PL

売上高の長期推移

売上高・売上収益ベース(連結優先)| 単位:億円
PL

税引後利益の長期推移

税引後利益・当期純利益・当期利益ベース(連結優先)| 単位:億円
1991
10月

BOOKOFF(ブックオフ)のFC展開を開始

背景
大店法の改正
日本政府は小売業における規制緩和を行う方針を決め、従来の大店法で定められた最大店舗面積の制限を緩和。大店法の改正によって、日本でもショッ...
方針
BOOKOFF(ブックオフ)のFC展開を開始
1991年からブックオフのFC(フランチャイズ契約)によるチェーン展開を開始した。出店地域は、駅前の一等地を避けて、立地条件が悪い住宅街...
投資
店舗数を急拡大。競合を牽制
FC展開から2年間が経過した1994年末時点で、約100店舗の出店を完了。1998年の株式公開を目標として、500店舗の長期目標を掲げた...
組織
アルバイトとマニュアルで運営を効率化
ブックオフでは、古本の販売業務に加えて、買取業務をアルバイトやパートの従業員に一任する仕組みを作り上げた。従来の古本業界では「目利き10...
販売
主な顧客は主婦と若者
ブックオフのユーザー層は、主婦や若者が中心であり、それまでの古本ニーズの層とは大きく違っていた。品揃えは「コミック」と「文庫本」が中心で...
紛糾
同業者がブックオフを批判
古本屋業界ではチェーン展開する企業が異色であったため、ブックオフの動向に注目が集まった。だが、既存の古本や業界では、ブックオフの成長に懐...
結果
高収益なベンチャー企業として発展
ブックオフは1990年代を通じて急速に店舗数を拡大し、2000年6月には512店舗を展開。500店舗を突破し、全国的な古本屋チェーンとし...
詳細をよむ
1991年
10月
BOOKOFF(ブックオフ)のFC展開を開始
1993年
出店数32店舗(FC25店)
25 店舗
1994年
12月
出店数100店舗を突破
100 店舗
1994年
12月
出店数355店舗
355 店舗
1999年
売上高100億円を突破
売上高 120 億円
2000年
6月
出店数512店舗(FC399店)
512 店舗
2000年9月
TSUTAYAのFC加盟店運営に参入(撤退済)

株式会社ビープレゼント(2003年4月にブックオフメディアに商号変更)を設立し、TSUTAYAのFC加盟店ビジネス(レンタルビデオ事業)を開始。ただし競争激化のため2015年に譲渡により撤退

2000年
9月
TSUTAYAのFC加盟店事業に参入
2015年
TSUTAYAのFC加盟店事業を譲渡
2004年3月
東京証券取引所第2部に株式上場
2004年
3月
東京証券取引所第2部に株式上場
2005年
3月
東京証券取引所第1部に株式上場
2007

リベート問題が発覚。創業者の坂本氏が退任

2007年に週刊誌の報道でブックオフにおけるリベート問題と粉飾決算が露呈。リベート問題は7億円の不透明な取引の存在であり、粉飾決算は売上高を22.7億円水増しした疑いであった。

これらの責任を取り、創業者の坂本氏は責任をとってブックオフの取締役会長を退任した。また、退任後に坂本孝氏はブックオフコーポレーションに対して7.4億円を支払い、同社は解決金収入として計上。創業者と会社における調停が成立した。

なお、解決金の支払いに先立って、坂本氏はブックオフの株式を売却。坂本氏はブックオフの大株主でもなくなった。その後、2012年に坂本氏は「株式会社俺の」を設立して外食産業(俺のフレンチなどを展開)に参入するなど、事業家としての人生をまっとうした。坂本氏は2022年に81歳にて逝去している。

2007年
売上高の水増しが発覚
粉飾金額 22.7 億円
2007年
FC加盟店へのリベートが発覚
リベート金額 7 億円
2007年
6月
坂本孝氏が会長退任
2007年
創業者の坂本氏が株式売却
2008年
6月
解決金収入を計上
解決金収入 7.4 億円
決算
ブックオフコーポレーションの業績
2008年3月期(連結)
売上高
504
億円
当期純利益
10
億円
2014年4月
ヤフーと業務資本提携を締結(解消済)

ヤフーがブックオフの株式13%を取得。ネットでの連携を目指すが、2018年に資本提携を解消。ブックオフが23億円でヤフーから株式を買い戻した

2014年
4月
ヤフーと業務資本提携を締結
ヤフーによる株式取得額 21.7 億円
2018年
11月
ヤフーと資本提携を解消
ヤフーからの株式買戻額 23.4 億円
決算
ブックオフコーポレーションの業績
2015年3月期(連結)
売上高
743
億円
当期純利益
1.5
億円
2016年3月
3期連続の最終赤字転落

2016年にブックオフコーポレーションは5.3億円の営業赤字に転落。メルカリなどのスマホを主戦場とするライバル企業の台頭により、ブックオフを取り巻く競争環境が激化した。

2016年
3月
自己資本比率に課題
自己資本比率 31.6 %
2017年
3月
自己資本比率に課題
自己資本比率 27.9 %
2018年
3月
自己資本比率に課題
自己資本比率 27.5 %
決算
ブックオフコーポレーションの業績
2016年3月期(連結)
売上高
765
億円
当期純利益
-5.2
億円
2018年10月
ブックオフホールディングスを設立。堀内社長による改革

業績悪化による財務体質悪化

堀内社長の就任

店舗家賃の削減

地域別に執行役員を任命し、現場に権限委譲

グループ会社再編により、店舗とネットを連携

2017年
4月
堀内康隆氏が代表取締役社長に就任
2018年
店舗家賃の減額
2018年
地域別に執行役員を配置
2018年
10月
ブックオフホールディングスを設立
2019年
1月
ブックオフオンラインを吸収合併
決算
ブックオフコーポレーションの業績
2019年3月期(連結)
売上高
807
億円
当期純利益
22
億円
2023年3月
業績低迷が続く

現場への権限委譲によって、取扱品目をリユースにシフトしたことで売上高はキープ。ただし、リユースにおける競争(メルカリ・ヤフオクなど)は依然として激しく、利益率は低迷が続く

転載禁止・スクリーンショット不可