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TISの歴史

三和銀行グループのシステム部門が発祥。JCB向けクレカシステムで頭角を現した

主な資金調達

○資本または借入による調達実績
1987年11月
大阪証券取引所第2部に株式上場
61.7億円
株式上場による公募増資(資本組入総額)
1990年2月
東京証券取引所第1部に株式上場
154億円
1部上場による公募増資(資本組入総額)

主な投資決議

○支出を伴う重要な意思決定
2005年4月
旭化成情報システムを買収
20億円
旭化成情報システムの株式取得額
2014年12月
連結子会社アグレックスをTOB
61億円
アグレックスの株式取得額
2018年4月
中期経営計画(2018-2020)を開始
800億円
中期経営計画の投資予定額

主な損失事案

○顧客・社員・株主に対するネガティブな事案
2004年月
JCBから基幹システム刷新の大型受注(※炎上あり)
51億円
受注損失引当金
2012年3月
400名の人員削減。構造改革を実施
78.5億円
構造改革に係る一過性の費用(特別損失)
TISの長期業績
1980〜2022

■ 売上高: 億円※

■単体 | ■連結

■ 売上高_当期純利益率: %※

※連単は売上に同じ
Ref: 証券42(4)(493), etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値
1971 04月
*1
株式会社東洋情報システムを設立
会社設立

三和銀行を中心としたグループ企業60社の出資により、資本金6億円で東洋情報システムを設立。高額だった大型コンピューターの利用を、三和グループで共同で行うことを意図して設立された。この経緯から、三和銀行系のJCBなどとの取引もあり、クレジットカード・信販会社向けのシステム構築に特色があった

1975 10月
*2
東洋コンピューターサービスと合併

シンクタンク(調査業務)の事業がメインであったが、オイルショックによる経費削減の流れで需要が縮小。事務計算サービスを提供する東洋コンピューターサービスを合併し、景気に左右されないビジネスを志向

1975 10月
*3
東京支社を新設

首都圏に進出

1984 12月
*4
東京第一センターを新設
1987 11月
*5
大阪証券取引所第2部に株式上場
株式上場
61.7
億円
株式上場による公募増資(資本組入総額)
1990 02月
*6
東京証券取引所第1部に株式上場
株式上場
154
億円
1部上場による公募増資(資本組入総額)
Performance
1970〜1990
三和銀行のシステム構築を担う。東京進出と汎用コンピュータシステムの需要増加で急成長

■ 売上高: 億円※

■単体 | ■連結

■ 売上高_当期純利益率: %※

※連単は売上に同じ
Ref: 証券42(4)(493), etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値
1993 03月
*7
減収決算。急成長に終止符
業績低迷

1990年代以降、大企業向けのシステム構築は「内製化」から「SAP」などのERPが主流となった。加えて大企業向けのシステム内製化の需要が一巡し、TISは大企業のシステム内製化支援の市場で苦戦。1990年代後半にERPのカスタマイズに活路を見出すまで業績低迷が続いた。

1998 03月
*8
小松製作所子会社(コマツソフト)を買収
Performance
1991〜1999
バブル崩壊により業績低迷。ERPの普及により大企業向けカスタム需要が激減

■ 売上高: 億円※

■単体 | ■連結

■ 売上高_当期純利益率: %※

※連単は売上に同じ
Ref: , etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値
2001 01月
*9
商号をTIS株式会社に変更
2004
*10
売上目標5000億円(2010年)を公言

2004年に代表取締役に就任した岡本社長は、2010年までにTISの売上高5000億円を目標に据えた。達成のために、大型買収に視野に入れていることも明かした。

2005 04月
*11
旭化成情報システムを買収
20
億円
旭化成情報システムの株式取得額
2007 03月
*13
最終赤字転落。JCB案件の遅延が影響
業績低迷
Performance
2000〜2007
JCBの基幹システム刷新PJで炎上。TIS史上最大の人数を投入したPJで危機へ

■ 売上高: 億円※

■単体 | ■連結

■ 売上高_当期純利益率: %※

※連単は売上に同じ
Ref: , etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値
2008 01月
*14
インテックHDと経営統合(IT HD発足)

2008年にTISはインテックとの経営統合を決断し、ITホールディングス(TIS)を発足した。統合の背景としては、システムの案件規模が増大する中で、独立系SIerの2社が協力することで「受注拡大」「重複業務の効率化」を狙うとともに、大手SIerとして売上を拡大する狙いがあった。なお、JCB案件の炎上について、当時の岡本社長(TIS)によれば「全く関係がない」(2007/12/13日経XTECH)と発言したが、規模拡大により炎上による財務リスクを抑える狙いもあったと推察される。

2011 02月
*15
子会社再編(ソラン・ユーフィットを合併)

IT HDの100%子会社である「TIS(大阪吹田本社)・ソラン(東京港区三田本社)・ユーフィット(名古屋市西区本社)」の3社について合併を決定。重複業務の解消を狙った合併と推察される。

2011 04月
*16
桑野徹氏が代表取締役社長に就任

1976年に東洋情報システムに入社した生え抜き出身。1989年から1995年まで、信販会社(大阪本社の某企業)のシステム構築を担当し、炎上(担当役員3人交代)からの再建を経験。2004年からJCB向けプロジェクトに従事し、巨額損失を含む炎上(受注損失引当金51億円を計上)を経て、2008年11月にサービスイン。2008年4月には専務として金融・カード事業を管掌するなど、JCBプロジェクトのキーマンだったと推定される。2021年までの10年にわたってTISの社長を歴任した

桑野徹氏(当時TIS代表取締役社長)
出所 : 2017/12/11 アシストブログ
2012 03月
*17
400名の人員削減。構造改革を実施
78.5
億円
構造改革に係る一過性の費用(特別損失)

旧TISにおける人員削減(400名)を決定。「オフィス移転(西新宿への拠点集約)」や「特別転身プログラム」により、FY2011に特別損失78.5億円(構造改革に係る一過性の費用)を計上した。

2014 12月
*18
連結子会社アグレックスをTOB
61
億円
アグレックスの株式取得額

上場子会社であったアグレックスについて、TOBを通じて株式を追加取得(50.6%→93.3%)した。TIS社内のBPOの業務をアグレックスに集約する狙いがあった

Performance
2008〜2017
大型案件受注のためにインテックと合併。SIerの再編として注目を浴びた

■ 売上高: 億円※

■単体 | ■連結

■ 売上高_当期純利益率: %※

※連単は売上に同じ
Ref: 有価証券報告書, etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値
2018 04月
*19
中期経営計画(2018-2020)を開始
800
億円
中期経営計画の投資予定額

ソフトウェア開発・企業買収などの予算枠として最大800億円の投資を計画。KPIとして高単価案件である「戦略比率」の向上を重視

2019 03月
*20
三菱商品が127億円の賠償請求(係争中)

TISが参画した三菱食品向けの基幹システムの刷新案件において、プロジェクトが頓挫。三菱食品はインテックに対して127億円の賠償請求を行った。2022年時点においても、三菱食品とTISは係争中

2021 04月
*21
岡本安史氏が代表取締役社長に就任

1985年東洋情報システムに入社した生え抜き出身。社長交代により、桑野元社長は代表権のない取締役会長に就任した

2021 04月
*22
官公庁向け事業の一部をインテックに継承
2021 11月
*23
中央システム株式会社を売却(+60億円)

中央システムはTISの完全子会社だったが、中小企業向けのシステム(勤怠システム「レコル」など)に集中しており、大企業向けの開発業務は行なっていなかった。そこで、TISは選択と集中のため、中央システムを投資ファンド「ベーシック・キャピタル・マネジメント」に売却することを決定。TISは売却に伴う特別利益として60億円を計上した。

Performance
2018〜2023
3ヵ年で800億円の投資計画。DXブームによる大企業のシステム構築が好調に

■ 売上高: 億円※

■単体 | ■連結

■ 売上高_当期純利益率: %※

※連単は売上に同じ
Ref: 有価証券報告書, etc..Get From API
※年毎に科目・連単・会計基準・期間が違う場合あり。参考値