1980年〜 新日鉄社内システム部門から独立した情報子会社の誕生
- 1980年 新日本製鐵の全額出資により日鐵コンピュータシステムを設立
- 1985年 北海道ニックスを設立
- 1986年 東北ニックスを設立
- 1988年 新日本製鐵の情報通信システム部門の事業を譲受
- 1988年 新日鉄情報通信システムに商号変更
- 1991年 郵政省「特定第二種電気通信事業」に登録
- 2001年 本体エレクトロニクス・情報通信事業部の営業譲受によるIT機能の一社集約と、東証一部への上場 製鉄所の情報システム部門は親会社の外でも売れるのか——発足1年半での上場が問うたもの
1980年「日鐵コンピュータシステム(ニックス)」設立と内製化機能の外部展開
1980年10月、新日本製鐵株式会社の全額出資で「日鐵コンピュータシステム株式会社」(通称:ニックス、資本金50百万円)が東京都千代田区に設立された。事業目的は情報処理サービス業、電子計算機・周辺機器・資材の賃借・売買等で、当時の新日鉄の社内システム部門が担っていた基幹システム運用の機能を外部子会社として切り出した形である。1970年代後半の日本の鉄鋼業界は、IBMメインフレームを軸に基幹業務システムを構築し、新日本製鐵の社内システムは国内屈指の規模を誇っていた。製鉄所の操業管理・受注管理・販売管理を支える情報技術を、社外のシステム会社が容易に提供できる時代ではなく、新日鉄は内製化したシステム機能を子会社化することで、技術蓄積を温存しながら外部市場への展開を始めた。 [1][2][3][4]
- 日鉄ソリューションズ 有価証券報告書 第45期(2025年3月期)【沿革】
- [1]1980年10月 「日鐵コンピュータシステム㈱」(通称ニックス)が新日本製鐵の全額出資で設立
- [2]設立会社の社名は「日鐵コンピュータシステム株式会社」、通称ニックス、新日本製鐵の全額出資、設立地は東京都千代田区
- [3]設立時の資本金は50百万円
- [4]事業目的は情報処理サービス業、電子計算機・周辺機器・資材の賃借・売買等
1985年11月の北海道ニックス、1986年4月の東北ニックス、1986年7月のニックス・オー・エイ・サービス(現・日鉄ソリューションズ東日本)と、地域子会社が相次いで設立された。新日鉄の地域製鉄所網と並行する形で、システム子会社が全国に展開する構造が早期に形成された。地域子会社は新日鉄製鉄所の地元事業者向けシステム提供を通じて、製鉄所外の中堅企業向けSI業務へと事業領域を拡張した。 [5][6][7]
- 日鉄ソリューションズ 有価証券報告書 第45期(2025年3月期)【沿革】
- [5]1985年11月 北海道ニックス㈱(現・日鉄ソリューションズ北海道㈱)を設立
- [6]1986年4月 東北ニックス㈱を設立
- [7]1986年7月 ㈱ニックス・オー・エイ・サービス(現・日鉄ソリューションズ東日本㈱)を設立
- 日鉄ソリューションズ 有価証券報告書 第45期(2025年3月期)【沿革】
- [1]1980年10月 「日鐵コンピュータシステム㈱」(通称ニックス)が新日本製鐵の全額出資で設立
- [2]設立会社の社名は「日鐵コンピュータシステム株式会社」、通称ニックス、新日本製鐵の全額出資、設立地は東京都千代田区
- [3]設立時の資本金は50百万円
- [4]事業目的は情報処理サービス業、電子計算機・周辺機器・資材の賃借・売買等
- [5]1985年11月 北海道ニックス㈱(現・日鉄ソリューションズ北海道㈱)を設立
- [6]1986年4月 東北ニックス㈱を設立
- [7]1986年7月 ㈱ニックス・オー・エイ・サービス(現・日鉄ソリューションズ東日本㈱)を設立
1988年新日鉄IT部門の本格切り出しと業界SI企業群の同時誕生
1988年4月、新日本製鐵の「情報通信システム部門」の事業を営業譲り受けし、日鐵コンピュータシステムは「新日鉄情報通信システム株式会社」(通称:ENICOM、資本金22億円)へ社名変更した。同年、新日鉄は伊藤忠商事との合弁で「エヌシーアイ総合システム」、日立製作所との合弁で「日鉄日立システムエンジニアリング」、日本アイ・ビー・エム(IBM)との合弁で「エヌエスアンドアイ・システムサービス」を設立した。一鉄鋼会社が1988年4月から半年ほどの間に4つの情報システム会社を立ち上げる規模感は、当時の日本企業のIT投資が業界の構造を変えるほどに巨大化していたことを示す。 [8][9][10][11]
- 日鉄ソリューションズ 有価証券報告書 第45期(2025年3月期)【沿革】
- [8]1988年4月 新日本製鐵の情報通信システム部門の事業を営業譲受
- [9]「新日鉄情報通信システム株式会社」(通称ENICOM)へ社名変更
- [10]1988年4月社名変更時の資本金は22億円
- [11]1988年 伊藤忠商事と合弁でエヌシーアイ総合システム、日立製作所と合弁で日鉄日立システムエンジニアリング、日本IBMと合弁でエヌエスアンドアイ・システムサービスを設立
1988年12月、通商産業省(現・経済産業省)からシステムインテグレータ企業として登録・認定を受け、対外SI事業の制度的基盤が整った。1991年3月には郵政省(現・総務省)から特定第二種電気通信事業者の登録を取得し、通信回線サービスを含むトータルなIT事業者としての位置づけを固めた。1992年4月に板橋第1データセンター、2000年8月に江戸川第2データセンターと、データセンター事業の基盤を8年かけて2拠点に整備した。1995年10月には日本オラクルとOracleアプリケーション販売で提携、汎用パッケージソフトの取り扱いに事業領域を拡張した。 [12][13][14][15]
- 日鉄ソリューションズ 有価証券報告書 第45期(2025年3月期)【沿革】
- [12]1988年12月 通商産業省「システムインテグレータ企業」に登録・認定
- [13]1991年3月 郵政省「特定第二種電気通信事業」に登録
- [14]1992年4月 板橋区に第1データセンター、2000年8月 江戸川区に第2データセンターを設置
- [15]1995年10月 日本オラクル㈱と「Oracleアプリケーション」販売で提携
- 日鉄ソリューションズ 有価証券報告書 第45期(2025年3月期)【沿革】
- [8]1988年4月 新日本製鐵の情報通信システム部門の事業を営業譲受
- [9]「新日鉄情報通信システム株式会社」(通称ENICOM)へ社名変更
- [10]1988年4月社名変更時の資本金は22億円
- [11]1988年 伊藤忠商事と合弁でエヌシーアイ総合システム、日立製作所と合弁で日鉄日立システムエンジニアリング、日本IBMと合弁でエヌエスアンドアイ・システムサービスを設立
- [12]1988年12月 通商産業省「システムインテグレータ企業」に登録・認定
- [13]1991年3月 郵政省「特定第二種電気通信事業」に登録
- [14]1992年4月 板橋区に第1データセンター、2000年8月 江戸川区に第2データセンターを設置
- [15]1995年10月 日本オラクル㈱と「Oracleアプリケーション」販売で提携
2001年「新日鉄ソリューションズ」誕生と総合SI体制
2001年4月、新日本製鐵のエレクトロニクス・情報通信事業部の事業を営業譲り受けし、社名を「新日鉄ソリューションズ株式会社」(英訳名:NS Solutions Corporation)に変更、資本金を65億円に増資した。1988年の合弁3社(伊藤忠商事・日立製作所・IBMとの提携先)はこのタイミングで自社の資本下位会社となり、新日鉄のIT機能はNSSOLとその傘下子会社群に再集約された。新日鉄本体のシステム業務を担う社内IT部門としての歴史と、対外SI事業者としての歴史が、2001年4月の社名変更と資本下位会社化で統合された。 [16][17][18][19]
- 日鉄ソリューションズ 有価証券報告書 第45期(2025年3月期)【沿革】
- [16]2001年4月 新日本製鐵のエレクトロニクス・情報通信事業部の事業を営業譲受
- [17]社名を「新日鉄ソリューションズ株式会社」(英訳名NS Solutions Corporation)へ変更
- [18]2001年4月に資本金を65億円に増資
- [19]1988年設立の合弁3社(伊藤忠・日立・IBM提携先)は2001年4月にNSSOLの資本下位会社となった
新日鉄製鉄所の操業管理システムから、金融機関の勘定系システム、流通・小売の受発注システムまで、業種を超えた基幹業務システムの構築実績を持つSI企業として再出発した。創業から21年で社内子会社から独立した上場準備企業へと地位を変える節目となった。同時期、初代社長として棚橋康郎氏(1941年生、慶大経済卒・富士製鉄→新日鉄)が就任し、2003年3月までNSSOLの東証一部上場を率いた。 [20][21]
- 日鉄ソリューションズ 有価証券報告書 第45期(2025年3月期)【沿革】
- [20]1980年10月設立から2001年4月の新日鉄ソリューションズ社名変更まで21年
- 日鉄ソリューションズ 有価証券報告書【役員の状況】
- [21]初代社長として棚橋康郎が就任し2003年3月まで東証一部上場を率いた
- 日鉄ソリューションズ 有価証券報告書 第45期(2025年3月期)【沿革】
- [16]2001年4月 新日本製鐵のエレクトロニクス・情報通信事業部の事業を営業譲受
- [17]社名を「新日鉄ソリューションズ株式会社」(英訳名NS Solutions Corporation)へ変更
- [18]2001年4月に資本金を65億円に増資
- [19]1988年設立の合弁3社(伊藤忠・日立・IBM提携先)は2001年4月にNSSOLの資本下位会社となった
- [20]1980年10月設立から2001年4月の新日鉄ソリューションズ社名変更まで21年
- 日鉄ソリューションズ 有価証券報告書【役員の状況】
- [21]初代社長として棚橋康郎が就任し2003年3月まで東証一部上場を率いた