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アドビの歴史

数学をフォントなどのデザインに応用。世界のクリエイターに対してSaaSで「創作活動の必須ツール」を提供する

主な投資決議

○支出を伴う重要な意思決定
2009年10月
Omniture買収
18億ドル
取得価格
2018年10月
Marketo Inc.を買収
47.5億ドル
取得価格
2022年9月
Figmaを買収
200億ドル
取得価格(JPY:約2.8兆円)

主な損失事案

○顧客・社員・株主に対するネガティブな事案
1998年月
減収減益決算。350名のレイオフを実施
350
従業員のレイオフ
アドビの長期業績
1984〜2022

■ Revenue: $100M※

■単体 | ■連結

■ Revenue_NetIncome Raito: %※

※連単は売上に同じ
Ref: AdobeAnnualReport(1986), etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値
1983
*2
Appleが出資

アップルの創業者スティーブ・ジョブズが、設立1年目のアドビのポテンシャルを見出して取引を投資した。ジョブズはアドビを買収することを目論んだが、共同創業者が断ったため出資するにとどまった。

1985
*3
AppleにPostScriptを販売

アドビが開発したプリンター向けフォント「PostScript」がAppleの専用プリンター「LaserWriter」に採用された。アドビはAppleという大口顧客を得たことで業績を急拡大した。1986年時点でApple向けの売上高は84%を占め、急成長の反面、Appleへの売上依存というリスクを抱えた

1986
*4
NASDAQ株式上場
株式上場

NAASDAQに株式上場。IPOの立役者は日系人でアドビの最高財務責任者であったBruno Nakano氏である。

Performance
1982〜1986
プリンター向けフォントPostScriptで創業。主要顧客はApple

■ Revenue: $100M※

■単体 | ■連結

■ Revenue_NetIncome Raito: %※

※連単は売上に同じ
Ref: AdobeAnnualReport(1986), etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値
1989
*6
フォント戦争

AppleはMicrosoftとの共同開発で、アドビが独占するフォントの共同開発を発表。AppleはAdobeの株式を20%を売却した上で宣戦布告するなど、Appleとアドビの蜜月関係に終止符が打たれた。

1993
*8
PDFの開発

パソコンにおける文章の共有を目的とした汎用フォーマットとしてPDFを開発。1990年代のPDFは有償利用であり普及しなかったが、2000年にAcrobat Readerの無償提供に方針転換して市場を掌握した。

Performance
1987〜1997
IllustratorとPhotoShopで急成長。「神よ、PhotoShopをありがとう」

■ Revenue: $100M※

■単体 | ■連結

■ Revenue_NetIncome Raito: %※

※連単は売上に同じ
Ref: AdobeAnnualReport(1989), etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値
1998
*9
減収減益決算。350名のレイオフを実施
業績低迷
350
従業員のレイオフ

Adobeの成長はDTP(出版業)に支えられていたが、1990年代を通じて競争が激化。増収の一方で利益率が低迷。1998年の減収決算を受けて350名のレイオフを決定した

2005 12月
*11
Macromedia, Incを買収
34
億ドル
取得価格

Macromediaは、長年アドビと各製品で競合しており訴訟合戦を繰り広げてきた競合会社。買収によって競争に終止符を打つとともに、Macromediaが保有するFlash(webブラウザにおける動画)の技術を取得した。

Bruce Chizen(CEO)
出所 : 2006/3/8 Knowledge at Wharton Podcast
Performance
1998〜2006
経営陣交代。買収で売上成長を目指す

■ Revenue: $100M※

■単体 | ■連結

■ Revenue_NetIncome Raito: %※

※連単は売上に同じ
Ref: AdobeAnnualReport(1995), etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値
2007
*12
S.NarayenがCEO就任

S.Narayen(45歳)がアドビのCEOに就任。元Apple出身。Adobeにとって驚異であるMicrosoftとAppleへの対応が経営課題であった

2009 10月
*13
Omniture買収
18
億ドル
取得価格

webアクセスの解析サービスを展開するOmniture, Inc.(Nasdaq:OMTR)をTOBにより買収。web広告の費用対効果を算定するマーケティングツールの領域に新規参入した。また、アドビとして、SaaSへの知見を蓄積する買収となり、アドビ製品のSaaSへの転換(2013年・AdobeCreativeCloud発表)の布石となる。

2010
*14
AppleがFlash拒絶

AppleがFlash(動画の再生ソフト)への対応を拒絶し、iPhoneに搭載されるデフォルトのスマホブラウザ(Safari)がFlash非対応となる。AdobeはFlashを実質的に諦める形になり、Macromedia社の買収目的を達成できなくなった

Performance
2007〜2012
Omniture買収。web解析に参入するも業績低迷

■ Revenue: $100M※

■単体 | ■連結

■ Revenue_NetIncome Raito: %※

※連単は売上に同じ
Ref: 10K, etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値
2013
*15
Adobe Creative Cloudを発表

従来の主力製品はパッケージソフトであったが、月額課金によるクラウドサービスへの転換を発表。パッケージソフトはソフト単体で約10万円という高額商品であったが、Adobe Creative Cloudは月額5250円で利用可能になった。

2014
*16
Adobe Creaticve Suitsを取扱中止

パッケージ売りからの脱却のために、パッケージソフトである「Adobe Creaticve Suits」の販売を中止。この決定により退路を断つ形となった。

2015
*17
月額利用者617万人

Adobe Creative Cloudの利用者が2015年末時点で617万人突破

Performance
2013〜2017
月額利用型のSaaSに業態転換。サブスクリプションの成功事例として脚光

■ Revenue: $100M※

■単体 | ■連結

■ Revenue_NetIncome Raito: %※

※連単は売上に同じ
Ref: 10K, etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値
2018 12月
*18
業績好調。利益率28.7%へ
業績好調

SaaS化によりAdobe製品の初期費用が低下。従来はプロ向けに限られていたニーズを拡大。増収増益とともに利益率を改善した。日本国内でもアドビのSaaS転換は「サブスクの成功」として注目を浴びた

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2018 10月
*19
Marketo Inc.を買収
47.5
億ドル
取得価格

法人向けの顧客管理ツールを提供するMarketo社(PEファンドVistaが株式保有)の買収を決定。販促を行いたい企業向けに、web広告の出稿、メール送信、webページのパーソナライズ(キャンペーン展開)、コンバージョン解析といったサービスを提供した。

Performance
2018〜2023
巨額買収を継続。Marketo、Figmaを取り込む

■ Revenue: $100M※

■単体 | ■連結

■ Revenue_NetIncome Raito: %※

※連単は売上に同じ
Ref: 10K, etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値
12 References.