重要な意思決定
浜北工場の閉鎖を決定
背景
2010年代後半の生産構造見直し
ヤマハ発動機は2010年代後半以降、二輪車市場の成熟と需要変動の大きさを背景に、生産効率と市場追従性の向上を重要な経営課題として位置付けていた。静岡県内には浜北工場や中瀬工場など複数の二輪車関連生産拠点が分散しており、品目ごとに工程が分かれることで固定費構造が硬直化していた。
2020年頃から同社は、磐田市の本社工場および周辺工場を中核とした生産機能の再配置を進めていた。グローバルで進める生産拠点構造改革の一環として、汎用化・自動化ラインの構築と拠点集約による原価改善が検討され、創業地を含む既存拠点の位置付けも見直し対象となっていた。
決断
2021年2月に浜北工場閉鎖を決定
2021年2月、ヤマハ発動機は浜北工場および中瀬工場の二輪車生産機能を磐田市内の本社工場に集約・再配置することを決定した。浜北工場については生産品目の移管ではなく、機能集約完了後に閉鎖し、土地を売却する方針が示された。
この決定は、静岡県内に分散していた二輪車およびマリンエンジン関連の加工・塗装工程を本社周辺に集約することで、生産効率の向上と原価改善を図る狙いに基づくものであった。創業地である浜北工場の閉鎖を含む判断は、拠点再編を優先する姿勢を明確にしたものとして位置付けられた。だが、2025年に「2031年までの浜北工場の創業継続」が決定され、全面閉鎖は延期されている。