サンリオの沿革(1960〜2023年)

サンリオの創業から現在までの主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に一覧できる沿革(社史年表)ページです。 各年の売上高・純利益などの業績推移と、歴史的意義の解説をあわせて掲載しています。 社史・報道資料などの公開情報をもとに重要事項を判断の上、作成しています。

年度売上高純利益年月区分出来事歴史的意義
FY61
1961/3
売上高
0.24億円
founding
株式会社山梨シルクセンターを設立
県庁職員から起業家へ転じた辻信太郎氏の原体験
FY62
1962/3
売上高
0.37億円
ギフト商品の販売を開始
資本金の10倍を投じた新宿直営店と「サン・リオ旋風」
FY63
1963/3
売上高
0.64億円
FY64
1964/3
売上高
0.82億円
FY65
1965/3
売上高
1.47億円
FY66
1966/3
売上高
1.78億円
FY67
1967/3
売上高
2.43億円
FY68
1968/3
売上高
4.74億円
FY69
1969/3
売上高
7.05億円
FY70
1970/3
売上高
10.5億円
FY71
1971/3
本社を東京五反田に移転
秋葉原から「五反田TOCビル6階」に移転
FY72
1972/3
売上高
12.6億円
当期純利益
0.37億円
FY73
1973/3
売上高
18.6億円
当期純利益
0.77億円
FY74
1974/3
売上高
46.8億円
当期純利益
2.41億円
商号を株式会社サンリオに変更
FY75
1975/3
売上高
91.5億円
当期純利益
5.57億円
ハローキティを企画
社長が「愛嬌もない」と評した猫が世界的IPに化けた逆説
FY76
1976/3
売上高
195億円
当期純利益
14.6億円
alliance
自社キャラクターのライセンス供与を開始
売上構成比2%のロイヤリティが後年の中核収益に化けた逆転劇
FY77
1977/3
売上高
322億円
当期純利益
27.8億円
FY78
1978/3
売上高
347億円
当期純利益
25.9億円
FY79
1979/3
売上高
337億円
当期純利益
13.8億円
FY80
1980/3
売上高
396億円
当期純利益
9.27億円
FY81
1981/3
売上高
456億円
当期純利益
13億円
FY82
1982/3
売上高
507億円
当期純利益
16.4億円
FY83
1983/3
売上高
582億円
当期純利益
22.9億円
東京証券取引所第2部に株式上場
FY84
1984/3
売上高
681億円
当期純利益
32.2億円
FY85
1985/3
売上高
742億円
当期純利益
22.2億円
FY86
1986/3
売上高
740億円
当期純利益
32億円
FY87
1987/3
売上高
777億円
当期純利益
48.6億円
FY88
1988/3
売上高
846億円
当期純利益
55.8億円
FY89
1989/3
売上高
950億円
当期純利益
60.5億円
FY90
1990/3
売上高
743億円
当期純利益
26億円
FY91
1991/3
売上高
1,241億円
当期純利益
-56.5億円
サンリオピューロランドを開園
屋内のテーマパークとして東京の多摩地区に「サンリオピューロランド」を開園した
株式投資に失敗。8期連続の最終赤字へ
サンリオはバブル崩壊直後も株価が持ち直すと考えて財テクを継続したが、結果として売りのタイミングを逃して巨額の負債を抱えてしまう。 この結果、1991年3月期から1998年3月期の8期連続で最終赤字に転落し、この期間の最終赤字の累計額は1010億円に及んだ。
キャラクター企業が陥った「8年間・累計1010億円」の財テク地獄
FY92
1992/3
売上高
1,314億円
当期純利益
-354億円
FY93
1993/3
売上高
1,142億円
当期純利益
-55.8億円
FY94
1994/3
売上高
1,024億円
当期純利益
-43.9億円
FY95
1995/3
売上高
923億円
当期純利益
-240億円
FY96
1996/3
売上高
968億円
当期純利益
-26.5億円
FY97
1997/3
売上高
1,073億円
当期純利益
-53.3億円
FY98
1998/3
売上高
1,453億円
当期純利益
-180億円
自己資本比率3%。債務超過寸前へ
1990年代を通じて財テクの失敗による損失と、キャラクタービジネスの不振により業績が低迷。1998年3月期にサンリオの自己資本比率は3%に低下し、債務超過寸前の危機に陥った
FY99
1999/3
売上高
1,501億円
当期純利益
51.3億円
高校生の間でハローキティがブーム。大幅増収へ
サンリオではハローキティのデザインの変更を実施。これが高校生(女性)の間で支持され、1998年から2000年にかけて「ハローキティブーム」が到来した。この結果、サンリオは売上高を急拡大し、自己資本比率の改善に成功した。 ただし、ハローキティのブームが一時的だったこともあり、2000年をピークに売上が徐々に低迷。2000年代を通じてサンリオの業績は安定せず、経営の安定化に課題が残った。
自己資本比率3%からの起死回生と「ブーム依存」の構造的弱点
FY00
2000/3
売上高
1,391億円
当期純利益
204億円
FY01
2001/3
売上高
1,368億円
当期純利益
-266億円
FY02
2002/3
売上高
1,269億円
当期純利益
24.9億円
FY03
2003/3
売上高
1,095億円
当期純利益
-193億円
FY04
2004/3
売上高
1,039億円
当期純利益
53.5億円
FY05
2005/3
売上高
1,011億円
当期純利益
-158億円
FY06
2006/3
売上高
989億円
当期純利益
76.2億円
FY07
2007/3
売上高
966億円
当期純利益
41.5億円
FY08
2008/3
売上高
939億円
当期純利益
11.1億円
FY09
2009/3
売上高
697億円
当期純利益
-14.9億円
FY10
2010/3
売上高
738億円
当期純利益
43.7億円
海外成長戦略を公表
ライセンス事業によるグローバル展開を志向するが、展開先でも「一過性のブーム」に悩まされる
FY11
2011/3
売上高
766億円
当期純利益
93.8億円
FY12
2012/3
売上高
749億円
当期純利益
143億円
FY13
2013/3
売上高
742億円
当期純利益
125億円
FY14
2014/3
売上高
770億円
当期純利益
128億円
FY15
2015/3
売上高
745億円
当期純利益
128億円
FY16
2016/3
売上高
724億円
当期純利益
96億円
鳩山玲人氏が退社し、辻家による経営に回帰
2013年にサンリオの辻邦彦副社長(創業者・辻信太郎氏の息子)が在任中に急性。急性心不全が原因で、61歳であった。鳩山玲人氏は、後ろ盾を失うとともに、欧米事業の不振が決定打となって、2016年にサンリオを退職した。 邦彦副社長の逝去を受けて、経営の実権を握る辻信太郎社長は、孫にあたる辻朋邦氏(当時27歳)を次期社長候補に据えた。
FY17
2017/3
売上高
626億円
当期純利益
64.7億円
FY18
2018/3
売上高
602億円
当期純利益
49.2億円
米国と欧州で不振
アジアでは順調に業容を拡大するが、米国欧州での収益低迷をカバーできず業績不振が続いた
FY19
2019/3
売上高
591億円
当期純利益
38.8億円
FY20
2020/3
売上高
552億円
当期純利益
1.91億円
FY21
2021/3
売上高
410億円
当期純利益
-39.6億円
辻朋邦氏が代表取締役社長に就任
創業者の辻信太郎氏(92歳)は社長の退任を決め、後任に孫の辻朋邦氏(31歳)を指名した。2022年に辻信太郎氏はサンリオの役職を退任し、祖父から孫への世代交代を完了。 2022年7月の定時株主総会で辻信太郎氏は、退任演説をするとともにラジオ体操を披露した。なお、辻信太郎氏に対しては創業者功労金3億円の支払いが決議されたが、株主による賛成比率が82.09%という低い水準となった。
FY22
2022/3
売上高
527億円
当期純利益
34.2億円
FY23
2023/3
売上高
726億円
当期純利益
81.5億円
物販とテーマパークの需要回復。大幅増収へ
国内店舗とテーマパーク(ピューロランド)の需要が戻ったことで、国内事業を中心に大幅増収を達成
  1. founding
    株式会社山梨シルクセンターを設立
    県庁職員から起業家へ転じた辻信太郎氏の原体験
  2. ギフト商品の販売を開始
    資本金の10倍を投じた新宿直営店と「サン・リオ旋風」
  3. 本社を東京五反田に移転

    秋葉原から「五反田TOCビル6階」に移転

  4. 商号を株式会社サンリオに変更
  5. ハローキティを企画
    社長が「愛嬌もない」と評した猫が世界的IPに化けた逆説
  6. alliance
    自社キャラクターのライセンス供与を開始
    売上構成比2%のロイヤリティが後年の中核収益に化けた逆転劇
  7. 東京証券取引所第2部に株式上場
  8. サンリオピューロランドを開園

    屋内のテーマパークとして東京の多摩地区に「サンリオピューロランド」を開園した

  9. 株式投資に失敗。8期連続の最終赤字へ

    サンリオはバブル崩壊直後も株価が持ち直すと考えて財テクを継続したが、結果として売りのタイミングを逃して巨額の負債を抱えてしまう。 この結果、1991年3月期から1998年3月期の8期連続で最終赤字に転落し、この期間の最終赤字の累計額は1010億円に及んだ。

    キャラクター企業が陥った「8年間・累計1010億円」の財テク地獄
  10. 自己資本比率3%。債務超過寸前へ

    1990年代を通じて財テクの失敗による損失と、キャラクタービジネスの不振により業績が低迷。1998年3月期にサンリオの自己資本比率は3%に低下し、債務超過寸前の危機に陥った

  11. 高校生の間でハローキティがブーム。大幅増収へ

    サンリオではハローキティのデザインの変更を実施。これが高校生(女性)の間で支持され、1998年から2000年にかけて「ハローキティブーム」が到来した。この結果、サンリオは売上高を急拡大し、自己資本比率の改善に成功した。 ただし、ハローキティのブームが一時的だったこともあり、2000年をピークに売上が徐々に低迷。2000年代を通じてサンリオの業績は安定せず、経営の安定化に課題が残った。

    自己資本比率3%からの起死回生と「ブーム依存」の構造的弱点
  12. 海外成長戦略を公表

    ライセンス事業によるグローバル展開を志向するが、展開先でも「一過性のブーム」に悩まされる

  13. 鳩山玲人氏が退社し、辻家による経営に回帰

    2013年にサンリオの辻邦彦副社長(創業者・辻信太郎氏の息子)が在任中に急性。急性心不全が原因で、61歳であった。鳩山玲人氏は、後ろ盾を失うとともに、欧米事業の不振が決定打となって、2016年にサンリオを退職した。 邦彦副社長の逝去を受けて、経営の実権を握る辻信太郎社長は、孫にあたる辻朋邦氏(当時27歳)を次期社長候補に据えた。

  14. 米国と欧州で不振

    アジアでは順調に業容を拡大するが、米国欧州での収益低迷をカバーできず業績不振が続いた

  15. 辻朋邦氏が代表取締役社長に就任

    創業者の辻信太郎氏(92歳)は社長の退任を決め、後任に孫の辻朋邦氏(31歳)を指名した。2022年に辻信太郎氏はサンリオの役職を退任し、祖父から孫への世代交代を完了。 2022年7月の定時株主総会で辻信太郎氏は、退任演説をするとともにラジオ体操を披露した。なお、辻信太郎氏に対しては創業者功労金3億円の支払いが決議されたが、株主による賛成比率が82.09%という低い水準となった。

  16. 物販とテーマパークの需要回復。大幅増収へ

    国内店舗とテーマパーク(ピューロランド)の需要が戻ったことで、国内事業を中心に大幅増収を達成

参考文献・出所

有価証券報告書
サンリオの奇跡(角川文庫)
ヤノニュース(926)
日経ビジネス(2025年5月)