1958年に森村国夫氏(エバラ食品工業の創業者・当時39歳)は、荏原食品株式会社を横浜市にて設立した。森村国男氏は、兄弟が創業したキンケイ食品(フルーツソースやケチャップなどの調味料を製造)の大阪営業所の所長を経験しており、同じ業界での独立を試みた。
創業当時は、業務用ソース・業務用ケチャップの製造を行う中小企業であり、インスタントラーメン向けのスープ調味料も製造した。
ただし、ソースではブルドックソース、ケチャップではカゴメなどの大企業が存在しており、中小企業であったエバラ食品が生き残ることは困難を極めた。1968年度の時点のエバラ食品の売上高は1.5億円であり、横浜で食品工業を経営する中小企業に過ぎなかった。