ビジネスパーソンに長期視点を普及する
updated:

アドビの歴史

創業年
-
株式上場
-
1982
アドビ設立
1983
Appleと取引開始
1986
NASDAQ株式公開
1987
Illustratorを発売
1989
売上1億ドル突破
1989
フォント戦争
1989
PhotoShopのライセンス契約
1991
PhotoShopが急成長
1995
PhotoShopライセンスを買収
1998
業績低迷により350名のレイオフ
2000
C.Geschlkeが引退
2000
J.Warnockが引退
2005
マクロメディア買収
2007
S.NarayenがCEO就任
2009
オムニチュア買収
2010
AppleがFlash拒絶
2013
Adobe Creative Cloudを発表
2014
Adobe Creaticve Suitsを取扱中止
2015
月額利用者617万人
2019
売上100億ドル突破
1982

アドビ設立

元ゼロックス社員2名(Jhon Warnock & Chuck Geschle)がAdobe Systemsをシリコンバレーで設立。主力事業はプリンター向けのフォントPostScript。数学を駆使し、拡大印刷しても美しいフォントを描画する点に強みがあった。なお、共同創業者のWarnockは数学者でもある。

1983

Appleと取引開始

アップルの創業者スティーブ・ジョブズが、設立1年目のアドビのポテンシャルを見出して取引を開始すると同時に投資を実施。以後、アドビの売上の過半数がアップル向けを占めるようになった。

1986

NASDAQ株式公開

アップルの成長とともにアドビはプリンター言語の販売を拡大して1986年に株式公開を果たす。売上の84%がアップル向け。なお、IPOの立役者は日系人でアドビの最高財務責任者であったBruno Nakano氏である。

1987

Illustratorを発売

Illustratorの着想は、共同創業者のJhon Warnockの妻の仕事風景に由来する。Warnockの妻はグラフィックアーティストであったが、定規やナイフで仕事をこなしていたが、それを見たWarnockはコンピュータのdotで同じことが実現できると考えた。この結果生まれたのが、印刷物をパソコンで描画できる画期的なソフトIllustratorである。1987年3月1日に出荷され、価格は495ドル。当初は白黒のみの対応であった。

1989

売上1億ドル突破

1987年に発売されたイラストレータは、グラフィックデザインの現場からナイフと定規を追放し、パソコンでデザインができる時代を先取りした。この結果、デザイナーからIllustratorは圧倒的な支持を集め、アドビはプリンタ向け言語のPostScriptというBtoB向け製品に加え、IllustratorというBtoC向けの強力な商品をラインナップに加えた。アドビの売上高は1989年に1億ドルを突破する。

1989

フォント戦争

AppleはMicrosoftとの共同開発で、アドビが独占するフォントの共同開発を発表。AppleはAdobeの株式を20%を売却した上で宣戦布告するなど、Appleとアドビの蜜月関係に終止符が打たれた。

1989

PhotoShopのライセンス契約

もともとPhotoShopは1987年にThomas Knollという、アドビとは関係のない個人プロジェクトによって創られた。その後、ThomasがPhotoShopを売り込むために会社巡りをする中で、アドビのWarnockが興味を示してライセンスの取得を決めた。ただし当初は写真画像の編集市場は小さいと見積もられ、PhotoShopはアドビで期待された事業ではなかった。

1991

PhotoShopが急成長

アドビの予想に反して、PhotoShopは瞬く間に市場を席巻した。1990年にMacintoch向けのPhotoShop1.0が発売される徐々に口コミでデザイナーの間で広がり、1991年3QにPhotoShopがIllustratorを売上面で凌駕し、アドビの主力製品に育った。このため、アドビ副社長は「神よ、PhotoShopをありがとう」と口にしていたという。

1995

PhotoShopライセンスを買収

PhotoShopの好調を受けて、1995年にアドビは開発者のThomas Knollからライセンス契約を狩猟して、買収することを決めた。買収価格は3450万ドルであり、Thomas Knollは莫大な売却利を獲得する。

1998

業績低迷により350名のレイオフ

創業から約15年が経過したアドビは1998年の時点で2664名を抱える大企業へと変貌したが、社内で派閥が形成されて内部抗争が起こるなど、大組織としての弊害が生じつつあり株価が低迷した。このため、アドビは社員350名のレイオフを決断し、役員の組織を改変するなど、組織のテコ入れを実施する。このため、共同創業者は組織改革の完遂するまで引退を先延ばす道を選ぶ。

2000

C.Geschlkeが引退

2000年に共同創業者の一人であるChuck Geschleが、60歳に近くなったためにアドビを退社した。Geschleはアドビでの経験を振り返って「一番の自慢は、Adobeが印刷と出版の業界を職人技からデジタルへ移行させたことだね」と語っている。

2000

J.Warnockが引退

共同創業者のもう一人、Jhon WarnockがCTOを退任してアドビから創業者が去る。創業時を振り返って、Warnockは「20年前に、Adobeが出版業界に重要な影響をもたらすと言われても、とても信じられなかったろう」と回想した。

2005

マクロメディア買収

長年アドビと訴訟合戦を繰り広げてきた競合会社を買収。買収価格は34億ドル

2007

S.NarayenがCEO就任

S.Narayen(45歳)がアドビのCEOに就任。元Apple出身

2009

オムニチュア買収

ネットアクセス解析サービスの運営会社を18億ドルで買収。webマーケティング分野に進出した。

2010

AppleがFlash拒絶

AppleがFlash(動画の再生ソフト)への対応を拒絶。AdobeはFlashを実質的に諦める形になった。

2013

Adobe Creative Cloudを発表

従来の主力製品はパッケージソフトであったが、月額課金によるクラウドサービスへの転換を発表。パッケージソフトはソフト単体で約10万円という高額商品であったが、Adobe Creative Cloudは月額5250円で利用可能になった。

2014

Adobe Creaticve Suitsを取扱中止

パッケージ売りからの脱却のために、パッケージソフトである「Adobe Creaticve Suits」の販売を中止。この決定により退路を断つ形となった。

2015

月額利用者617万人

Adobe Creative Cloudの利用者が2015年末時点で617万人突破。月額へのシフトが順調に進む。

2019

売上100億ドル突破

関連する企業

競合企業や同じ業種の会社など