創業地東京都
創業年1954
上場年1961
創業者※日本電信電話公社系
1954年〜 電電公社の専属工事会社として始まった70年
1954 協和電設株式会社を設立
1954 共同工業・日本電話工業を吸収合併
1963 東京証券取引所市場第二部に上場
1972 東京証券取引所市場第一部に指定
1973 協和通信工業株式会社と合併
1987 建築設備・環境保全・散水設備の建設保守を追加
1965年9月期 単体
売上高 85億円
純利益 2億円
純利益率 2.4%
1984年9月期 単体
売上高 914億円
純利益 14億円
純利益率 1.5%

1954年5月、日本電信電話公社の電気通信設備拡張計画に対応することを目的に、資本金3,100万円で協和電設株式会社が東京で設立された。独立した工事会社が市場を切り拓いたのではなく、発注者の設備計画が先にあり、その受け皿として民間有力会社が出資して生まれた会社である。設立直後の9月には共同工業と日本電話工業を吸収合併して同業3社の統合体となり、電電公社の指定工事会社制度のもとで官公需要をほぼ一手に担った。1963年2月に東証二部、1972年2月に東証一部へ上場して通信工事業界の大手へ育つ。1985年4月の電電公社民営化で受注競争が広がると、1991年5月には創業以来37年使った社名を協和電設から協和エクシオへ改め、通信工事一本足からの脱却を宣言した

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1991年〜 多角化と全国統合の20年 ── 通信工事会社からインフラサービス会社へ
1991 株式会社協和エクシオに社名変更
2001 株式会社昭和テクノス(資本金1481百万円)と合併
2001 電気通信事業・電気通信代理店業を事業目的に追加
2004 大和電設工業株式会社を子会社化
2004 和興エンジニアリング株式会社を子会社化
2018 シーキューブ・西部電気工業・日本電通の上場3社を一括子会社化
2002年3月期 連結
売上高 2,033億円
純利益 30億円
純利益率 1.5%
2018年3月期 連結
売上高 3,127億円
純利益 180億円
純利益率 5.8%

1991年に協和電設から商号を改めた協和エクシオは、発注者1社依存の通信工事会社から事業領域を広げた。2001年4月には電気設備工事の昭和テクノス株式会社を合併して建築・電気分野へ進み、以後も大和電設工業や池野通建などの子会社化を重ねた。転機は2018年10月で、中部・関西・九州を地盤とする上場通信工事3社、シーキューブ・西部電気工業・日本電通を一括子会社化し、首都圏中心の会社を全国規模の多発注者構造へ再編した。連結売上高はFY18に4,237億円へ約35%拡大する。2019年3月には子会社EXEO GLOBALがシンガポールのDeCloutを子会社化して海外ICT市場への足がかりを得て、インフラサービスグループへと変貌した

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2019年〜 「2030ビジョン」とエクシオグループへの変身(2019〜現在)
2019年3月期 連結
売上高 4,237億円
純利益 402億円
純利益率 9.5%
2025年3月期 連結
売上高 6,708億円
純利益 269億円
純利益率 4.0%

2021年10月、協和エクシオは社名をエクシオグループ株式会社へ変更し、創業期の通信工事会社という自己定義から離れ、総合インフラサービス事業者として再出発した。あわせて地域子会社別の縦割りを解体し、通信キャリア・都市インフラ・システムソリューションの3セグメントへ組織を組み替える。舩橋哲也前社長は2030年度に3事業の売上高比率をそれぞれ3分の1ずつにする2030ビジョンを掲げた。データセンター需要の拡大でFY24の連結売上高は6,708億円とFY17の約2.1倍に達し、営業利益・純利益はいずれも過去最高を更新する。2025年6月にはNTT出身の梶村啓吾が社長へ昇格した。梶村社長は次期中期経営計画でROE目標を9%から2桁水準へ引き上げる方針を予告した

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決断の理由 — クリティカルな歴史の転換点を読み解く

Q なぜ1954年に協和電設は自力創業ではなく発注者ありきで設立されたのか
A 戦後の電話需要を国策で一気に整備するには工事の受け皿が足りず、発注者である電電公社の側が施工能力を確保する必要があったためである。1954年5月、日本電信電話公社の電気通信設備拡張計画に対応することを目的に、資本金3,100万円で協和電設株式会社が東京で設立された。設立直後の9月には共同工業株式会社(資本金1,300万円)と日本電話工業株式会社(資本金600万円)を吸収合併し、資本金は5,000万円に拡張された。電電公社の指定工事会社制度のもとでは、新規参入は事実上不可能で、認定を受けた既存会社の間で工事が分配される仕組みが業界慣行として定着していた
Q なぜ2018年に協和エクシオは上場通建3社を一括で子会社化したのか
A 発注者がNTTグループ1社に固定された請負構造を量で薄めるには、全国に複数の発注者を持つ地場大手を一度に取り込むのが最短だったためである。2018年10月、協和エクシオはシーキューブ株式会社、西部電気工業株式会社、日本電通株式会社という上場通信工事3社を一括で子会社化した。3社は中部・関西・九州を地盤にNTT西日本のほか中部電力・九州電力や自治体を顧客に抱えており、首都圏中心で発注者1社という構造に全国規模の多発注者基盤が加わった。連結売上高はFY17の3,127億円からFY18の4,237億円へ約35%拡大し、規模も一段引き上がった。
Q なぜ2021年に「エクシオグループ」へ改称し資本効率へ目標を移したのか
A 地域子会社別の縦割りを顧客領域別へ組み替えてNTT偏重をほぼ均し終え、量的再編が一巡したため、次の経営課題が事業構成の量から資本効率へ移ったためである。2021年10月、協和エクシオは社名を「エクシオグループ株式会社」へ変更した。これに先立ち舩橋哲也前社長は2030年度に通信キャリア・都市インフラ・システムソリューションの各事業の売上高比率をそれぞれ3分の1ずつにしたいと述べていた。その均等化が進んだ後、2025年6月就任の梶村啓吾社長は次期中計について「ROE目標を9%から2桁水準へ引き上げ予定」(ログミーFinance、2025年12月13日)と予告した

出典・参考文献

歴史概要

  • エクシオグループ 有価証券報告書【沿革】
    • [1] 1954年5月 協和電設株式会社を東京で設立、資本金3,100万円
    • [2] 設立直後の1954年9月に共同工業・日本電話工業を吸収合併し同業3社の統合体となった
    • [3] 1963年2月に東証二部、1972年2月に東証一部へ上場した
    • [4] 1985年4月の電電公社民営化を経て1991年5月に協和電設から協和エクシオへ社名変更した
    • [5] 2001年4月に昭和テクノスを合併し、以後も大和電設工業・池野通建などを子会社化した
    • [6] 2018年10月にシーキューブ・西部電気工業・日本電通の上場通信工事3社を一括子会社化した
    • [7] 2019年3月に子会社EXEO GLOBALがシンガポールのDeCloutを子会社化した
    • [8] 2021年10月 協和エクシオがエクシオグループ株式会社へ社名変更した
    • [9] 舩橋哲也前社長が2030年度に3事業の売上高比率を各3分の1にする目標を掲げた
  • エクシオ公式IR(2025年5月23日)
    • [10] 2025年6月にNTT出身の梶村啓吾が社長へ昇格した
    • [11] 次期中計でROE目標を9%から2桁水準へ引き上げる方針を予告した

決断の理由

  • エクシオグループ 有価証券報告書【沿革】
    • [1] 1954年5月 協和電設株式会社を東京で設立、資本金3,100万円、設立目的は電電公社の設備拡張計画への対応
    • [2] 設立直後の1954年9月に共同工業(資本金1,300万円)・日本電話工業(資本金600万円)を吸収合併し資本金5,000万円に拡張
    • [3] 電電公社の指定工事会社制度では新規参入が困難で認定済み会社間で工事が分配される業界慣行が定着していた
    • [4] 2018年10月 シーキューブ・西部電気工業・日本電通の上場通信工事3社を一括で子会社化
    • [6] 2021年10月 社名を「エクシオグループ株式会社」へ変更
  • エクシオグループ 有価証券報告書
    • [5] 連結売上高 FY17(2018年3月期)3,127億円→FY18(2019年3月期)4,237億円(約35%増)
    • [7] 舩橋哲也前社長は2021年7月のインタビューで2030年度に3事業の売上高比率を各1/3にしたいと発言
    • [8] 2025年12月13日のIRセミナーで梶村啓吾社長が次期中計のROE目標を9%から2桁水準へ引き上げ予定と予告