みずほフィナンシャルグループ の歴史

第一勧銀・富士・興銀の3行統合

更新:

創業

1880年

創業者

※みずほホールディングス

創業地

東京都千代田区

直近売上高(2026/3)

90,854億円

長期業績と転換点(2003/3〜2026/3)
売上高(億円純利益率(%)
Q なぜ2000年に性格の異なる3行をまるごと束ねたのか
A 一行ずつでは生き残れなくなったからである。バブル崩壊後の不良債権に加え、興銀が拠る長期信用銀行モデルは金利自由化で調達コストが上がり、1998年の長銀・日債銀の破綻で限界が露わになった。産業金融の興銀、公金・大衆預金の富士、戦後最大の店舗網を持つ第一勧銀を束ね、2000年9月に株式移転で持株会社みずほホールディングスを設立し、総資産約140兆円という世界最大級の規模を得た。もっとも3行合計の業務純益は9855億円で、規模は一流でも収益性は二流と発足前から指摘されていた。規模が先行して勘定系と組織の一本化は後回しになり、2002年4月の2行体制発足初日に大規模なシステム障害を招く。
Q なぜ2013年に佐藤康博氏は部分接続での延命をやめ、勘定系を全面刷新したのか
A 旧3行のシステムを残したまま接続する設計が、どの勘定系を主軸にするかの判断を先送りし、二度の大障害を招いたからである。2002年の統合直後にATMが止まって二重引き落としが起き、2011年に障害が再発すると、佐藤康博氏はこのまま延命を続ければガバナンス上のリスクが顕在化し続けると見た。2013年にみずほ銀行とコーポレート銀行を合併して2行分離をやめ、4000億円超・延べ35万人月を投じた次期基盤MINORIへ全面移行し、発足時の設計思想そのものを塗り替えた
Q なぜ2023年以降、自前で機能をそろえる路線を捨てて外から事業を買う方針へ切り替えたのか
A MINORIの全面移行で勘定系の自前統合を終えた一方、国内の金利収入とリテールが人口減少と低金利で頭打ちに向かい、足りない機能を一から育てるより買って取り込むほうが速いと判断したからである。みずほにとってミッシングピースだった米国のM&A助言を埋めるため、2023年に助言会社グリーンヒルを約760億円で買収した。国内では楽天証券・楽天カードに出資し、米運用会社ゴルブ・キャピタルと組んでプライベートクレジットへ乗り出した。原資は2015年から進める政策保有株の解消で、簿価で約2兆円あった残高を約半分に減らした資金を成長投資と株主還元に充てている

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1999年〜 三行が持株会社に集まり、銀行を顧客層で二つに割るまで

長期信用銀行の行き詰まりと、三行統合の決断

1990年代末の大手銀行は、バブル崩壊後の不良債権処理と超低金利で収益基盤を削られていた[1]。1998年には日本長期信用銀行と日本債券信用銀行が相次いで破綻[2]し、長期信用銀行という業態そのものが行き詰まる。金融債による調達が細っていた日本興業銀行は都市銀行との結合を探り、1999年8月20日[3]、第一勧業銀行・富士銀行とともに全面統合を発表した。2000年9月29日、3行は株式移転によって共同持株会社みずほホールディングスを設立[4]し、それぞれがその完全子会社となった。3行を合わせた総資産は約140兆円[5]におよび、当時としては世界最大規模である。公正取引委員会の審査では、3行合計のシェアが預金で約20%、貸出で約25%強、社債の引受で約20%弱[6]といずれも第1位に達したものの、隣接市場からの競争圧力や郵便貯金・インターネット銀行の参入を踏まえ、競争を実質的に制限することにはならない[7]と判断された。

  • 「週刊東洋経済」1999年9月4日号「[緊急特集]メガバンク誕生・金融再編第2幕——ジリ貧3兄弟21世紀への復讐」(東洋経済新報社)
    • [1]1990年代末の大手銀行 バブル崩壊後の不良債権処理と超低金利による収益基盤の悪化
    • [2]1998年 日本長期信用銀行・日本債券信用銀行の破綻
    • [5]3行合計の総資産 約140兆円・当時世界最大規模
  • 日本経済新聞 2018年8月17日「8月20日 興銀・第一勧銀・富士銀、経営統合を発表」
    • [3]1999年8月20日 3行が全面統合を発表
  • 公正取引委員会 平成12年度事例1「(株)第一勧業銀行,(株)富士銀行及び(株)日本興業銀行の持株会社の設立による事業統合」
    • [4]2000年9月29日 株式移転による共同持株会社みずほホールディングスの設立
    • [6]3行合計のシェア 預金約20%・貸出約25%強・社債引受約20%弱でいずれも第1位
    • [7]公正取引委員会の判断 競争を実質的に制限することにはならない

3行は規模を収益力へ転じる計画を掲げ、2000年秋から5年間で国内150店舗を統廃合し、6000人の人員と1000億円の経費を削減[8]するとした。重複するシステム投資を整理して年間1500億円という都市銀行平均の3倍の投資余力[9]を確保し、平年度で1兆円の業務純益を上げる算段である。もっとも3行合計の業務純益9855億円[10]は、総資産が3行合計の半分程度にすぎないバンク・オブ・アメリカの1兆5386億円[11]に遠くおよばない。富士銀行の山本惠朗頭取自身が、新銀行について「サイズはでかいが、効率性も収益性もよくない[12]」と語っている。持株会社の経営は、西村正雄・山本惠朗の両頭取が会長、杉田力之頭取が社長[13]というトロイカ体制で始まった。

  • 「週刊東洋経済」1999年9月4日号「[緊急特集]メガバンク誕生・金融再編第2幕——ジリ貧3兄弟21世紀への復讐」(東洋経済新報社)
    • [8]2000年秋から5年間で国内150店舗の統廃合・6000人の人員削減・1000億円の経費削減
    • [12]富士銀行 山本惠朗頭取の発言
    • [13]西村正雄・山本惠朗が会長、杉田力之が社長のトロイカ体制
  • 「週刊東洋経済」1999年9月11日号「データが語る“3行統合” 興銀、第一勧銀、富士銀が消える」(東洋経済新報社)
    • [9]年間1500億円のシステム投資(都銀平均の3倍)・平年度1兆円の業務純益目標
    • [10]3行合計の業務純益 9855億円
    • [11]バンク・オブ・アメリカの業務純益 1兆5386億円
  • 「週刊東洋経済」1999年9月4日号「[緊急特集]メガバンク誕生・金融再編第2幕——ジリ貧3兄弟21世紀への復讐」(東洋経済新報社)
    • [1]1990年代末の大手銀行 バブル崩壊後の不良債権処理と超低金利による収益基盤の悪化
    • [2]1998年 日本長期信用銀行・日本債券信用銀行の破綻
    • [5]3行合計の総資産 約140兆円・当時世界最大規模
    • [8]2000年秋から5年間で国内150店舗の統廃合・6000人の人員削減・1000億円の経費削減
    • [12]富士銀行 山本惠朗頭取の発言
    • [13]西村正雄・山本惠朗が会長、杉田力之が社長のトロイカ体制
  • 日本経済新聞 2018年8月17日「8月20日 興銀・第一勧銀・富士銀、経営統合を発表」
    • [3]1999年8月20日 3行が全面統合を発表
  • 公正取引委員会 平成12年度事例1「(株)第一勧業銀行,(株)富士銀行及び(株)日本興業銀行の持株会社の設立による事業統合」
    • [4]2000年9月29日 株式移転による共同持株会社みずほホールディングスの設立
    • [6]3行合計のシェア 預金約20%・貸出約25%強・社債引受約20%弱でいずれも第1位
    • [7]公正取引委員会の判断 競争を実質的に制限することにはならない
  • 「週刊東洋経済」1999年9月11日号「データが語る“3行統合” 興銀、第一勧銀、富士銀が消える」(東洋経済新報社)
    • [9]年間1500億円のシステム投資(都銀平均の3倍)・平年度1兆円の業務純益目標
    • [10]3行合計の業務純益 9855億円
    • [11]バンク・オブ・アメリカの業務純益 1兆5386億円

株価下落と、役員九名の全員退任

発足の高揚は長くは続かず、第一勧業銀行のメーン先であったマイカルが2001年9月に破綻[14]すると、みずほホールディングスの株価は下落を続けた。西村正雄会長・山本惠朗会長・杉田力之社長の退任[15]はある時点から予想されていたが、2001年12月に示された答えは、次の本命と目されていた小倉利之・池田輝三郎・西之原敏州の3副社長を含む役員9名全員の退任[16]という過激なものだった。グループ内では、トップ3人だけの最終決断という見方で一致[17]している。中堅層では人心一新への期待が高まっていた[18]

  • 「週刊東洋経済」2001年12月8日号「[News&Forecast/主役脇役]みずほフィナンシャルグループ手遅れ? 英断!? 役員全員退任の過激」(東洋経済新報社)
    • [14]第一勧業銀行のメーン先 マイカルの破綻とみずほホールディングス株価の下落
    • [15]西村正雄会長・山本惠朗会長・杉田力之社長の退任
    • [16]小倉利之・池田輝三郎・西之原敏州の3副社長を含む役員9名全員の退任
    • [17]トップ3人だけの最終決断というグループ内の見方
    • [18]中堅層における人心一新への期待

跡を襲ったのは、富士銀行出身の前田晃伸氏、第一勧業銀行出身の工藤正氏、日本興業銀行出身の齋藤宏氏[19]である。3氏はそれぞれ企画・国内リテール・国内大法人を歩んでおり[20]、翌2002年4月の再編後に、みずほホールディングス社長、みずほ銀行頭取、みずほコーポレート銀行頭取へ就いた[21]。3行の権力闘争の最前線であったみずほホールディングスの役員ではなかったため、遺恨も引き継がない布陣[22]である。もっとも工藤氏と齋藤氏はみずほホールディングスの取締役を兼ね代表権も持っており、トロイカ体制そのものは変わらなかった[23]

  • 「週刊東洋経済」2001年12月8日号「[News&Forecast/主役脇役]みずほフィナンシャルグループ手遅れ? 英断!? 役員全員退任の過激」(東洋経済新報社)
    • [19]後任 前田晃伸氏(富士銀行)・工藤正氏(第一勧業銀行)・齋藤宏氏(日本興業銀行)
    • [20]3氏の経歴 企画・国内リテール・国内大法人
    • [21]2002年4月の再編後にみずほHD社長・みずほ銀行頭取・みずほコーポレート銀行頭取へ就任
    • [22]3氏はみずほHDの役員ではなく遺恨を引き継がない布陣
    • [23]工藤氏・齋藤氏はみずほHD取締役を兼ね代表権も保持しトロイカ体制は不変
  • 「週刊東洋経済」2001年12月8日号「[News&Forecast/主役脇役]みずほフィナンシャルグループ手遅れ? 英断!? 役員全員退任の過激」(東洋経済新報社)
    • [14]第一勧業銀行のメーン先 マイカルの破綻とみずほホールディングス株価の下落
    • [15]西村正雄会長・山本惠朗会長・杉田力之社長の退任
    • [16]小倉利之・池田輝三郎・西之原敏州の3副社長を含む役員9名全員の退任
    • [17]トップ3人だけの最終決断というグループ内の見方
    • [18]中堅層における人心一新への期待
    • [19]後任 前田晃伸氏(富士銀行)・工藤正氏(第一勧業銀行)・齋藤宏氏(日本興業銀行)
    • [20]3氏の経歴 企画・国内リテール・国内大法人
    • [21]2002年4月の再編後にみずほHD社長・みずほ銀行頭取・みずほコーポレート銀行頭取へ就任
    • [22]3氏はみずほHDの役員ではなく遺恨を引き継がない布陣
    • [23]工藤氏・齋藤氏はみずほHD取締役を兼ね代表権も保持しトロイカ体制は不変

顧客層で割った2002年の再編と、発足初日の障害

持株会社の設立から1年半を経た2002年4月1日[24]、みずほホールディングスは傘下の3行を分割合併によって2つの新銀行へ組み替えた。個人と中堅・中小企業の取引を担うみずほ銀行[25]と、大企業取引を担うみずほコーポレート銀行を並べる構成である。みずほ銀行は旧第一勧業銀行を存続会社として[26]日本興業銀行のリテール部門と富士銀行のリテール事業を承継し、みずほコーポレート銀行は旧富士銀行を存続会社として旧日本興業銀行を吸収合併したうえで[27]第一勧業銀行のコーポレート事業を承継した。

  • 日経クロステック(日経コンピュータ)2019年7月17日 中田敦「みずほ銀行システム統合、20年前に生じた『ボタンの掛け違い』」
    • [24]2002年4月1日 分割合併によるみずほ銀行・みずほコーポレート銀行の発足
    • [25]みずほ銀行は個人・中堅中小、みずほコーポレート銀行は大企業を担当
    • [26]みずほ銀行は旧第一勧業銀行、みずほコーポレート銀行は旧富士銀行が存続会社。旧日本興業銀行はコーポレート銀行に吸収合併
    • [27]旧日本興業銀行はみずほコーポレート銀行に吸収合併

もっともこの設計には発足前から疑問が投げかけられており、コーポレート銀行の顧客になるはずの大企業からは、資金決済や給与振込を全国の拠点で担ってほしいという理由でみずほ銀行をメーンにしたいという声[28]が相次いだ。拠点の限られるコーポレート銀行[29]はその要望に応えにくかった。どの勘定系システムを主軸に据えるかという最も重い決着も、この再編ではつかない[30]まま持ち越された。

  • 「日経ビジネス」2002年2月25日号 No.1130「統合直前、コーポレート銀行袖にする大企業——みずほ再編に思わぬ難題」(日経BP)
    • [28]2002年4月の2行体制発足前に大企業から全国の支店網を持つみずほ銀行をメーンにしたいとの声
    • [29]拠点の限られるみずほコーポレート銀行は全国の資金決済・給与振込の要望に応えにくい
  • 日経クロステック(日経コンピュータ)2019年7月17日 中田敦「みずほ銀行システム統合、20年前に生じた『ボタンの掛け違い』」
    • [30]勘定系システムの主軸をどれにするかの決着は再編で持ち越し

2行体制が動き出したその日、勘定系システムの切替えに伴ってATMの停止、二重引落、口座振替の遅延が全国規模で発生[31]した。旧3行の既存システムを残したまま相互接続するリレーコンピュータ方式が、許容負荷を超えて処理しきれなくなった[32]ためである。3行はリテール分野で第一勧業銀行のシステム、ホールセール分野で日本興業銀行のシステムを採る方針[33]をいったん決めていた。だが対等統合のもとで主導権争いが続いて一本化は遅れ、3行は発足の期日を優先し、十分な稼働テストの時間を確保できないまま本番を迎えている[34]。口座振替の遅延は4月5日時点で約250万件[35]、二重引落は約3万件に達し、発生から2週間が過ぎても40万件の口座振替が未処理のまま残った[36]。金融庁は同年6月19日、銀行法第26条に基づき業務改善命令を発出[37]し、改善策と責任の明確化、および3か月ごとの実施状況報告を求めた。

  • 金融庁 2002年6月19日「みずほフィナンシャル・グループに対する行政処分について」
    • [31]2002年4月 勘定系切替えに伴うATM停止・二重引落・口座振替遅延の全国規模での発生
    • [37]2002年6月19日 金融庁が銀行法第26条に基づき業務改善命令を発出
  • 日経クロステック(日経コンピュータ)2019年7月19日 中田敦「みずほ銀行発足初日に大障害、『必然』だった2002年の二重引き落とし」
    • [32]旧3行のシステムを相互接続するリレーコンピュータ方式が許容負荷を超過
    • [33]リテールは第一勧業銀行、ホールセールは日本興業銀行のシステムを採る方針をいったん決定
    • [34]主導権争いで一本化が遅れ十分な稼働テストの時間を確保できないまま本番
    • [35]口座振替の遅延 4月5日時点で約250万件・二重引落 約3万件・2週間後も40万件が未処理
    • [36]2週間後も40万件の口座振替が未処理
  • 日経クロステック(日経コンピュータ)2019年7月17日 中田敦「みずほ銀行システム統合、20年前に生じた『ボタンの掛け違い』」
    • [24]2002年4月1日 分割合併によるみずほ銀行・みずほコーポレート銀行の発足
    • [25]みずほ銀行は個人・中堅中小、みずほコーポレート銀行は大企業を担当
    • [26]みずほ銀行は旧第一勧業銀行、みずほコーポレート銀行は旧富士銀行が存続会社。旧日本興業銀行はコーポレート銀行に吸収合併
    • [27]旧日本興業銀行はみずほコーポレート銀行に吸収合併
    • [30]勘定系システムの主軸をどれにするかの決着は再編で持ち越し
  • 「日経ビジネス」2002年2月25日号 No.1130「統合直前、コーポレート銀行袖にする大企業——みずほ再編に思わぬ難題」(日経BP)
    • [28]2002年4月の2行体制発足前に大企業から全国の支店網を持つみずほ銀行をメーンにしたいとの声
    • [29]拠点の限られるみずほコーポレート銀行は全国の資金決済・給与振込の要望に応えにくい
  • 金融庁 2002年6月19日「みずほフィナンシャル・グループに対する行政処分について」
    • [31]2002年4月 勘定系切替えに伴うATM停止・二重引落・口座振替遅延の全国規模での発生
    • [37]2002年6月19日 金融庁が銀行法第26条に基づき業務改善命令を発出
  • 日経クロステック(日経コンピュータ)2019年7月19日 中田敦「みずほ銀行発足初日に大障害、『必然』だった2002年の二重引き落とし」
    • [32]旧3行のシステムを相互接続するリレーコンピュータ方式が許容負荷を超過
    • [33]リテールは第一勧業銀行、ホールセールは日本興業銀行のシステムを採る方針をいったん決定
    • [34]主導権争いで一本化が遅れ十分な稼働テストの時間を確保できないまま本番
    • [35]口座振替の遅延 4月5日時点で約250万件・二重引落 約3万件・2週間後も40万件が未処理
    • [36]2週間後も40万件の口座振替が未処理

2003年〜 二階建ての持株会社と、1兆円増資からリーマンまで

みずほフィナンシャルグループの業績推移:連結

売上高(億円)純利益率(%)
  1. 2003年 みずほフィナンシャルグループ発足
  2. 2003年 前田晃伸が初代社長に就任
  3. 2005年 再生専門子会社4社を親銀行と合併、みずほHDから銀行2行株式を取得しHDを商号変更
  4. 2007年 第一勧業アセットマネジメントが富士投信投資顧問を吸収合併
  5. 2009年 純損失5,888億円を計上
  6. 2009年 新光証券がみずほ証券を吸収合併
  7. 2009年 新光証券をみずほ証券に商号変更

みずほフィナンシャルグループの発足と、1兆円の増資

2003年1月、みずほホールディングスの出資によってみずほフィナンシャルグループが設立[38]された。同月のみずほホールディングス臨時株主総会では、みずほフィナンシャルグループが株式交換によってみずほホールディングスを完全子会社とすること[39]、および子会社管理営業の分割によってみずほ信託銀行をみずほフィナンシャルグループの直接の子会社とすることが承認されている。同年3月、両社の直接子会社化に加えてクレジットカード会社・資産運用会社・システム関連会社などの戦略子会社を直下に置く事業再構築[40]が実施され、普通株式が東京証券取引所および大阪証券取引所へ上場[41]した。初代社長には富士銀行出身の前田晃伸[42]が就いた。

  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書【沿革】
    • [38]2003年1月 みずほホールディングスの出資によるみずほフィナンシャルグループの設立
    • [39]株式交換によるみずほHDの完全子会社化、子会社管理営業分割によるみずほ信託銀行の直接子会社化を承認決議
    • [40]2003年 戦略子会社を直下に置く事業再構築の実施
    • [41]2003年 普通株式の東京証券取引所・大阪証券取引所への上場
  • 「週刊東洋経済」2005年5月28日号「Key person みずほフィナンシャルグループ社長(全国銀行協会会長)前田晃伸 不良債権問題脱却後のメガバンクはどこへ行く 公的資金返済に自信 ニューヨーク上場にも挑戦」(東洋経済新報社)
    • [42]初代社長 前田晃伸氏(富士銀行出身)

発足と同じ2003年3月、みずほフィナンシャルグループは約1兆円の増資に踏み切った[43]。同年5月には、再生・リストラの必要がある取引先の債権を銀行本体から切り離すため、みずほ銀行・みずほコーポレート銀行・みずほ信託銀行それぞれの直接子会社として、みずほプロジェクト・みずほコーポレート・みずほグローバル・みずほアセットの再生専門子会社4社が設立[44]された。翌6月には、企業再生スキームを各社へ提供するみずほアドバイザリーも設けられている[45]

  • 「週刊東洋経済」2005年5月28日号「Key person みずほフィナンシャルグループ社長(全国銀行協会会長)前田晃伸 不良債権問題脱却後のメガバンクはどこへ行く 公的資金返済に自信 ニューヨーク上場にも挑戦」(東洋経済新報社)
    • [43]2003年3月 約1兆円の増資
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書【沿革】
    • [44]2003年 再生専門子会社4社(みずほプロジェクト・みずほコーポレート・みずほグローバル・みずほアセット)の設立
    • [45]2003年 企業再生スキーム提供を目的とするみずほアドバイザリーの設立

前田氏は統合の効果を店舗と人員の整理で早く出す道を選び、当初は3年かけるはずだった店舗の統廃合を1年へ縮めて、2003年度に104か店を処理[46]した。再生できる取引先は950社・4兆円と見極めたうえで引当金を積み、担当者を約700人[47]つけて3年以内の再生を期している。個人口座は2000万を数えたが、収益に寄与しているのは上位の1割から2割[48]にとどまるという認識も示した。現場が求めた明快なビジョンについては「ビジョンは空疎なものなんですよ[49]」と退け、「持ち株会社から抽象的なメッセージをいくら出しても届かない[50]と思っている」として、各社のトップが自ら発信すべきだと述べている。

  • 「週刊東洋経済」2004年2月21日号「[KeyPerson]前田晃伸 みずほフィナンシャルグループ社長 巨大銀行はどこへ行くのか 危機乗り越えて原点回帰 合理化効果は顧客に返す」(東洋経済新報社)
    • [46]店舗統廃合を3年から1年へ短縮し2003年度に104か店を処理
    • [47]再生可能な取引先 950社・4兆円、担当者約700人、3年以内の再生を目標
    • [48]個人口座2000万のうち収益寄与は上位1割から2割
    • [49]前田晃伸氏の発言
    • [50]前田晃伸氏の発言(持株会社からの抽象的メッセージは届かない)
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書【沿革】
    • [38]2003年1月 みずほホールディングスの出資によるみずほフィナンシャルグループの設立
    • [39]株式交換によるみずほHDの完全子会社化、子会社管理営業分割によるみずほ信託銀行の直接子会社化を承認決議
    • [40]2003年 戦略子会社を直下に置く事業再構築の実施
    • [41]2003年 普通株式の東京証券取引所・大阪証券取引所への上場
    • [44]2003年 再生専門子会社4社(みずほプロジェクト・みずほコーポレート・みずほグローバル・みずほアセット)の設立
    • [45]2003年 企業再生スキーム提供を目的とするみずほアドバイザリーの設立
  • 「週刊東洋経済」2005年5月28日号「Key person みずほフィナンシャルグループ社長(全国銀行協会会長)前田晃伸 不良債権問題脱却後のメガバンクはどこへ行く 公的資金返済に自信 ニューヨーク上場にも挑戦」(東洋経済新報社)
    • [42]初代社長 前田晃伸氏(富士銀行出身)
    • [43]2003年3月 約1兆円の増資
  • 「週刊東洋経済」2004年2月21日号「[KeyPerson]前田晃伸 みずほフィナンシャルグループ社長 巨大銀行はどこへ行くのか 危機乗り越えて原点回帰 合理化効果は顧客に返す」(東洋経済新報社)
    • [46]店舗統廃合を3年から1年へ短縮し2003年度に104か店を処理
    • [47]再生可能な取引先 950社・4兆円、担当者約700人、3年以内の再生を目標
    • [48]個人口座2000万のうち収益寄与は上位1割から2割
    • [49]前田晃伸氏の発言
    • [50]前田晃伸氏の発言(持株会社からの抽象的メッセージは届かない)

二階建て構造の解消と、公的資金の返済

みずほホールディングスが保有するみずほ銀行およびみずほコーポレート銀行の株式のすべてをみずほフィナンシャルグループが取得[51]し、みずほホールディングスが商号をみずほフィナンシャルストラテジーへ変更[52]して2階建て構造の整理が終わるのは2005年10月である。同じ月には、当初の目的を終えた再生専門子会社4社がそれぞれの親銀行と合併[53]し、富裕個人向けの営業を会社分割して承継するみずほプライベートウェルスマネジメントが新設[54]された。みずほアドバイザリーも2006年3月に解散[55]している。

  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書【沿革】
    • [51]2005年10月 みずほHD保有の銀行2行株式すべてをみずほFGが取得
    • [52]2005年10月 みずほHDの商号をみずほフィナンシャルストラテジーへ変更
    • [53]2005年10月 再生専門子会社4社が各々の親銀行と合併
    • [54]2005年10月 みずほプライベートウェルスマネジメントの新設
    • [55]2006年3月 みずほアドバイザリーの解散

2005年時点で公的資金は1兆5000億円弱が残っており[56]、前田氏は2006年度中の完済を新たな3か年計画に掲げた。自己資本比率は約12%あり[57]、資本から返済しても10%を切ることはないという見通しである。日経平均株価の前提を1万円に置き[58]、楽観的な想定は避けている。同時期には、法制の厳しい市場で上場基準を満たす意味を重く見てニューヨーク証券取引所への上場に挑む方針も示され、2006年11月にアメリカ預託証券の上場が実現[59]した。消費者金融をグループへ取り込む道は、既存顧客との相乗効果が働かない[60]という理由で採らなかった。

  • 「週刊東洋経済」2005年5月28日号「Key person みずほフィナンシャルグループ社長(全国銀行協会会長)前田晃伸 不良債権問題脱却後のメガバンクはどこへ行く 公的資金返済に自信 ニューヨーク上場にも挑戦」(東洋経済新報社)
    • [56]2005年時点で残る公的資金 1兆5000億円弱・2006年度中の完済目標
    • [57]自己資本比率 約12%・返済後も10%は下回らないとの見通し
    • [58]3か年計画の日経平均株価の前提 1万円
    • [60]消費者金融のグループ化を採らない理由 既存顧客との相乗効果が働かない
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書【沿革】
    • [59]2006年 アメリカ預託証券のニューヨーク証券取引所への上場
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書【沿革】
    • [51]2005年10月 みずほHD保有の銀行2行株式すべてをみずほFGが取得
    • [52]2005年10月 みずほHDの商号をみずほフィナンシャルストラテジーへ変更
    • [53]2005年10月 再生専門子会社4社が各々の親銀行と合併
    • [54]2005年10月 みずほプライベートウェルスマネジメントの新設
    • [55]2006年3月 みずほアドバイザリーの解散
    • [59]2006年 アメリカ預託証券のニューヨーク証券取引所への上場
  • 「週刊東洋経済」2005年5月28日号「Key person みずほフィナンシャルグループ社長(全国銀行協会会長)前田晃伸 不良債権問題脱却後のメガバンクはどこへ行く 公的資金返済に自信 ニューヨーク上場にも挑戦」(東洋経済新報社)
    • [56]2005年時点で残る公的資金 1兆5000億円弱・2006年度中の完済目標
    • [57]自己資本比率 約12%・返済後も10%は下回らないとの見通し
    • [58]3か年計画の日経平均株価の前提 1万円
    • [60]消費者金融のグループ化を採らない理由 既存顧客との相乗効果が働かない

リーマンショックと、純損失5,800億円

2008年9月のリーマン・ブラザーズ破綻[61]は、証券化商品を抱える邦銀を直撃した。みずほでは2009年3月期に信用コストと株式評価損がともに膨らみ、連結で5888億円の純損失を計上[62]した。国内メガバンク3グループのなかでも自己資本の薄さが際立ち、バーゼルIIIへ向かう国際的な資本規制強化の流れのなかで、公募増資と優先株の発行を繰り返して資本を積み増す[63]必要に迫られた。

  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書(連結財務諸表)
    • [61]2008年9月 リーマン・ブラザーズ破綻
    • [62]2009年3月期 連結純損失5888億円
    • [63]公募増資と優先株発行の繰り返しによる資本の積み増し

証券部門の再編もこの時期に進み、2009年5月、関連会社であった新光証券が子会社のみずほ証券を吸収合併して[64]、商号をみずほ証券へ変更した。同年6月には前田体制を継いで塚本隆史氏が社長へ就任[65]している。統合から9年を経ても、旧3行それぞれの勘定系を残したまま相互接続する基盤は手つかずのまま[66]残されていた。

  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書【沿革】
    • [64]2009年5月 新光証券がみずほ証券を吸収合併し商号をみずほ証券へ変更
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書(連結財務諸表)
    • [65]2009年6月 塚本隆史氏の社長就任
    • [66]旧3行の勘定系を残したまま相互接続する基盤が未着手
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書(連結財務諸表)
    • [61]2008年9月 リーマン・ブラザーズ破綻
    • [62]2009年3月期 連結純損失5888億円
    • [63]公募増資と優先株発行の繰り返しによる資本の積み増し
    • [65]2009年6月 塚本隆史氏の社長就任
    • [66]旧3行の勘定系を残したまま相互接続する基盤が未着手
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書【沿革】
    • [64]2009年5月 新光証券がみずほ証券を吸収合併し商号をみずほ証券へ変更

2011年〜 二度目の障害から One Mizuho と MINORI へ

みずほフィナンシャルグループの業績推移:連結

売上高(億円)純利益率(%)
  1. 2011年 みずほ第2次システム障害(東日本大震災義援金処理を契機)
  2. 2011年 佐藤康博氏が社長に就任
  3. 2013年 One MIZUHO——みずほ銀行とみずほコーポレート銀行の合併と2行分立の解消 震災の義援金が招いた大規模障害のあと、みずほはなぜ2つの銀行を1つへ畳み直したのか
  4. 2014年 指名委員会等設置会社へ移行
  5. 2015年 RBSから北米貸出債権・人員を受入
  6. 2017年 抜本的構造改革——約1.9万人・約100拠点削減による低収益体質へのメス 低金利で痩せた邦銀の収益体質に、みずほはなぜ全従業員の4分の1にあたる約1.9万人と店舗2割の削減で応えたのか
  7. 2019年 新勘定系システムMINORIへの全面刷新——4000億円台半ば・35万人月の勘定系統合 二度のシステム障害を招いた3行併存の勘定系に、みずほはなぜ4000億円台半ばを投じて全面刷新を選んだのか

震災下の第二次障害と、佐藤体制の始動

2011年3月、東日本大震災の義援金を集める口座へ振込が殺到し、みずほ銀行の夜間バッチ処理が扱える件数の上限を超えた[67]。3月17日には全国約440店の窓口と約1600か所のATMが止まり、未処理の取引は一時116万件[68]に達する。ATMと窓口が止まり、振込の遅延や二重振込、給与振込の遅れ[69]が全国に及んだ。2002年に続く2度目の大規模障害[70]であり、金融庁は5月31日、みずほ銀行に銀行法第26条第1項[71]、みずほフィナンシャルグループに同第52条の33第1項にもとづく業務改善命令を発出した。

  • 日経クロステック(2019年7月25日)「大震災直後に老朽化リスクが露呈、2011年にみずほ2度目の大障害」
    • [67]2011年3月 震災義援金の振込殺到による夜間バッチ処理の上限超過
    • [68]2011年3月17日 全国約440店の窓口・約1600か所のATMが停止、未処理は一時116万件
    • [69]ATM・窓口の停止と振込遅延・二重振込・給与振込の遅れ
    • [70]2002年に続く2度目の大規模障害
  • 金融庁(2011年5月31日)「みずほ銀行及びみずほフィナンシャルグループに対する行政処分について」
    • [71]2011年5月31日 金融庁が銀行法第26条第1項・第52条の33第1項にもとづき業務改善命令を発出

みずほは5月18日、みずほ銀行とみずほコーポレート銀行の合併方針を打ち出し[72]、あわせて経営体制を刷新した。6月にみずほコーポレート銀行頭取だった佐藤康博氏がグループCEOへ就く[73]。佐藤氏は就任会見で「エンティティ(企業)ごとの壁を感じていた[74]」と述べ、旧3行のバランス人事が生んだ弊害を認めた。9月には法的な統合時期を2013年度上期中と示し[75]、同月、上場子会社であったみずほ信託銀行・みずほ証券・みずほインベスターズ証券を株式交換で完全子会社[76]としている。11月には統合効果を年1000億円と見込み、4年で3000人規模の人員削減と役員数の2割減[77]を掲げた。外形が他のメガバンクと同じになる点について、佐藤氏は「10年前に戻って三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行を追いかけるつもりはまったくない[78]」と語り、顧客層別に築いた強みは残す方針を示している。

  • 日本経済新聞(2011年5月18日)「みずほ銀・コーポ銀、合併へ システム障害で体制刷新 持ち株会社社長に佐藤氏、みずほ銀頭取は塚本氏」
    • [72]2011年5月18日 みずほ銀行とみずほコーポレート銀行の合併方針の公表と経営体制の刷新
    • [73]2011年6月 佐藤康博氏のグループCEO就任
  • 「週刊東洋経済」2011年11月5日号「TOP INTERVIEW みずほフィナンシャルグループ社長、グループCEO 佐藤康博 過去に戻るつもりはない 新しいワンバンクを作る」(東洋経済新報社)
    • [74]佐藤康博氏の就任会見での発言
    • [75]2011年9月 法的な統合時期を2013年度上期中と提示
    • [78]佐藤康博氏の発言
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書【沿革】
    • [76]2011年 みずほ信託銀行・みずほ証券・みずほインベスターズ証券を株式交換で完全子会社化
  • 日本経済新聞(2011年11月12日)「みずほ3000人削減 傘下2行統合効果、年1000億円 今後4年で 役員数も2割減」
    • [77]統合効果 年1000億円・4年で3000人規模の人員削減・役員数2割減
  • 日経クロステック(2019年7月25日)「大震災直後に老朽化リスクが露呈、2011年にみずほ2度目の大障害」
    • [67]2011年3月 震災義援金の振込殺到による夜間バッチ処理の上限超過
    • [68]2011年3月17日 全国約440店の窓口・約1600か所のATMが停止、未処理は一時116万件
    • [69]ATM・窓口の停止と振込遅延・二重振込・給与振込の遅れ
    • [70]2002年に続く2度目の大規模障害
  • 金融庁(2011年5月31日)「みずほ銀行及びみずほフィナンシャルグループに対する行政処分について」
    • [71]2011年5月31日 金融庁が銀行法第26条第1項・第52条の33第1項にもとづき業務改善命令を発出
  • 日本経済新聞(2011年5月18日)「みずほ銀・コーポ銀、合併へ システム障害で体制刷新 持ち株会社社長に佐藤氏、みずほ銀頭取は塚本氏」
    • [72]2011年5月18日 みずほ銀行とみずほコーポレート銀行の合併方針の公表と経営体制の刷新
    • [73]2011年6月 佐藤康博氏のグループCEO就任
  • 「週刊東洋経済」2011年11月5日号「TOP INTERVIEW みずほフィナンシャルグループ社長、グループCEO 佐藤康博 過去に戻るつもりはない 新しいワンバンクを作る」(東洋経済新報社)
    • [74]佐藤康博氏の就任会見での発言
    • [75]2011年9月 法的な統合時期を2013年度上期中と提示
    • [78]佐藤康博氏の発言
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書【沿革】
    • [76]2011年 みずほ信託銀行・みずほ証券・みずほインベスターズ証券を株式交換で完全子会社化
  • 日本経済新聞(2011年11月12日)「みずほ3000人削減 傘下2行統合効果、年1000億円 今後4年で 役員数も2割減」
    • [77]統合効果 年1000億円・4年で3000人規模の人員削減・役員数2割減

二行分立の解消と、米州への布石づくり

2013年6月21日に金融庁が合併を認可[79]し、7月1日、みずほコーポレート銀行を存続会社としてみずほ銀行を吸収合併して[80]、存続会社が商号をみずほ銀行へ改めた。個人と法人で銀行を分ける発足以来の形[81]は、13年を経てここで畳まれた。旧3行出身者による3トップ体制も廃し[82]、意思決定をグループCEOへ一元化する。同年4月にはみずほ証券を持株会社の直接出資子会社とし、銀行・信託・証券その他の主要グループ会社を持株会社の直下へ並べる資本構造へ移行[83]した。2014年6月には委員会設置会社へ移り[84]、取締役会の監督と執行を分離している。

  • 日本経済新聞(2013年6月21日)「金融庁、みずほコーポレート銀とみずほ銀の合併を認可」
    • [79]2013年6月21日 金融庁によるみずほコーポレート銀行とみずほ銀行の合併認可
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書【沿革】
    • [80]2013年 みずほコーポレート銀行がみずほ銀行を吸収合併し商号をみずほ銀行へ変更
    • [83]2013年 みずほ証券を直接出資子会社とし主要グループ会社を持株会社直下に置く資本構造へ移行
    • [84]2014年6月 委員会設置会社への移行
  • 日本経済新聞(2013年7月1日)「一つの「みずほ」巻き返し 傘下2行きょう合併」
    • [81]個人と法人で銀行を分ける発足以来の体制の解消
    • [82]旧3行出身者による3トップ体制の廃止と意思決定のグループCEOへの一元化

米州への投資もこの時期に始まり、2015年、英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドから北米の貸出債権と人員を一括で受け入れ[85]て、大企業取引の基盤を買った。旧日本興業銀行時代から続く米国拠点にこの資産が重なり[86]、債券の引受で上位に食い込む足場ができる。デリバティブ機能を証券子会社へ集約する体制[87]も併せて整えられ、銀行と証券を米州で組み合わせる形が作られた。

  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書(連結財務諸表)
    • [85]2015年 英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドから北米貸出債権と人員を一括受入
    • [86]旧日本興業銀行時代から続く米国拠点への資産の重ね合わせ
    • [87]デリバティブ機能の証券子会社への集約
  • 日本経済新聞(2013年6月21日)「金融庁、みずほコーポレート銀とみずほ銀の合併を認可」
    • [79]2013年6月21日 金融庁によるみずほコーポレート銀行とみずほ銀行の合併認可
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書【沿革】
    • [80]2013年 みずほコーポレート銀行がみずほ銀行を吸収合併し商号をみずほ銀行へ変更
    • [83]2013年 みずほ証券を直接出資子会社とし主要グループ会社を持株会社直下に置く資本構造へ移行
    • [84]2014年6月 委員会設置会社への移行
  • 日本経済新聞(2013年7月1日)「一つの「みずほ」巻き返し 傘下2行きょう合併」
    • [81]個人と法人で銀行を分ける発足以来の体制の解消
    • [82]旧3行出身者による3トップ体制の廃止と意思決定のグループCEOへの一元化
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書(連結財務諸表)
    • [85]2015年 英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドから北米貸出債権と人員を一括受入
    • [86]旧日本興業銀行時代から続く米国拠点への資産の重ね合わせ
    • [87]デリバティブ機能の証券子会社への集約

MINORI の完成と、一括の損失処理

2011年の障害を受け、みずほは旧3行由来の勘定系を残したまま接続する延命策を捨てた[88]。機能単位にサービスを分けるSOAを採り[89]、預金や為替などを富士通・日立製作所・日本IBM・NTTデータの4社へ分割発注[90]する新基盤MINORIを自前で構築する。1次委託だけで70から80社、総勢約1000社が加わる[91]開発は延べ35万人月におよび、投じた費用は4000億円台半ばに達した[92]。2016年11月には同年12月に予定していた完成をさらに遅らせ[93]、運用開始は2018年夏以降と見込まれた。二度の延期を経て2017年に開発を終え、2018年6月から9次に分けて移行[94]し、2019年7月に全面稼働[95]した。

  • 日経クロステック(2019年7月26日)「検証みずほ統合、富士通・IBM・日立・NTTデータへの分割発注を決定」
    • [88]旧3行由来の勘定系を接続する延命策の放棄
    • [89]旧3行由来の勘定系を接続する延命策の放棄とSOAの採用
    • [90]富士通・日立製作所・日本IBM・NTTデータの4社への分割発注
  • 日経クロステック(2019年9月4日)「みずほシステム統合の謎、総費用35万人月はスカイツリー何本分か」
    • [91]1次委託だけで70〜80社・総勢約1000社が参加
    • [92]開発規模 延べ35万人月・費用4000億円台半ば
  • 日本経済新聞(2016年11月12日)「みずほ銀、システム統合再延期 動作テスト延長 運用18年以降」
    • [93]2016年11月 2度目の延期により運用開始は2018年夏以降の見込みへ
  • 日本経済新聞(2018年12月21日)「みずほのシステム移行、来年7月完了へ」
    • [94]二度の延期を経て2017年に開発完了、2018年6月から9次に分けて移行
  • 日経クロステック(2019年7月16日)「みずほが20年越しで悲願達成、新システムがついに全面稼働」
    • [95]2019年7月 MINORIの全面稼働(3行統合から19年越し)

技術の決着はそのまま損益に跳ね返り、2019年3月期、みずほは構造改革費用と有価証券ポートフォリオの再編損失を一度に処理[96]した。損失の総額は約6800億円[97]にのぼる。内訳は勘定系システムの減損が4600億円、店舗の統廃合が400億円、有価証券の含み損処理が1800億円[98]である。親会社株主に帰属する当期純利益は965億円となり、前期の5765億円から83%減った[99]

  • 日本経済新聞(2019年3月7日)「みずほ、なぜ6800億円損失? 3つのポイント」
    • [96]2019年3月期 構造改革費用と有価証券ポートフォリオ再編損失の一括処理
    • [97]2019年3月期 損失総額 約6800億円
    • [98]損失の内訳 勘定系減損4600億円・店舗統廃合400億円・有価証券含み損処理1800億円
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書(連結財務諸表)
    • [99]2019年3月期 親会社株主帰属当期純利益965億円(前期5765億円から83%減)

損失処理に先立つ2017年11月13日、みずほは抜本的構造改革案を公表[100]していた。2017年3月末で約7.9万人いたグループ従業員を2026年度末までに約1.9万人減らし[101]、約500ある拠点を2024年度末までに約100拠点減らす[102]計画である。希望退職には頼らず、採用の抑制と退職者による自然減、取引先への転籍で10年かけて減らす[103]設計を採った。2017年度中間期の連結業務純益は2416億円と前年同期から1615億円減り[104]、傘下2行合算の経費率は72.6%[105]と他の2メガの50から60%台に比べて高止まりしている。2018年4月には坂井辰史氏が社長へ就き[106]、金利収入に依存する構造からの転換を掲げた。

  • 日本経済新聞(2017年11月13日)「みずほ、店舗2割削減へ 12%減益で1.9万人削減発表」
    • [100]2017年11月13日 抜本的構造改革案の公表
    • [101]2017年3月末 約7.9万人の従業員を2026年度末までに約1.9万人削減
    • [102]約500拠点を2024年度末までに約100拠点削減
  • 「週刊東洋経済」2017年11月25日号「みずほ、1.9万人削減の余波」(東洋経済新報社)
    • [103]希望退職に頼らず採用抑制・自然減・転籍で10年かけて削減する設計
    • [104]2017年度中間期 連結業務純益2416億円・前年同期比1615億円減
    • [105]傘下2行合算の経費率 72.6%(他2メガは50〜60%台)
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書(連結財務諸表)
    • [106]2018年4月 坂井辰史氏の社長就任
  • 日経クロステック(2019年7月26日)「検証みずほ統合、富士通・IBM・日立・NTTデータへの分割発注を決定」
    • [88]旧3行由来の勘定系を接続する延命策の放棄
    • [89]旧3行由来の勘定系を接続する延命策の放棄とSOAの採用
    • [90]富士通・日立製作所・日本IBM・NTTデータの4社への分割発注
  • 日経クロステック(2019年9月4日)「みずほシステム統合の謎、総費用35万人月はスカイツリー何本分か」
    • [91]1次委託だけで70〜80社・総勢約1000社が参加
    • [92]開発規模 延べ35万人月・費用4000億円台半ば
  • 日本経済新聞(2016年11月12日)「みずほ銀、システム統合再延期 動作テスト延長 運用18年以降」
    • [93]2016年11月 2度目の延期により運用開始は2018年夏以降の見込みへ
  • 日本経済新聞(2018年12月21日)「みずほのシステム移行、来年7月完了へ」
    • [94]二度の延期を経て2017年に開発完了、2018年6月から9次に分けて移行
  • 日経クロステック(2019年7月16日)「みずほが20年越しで悲願達成、新システムがついに全面稼働」
    • [95]2019年7月 MINORIの全面稼働(3行統合から19年越し)
  • 日本経済新聞(2019年3月7日)「みずほ、なぜ6800億円損失? 3つのポイント」
    • [96]2019年3月期 構造改革費用と有価証券ポートフォリオ再編損失の一括処理
    • [97]2019年3月期 損失総額 約6800億円
    • [98]損失の内訳 勘定系減損4600億円・店舗統廃合400億円・有価証券含み損処理1800億円
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書(連結財務諸表)
    • [99]2019年3月期 親会社株主帰属当期純利益965億円(前期5765億円から83%減)
    • [106]2018年4月 坂井辰史氏の社長就任
  • 日本経済新聞(2017年11月13日)「みずほ、店舗2割削減へ 12%減益で1.9万人削減発表」
    • [100]2017年11月13日 抜本的構造改革案の公表
    • [101]2017年3月末 約7.9万人の従業員を2026年度末までに約1.9万人削減
    • [102]約500拠点を2024年度末までに約100拠点削減
  • 「週刊東洋経済」2017年11月25日号「みずほ、1.9万人削減の余波」(東洋経済新報社)
    • [103]希望退職に頼らず採用抑制・自然減・転籍で10年かけて削減する設計
    • [104]2017年度中間期 連結業務純益2416億円・前年同期比1615億円減
    • [105]傘下2行合算の経費率 72.6%(他2メガは50〜60%台)

2020年〜 八回の障害と、削る事業を明示した中期計画

稼働二年目に連発した障害と、行政処分

MINORIの全面稼働から1年半後の2021年2月28日、定期預金のデータが容量を超えたことでみずほ銀行のATMが相次いで止まった[107]。通帳やキャッシュカードを取り込んだまま返さない事象は全5244件にのぼり、3月2日までに返せたのは約8割[108]にとどまる。障害は2月から9月にかけて計8回[109]を数え、8月20日には全営業部店で一定時間の店頭取引が止まった[110]。インターネットバンキングの取引停止や外国為替送金の処理停止[111]も続いている。

  • 日本経済新聞(2021年3月3日)「吸い込まれたカード、2割返却できず みずほATM障害」
    • [107]2021年2月28日 定期預金データの容量超過によるATM停止
    • [108]通帳・キャッシュカードの取り込み 全5244件・3月2日までに約8割を返却
  • 金融庁(2021年11月26日)「みずほ銀行及びみずほフィナンシャルグループに対する行政処分について」
    • [109]2021年2月から9月にかけて顧客影響を及ぼす障害が計8回
    • [110]2021年8月20日 全営業部店での一定時間の店頭取引停止
    • [111]インターネットバンキングの取引停止と外国為替送金の処理停止

2021年11月26日、金融庁は銀行法にもとづく業務改善命令[112]を、財務省は外為法にもとづく是正措置命令を同時に発した[113]。みずほのシステム障害を理由とする業務改善命令は2002年・2011年に続いて4度目[114]にあたる。金融庁は、経営陣がMINORIを安定稼働と誤認したまま人員を再配置し[115]、取締役会が有効な牽制の働くシステムリスク管理態勢を整備していなかったと指摘した。同年6月に報告書を公表したシステム障害特別調査委員会も、MINORIの仕組みそのものに共通の原因は認められないとし、危機事象への組織力、ITシステム統制力、顧客目線の弱さという人為的な側面[116]に原因を求めている。みずほは障害を経営と統治の問題として引き取り、約200項目の再発防止策とガバナンス改革[117]に踏み込んだ。

  • 金融庁(2021年11月26日)「みずほ銀行及びみずほフィナンシャルグループに対する行政処分について」
    • [112]2021年11月26日 金融庁の業務改善命令
    • [115]金融庁の指摘 経営陣のMINORI安定稼働の誤認と人員再配置、取締役会のシステムリスク管理態勢の不備
    • [117]約200項目の再発防止策とガバナンス改革
  • 日本経済新聞(2021年11月)「財務省、みずほに是正措置命令へ 外為法違反で」
    • [113]財務省による外為法にもとづく是正措置命令の同時発出
  • 日本経済新聞(2021年11月26日)「業務改善命令とは みずほ、システム障害で4度目」
    • [114]システム障害を理由とする業務改善命令は2002年・2011年に続き4度目
  • システム障害特別調査委員会(2021年6月15日)「調査報告書(公表版)」
    • [116]システム障害特別調査委員会の診断 MINORIの仕組みに共通原因はなく人為的側面(組織力・IT統制力・顧客目線)に原因

坂井辰史社長は金融庁の指摘を「本質的にすべて経営の問題[118]」と認め、最大の責任を担う自身が辞任してけじめをつける[119]と述べた。みずほ銀行頭取の藤原弘治氏、会長の佐藤康博氏もあわせて退任[120]する。もっとも2021年12月30日と2022年1月11日にも障害が起きており[121]、引き継ぎは平穏な状況ではなかった。後任の社長人事は、約200項目の再発防止策を盛り込んだ業務改善計画を当局へ提出した2022年1月17日に発表[122]され、木原正裕氏の就任は当初予定の4月から2月1日へ前倒し[123]されている。業務改善命令は、2024年1月19日に金融庁が定期報告を求めない旨を通知して約3年ぶりに事実上解除[124]された。

  • 日本経済新聞(2021年11月26日)「みずほ坂井社長「痛恨の極み、辞任でけじめ」」
    • [118]坂井辰史氏の発言
    • [119]坂井辰史氏が最大の責任を担う自身の辞任でけじめをつけると表明
    • [120]みずほ銀行頭取 藤原弘治氏・会長 佐藤康博氏の退任
  • 「週刊東洋経済」2022年1月29日号「ニュース最前線 01 下馬評を覆すトップ人事 みずほ「出直し」の茨道」(東洋経済新報社)
    • [121]2021年12月30日・2022年1月11日にもシステム障害が発生
  • 日本経済新聞(2024年1月20日)「みずほシステム障害、3年ぶり正常化 改善命令「解除」」
    • [122]2022年1月17日 約200項目の再発防止策を盛り込んだ業務改善計画の提出と社長人事の発表
    • [124]2024年1月19日 金融庁が定期報告を求めない旨を通知し業務改善命令が約3年ぶりに事実上解除
  • Bloomberg(2022年1月17日)「みずほ社長に木原氏、「不退転の決意で臨む」-就任2月に前倒し」
    • [123]木原正裕氏の就任が当初予定の4月から2022年2月1日へ前倒し
  • 日本経済新聞(2021年3月3日)「吸い込まれたカード、2割返却できず みずほATM障害」
    • [107]2021年2月28日 定期預金データの容量超過によるATM停止
    • [108]通帳・キャッシュカードの取り込み 全5244件・3月2日までに約8割を返却
  • 金融庁(2021年11月26日)「みずほ銀行及びみずほフィナンシャルグループに対する行政処分について」
    • [109]2021年2月から9月にかけて顧客影響を及ぼす障害が計8回
    • [110]2021年8月20日 全営業部店での一定時間の店頭取引停止
    • [111]インターネットバンキングの取引停止と外国為替送金の処理停止
    • [112]2021年11月26日 金融庁の業務改善命令
    • [115]金融庁の指摘 経営陣のMINORI安定稼働の誤認と人員再配置、取締役会のシステムリスク管理態勢の不備
    • [117]約200項目の再発防止策とガバナンス改革
  • 日本経済新聞(2021年11月)「財務省、みずほに是正措置命令へ 外為法違反で」
    • [113]財務省による外為法にもとづく是正措置命令の同時発出
  • 日本経済新聞(2021年11月26日)「業務改善命令とは みずほ、システム障害で4度目」
    • [114]システム障害を理由とする業務改善命令は2002年・2011年に続き4度目
  • システム障害特別調査委員会(2021年6月15日)「調査報告書(公表版)」
    • [116]システム障害特別調査委員会の診断 MINORIの仕組みに共通原因はなく人為的側面(組織力・IT統制力・顧客目線)に原因
  • 日本経済新聞(2021年11月26日)「みずほ坂井社長「痛恨の極み、辞任でけじめ」」
    • [118]坂井辰史氏の発言
    • [119]坂井辰史氏が最大の責任を担う自身の辞任でけじめをつけると表明
    • [120]みずほ銀行頭取 藤原弘治氏・会長 佐藤康博氏の退任
  • 「週刊東洋経済」2022年1月29日号「ニュース最前線 01 下馬評を覆すトップ人事 みずほ「出直し」の茨道」(東洋経済新報社)
    • [121]2021年12月30日・2022年1月11日にもシステム障害が発生
  • 日本経済新聞(2024年1月20日)「みずほシステム障害、3年ぶり正常化 改善命令「解除」」
    • [122]2022年1月17日 約200項目の再発防止策を盛り込んだ業務改善計画の提出と社長人事の発表
    • [124]2024年1月19日 金融庁が定期報告を求めない旨を通知し業務改善命令が約3年ぶりに事実上解除
  • Bloomberg(2022年1月17日)「みずほ社長に木原氏、「不退転の決意で臨む」-就任2月に前倒し」
    • [123]木原正裕氏の就任が当初予定の4月から2022年2月1日へ前倒し

木原体制の再出発と、旧三行をめぐる視線

新社長に就いたのは、執行役だった木原正裕[125]である。1965年生まれ、1989年に一橋大学法学部を出て日本興業銀行へ入り[126]、みずほ銀行のリスク管理部門とみずほ証券の企画部門を経て[127]、みずほフィナンシャルグループでM&Aなどを担当するグローバルプロダクツユニット長を務めていた。メガバンクでは初めての平成入行の社長[128]にあたる。指名委員会委員長の甲斐中辰夫氏は会見で「将の将たる器を期待している[129]」と述べ、個人の経験ではなく社内の人材をまとめる力を評価したことを強調した。システム障害の再発防止では、元日本IBM副会長の下野雅承氏がみずほフィナンシャルグループ執行役員とみずほ銀行取締役に就く[130]人事も併せて公表された。

  • 「週刊東洋経済」2022年1月29日号「ニュース最前線 01 下馬評を覆すトップ人事 みずほ「出直し」の茨道」(東洋経済新報社)
    • [125]新社長 木原正裕氏(執行役)
    • [127]木原正裕氏の経歴 みずほ銀行リスク管理部門・みずほ証券企画部門・グローバルプロダクツユニット長
    • [128]メガバンクで初の平成入行の社長
    • [129]指名委員会委員長 甲斐中辰夫氏の発言
    • [130]元日本IBM副会長 下野雅承氏のみずほFG執行役員・みずほ銀行取締役への就任
  • 「週刊東洋経済」2023年7月15日号「[特集 逆襲の銀行]Part1 選択 INTERVIEW みずほフィナンシャルグループ(FG)社長 木原正裕 日本背負う中堅企業を支える」(東洋経済新報社)
    • [126]木原正裕氏 1965年生まれ・1989年一橋大学法学部卒・日本興業銀行入行

人事には社内外から疑問も向けられ、木原氏の就任でみずほの社長は佐藤氏・坂井氏に続き3代続けて日本興業銀行の出身者[131]となった。個人や中小企業を相手にするリテールを興銀出身者が軽視してきたという見方は以前からあり、構造改革でリテール部門とシステム部門の人員が減っていたことも重なって、旧富士銀行・旧第一勧業銀行の出身者からは不安の声が出た[132]。同時に発表された会長は第一勧業銀行出身の今井誠司氏、みずほ銀行頭取は富士銀行出身の加藤勝彦氏[133]で、中枢の3ポストを旧3行が分け合う形[134]になっている。甲斐中氏は「統合から20年以上が経っており、社内に旧行の意識はない[135]」と否定した。リテールの経験がないことを問われた木原氏は「経営は一人でやるものではない。リテールの知見の高い人と意見交換をし、自分の目で現場を見ていきたい」と答えている。 [136]

  • 「週刊東洋経済」2022年1月29日号「ニュース最前線 01 下馬評を覆すトップ人事 みずほ「出直し」の茨道」(東洋経済新報社)
    • [131]木原氏の就任で社長は3代続けて日本興業銀行出身
    • [132]興銀出身者がリテールを軽視してきたとの見方と、旧富士・旧第一勧業出身者の不安
    • [133]会長 今井誠司氏(第一勧業銀行出身)・みずほ銀行頭取 加藤勝彦氏(富士銀行出身)
    • [134]中枢3ポストを旧3行で分け合う形
    • [135]甲斐中辰夫氏の発言
    • [136]木原正裕氏の発言

木原体制が最初に置いた課題は3つで、システム障害の再発防止では業務改善計画を2023年3月末までにやり遂げ[137]、以後はその定着に充てた。2つ目に挙げたのが企業文化の改革で、2022年に現場と対話したときは否定的な意見が多かった[138]ものが、2023年4月に九州・山陽・関西など15から16か店を回った[139]際には前向きな意見が目立つようになった。木原氏はその到達点を「改革はまだ2〜3合目[140]」と表現し、社員が自発的に発言し行動できる環境をつくると述べている。3つ目が企業理念と中期経営計画の策定[141]だった。

  • 「週刊東洋経済」2023年7月15日号「[特集 逆襲の銀行]Part1 選択 INTERVIEW みずほフィナンシャルグループ(FG)社長 木原正裕 日本背負う中堅企業を支える」(東洋経済新報社)
    • [137]業務改善計画を2023年3月末までに完遂し以後は定着に充当
    • [138]2022年の現場対話では否定的意見が多数
    • [139]2023年4月に九州・山陽・関西など15〜16か店を巡回し前向きな意見が増加
    • [140]木原正裕氏の発言(企業文化改革の到達点)
    • [141]木原体制の3つ目の課題 企業理念と中期経営計画の策定
  • 「週刊東洋経済」2022年1月29日号「ニュース最前線 01 下馬評を覆すトップ人事 みずほ「出直し」の茨道」(東洋経済新報社)
    • [125]新社長 木原正裕氏(執行役)
    • [127]木原正裕氏の経歴 みずほ銀行リスク管理部門・みずほ証券企画部門・グローバルプロダクツユニット長
    • [128]メガバンクで初の平成入行の社長
    • [129]指名委員会委員長 甲斐中辰夫氏の発言
    • [130]元日本IBM副会長 下野雅承氏のみずほFG執行役員・みずほ銀行取締役への就任
    • [131]木原氏の就任で社長は3代続けて日本興業銀行出身
    • [132]興銀出身者がリテールを軽視してきたとの見方と、旧富士・旧第一勧業出身者の不安
    • [133]会長 今井誠司氏(第一勧業銀行出身)・みずほ銀行頭取 加藤勝彦氏(富士銀行出身)
    • [134]中枢3ポストを旧3行で分け合う形
    • [135]甲斐中辰夫氏の発言
    • [136]木原正裕氏の発言
  • 「週刊東洋経済」2023年7月15日号「[特集 逆襲の銀行]Part1 選択 INTERVIEW みずほフィナンシャルグループ(FG)社長 木原正裕 日本背負う中堅企業を支える」(東洋経済新報社)
    • [126]木原正裕氏 1965年生まれ・1989年一橋大学法学部卒・日本興業銀行入行
    • [137]業務改善計画を2023年3月末までに完遂し以後は定着に充当
    • [138]2022年の現場対話では否定的意見が多数
    • [139]2023年4月に九州・山陽・関西など15〜16か店を巡回し前向きな意見が増加
    • [140]木原正裕氏の発言(企業文化改革の到達点)
    • [141]木原体制の3つ目の課題 企業理念と中期経営計画の策定

削る事業を書き込んだ中期計画と、外からの調達

2023年5月に公表した中期経営計画には、住宅ローンを削減すると書き込まれた[142]。個人向け業務の象徴を非注力と明言する記述は、他のメガバンクの関係者を驚かせている[143]。布石は前年にあり、2022年11月の決算説明資料には「メリハリのあるアロケーション見直し[144]」と題した図が差し挟まれた。縦軸にリスク対比のリターン、横軸に成長性を取り、成熟市場を意味する左下に個人と中小企業、成長市場である右上に法人・海外・資産運用を置いた[145]図である。坂井前社長の時代に作られ2023年度まで続く予定だった5か年計画は中断され[146]、木原氏は「金利競争はものすごく過熱していて、スプレッドもそうとう縮んでいる[147]」として、住宅ローンの残高を伸ばすことは難しいと判断した。3メガで唯一全都道府県に展開する支店網についても「存在意義を語れないなら撤収すべき[148]」と述べている。伸ばす先には中堅企業を据え、2023年4月に事業成長支援室を新設[149]した。

  • 「週刊東洋経済」2023年7月15日号「[特集 逆襲の銀行]Part1 選択 他メガも驚いた構造改革の大勝負 みずほ住宅ローン「削減」の真意」(東洋経済新報社)
    • [142]2023年5月 中期経営計画への住宅ローン削減の明記
    • [143]住宅ローン削減の明記がメガバンク関係者に与えた驚き
    • [144]2022年11月の決算説明資料に「メリハリのあるアロケーション見直し」の図を掲載
    • [145]図の配置 左下の成熟市場に個人・中小企業、右上の成長市場に法人・海外・資産運用
    • [146]坂井前社長時代に策定され2023年度まで続く予定だった5か年計画の中断
    • [149]2023年4月 中堅企業を担当する事業成長支援室の新設
  • 「週刊東洋経済」2023年7月15日号「[特集 逆襲の銀行]Part1 選択 INTERVIEW みずほフィナンシャルグループ(FG)社長 木原正裕 日本背負う中堅企業を支える」(東洋経済新報社)
    • [147]木原正裕氏の発言(住宅ローンの金利競争)
    • [148]木原正裕氏の発言(支店網)

海外では機能を買って揃える道を選び、2023年5月22日、米州みずほLLCを通じて米国のM&A助言会社グリーンヒルを買収すると発表[150]した。1株15ドル、引き受ける負債を含む企業価値で約5.5億ドル、日本円で約760億円[151]である。提示額は前週末の終値を121%上回った[152]。グリーンヒルは1996年設立・2004年にニューヨーク証券取引所へ上場した独立系の老舗で、世界15拠点に約370名[153]を抱える。木原氏は米州の投資銀行業務について「最後のミッシングピースがM&Aだ[154]」と述べ、債券の引受で恒常的に10位以内に入っている強みにM&Aを加える意図を示した。銀行そのものを買う道は「資本への負担が重すぎるし、大きなのれんもついてくる[155]」として採らない。買収は2023年12月1日に完了し、完全子会社[156]となった。

  • みずほフィナンシャルグループ(2023年5月22日)「米国M&Aアドバイザリー会社「Greenhill & Co., Inc.」の買収について」
    • [150]2023年5月22日 米州みずほLLCを通じたグリーンヒル買収の発表
    • [151]買収条件 1株15ドル・企業価値約5.5億ドル(約760億円)
    • [153]グリーンヒルは1996年設立・2004年NYSE上場・世界15拠点・約370名
  • 株探ニュース(2023年5月22日)「グリーンヒルが116%急騰 みずほが買収で合意=米国株個別」
    • [152]提示額は前週末終値を121%上回る水準
  • 「週刊東洋経済」2023年7月15日号「[特集 逆襲の銀行]Part1 選択 INTERVIEW みずほフィナンシャルグループ(FG)社長 木原正裕 日本背負う中堅企業を支える」(東洋経済新報社)
    • [154]木原正裕氏の発言(米州投資銀行業務)
    • [155]木原正裕氏の発言(銀行買収を採らない理由)
  • みずほフィナンシャルグループ(2023年12月1日)「Mizuho Closes Acquisition of M&A and Restructuring Advisory Firm Greenhill」
    • [156]2023年12月1日 グリーンヒル買収の完了と完全子会社化

個人向けでは外部の顧客基盤と組む形を採り、2022年10月、みずほ証券が楽天証券ホールディングスから楽天証券株の19.99%を約800億円で取得[157]して、同年11月に持分法適用会社[158]とした。2023年12月には29.01%を追加取得して49.00%へ引き上げ[159]ている。過半を取れば子会社として規制が重くなるため[160]、比率を49%で止めた。2024年11月には楽天カードへ14.99%、約1650億円を出資し、12月1日に株式の譲渡を受けた[161]。12月3日から提携カードの発行を始め[162]、みずほ銀行の100%子会社であるユーシーカードと、49%を出資するオリエントコーポレーションも枠組みに加えている。出資比率について木原氏は「私は慎重なので。まずは持ち分法適用前から入ろうかなと思った」と会見で述べた。みずほが2026年3月期に掲げた業務純益1兆円超は、2003年のフィナンシャルグループ発足後に一度も届いていない水準[164]である。 [163]

  • 楽天グループ(2022年10月7日)「楽天証券ホールディングス及びみずほ証券による戦略的な資本業務提携の締結について」
    • [157]2022年10月 みずほ証券が楽天証券株19.99%を約800億円で取得
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書【沿革】
    • [158]2022年11月 楽天証券の持分法適用会社化
  • 楽天グループ(2023年11月9日)「楽天証券ホールディングス及びみずほ証券による戦略的な資本業務提携の強化について」
    • [159]2023年12月 29.01%を追加取得し49.00%へ引き上げ
  • 日本経済新聞(2022年10月7日)「みずほ出資の裏に楽天の苦境 楽天証券に800億円検討」
    • [160]過半を取ると子会社として規制が重くなるため49%で停止
  • 「週刊東洋経済」2024年11月30日号「ニュース&トピックス最前線 01 みずほが楽天カードに出資 カード事業統合に布石打つ」(東洋経済新報社)
    • [161]2024年11月 楽天カードへ14.99%・約1650億円を出資、12月1日に株式譲渡
    • [162]12月3日からの提携カード発行と、ユーシーカード・オリエントコーポレーションの枠組み参加
    • [163]木原正裕氏の発言(出資比率)
  • 「週刊東洋経済」2023年7月15日号「[特集 逆襲の銀行]Part1 選択 他メガも驚いた構造改革の大勝負 みずほ住宅ローン「削減」の真意」(東洋経済新報社)
    • [164]2026年3月期の業務純益1兆円超はFG発足後に未到達の水準
  • 「週刊東洋経済」2023年7月15日号「[特集 逆襲の銀行]Part1 選択 他メガも驚いた構造改革の大勝負 みずほ住宅ローン「削減」の真意」(東洋経済新報社)
    • [142]2023年5月 中期経営計画への住宅ローン削減の明記
    • [143]住宅ローン削減の明記がメガバンク関係者に与えた驚き
    • [144]2022年11月の決算説明資料に「メリハリのあるアロケーション見直し」の図を掲載
    • [145]図の配置 左下の成熟市場に個人・中小企業、右上の成長市場に法人・海外・資産運用
    • [146]坂井前社長時代に策定され2023年度まで続く予定だった5か年計画の中断
    • [149]2023年4月 中堅企業を担当する事業成長支援室の新設
    • [164]2026年3月期の業務純益1兆円超はFG発足後に未到達の水準
  • 「週刊東洋経済」2023年7月15日号「[特集 逆襲の銀行]Part1 選択 INTERVIEW みずほフィナンシャルグループ(FG)社長 木原正裕 日本背負う中堅企業を支える」(東洋経済新報社)
    • [147]木原正裕氏の発言(住宅ローンの金利競争)
    • [148]木原正裕氏の発言(支店網)
    • [154]木原正裕氏の発言(米州投資銀行業務)
    • [155]木原正裕氏の発言(銀行買収を採らない理由)
  • みずほフィナンシャルグループ(2023年5月22日)「米国M&Aアドバイザリー会社「Greenhill & Co., Inc.」の買収について」
    • [150]2023年5月22日 米州みずほLLCを通じたグリーンヒル買収の発表
    • [151]買収条件 1株15ドル・企業価値約5.5億ドル(約760億円)
    • [153]グリーンヒルは1996年設立・2004年NYSE上場・世界15拠点・約370名
  • 株探ニュース(2023年5月22日)「グリーンヒルが116%急騰 みずほが買収で合意=米国株個別」
    • [152]提示額は前週末終値を121%上回る水準
  • みずほフィナンシャルグループ(2023年12月1日)「Mizuho Closes Acquisition of M&A and Restructuring Advisory Firm Greenhill」
    • [156]2023年12月1日 グリーンヒル買収の完了と完全子会社化
  • 楽天グループ(2022年10月7日)「楽天証券ホールディングス及びみずほ証券による戦略的な資本業務提携の締結について」
    • [157]2022年10月 みずほ証券が楽天証券株19.99%を約800億円で取得
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書【沿革】
    • [158]2022年11月 楽天証券の持分法適用会社化
  • 楽天グループ(2023年11月9日)「楽天証券ホールディングス及びみずほ証券による戦略的な資本業務提携の強化について」
    • [159]2023年12月 29.01%を追加取得し49.00%へ引き上げ
  • 日本経済新聞(2022年10月7日)「みずほ出資の裏に楽天の苦境 楽天証券に800億円検討」
    • [160]過半を取ると子会社として規制が重くなるため49%で停止
  • 「週刊東洋経済」2024年11月30日号「ニュース&トピックス最前線 01 みずほが楽天カードに出資 カード事業統合に布石打つ」(東洋経済新報社)
    • [161]2024年11月 楽天カードへ14.99%・約1650億円を出資、12月1日に株式譲渡
    • [162]12月3日からの提携カード発行と、ユーシーカード・オリエントコーポレーションの枠組み参加
    • [163]木原正裕氏の発言(出資比率)

みずほフィナンシャルグループの沿革2000〜2025年における主な出来事を抜粋

年月社長・CEO出来事重要度
第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行の経営統合とみずほ誕生(2000年成立)なぜ三大銀行は手を結び、国内初のメガバンクはどのように生まれ、そして発足直後につまずいたのか? 詳細を読む★★★
みずほ大規模システム統合障害★★
前田晃伸みずほフィナンシャルグループ発足★★
前田晃伸前田晃伸が初代社長に就任
前田晃伸再生専門子会社4社を親銀行と合併、みずほHDから銀行2行株式を取得しHDを商号変更
前田晃伸第一勧業アセットマネジメントが富士投信投資顧問を吸収合併
塚本隆史純損失5,888億円を計上★★
塚本隆史新光証券がみずほ証券を吸収合併
塚本隆史新光証券をみずほ証券に商号変更
塚本隆史塚本隆史氏が社長に就任
塚本隆史オリエントコーポレーションを持分法適用関連会社化
佐藤康博みずほ第2次システム障害(東日本大震災義援金処理を契機)★★
佐藤康博佐藤康博氏が社長に就任
佐藤康博One MIZUHO——みずほ銀行とみずほコーポレート銀行の合併と2行分立の解消震災の義援金が招いた大規模障害のあと、みずほはなぜ2つの銀行を1つへ畳み直したのか 詳細を読む★★★
佐藤康博指名委員会等設置会社へ移行
佐藤康博RBSから北米貸出債権・人員を受入
佐藤康博みずほ銀行が米国にMizuho Americas LLCを設立
佐藤康博抜本的構造改革——約1.9万人・約100拠点削減による低収益体質へのメス低金利で痩せた邦銀の収益体質に、みずほはなぜ全従業員の4分の1にあたる約1.9万人と店舗2割の削減で応えたのか 詳細を読む★★★
坂井辰史坂井辰史氏が社長に就任
坂井辰史純利益96,566百万円に急減(前年▲83%)
坂井辰史新勘定系システムMINORIへの全面刷新——4000億円台半ば・35万人月の勘定系統合二度のシステム障害を招いた3行併存の勘定系に、みずほはなぜ4000億円台半ばを投じて全面刷新を選んだのか 詳細を読む★★★
坂井辰史度重なるシステム障害と行政処分——経営責任とガバナンス改革への転換稼働間もない統合勘定系が起こした計8回の障害に、みずほの経営はどう責任を取り、何を作り替えようとしたのか 詳細を読む★★★
木原正裕木原正裕氏が社長に就任
木原正裕みずほリースと資本業務提携
木原正裕楽天証券への出資と資本業務提携——対面のみずほ、ネットの楽天メガバンクの証券会社が、なぜ競い合うネット証券最大手級へ800億円を投じ、二段構えで出資を49%まで高めたのか 詳細を読む★★★
木原正裕米グリーンヒル買収——M&A助言機能の「内製化」債券引受で米国に食い込んだみずほは、なぜ栄光の薄れた老舗ブティックへ5.5億ドルを投じ、M&A助言の看板ごと買ったのか 詳細を読む★★★
木原正裕楽天グループが保有する楽天カードの普通株式14.99%を取得
木原正裕経常収益9兆303億円・純利益8,854億円で過去最高
出典・参考
  • 「週刊東洋経済」1999年9月4日号「[緊急特集]メガバンク誕生・金融再編第2幕——ジリ貧3兄弟21世紀への復讐」(東洋経済新報社)
  • 日本経済新聞 2018年8月17日「8月20日 興銀・第一勧銀・富士銀、経営統合を発表」
  • 公正取引委員会 平成12年度事例1「(株)第一勧業銀行,(株)富士銀行及び(株)日本興業銀行の持株会社の設立による事業統合」
  • 「週刊東洋経済」1999年9月11日号「データが語る“3行統合” 興銀、第一勧銀、富士銀が消える」(東洋経済新報社)
  • 「週刊東洋経済」2001年12月8日号「[News&Forecast/主役脇役]みずほフィナンシャルグループ手遅れ? 英断!? 役員全員退任の過激」(東洋経済新報社)
  • 日経クロステック(日経コンピュータ)2019年7月17日 中田敦「みずほ銀行システム統合、20年前に生じた『ボタンの掛け違い』」
  • 「日経ビジネス」2002年2月25日号 No.1130「統合直前、コーポレート銀行袖にする大企業——みずほ再編に思わぬ難題」(日経BP)
  • 金融庁 2002年6月19日「みずほフィナンシャル・グループに対する行政処分について」
  • 日経クロステック(日経コンピュータ)2019年7月19日 中田敦「みずほ銀行発足初日に大障害、『必然』だった2002年の二重引き落とし」
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書【沿革】
  • 「週刊東洋経済」2005年5月28日号「Key person みずほフィナンシャルグループ社長(全国銀行協会会長)前田晃伸 不良債権問題脱却後のメガバンクはどこへ行く 公的資金返済に自信 ニューヨーク上場にも挑戦」(東洋経済新報社)
  • 「週刊東洋経済」2004年2月21日号「[KeyPerson]前田晃伸 みずほフィナンシャルグループ社長 巨大銀行はどこへ行くのか 危機乗り越えて原点回帰 合理化効果は顧客に返す」(東洋経済新報社)
  • みずほフィナンシャルグループ 有価証券報告書(連結財務諸表)
  • 日経クロステック(2019年7月25日)「大震災直後に老朽化リスクが露呈、2011年にみずほ2度目の大障害」
  • 金融庁(2011年5月31日)「みずほ銀行及びみずほフィナンシャルグループに対する行政処分について」
  • 日本経済新聞(2011年5月18日)「みずほ銀・コーポ銀、合併へ システム障害で体制刷新 持ち株会社社長に佐藤氏、みずほ銀頭取は塚本氏」
  • 「週刊東洋経済」2011年11月5日号「TOP INTERVIEW みずほフィナンシャルグループ社長、グループCEO 佐藤康博 過去に戻るつもりはない 新しいワンバンクを作る」(東洋経済新報社)
  • 日本経済新聞(2011年11月12日)「みずほ3000人削減 傘下2行統合効果、年1000億円 今後4年で 役員数も2割減」
  • 日本経済新聞(2013年6月21日)「金融庁、みずほコーポレート銀とみずほ銀の合併を認可」
  • 日本経済新聞(2013年7月1日)「一つの「みずほ」巻き返し 傘下2行きょう合併」
  • 日経クロステック(2019年7月26日)「検証みずほ統合、富士通・IBM・日立・NTTデータへの分割発注を決定」
  • 日経クロステック(2019年9月4日)「みずほシステム統合の謎、総費用35万人月はスカイツリー何本分か」
  • 日本経済新聞(2016年11月12日)「みずほ銀、システム統合再延期 動作テスト延長 運用18年以降」
  • 日本経済新聞(2018年12月21日)「みずほのシステム移行、来年7月完了へ」
  • 日経クロステック(2019年7月16日)「みずほが20年越しで悲願達成、新システムがついに全面稼働」
  • 日本経済新聞(2019年3月7日)「みずほ、なぜ6800億円損失? 3つのポイント」
  • 日本経済新聞(2017年11月13日)「みずほ、店舗2割削減へ 12%減益で1.9万人削減発表」
  • 「週刊東洋経済」2017年11月25日号「みずほ、1.9万人削減の余波」(東洋経済新報社)
  • 日本経済新聞(2021年3月3日)「吸い込まれたカード、2割返却できず みずほATM障害」
  • 金融庁(2021年11月26日)「みずほ銀行及びみずほフィナンシャルグループに対する行政処分について」
  • 日本経済新聞(2021年11月)「財務省、みずほに是正措置命令へ 外為法違反で」
  • 日本経済新聞(2021年11月26日)「業務改善命令とは みずほ、システム障害で4度目」
  • システム障害特別調査委員会(2021年6月15日)「調査報告書(公表版)」
  • 日本経済新聞(2021年11月26日)「みずほ坂井社長「痛恨の極み、辞任でけじめ」」
  • 「週刊東洋経済」2022年1月29日号「ニュース最前線 01 下馬評を覆すトップ人事 みずほ「出直し」の茨道」(東洋経済新報社)
  • 日本経済新聞(2024年1月20日)「みずほシステム障害、3年ぶり正常化 改善命令「解除」」
  • Bloomberg(2022年1月17日)「みずほ社長に木原氏、「不退転の決意で臨む」-就任2月に前倒し」
  • 「週刊東洋経済」2023年7月15日号「[特集 逆襲の銀行]Part1 選択 INTERVIEW みずほフィナンシャルグループ(FG)社長 木原正裕 日本背負う中堅企業を支える」(東洋経済新報社)
  • 「週刊東洋経済」2023年7月15日号「[特集 逆襲の銀行]Part1 選択 他メガも驚いた構造改革の大勝負 みずほ住宅ローン「削減」の真意」(東洋経済新報社)
  • みずほフィナンシャルグループ(2023年5月22日)「米国M&Aアドバイザリー会社「Greenhill & Co., Inc.」の買収について」
  • 株探ニュース(2023年5月22日)「グリーンヒルが116%急騰 みずほが買収で合意=米国株個別」
  • みずほフィナンシャルグループ(2023年12月1日)「Mizuho Closes Acquisition of M&A and Restructuring Advisory Firm Greenhill」
  • 楽天グループ(2022年10月7日)「楽天証券ホールディングス及びみずほ証券による戦略的な資本業務提携の締結について」
  • 楽天グループ(2023年11月9日)「楽天証券ホールディングス及びみずほ証券による戦略的な資本業務提携の強化について」
  • 日本経済新聞(2022年10月7日)「みずほ出資の裏に楽天の苦境 楽天証券に800億円検討」
  • 「週刊東洋経済」2024年11月30日号「ニュース&トピックス最前線 01 みずほが楽天カードに出資 カード事業統合に布石打つ」(東洋経済新報社)

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