547百万円を計上し、当期純損失は18,375百万円(前連結会計年度は当期純利益4,228百万円)となった
    • [55]2009年3月期の国内経済は米国サブプライム・ローン問題に端を発した世界的な金融経済の混乱を受けて企業業績が大幅に悪化し、設備投資や個人消費も低調に推移して景気は極めて厳しい状況となった
    • [56]アセットマネジメント事業の売上高は2008年3月期58,008百万円(構成比26.1%)から2009年3月期15,981百万円(同12.2%)へ減少した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第11期(2009年3月期)【対処すべき課題】
    • [57]極めて厳しい経済環境・市場環境は、投資の好機をうまく捉えていくことで将来の収益拡大につながる局面ともなっていると記載している
    • [58]アセットマネジメント事業では国内の株式市場のみに依存しない収益基盤の確立を目指し、アジア地域を中心とした潜在成長力の高い新興諸国での投資機会を捉えることを重要課題とし、シンガポールや香港など海外拠点網を整えつつあると記載している
    • [59]割安となった上場株式への投資も組み合わせることでファンドのパフォーマンスを向上させ、事業の一層の拡大を図るとしていた
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
    • [60]2010年3月期の連結売上高は1,245億円、当期純利益は24億円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第12期(2010年3月期)【事業等のリスク】【連結キャッシュ・フロー計算書 注記】
    • [61]2010年2月16日、当社が保有するSBIアクサ生命保険株式会社の全株式をアクサ ジャパン ホールディング株式会社に譲渡し、株式の売却価額は19,018百万円だった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第13期(2011年3月期)【対処すべき課題】
    • [62]インターネットを通じた金融サービスを中核に据えた総合金融グループとしての事業構築を、日本国内において既にほぼ完成させたと記載している
    • [63]形成された金融生態系のうち「証券」「銀行」「損害保険」「生命保険」「決済サービス」を金融サービスの5つのコア事業とする「ペンタゴン経営」を推進するとしている
    • [64]住信SBIネット銀行株式会社との連携を中心にグループ内の金融各社と連携を強め、インターネットによる金融ワンストップサービスの展開を図るとしていた
    • [65]「ネット」と「リアル」の融合を図り、仲介業を積極的に活用してコストを抑制できる形態での対面型チャネル拡大を継続するとしていた

2011年〜香港預託証券の上場と韓国・生命保険への展開

日本企業として初めて香港へ重複上場する

2011年4月14日、普通株式を原株とする香港預託証券を香港証券取引所のメインボード市場へ上場した。募集したのは普通株式1,750,000株にあたる17,500,000香港預託証券で、1香港預託証券が普通株式0.1株を表章した。日本の上場企業が香港証券取引所メインボード市場へ上場したのはこれが初めてで、狙いは上場に伴うアジア地域での信用力と知名度の向上を、同地域での事業の拡大へつなげることにあった。しかし2014年3月4日に上場廃止を決議し、同年6月25日に廃止となっている上場から3年2か月での撤退であり、香港市場で得た信用と知名度は、二重上場の維持に見合うものにはならなかった。

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第18期(2016年3月期)【沿革】
    • [66]2011年4月、当社普通株式を原株とする香港預託証券(HDR)を香港証券取引所のメインボード市場に上場した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第13期(2011年3月期)【募集株式の発行】
    • [67]香港預託証券の募集は普通株式1,750,000株(17,500,000HDR)で、1HDRは普通株式0.1株を表章する
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第13期(2011年3月期)【対処すべき課題】
    • [68]2011年4月14日に日本における上場企業として初めて香港証券取引所メインボード市場へ上場し、上場に伴うアジア地域での信用力と知名度の向上を最大限に活用して当企業グループのアジア地域におけるさらなる事業の発展へつなげるとしていた
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第16期(2014年3月期)【株式の総数等】
    • [69]香港証券取引所については2014年3月4日に上場廃止の決議を行い、同年6月25日に上場廃止となった
韓国の貯蓄銀行の増資を引き受けて経営に入る

2013年3月、純投資目的で株式を保有していた韓国の株式会社現代スイス貯蓄銀行の株式を追加取得し、その子会社である株式会社現代スイス2貯蓄銀行の株式も取得して、両行を連結子会社とした。韓国の貯蓄銀行業界では政府主導の規制強化と再編促進が進み、現地当局が両行にガバナンスの強化と自己資本比率の改善を求めていたところへ、増資を引き受けた形である。会社は責任者を派遣してガバナンスを整え、グループ各社との連携を通じた収益力の改善を進めた。同行の税引前利益は2014年3月期の40億円から2015年3月期には約167億円まで伸び、アセットマネジメント事業の業績を牽引するまでになった

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第15期(2013年3月期)【事業等のリスク】
    • [70]2013年3月、純投資目的で株式を保有していた韓国の株式会社現代スイス貯蓄銀行の株式を追加取得し、その子会社である株式会社現代スイス2貯蓄銀行の株式も取得して連結子会社とした
    • [71]韓国の貯蓄銀行業界において政府主導の規制強化・再編促進が進むなか、現地当局によりガバナンス強化及び自己資本比率の改善を求められていた両行の増資を当企業グループが引き受けた
    • [72]現代スイス貯蓄銀行グループへ当企業グループから責任者を派遣するなどガバナンス強化を進め、グループ各社との連携等を通じて収益力を改善し企業価値の向上を目指すとしていた
  • SBIホールディングス 2015年3月期 決算説明会資料(2015年5月12日)
    • [73]SBI貯蓄銀行の税引前利益は2014年3月期に40億円、2015年3月期に約167億円を計上し、アセットマネジメント事業の業績を牽引した
生命保険の枠を買収で埋める

2015年2月、プルデンシャル・ファイナンシャルグループ傘下の日本法人であるピーシーエー生命保険株式会社の株式を取得して子会社とし、同社は同年5月1日にSBI生命保険株式会社へ商号を変えた。買収に伴う負ののれん発生益として20億円を認識している。証券・銀行・損害保険・生命保険・決済サービスという五つのコアのうち、生命保険の枠がこれで埋まった。2015年3月期の連結売上高は2,474億円、営業利益は682億円、当期純利益は457億円で、183億75百万円の損失を出した2009年3月期から六期で立て直した。株式会社SBI証券の口座数は2014年6月にオンライン証券として初めて300万口座を超え、2015年3月末には324万6千口座に達している相場に左右されない収益源を並べるという2008年の課題に、ここで一応の答えが出た。

  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第17期(2015年3月期)【企業結合等関係】
    • [74]2015年2月、プルデンシャル・ファイナンシャルグループ傘下の日本法人であるピーシーエー生命保険株式会社の株式を取得して子会社化し、同社は2015年5月1日付でSBI生命保険株式会社へ商号変更した
  • SBIホールディングス 2015年3月期 決算説明会資料(2015年5月12日)
    • [75]SBI生命(旧ピーシーエー生命)の買収に伴う負ののれん発生益として20億円を認識した
    • [78]株式会社SBI証券の口座数は2014年6月27日にオンライン証券として初めて300万口座を突破し、2015年3月末現在で3,246千口座となった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第13期(2011年3月期)【対処すべき課題】
    • [76]金融サービス事業のコア事業は証券・銀行・損害保険・生命保険・決済サービスの5つと定められていた
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結IFRS
    • [77]2015年3月期の連結売上高は2,474億円、営業利益は682億円、当期純利益は457億円だった
参考文献[66]-[78]
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第18期(2016年3月期)【沿革】
    • [66]2011年4月、当社普通株式を原株とする香港預託証券(HDR)を香港証券取引所のメインボード市場に上場した
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第13期(2011年3月期)【募集株式の発行】
    • [67]香港預託証券の募集は普通株式1,750,000株(17,500,000HDR)で、1HDRは普通株式0.1株を表章する
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第13期(2011年3月期)【対処すべき課題】
    • [68]2011年4月14日に日本における上場企業として初めて香港証券取引所メインボード市場へ上場し、上場に伴うアジア地域での信用力と知名度の向上を最大限に活用して当企業グループのアジア地域におけるさらなる事業の発展へつなげるとしていた
    • [76]金融サービス事業のコア事業は証券・銀行・損害保険・生命保険・決済サービスの5つと定められていた
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第16期(2014年3月期)【株式の総数等】
    • [69]香港証券取引所については2014年3月4日に上場廃止の決議を行い、同年6月25日に上場廃止となった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第15期(2013年3月期)【事業等のリスク】
    • [70]2013年3月、純投資目的で株式を保有していた韓国の株式会社現代スイス貯蓄銀行の株式を追加取得し、その子会社である株式会社現代スイス2貯蓄銀行の株式も取得して連結子会社とした
    • [71]韓国の貯蓄銀行業界において政府主導の規制強化・再編促進が進むなか、現地当局によりガバナンス強化及び自己資本比率の改善を求められていた両行の増資を当企業グループが引き受けた
    • [72]現代スイス貯蓄銀行グループへ当企業グループから責任者を派遣するなどガバナンス強化を進め、グループ各社との連携等を通じて収益力を改善し企業価値の向上を目指すとしていた
  • SBIホールディングス 2015年3月期 決算説明会資料(2015年5月12日)
    • [73]SBI貯蓄銀行の税引前利益は2014年3月期に40億円、2015年3月期に約167億円を計上し、アセットマネジメント事業の業績を牽引した
    • [75]SBI生命(旧ピーシーエー生命)の買収に伴う負ののれん発生益として20億円を認識した
    • [78]株式会社SBI証券の口座数は2014年6月27日にオンライン証券として初めて300万口座を突破し、2015年3月末現在で3,246千口座となった
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第17期(2015年3月期)【企業結合等関係】
    • [74]2015年2月、プルデンシャル・ファイナンシャルグループ傘下の日本法人であるピーシーエー生命保険株式会社の株式を取得して子会社化し、同社は2015年5月1日付でSBI生命保険株式会社へ商号変更した
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結IFRS
    • [77]2015年3月期の連結売上高は2,474億円、営業利益は682億円、当期純利益は457億円だった

第3章 2016-2026 (気が向いたら執筆します!) リップルとの暗号資産事業、島根銀行から新生銀行の子会社化、株式売買手数料の無料化

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歴史年表 1999〜2023年

SBIホールディングスの沿革1999〜2023年における主な出来事を抜粋

時代年月社長・CEO出来事重要度
1999〜2006年業態転換と資本独立北尾吉孝ソフトバンク・インベストメントを設立
北尾吉孝大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場に上場
北尾吉孝イー・トレードと合併しオンライン証券・証券子会社を子会社化★★
北尾吉孝モーニングスターを子会社化
北尾吉孝資本の切り離しとSBIブランドの確立

2005年7月、ソフトバンク・インベストメントは商号を"SBIホールディングス"へ改め持株会社体制へ移行した。2006年8月、議決権の26.6%を保有していたソフトバンクが完全子会社ソフトバンク・エーエム名義の保有株を手放し、両社の資本関係は消滅する。孫正義氏の企業グループの一員から、北尾吉孝氏が率いる独立した金融グループへ転じた経営判断である。

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北尾吉孝株式交換によりSBI証券を完全子会社化
北尾吉孝SBI損保設立準備を設立
北尾吉孝傘下のネット証券と対面証券の一社への統合と、上場子会社の解消

2006年7月、SBIホールディングスは中核のイー・トレード証券をSBIイー・トレード証券へ改称した。2007年10月には同社を存続会社として対面のSBI証券を吸収合併し、2008年8月には株式交換によって完全子会社とし、ジャスダックの上場を廃止した。合弁出自のネット証券を「SBI証券」の一枚看板へ集約した三段階の組織再編で、株式交換の取得原価は152,525百万円、計上したのれんは83,851百万円にのぼった。

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2007〜2015年収益源の分散と海外展開北尾吉孝米ゴールドマン・サックスとの折半出資で始めた私設取引システム(PTS)事業への参入

2007年8月27日、SBIホールディングスと米ゴールドマン・サックスが折半出資で設立したSBIジャパンネクスト証券が、株式の夜間私設取引システム「ジャパンネクストPTS」の運営業務を開始した。取扱銘柄は国内証券取引所の上場銘柄から選んだ約4,000銘柄、取引時間は19時00分から23時50分まで、売買価格の決定は指値注文のみの顧客注文対当方式とした。 運営業務の認可は開業に先立つ2007年6月27日に金融庁から得ている。初日に取引を開始したのはゴールドマン・サックス証券とSBIイー・トレード証券の2社で、9月7日にGMOインターネット証券が加わった。

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北尾吉孝住友信託銀行との折半出資で銀行業へ入り、連結子会社にはしなかった選択

2005年10月、SBIホールディングスは住友信託銀行との間で、証券業務と親和性の高い「新ネット銀行」の設立について基本合意した。2006年4月に折半出資の設立準備会社である株式会社SBI住信ネットバンク設立準備調査会社を東京都港区に設け、2007年3月末の資本金は9,000百万円、SBIの議決権の所有割合は50.0%だった。 同社は2007年9月11日に住信SBIネット銀行株式会社へ商号を変更し、同月18日に金融庁から銀行営業免許を取得、24日に営業を開始した。SBIの出資額は2007年3月期に6,997百万円、2008年3月末の関係会社株式で12,497百万円となった。

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北尾吉孝SBIイー・トレード証券を存続会社として同社とSBI証券が合併
北尾吉孝普通株式を原株とする香港預託証券(HDR)を香港証券取引所メインボードに上場
北尾吉孝SBI AXESが韓国取引所KOSDAQ市場に上場
北尾吉孝現代スイス貯蓄銀行を子会社化★★
北尾吉孝香港証券取引所メインボードに上場していた香港預託証券(HDR)を上場廃止
北尾吉孝ピーシーエー生命保険を子会社化
2016〜2026年リップルとの暗号資産事業、島根銀行から新生銀行の子会社化、株式売買手数料の無料化北尾吉孝提携を足がかりとした暗号資産事業への参入

2016年、SBIホールディングスは国際送金基盤を開発する米リップルへ出資し、同年5月18日に合弁会社SBI Ripple Asiaを設立した。出資比率はSBIが60%、リップルが40%で、日本を含むアジア地域を対象に、リップルの分散台帳技術を用いた決済基盤を金融機関へ提供する体制を組んだ。 リップル本体へもFinTechファンドを通じて11.3%を出資し、外部の筆頭株主となった。並行して仮想通貨の交換・取引を担うSBIバーチャル・カレンシーズ(現SBI VCトレード)を同年11月に設立し、証券・銀行に続く柱として暗号資産・ブロックチェーン事業へ参入した経営判断。

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北尾吉孝SBIインシュアランスグループが東京証券取引所マザーズに上場
北尾吉孝複数の地方銀行への出資を重ねて広げる地域金融連合の形成

2019年9月、SBIホールディングスは島根銀行との資本業務提携を皮切りに、地方銀行を一行ずつ資本で結ぶ「第4のメガバンク構想」を打ち出した。出資は相手方の同意のもとで第三者割当増資の引受けか既存株主からの取得により行い、比率も相手方の意向に沿って決める。中央から統べるのではなく、SBIの運用力とシステムを共通の基盤として供給し、各行の自立を残したまま連ねる分散型の連合を築く経営判断であった。

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北尾吉孝負ののれん2,637億円を生んだ企業結合と、非公開化までの追加取得

2021年12月17日、SBIホールディングスは新生銀行の議決権47.77%を握って支配を獲得した。支払対価の公正価値は113,844百万円、公開買付け前から保有していた持分を公正価値で測り直した85,391百万円と合わせ、取得原価は199,235百万円となった。 受け入れた資産の公正価値は10,260,501百万円、引き受けた負債は9,287,596百万円、非支配持分は509,916百万円で、差額として負ののれん発生益263,754百万円が生じた。取得日において株式時価総額が純資産価額を下回る水準であったことなどによる。

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北尾吉孝同意なき部分買付けで議決権47.77%を握り、過半に届かないまま連結子会社とした

2021年9月9日、SBIホールディングスと完全子会社のSBI地銀ホールディングスは各取締役会で新生銀行の普通株式を対象とする公開買付けを決議し、翌10日、相手方の同意を得ないまま買付けを開始した。買付期間は12月10日まで。公開買付者は普通株式56,922,199株を取得し、支払対価は113,844百万円、1株当たり2,000円にあたる。 決済の開始日である12月17日をもって、SBIグループが保有する新生銀行株は間接保有分を含め99,659,999株、議決権の47.77%となり、新生銀行はSBIホールディングスの連結子会社となった。

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北尾吉孝アルヒを子会社化
北尾吉孝住信SBIネット銀行が東京証券取引所スタンダード市場に上場
北尾吉孝オンラインの国内株式売買手数料の放棄と、金融収益・口座数での取り返し

2023年8月31日に発表し、9月30日注文受付分から始めた「ゼロ革命」。インターネットコースの顧客を対象に、オンラインの国内株式売買手数料を現物・信用の別なく無料にした。日本の証券会社で初めての恒久無料化にあたる。 逸失収益はSBI証券の試算で2024年3月期が158億円、通期で影響した2025年3月期が約380億円。営業収益に占めるオンライン国内株式委託手数料は、2023年3月期の19,595百万円(11.2%)から2025年3月期には1,596百万円(0.7%)まで減少した。

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★★★
出典・参考 21件
出典・参考
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【役員の状況】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【沿革】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【事業の内容】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第8期(2006年3月期)【関係会社の状況】【大株主の状況】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第9期(2007年3月期)【自己株式の取得等の状況】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第9期(2007年3月期)【自己株式の取得等の状況】【大株主の状況】
  • SBIホールディングス アニュアルレポート2009「SBIグループ10周年 特集 ―10年の軌跡―」
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第11期(2009年3月期)【対処すべき課題】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第11期(2009年3月期)【業績等の概要】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第12期(2010年3月期)【事業等のリスク】【連結キャッシュ・フロー計算書 注記】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第13期(2011年3月期)【対処すべき課題】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第13期(2011年3月期)【募集株式の発行】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第15期(2013年3月期)【事業等のリスク】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第16期(2014年3月期)【株式の総数等】
  • SBIホールディングス 2015年3月期 決算説明会資料(2015年5月12日)
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第17期(2015年3月期)【企業結合等関係】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書 第18期(2016年3月期)【沿革】
  • SBIホールディングス 有価証券報告書【沿革】
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結JGAAP
  • SBIホールディングス pl_long(有価証券報告書)・連結IFRS

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