有限会社スタートトゥデイを設立。輸入CDのカタログ販売を開始
バンドマンであった前澤友作氏は、趣味でやっていた輸入CDの販売を本格化させるために、東京都江戸川区に有限会社として「スタートトゥデイ(出資金300万円)」を設立した。
前澤氏にとって、自分に好きな輸入CDが既存のCDショップに売っていなかったことから、個人で輸入販売することをビジネスにした。
創業当時は前澤氏のバンド関係の友人の合計3名でCDのカタログ通販を作成するスモールビジネスを行い、月商は500万円程度だったという。
インターネット通販事業に専念
創業者である前澤氏は、ビジネスに本格的に専念するために、バンド活動を中止。インタネットが普及する趨勢を見て、前澤氏は紙によるカタログ販売(月間流通2万部)も撤退し、インターネットによるCDの販売に移行した。
また、新規事業としてファッションECサイトに参入した。
本社を千葉県美浜区に移転
2001年にZOZOは本社を千葉県美浜区に移転し、在庫で手狭になっていた小岩の事務所から移転した。美浜区に移転した理由は、創業メンバーの大半が千葉県出身であったことや、創業支援を行なっていた「幕張VCサポートセンター」の紹介が決め手となった。
美浜区の本社は、幕張の「ワールド・ビジネス・ガーデン」の16階に設けられ、企業としての体裁を整えた。
有限会社から株式会社に移行
2002年には有限会社から株式会社に移行して、資本金1500万円で「スタートトゥデイ」を設立した。資本関係は不明だが、ベンチャーキャピタルからの支援ではなく、前澤氏の個人資本が大半であったと思われる。
このため、上場直前の2006年まで、ZOZOはベンチャーキャピタルからの支援ではなく、会社の営業キャッシュフローを黒字にすることで、成長資金を調達した。このため、2000年から2006年にわたって、ZOZOの資本金は1500万円のまま推移している。
ZOZOTOWNを新設。店舗集めに苦戦
ファッション分野の取り扱い品目を拡大するために、従来のwebのサイトを大幅なリニューアルを決定。2004年12月にセレクトショップを集積したECサイト「ZOZOTOWN」のサービスを開始し、自社で展開した17のセレクトショップのブランドを廃止した。
ただし、立ち上げ当初は、他社のブランドの誘致に苦戦しており、外部のブランドは3つしか取り扱うことができなかったという。