アイネスはシー・オー・シーの株式売却損として3100万円を計上。子会社としてのシー・オー・シーの事業展開は失敗に終わった

GMOフィナンシャルゲートの歴史
経営陣は日本IBM出身者で構成。GMOによる経営再建を経て端末決済で業容拡大
アイネスはシー・オー・シーの株式売却損として3100万円を計上。子会社としてのシー・オー・シーの事業展開は失敗に終わった
GMOペイメントゲートウェイは、アイネスより株式会社シーオーシーの株式を推定46%取得。同社の商号をGMOフィナンシャルゲートに変更し、ペイメントゲートウェイから高野明氏を社長として送り出した。同社の経営状況は悪く、2010年代前半は債務超過の状態であった。
債務超過を解消するため、GMOフィナンシャルゲートウェイはベンチャキャピタルからの資金調達を実施。三菱UFJキャピタルの清水孝行氏が投資を決断した。その後、三菱UFJキャピタル以外の銀行系のVCからも調達に成功し、財務状況の改善を試みた。
開示資料によれば、FY2013時点で2000万円の債務超過。売上高2.2億円に対して経常損失▲0.2億円
2012年にUCカードと加盟店契約を締結していたが、2014年に大手クレジットカード会社である三井住友カードとの包括代理店契約を締結
steraの出荷に先立って、三井住友カード・パナソニック・GMOフィナンシャルゲートの3社は「取引基本契約」を締結した。内容は「決済端末の継続的売買契約及び当該取引に付随するソフトウェアの提供に関する基本契約」であり、GMOフィナンシャルゲートはソフトウェアの開発を担う位置づけへ。その後、同年8月にsteraの出荷を開始した。
FY2022には売上高100億円を突破したが、Stera端末の粗利率は低いため利益率は低迷へ