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Elasticの歴史

Shay Banon(Elastic Inc, Co-founder)
Shay Banon(Elastic Inc, Co-founder)
illustration by @yusugiura
2000年
創業経緯

レシピ検索のオープンソースを公開

ELasticの歴史は、2000年にShay Banonが個人開発を通じて検索基盤(全文検索)に関するオープンソースを公開したこと始まる。開発者のBanonの妻が料理学校に通っており、膨大なレシピを検索するために、個人開発を進めたのがきっかけであった。このオープンソース開発を通じて、Elasticsearchがリリースされた。

このように、Elastic社がオープンソースでの開発から誕生した企業であるという経緯から、現在もコードの透明性に気を使う会社でもある。経営方針として「Increase product adoption by improving ease of use and growing our open source community.」をミッションに掲げており、ソフトウェアの改善改良と、エンジニアコミュニティーの形成を重視する会社としても知られる。

Shay Banon
Shay Banon
(Elastic 共同設立者)

15年前に移住した先のロンドンで、シェフになるための勉強をしていた妻のためにアプリケーションを作ろうとしたのが始まりです。

レシピなどの料理の知識を簡単に検索できるようにするために、Apache Luceneという全文検索ソフトウエアのプロジェクトに携わったことがきっかけで、その後、Luceneに基づいたCompassというプロジェクトを立ち上げることになりました。OSSにはその前からユーザーとして関わっていて、その運動には関心がありました。その後のキャリアはオープンソースありきのものと言っていいと思います。

Compassのプロジェクトを通じて、OSSを普及するために必要な2つのことを学びました。一つは、非常にシンプルなものでなければならないということ。もう一つは、それなりの投資をしなければならないということです。OSSは、放っておいても勝手に広まるような魔法ではありません。夜も寝ずにメールに回答したり、週末にもIRCで話したりしました。

Compassでの7年を通じて、OSSのプロジェクトを成功させるのにはどれだけの努力が必要かを知っていたので、Elasticsearchをゼロから作り始めるのはとても勇気がいることでした。

yusugiura
yusugiura
(日本語における全文検索の複雑さ)

日本語は、英語のように単語の間にスペースが入らないので、必然的に分解が必要なため全文検索が困難な言語といえます。

Elasticsearchでは形態素解析とn-gramを利用しているとのことですが、つくづく日本語はコンピューターとの相性が悪い言語だと思いますね...

2012年
意思決定

Elasticの法人化とともにKibanaとLogdashを取得

Elasticsearchが顧客である開発エンジニアから支持されたことを受けて、2012年にElasticsearch Inc (現Elastic)をオランダにて設立した。(のちに拠点を米国カリフォルニアの2拠点制とする)

なお、会社設立と同時に、検索技術を応用したログ出力のオープンソースを展開するLogstashとKibanaがElasticの製品の一つに加わった。

2015年
意思決定

AWSにElasticsearchの提供を開始

従来のElasticsearchの利用にはオンプレを前提としていたが、2015年にElasticはAWSにElasticsearchの機能を追加し、AWSの1つのサービスとしての展開を開始した。

これによって、ElasticsearchはAWSでも手軽に利用できるサービスとなり、顧客であるエンジニアからの支持を集めた。

2018年
株式上場

ニューヨーク証券取引所に株式上場

AWSを中心としたクラウドの普及と、web業界における検索基盤のニーズの拡大によってElasticは業容を拡大。2018年までに5500の顧客を抱え、UberやSprintといった企業もElasticの顧客となった。

業容の拡大を受けて、2018年にElasticはニューヨーク証券取引所に株式上場を果たす。

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