2016年5月19日にOrigamiは、リアル店舗においてスマートフォンで決済できる「Origami Pay」のサービス提供すると発表した。Origamiとしては、創業以来の宿願であった決済領域への新規参入となった。
サービスの発表は、AppleStore(東京表参道)にて行われ、タレントの鈴木おさむ氏と、Origamiの康井社長が対談を行った。WBSワールドビジネスサテライト(テレビ東京)でもOrigamiPayが紹介されるなど、リリース当初から注目を集めた。
日本国内では初となるリアル店舗向けのスマホ決済であった。このため、日本国内におけるキャッシュレスの先駆けとして注目を集めた。サービス開始当時はBluetoothを活用した決済だったが、使い勝手悪かったため、QRコードの決済に進化した。
【購入者向けの仕組み】
OrigamiPayのユーザーは「OrigamiPay」のスマホアプリをインストールすることで、決済を利用できた。
OrigamiPayに対応した加盟店で利用することができた。代金の支払いはOrigamiPayのアプリに事前登録したクレジットカードから引き落とされた。アプリを利用して決済を行うと、割引を受けることができる点がユーザーにとってのメリットであった。
【加盟店向けの仕組み】
Origami Payは、当時としては珍しいQRコード決済であった。購入者は事前に「OrigamiPay」のアプリをインストールし、加盟店における決済で利用できた。加盟店では導入端末によって3つの支払いパターンが存在した。
1つ目はPOS型であり、購入者がOrigamiPayのアプリでバーコードを表示する方式であった。バーコードに金額情報が含まれるため、店員が金額入力する必要がなく、素早い店舗での決済が可能になるメリットがあった。ただし、POSレジのOrigami導入対応が必要で、導入コストが高いデメリットがった。
2つ目はタブレット型であり、購入者が加盟店のタブレットに表示されたQRコードを読み取る方式であった。タブレットのためPOSよりは導入コストは安いが、iPadに金額を入力する必要があり、店舗での決済時間が長くなるデメリットがあった。
3つ目は固定QR型であり、加盟店があらかじめ紙に印刷したQRコードを、購入者がOrigamiPayのアプリで読み取る方式であった。QRコードを印刷するだけなので導入コストは安いが、顧客がOrigamiPayのアプリで決済金額を入力する必要があり、煩雑性を伴うデメリットがあった。
OrigamiはOrigamiPayを普及させるために、それぞれの端末導入のメリット・デメリットを勘案して営業攻勢を本格化した。