リクルートの歴史は、1960年に江副浩正が大学新聞広告社を創業したことに始まる。リクルートの創業者である江副浩正は、東京大学で学生向けの新聞を発行した経験から、就職に関する情報にニーズがあることを考えて起業家に転身した。
創業時のリクルートは就職情報誌が主力事業であったが、1976年にはオイルショックによる経済不況を乗り切るために住宅情報誌「suumo」を創刊。情報誌を軸とした多角化を開始した。1980年代には女性が働く時代になること見越して「とらばーゆ」を創刊している。
いずれも、リクルートは「人生の節目に個人と企業をマッチングするための情報誌を提供する」ことを事業の主軸に据え、営業担当者が企業に対して広告営業を行うというビジネスモデルを確立した。
好調な業績を受けて、1981年には東京銀座に本社ビル(旧日軽金ビル)を土地付きで購入するなど、リクルートの躍進に注目が集まった。