1998年〜 マウスコンピュータージャパン分社から東証マザーズ上場までの黎明期
MCJの業績推移:連結
- 1998年 エムシージェイを設立
- 2000年 エムシージェイに組織変更
- 2001年 マウスコンピュータージャパンと1:1で合併
- 2003年 MCJに商号変更
- 2004年 東京証券取引所マザーズ上場
- 2006年 ウェルコムとイーヤマ販売の株式取得
- 2006年 会社分割による純粋持株会社へ移行
創業者・髙島勇二氏による1998年創業と直販BTOモデルの組み立て
1993年4月、創業者の髙島勇二氏は家業の有限会社高島屋衣類店に入り、同社のなかでパソコン(DOS/V自作機)の製造販売事業を立ち上げた。実家は埼玉県の老舗洋品店だったが家業が行き詰まって多額の借金を抱え、大学を中退した19歳の髙島氏は手元の現金4万円を元手に起業した。当初はパソコン通信で告知して自作機やパーツを売り、1994年には自社ブランド「マウスコンピュータ」で受注生産の直販を開始、借金は起業から1年で完済したという。この会社は後に有限会社タカシマ、さらにマウスコンピュータージャパン株式会社へと社名を変え、最終的にMCJへ吸収合併されている。1998年8月、有限会社エムシージェイを設立して、マウスコンピュータージャパンの製造卸部門を分社化した。創業時の資本金は300万円で、1999年3月には約300ドルの低価格PC「Easy-300」を発表した。 [1][2][3][4][5][6]
- MCJ 有価証券報告書【役員の状況】
- [1]創業者は髙島勇二氏(最初の経歴=有限会社高島屋衣類店〔有限会社タカシマ、マウスコンピュータージャパンに社名変更後MCJに吸収合併〕入社)
- [4]高島屋衣類店→有限会社タカシマ→マウスコンピュータージャパン株式会社→MCJ吸収合併という社名変遷
- 週刊ダイヤモンド 2004年9月18日号
- [2]髙島家の実家は埼玉県の老舗洋品店で、家業の行き詰まりにより多額の借金を抱え、大学を中退した19歳の髙島氏が現金4万円を元手に起業(週刊ダイヤモンド2004年記事)
- [3]当初はパソコン通信で告知し自作機・パーツを販売、1994年に自社ブランド「マウスコンピュータ」で受注生産の直販を開始し、借金は起業から1年で完済(週刊ダイヤモンド2004年記事)
- MCJ 有価証券報告書
- [5]1998年8月 有限会社エムシージェイを設立しマウスコンピュータージャパンの製造卸部門を分社化
- [6]創業時の資本金は300万円
2000年9月、有限会社エムシージェイは株式会社エムシージェイへ組織変更し、株式会社化を経た。2001年4月にはマウスコンピュータージャパンと1:1で合併し、旧親会社との組織統合を済ませた。2003年11月、株式会社MCJへ商号変更で現在の社名が定着した。創業から5年余りの期間で持株会社的な機能を整え、子会社のマウスコンピューターによる製造・販売を継続する体制ができあがった。直販BTO(Built to Order・受注生産)と量販店ルートを併走させるビジネスモデルは、前払いでなければ資金が回らない創業期の制約から生まれたもので、部品在庫を抱えず値下がりに合わせて毎月価格を改定できる機敏さが強みになった。個人向け直販に加え国内のほぼ全ての大手量販店へオリジナルモデルを供給する形が、創業期からの基本形として残った。 [7][8][9][10][11]
- MCJ 有価証券報告書
- [7]2000年9月 有限会社エムシージェイを株式会社エムシージェイへ組織変更
- [10]2001年4月 マウスコンピュータージャパンと1:1で合併
- [11]2003年11月 株式会社MCJへ商号変更(現在の社名確立)
- 週刊ダイヤモンド 2004年9月18日号
- [8]受注生産(BTO)は前払いでなければ資金が回らない創業期の制約から生まれ、部品在庫を抱えず値下がりに合わせ毎月価格を改定できる機敏さが強みになった(週刊ダイヤモンド2004年記事)
- [9]個人向け直販に加え、国内のほぼ全ての大手量販店へオリジナルモデルのPCを供給(週刊ダイヤモンド2004年記事)
2004年6月、東京証券取引所マザーズへ上場した。創業から6年弱、株式会社化から3年余りで新興市場上場まで到達した歩みは、PC市場の急成長期と重なった。同年1月にはゲーミングPCブランド「G-Tune」を立ち上げ、性能を重視するゲーマー向けセグメントを開拓した。上場により調達した資金は事業領域拡大のM&A原資にも回された。創業期の直販BTO・量販店併用・低価格訴求というモデルは、上場後の拡大期にも引き継がれ、ゲーミング・法人向け・クリエイター向けへとブランドを分けて展開する多角化の前提となった。 [12]
- MCJ 有価証券報告書
- [12]2004年6月 東京証券取引所マザーズへ上場
- MCJ 有価証券報告書【役員の状況】
- [1]創業者は髙島勇二氏(最初の経歴=有限会社高島屋衣類店〔有限会社タカシマ、マウスコンピュータージャパンに社名変更後MCJに吸収合併〕入社)
- [4]高島屋衣類店→有限会社タカシマ→マウスコンピュータージャパン株式会社→MCJ吸収合併という社名変遷
- 週刊ダイヤモンド 2004年9月18日号
- [2]髙島家の実家は埼玉県の老舗洋品店で、家業の行き詰まりにより多額の借金を抱え、大学を中退した19歳の髙島氏が現金4万円を元手に起業(週刊ダイヤモンド2004年記事)
- [3]当初はパソコン通信で告知し自作機・パーツを販売、1994年に自社ブランド「マウスコンピュータ」で受注生産の直販を開始し、借金は起業から1年で完済(週刊ダイヤモンド2004年記事)
- [8]受注生産(BTO)は前払いでなければ資金が回らない創業期の制約から生まれ、部品在庫を抱えず値下がりに合わせ毎月価格を改定できる機敏さが強みになった(週刊ダイヤモンド2004年記事)
- [9]個人向け直販に加え、国内のほぼ全ての大手量販店へオリジナルモデルのPCを供給(週刊ダイヤモンド2004年記事)
- MCJ 有価証券報告書
- [5]1998年8月 有限会社エムシージェイを設立しマウスコンピュータージャパンの製造卸部門を分社化
- [6]創業時の資本金は300万円
- [7]2000年9月 有限会社エムシージェイを株式会社エムシージェイへ組織変更
- [10]2001年4月 マウスコンピュータージャパンと1:1で合併
- [11]2003年11月 株式会社MCJへ商号変更(現在の社名確立)
- [12]2004年6月 東京証券取引所マザーズへ上場
M&Aによる事業ポートフォリオ拡張と純粋持株会社移行
2005年4月、株式会社シネックス(現テックウインド)の株式を取得して流通子会社化し、PC周辺機器の流通機能を社内へ取り込んだ。同年12月には株式会社秀和システムの株式取得で出版分野へも参入を試みた。2006年1月には株式会社イーヤマ販売・株式会社ウェルコムの2社買収を実行し、PCディスプレイブランドのイイヤマを取得した。これによりMCJ傘下にPC本体(マウスコンピューター)・PC周辺機器流通・ディスプレイの3軸が揃った。同年2月には欧州子会社iiyama Benelux B.V.の株式取得でディスプレイ事業の海外拠点を取り込んだ。 [13][14][15][16]
- MCJ 有価証券報告書
- [13]2005年4月 株式会社シネックス(現テックウインド)の株式取得で流通子会社化
- [14]2005年12月 株式会社秀和システムの株式取得(出版分野へ進出)
- [15]2006年1月 株式会社イーヤマ販売・株式会社ウェルコムの2社買収(ディスプレイブランドのイイヤマ取得)
- [16]2006年2月 欧州子会社iiyama Benelux B.V.の株式取得
2006年10月、会社分割により純粋持株会社へ移行した。マウスコンピューターを新たに設立して連結子会社として位置付け、MCJ本体は持株会社・経営戦略立案機能に専念する体制へ組み替えた。同年10月には株式会社iriver japanを設立してオーディオ事業の展開を試み、2007年5月にはアロシステム(現ユニットコム)の株式取得でPC専門店リテール事業を加えた。短期間で複数事業を取り込むM&A拡張期となり、純粋持株会社体制が事業ごとの裁量と本社統制を切り分ける役割を担った。マザーズ上場後の拡大期にM&Aを相次いで実行する流れは、上場による資金調達と事業領域拡大の時系列が重なっている。 [17][18][19][20]
- MCJ 有価証券報告書
- [17]2006年10月 会社分割により純粋持株会社へ移行(マウスコンピューターを新設・連結子会社化)
- [18]マウスコンピューターを新設し連結子会社として位置付け
- [19]2006年10月 株式会社iriver japanを設立(オーディオ事業)
- [20]2007年5月 アロシステム(現ユニットコム)の株式取得でPC専門店リテール事業を取得
2008年9月のリーマンショックの影響でPC市場の伸びは鈍化したが、MCJはユニットコム経由のリテール販売・マウスコンピューター経由の直販BTO・イイヤマブランドのディスプレイ販売という3軸構造で底堅い業績を維持した。2009年から2010年にかけては、不採算子会社の整理と本業のBTO事業への集中を進める一方、PC量販店ルートでの売上比率を抑えてEC・直販ルート比率を高める販売モデルの組み替えが進んだ。2016年3月期の連結売上は1033億円規模で、創業から17年で1,000億円企業へ到達する成長軌道に乗った。営業利益率も同期間で5%前後の水準を維持した。
- MCJ 有価証券報告書
- [13]2005年4月 株式会社シネックス(現テックウインド)の株式取得で流通子会社化
- [14]2005年12月 株式会社秀和システムの株式取得(出版分野へ進出)
- [15]2006年1月 株式会社イーヤマ販売・株式会社ウェルコムの2社買収(ディスプレイブランドのイイヤマ取得)
- [16]2006年2月 欧州子会社iiyama Benelux B.V.の株式取得
- [17]2006年10月 会社分割により純粋持株会社へ移行(マウスコンピューターを新設・連結子会社化)
- [18]マウスコンピューターを新設し連結子会社として位置付け
- [19]2006年10月 株式会社iriver japanを設立(オーディオ事業)
- [20]2007年5月 アロシステム(現ユニットコム)の株式取得でPC専門店リテール事業を取得