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SMCの歴史

空圧制御機器のメーカーだが物流と在庫に積極投資。多品種かつ短納期が高収益の源泉
SMCの長期業績
1983〜2022

■ 売上高: 億円※

■単体 | ■連結

■ 売上高_当期純利益率: %※

※連単は売上に同じ
Ref: 証券 40(2)(467), etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値
1959 04月
*1
焼結金属工業株式会社を設立
会社設立

東京タングステン株式会社に勤務して「ステンレス・ブロンズの焼結理論」を研究していた大村進氏が独立を決めて、焼結金属工業株式会社(現在のSMC)を設立。空気圧機器向けに綺麗な空気を送り込むためのフィルター(焼結濾過体)の製造を開始した。

1960 05月
*2
大阪営業所を新設。以後、全国展開

大阪営業所の新設を手始めに営業網を強化。1963年4月には名古屋営業所(管轄中部・東海・北陸地区)、1977年には広島営業所(管轄は中国・四国地方)を新設し、全国をカバー。1988年時点で、全国5営業所・38出張所・97の代理店を組織することで販売網を形成し、代理店経由の販売の場合も「営業所のパートナー」という位置付けで直接販売と変わらない体制をとった。このため、代理店の在庫保有は禁止している。

1961 09月
*3
空気圧補助機器の製造販売を開始

空気圧機器の製造に参入し、祖業のフィルターから最終製品へと進出。空気圧機器は「コンプレッサーによる空気の圧縮」「ドライヤーによる圧縮空気の乾燥」「圧縮空気の送り込み(空気圧補助機器)から構成されており、SMCは空気圧の補助機器「エアフィルター(ホコリ除去)・レギュレーター(減圧)・ルブリケータ(方向制御機器への空気の送り込み)」に参入

大村進(SMC創業者)
出所 : 証券アナリストジャーナル26(2)
1967
*4
オーストラリアに現地法人を新設。輸出を本格化
Performance
1959〜1967
空気圧制御機器に参入。ファクトリーオートメーションの市場拡大とともに成長

■ この間の売上は不明です※

■単体 | ■連結

■ この間の利益率は不明です※

※連単は売上に同じ
Ref: , etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値
1968 06月
*5
草加第一工場を新設

業種別に多品種な空気圧制御機器の生産を効率化するために新工場を新設。5,000種類の基本形をベースに、中間在庫として工場に保管することで、在庫リスクを背負いつつ納期という付加価値を高めることを狙った。なお、競合は設備投資に出遅れたため、SMCが高シェアを確保する上で鍵を握る設備投資となった。

髙田芳行(SMC代表取締役社長)
出所 : 1992/10あさひ銀総研レポート 1(1)(67)
1968 03月
*6
越谷工場を新設
1972 03月
*7
草加第二工場を新設
1983 01月
*8
筑波第一工場を新設
1986 04月
*9
商号をSMC株式会社に変更

旧社名である焼結金属工業の英語表記「SINTERED METAL COMPANY」の略称として、SMCを商号に採用

1987 03月
*10
空気圧制御機器で国内シェア42%を確保

シェアの順位は「1位SMC(42%)・2位某社(21%)」であり、SMCが優位

1987 12月
*11
東京証券取引所第2部に株式上場
株式上場
1988 11月
*12
筑波大第二工場を新設
Performance
1968〜1988
統計学に基づく需要予測から設備投資を実施。納期短縮を実現して国内シェア42%確保

■ 売上高: 億円※

■単体 | ■連結

■ 売上高_当期純利益率: %※

※連単は売上に同じ
Ref: 証券 40(2)(467), etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値
1989 09月
*13
髙田芳行氏がSMC代表取締役社長に就任

1989年の社長就任から1999年(退任時93歳)に至るまで代表取締役(社長・会長)を歴任。約30年超にわたりトップダウンでSMCの経営に従事

1989 09月
*14
東京証券取引所第1部に株式上場
株式上場
1996
*15
海外生産比率10%を目標設定
海外展開

円高ドル安の進行を受けて、SMCは海外生産比率の向上を急いだ。10%の目標を設定し、米国・中国における現地法人を通じた工場増設を決定

2000
*16
中国での現地生産を決定

北京で6万坪の用地を確保。合弁会社SMC北京製造を通じて、中国における空気圧制御機器の製造を本格化

2000 10月
*17
欧州技術センターを新設
2002 04月
*18
米国技術センターを新設
2006
*19
SMC北京製造を完全子会社化
完全子会社

中国の北京工場への設備投資を行うためにSMC北京製造を完全子会社化

2007 07月
*20
中国技術センターを新設
Performance
1989〜2007
髙田芳行社長による30年超の経営がスタート。グローバル展開を本格化

■ 売上高: 億円※

■単体 | ■連結

■ 売上高_当期純利益率: %※

※連単は売上に同じ
Ref: 会社四季報, etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値
2009
*21
米国にノーブルスビル工場を新設
2014 03月
*22
設備投資年間225億円

リーマンショックを経て設備投資を本格化。2013年度にSMCは国内および海外での設備投資に225億円を投資。うち海外は151億円で、中国・米国・ブラジル・東南アジアにおける工場増設ないし新設であり、グローバル展開を加速

2016 03月
*23
調査会社がSMCの会計上の疑義を表明
リスク

調査レポートによって株価が35%下落

2018 03月
*24
売上高5000億円を突破
業績好調
2019 06月
*25
高田芳行氏が代表取締役会長を退任

退任時の年齢は93歳

2021 04月
*26
高田芳樹氏が代表取締役社長就任

高田芳行氏の長男である芳樹氏が社長に就任。ただし、髙田家の資産管理会社の株式保有比率は10%未満であるため、株主総会における社長選任の賛成比率は低迷。2022年6月の株主総会における髙田芳樹社長の賛成比率は89.7%

2022 03月
*27
売上高7000億円を突破
業績好調
Performance
2008〜2023
グローバルで設備投資を持続して短納期による高収益を確保。髙田芳行代表取締役は93歳で退任へ

■ 売上高: 億円※

■単体 | ■連結

■ 売上高_当期純利益率: %※

※連単は売上に同じ
Ref: 有価証券報告書, etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値
22 References.