GitHubをリリース
2005年までのコーディングの開発現場において、バージョン管理という概念は薄く、コードにコメントとして「version2005-01-01」のように記入することもあった。しかしながら、コードのバージョンコメントは任意であり、本当に正しいバージョンであるかどうかを確証することは難しかった。
そこで、コードのバージョン管理を確実に行うために「バージョンを確定させないとコードを更新できない」「過去のバージョンも履歴として保持する」という「Git」がオープンソースとして開発された。
このGitに着目したのが、GitHubの共同創業者たちであった。
2008年にGitHubをリリースし、Gitによってバージョンが管理されたコードを、共同作業を行うためのレポジトリに保管するサービスを開発した。従来のGitがバージョン管理ツールであったのに対して、GitHubはGitでバージョン管理を行いつつも共同作業をおこなう付加価値があった。
GitHunはリリース直後からオープンソース(OSS)の開発で使用され、Ruby on Railsや、Node.jsといった、webサービスの開発で活用されるOSSが行われるコミュニティーとして機能した。
この結果、これらの技術開発においてはGitHubを使用することが当たり前となり、Railsなどのwebフレームワークの普及とともに、GitHubはエンジニアコミュニティーで採用される一般的な技術となった。