1983〜2022
売上高: 億円
■単体 | ■連結
7273億円
2022.3 | 売上高
売上高_当期純利益率: %
○単体 | ○連結
1929億円
2022.3 | 当期純利益
1959 04月
会社設立

焼結金属工業株式会社を設立

東京タングステン株式会社に勤務して「ステンレス・ブロンズの焼結理論」を研究していた大村進氏が独立を決めて、焼結金属工業株式会社(現在のSMC)を設立。空気圧機器向けに綺麗な空気を送り込むためのフィルター(焼結濾過体)の製造を開始した。

1960 05月

大阪営業所を新設。以後、全国展開

大阪営業所の新設を手始めに営業網を強化。1963年4月には名古屋営業所(管轄中部・東海・北陸地区)、1977年には広島営業所(管轄は中国・四国地方)を新設し、全国をカバー。1988年時点で、全国5営業所・38出張所・97の代理店を組織することで販売網を形成し、代理店経由の販売の場合も「営業所のパートナー」という位置付けで直接販売と変わらない体制をとった。このため、代理店の在庫保有は禁止している。

1961 09月

空気圧補助機器の製造販売を開始

空気圧機器の製造に参入し、祖業のフィルターから最終製品へと進出。空気圧機器は「コンプレッサーによる空気の圧縮」「ドライヤーによる圧縮空気の乾燥」「圧縮空気の送り込み(空気圧補助機器)から構成されており、SMCは空気圧の補助機器「エアフィルター(ホコリ除去)・レギュレーター(減圧)・ルブリケータ(方向制御機器への空気の送り込み)」に参入

大村進(SMC創業者)
空気圧制御機器の基本システムは、まずコンプレッサーで圧縮空気をつくり、これを圧縮空気浄化機器へ送り込んで除湿、次いで空気圧補助機器に送って必要な圧力に調整すると同時にゴミを取り除き、次は方向制御機器で空気の流れる方向に適時切り替え、それがシリンダーに送り込まれて仕事をする、という仕組みになっている。このうちコンプレッサーを除く4つ、特に空気圧補助機器、方向制御機器、シリンダーの3つが当社の主力製品だ
1967
海外展開

オーストラリアに現地法人を新設。輸出を本格化

まとめ
空気圧制御機器に参入。ファクトリーオートメーションの市場拡大とともに成長
1959〜1967
売上不明
■単体 | ■連結
利益率不明
○単体 | ○連結
1968 06月

草加第一工場を新設

業種別に多品種な空気圧制御機器の生産を効率化するために新工場を新設。5,000種類の基本形をベースに、中間在庫として工場に保管することで、在庫リスクを背負いつつ納期という付加価値を高めることを狙った。なお、競合は設備投資に出遅れたため、SMCが高シェアを確保する上で鍵を握る設備投資となった。

髙田芳行(SMC代表取締役社長)
私は、なにか事をなす時には、前もって準備しておかなければ、それはできかねると思っているんですがね、会社の仕組みも同じで、いくら売れるだろうと予想が立てば、その製品をつくる能力を備えておくために、前もって投資をする、ということです。実際にそのようにしてきましたが、そのへんは成功してきたと思います。私どもでは競合相手に比べて設備投資が先行していた。その面では非常に有利だったですね。その予測も、科学的に行こうという方向を取ったのが良かったんだと思います。うちには、そういうことを管理している部署がありましてね。4、5人いるんですが、みな数学専攻のもので、数理統計学などを使って、予測を確かなものにしていくわけです。非常に的確に予測しましてね。ですから、その予測をもとに確信を持つ準備ができました。
1968 03月

越谷工場を新設

1972 03月

草加第二工場を新設

1983 01月

筑波第一工場を新設

1986 04月

商号をSMC株式会社に変更

旧社名である焼結金属工業の英語表記「SINTERED METAL COMPANY」の略称として、SMCを商号に採用

1987 03月

空気圧制御機器で国内シェア42%を確保

シェアの順位は「1位SMC(42%)・2位某社(21%)」であり、SMCが優位

1987 12月
株式上場

東京証券取引所第2部に株式上場

1988 11月

筑波大第二工場を新設

まとめ
統計学に基づく需要予測から設備投資を実施。納期短縮を実現して国内シェア42%確保
1968〜1988
売上高: 億円
■単体 | ■連結
590億円
1988.3 | 売上高
売上高_当期純利益率: %
○単体 | ○連結
40.6億円
1988.3 | 当期純利益
1989 09月

髙田芳行氏がSMC代表取締役社長に就任

1989年の社長就任から1999年(退任時93歳)に至るまで代表取締役(社長・会長)を歴任。約30年超にわたりトップダウンでSMCの経営に従事

1989 09月
株式上場

東京証券取引所第1部に株式上場

1996
海外展開

海外生産比率10%を目標設定

円高ドル安の進行を受けて、SMCは海外生産比率の向上を急いだ。10%の目標を設定し、米国・中国における現地法人を通じた工場増設を決定

2000
海外展開

中国での現地生産を決定

北京で6万坪の用地を確保。合弁会社SMC北京製造を通じて、中国における空気圧制御機器の製造を本格化

2000 10月
海外展開

欧州技術センターを新設

2002 04月

米国技術センターを新設

2006
完全子会社

SMC北京製造を完全子会社化

中国の北京工場への設備投資を行うためにSMC北京製造を完全子会社化

2007 07月
海外展開

中国技術センターを新設

まとめ
髙田芳行社長による30年超の経営がスタート。グローバル展開を本格化
1989〜2007
売上高: 億円
■単体 | ■連結
3396億円
2007.3 | 売上高
売上高_当期純利益率: %
○単体 | ○連結
630億円
2007.3 | 当期純利益
2009

米国にノーブルスビル工場を新設

2014 03月

設備投資年間225億円

リーマンショックを経て設備投資を本格化。2013年度にSMCは国内および海外での設備投資に225億円を投資。うち海外は151億円で、中国・米国・ブラジル・東南アジアにおける工場増設ないし新設であり、グローバル展開を加速

2016 03月
リスク

調査会社がSMCの会計上の疑義を表明

調査レポートによって株価が35%下落

2018 03月
業績好調

売上高5000億円を突破

2019 06月

高田芳行氏が代表取締役会長を退任

退任時の年齢は93歳

2021 04月

高田芳樹氏が代表取締役社長就任

高田芳行氏の長男である芳樹氏が社長に就任。ただし、髙田家の資産管理会社の株式保有比率は10%未満であるため、株主総会における社長選任の賛成比率は低迷。2022年6月の株主総会における髙田芳樹社長の賛成比率は89.7%

2022 03月
業績好調

売上高7000億円を突破

まとめ
グローバルで設備投資を持続して短納期による高収益を確保。髙田芳行代表取締役は93歳で退任へ
2008〜2023
売上高: 億円
■単体 | ■連結
売上高_当期純利益率: %
○単体 | ○連結