協和キリンの沿革(1936〜2024年)
協和キリンの創業から現在までの主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に一覧できる沿革(社史年表)ページです。 各年の売上高・純利益などの業績推移と、歴史的意義の解説をあわせて掲載しています。 社史・報道資料などの公開情報をもとに重要事項を判断の上、作成しています。
| 年度 | 売上高 | 純利益 | 年月 | 区分 | 出来事 | 歴史的意義 |
|---|---|---|---|---|---|---|
1936 1-12月 | 協和化学研究所を発足 | 軍需技術の喪失から生まれた発酵化学メーカーの原型 | ||||
1949 1-12月 | 協和発酵工業株式会社を設立(企業再建整備法に基づき旧会社を解散・第二会社として発足) | |||||
東京証券取引所に株式上場 | ||||||
FY51 1951/12 | メルク社と提携・結核治療薬「ストレプトマイシン」の製造を開始 終戦直後に結核治療薬が欧米で普及したことを受けて、日本政府も国内での導入を決定。協和発酵工業と明治製菓の2社がストレプトマイシンの製造元として選定され、協和発酵はメルク社と技術提携を締結した。結核治療薬の製造には培養が必要であり、メルク社は協和発酵が保有する「発酵タンク」を高く評価。メルク社は協和発酵に対して、ストレプトマイシンの日本国内における培養のための技術を供与した。
協和発酵(加藤辨三郎氏・当時社長)は防府工場内に生産拠点を設けるため、4億円の設備投資を決定。当時の資本金は2.7億円であり、医薬品事業(抗生物質)の展開に経営資源を投下し、医薬品事業に本格参入した。 | |||||
FY53 1953/12 | 蒸留酒会社の買収を本格化 | |||||
FY56 1956/12 | 発酵法によるグルタミン酸ソーダの製造を発明(味の素と競合へ) | |||||
FY58 1958/12 | 山陽化学工業を合併・宇部工場を開設 | |||||
FY59 1959/12 | 医療用医薬品「マイトマイシン」を発売(渋谷区の土壌から放線菌を分離) | |||||
FY67 1967/12 | 4事業部体制(医薬品・酒類・化学品・食品) | |||||
FY70 1970/12 | 売上高 497億円 | 当期純利益 11億円 | ||||
FY71 1971/12 | 売上高 519億円 | 当期純利益 9億円 | ||||
FY72 1972/12 | 売上高 585億円 | 当期純利益 9億円 | ||||
FY73 1973/12 | 売上高 791億円 | 当期純利益 14億円 | ||||
FY74 1974/12 | 売上高 1,162億円 | 当期純利益 23億円 | ||||
FY75 1975/12 | 売上高 1,240億円 | 当期純利益 7億円 | ||||
FY76 1976/12 | 売上高 1,392億円 | 当期純利益 13億円 | ||||
FY77 1977/12 | 売上高 1,472億円 | 当期純利益 25億円 | ||||
FY78 1978/12 | 売上高 1,449億円 | 当期純利益 27億円 | ||||
FY79 1979/12 | 売上高 1,735億円 | 当期純利益 30億円 | ||||
FY80 1980/12 | 売上高 2,011億円 | 当期純利益 31億円 | ||||
FY81 1981/12 | 売上高 2,064億円 | 当期純利益 41億円 | 協和メディックスを設立 | |||
FY82 1982/12 | 売上高 2,158億円 | 当期純利益 49億円 | ||||
FY83 1983/12 | 売上高 2,198億円 | 当期純利益 50億円 | 加藤弁三郎会長が逝去 | |||
FY84 1984/12 | 売上高 2,243億円 | 当期純利益 54億円 | ||||
FY91 1991/12 | 高血圧症・狭心症治療剤「コニール」を発売 | |||||
FY92 1992/12 | 売上高 3,237億円 | 当期純利益 47億円 | ||||
FY93 1993/12 | 売上高 3,232億円 | 当期純利益 62億円 | ||||
FY94 1994/12 | 売上高 3,415億円 | 当期純利益 106億円 | ||||
FY95 1995/12 | 売上高 3,749億円 | 当期純利益 156億円 | ||||
FY96 1996/12 | 売上高 829億円 | 当期純利益 12億円 | ||||
FY97 1997/12 | 売上高 3,976億円 | 当期純利益 123億円 | ||||
FY98 1998/12 | 売上高 3,973億円 | 当期純利益 135億円 | ||||
FY99 1999/12 | 売上高 3,846億円 | 当期純利益 61億円 | ||||
FY00 2000/12 | 売上高 3,749億円 | 当期純利益 112億円 | ||||
FY01 2001/12 | 売上高 3,756億円 | 当期純利益 93億円 | ヤンセン協和をJ&Jに売却 | |||
FY02 2002/12 | 売上高 2,786億円 | 当期純利益 55億円 | 酒類事業をアサヒビールに売却 | |||
FY03 2003/12 | 売上高 3,592億円 | 当期純利益 84億円 | ||||
FY04 2004/12 | 売上高 3,488億円 | 当期純利益 100億円 | 化学品事業を分割・協和発酵ケミカルを設立 | |||
FY05 2005/12 | 売上高 3,589億円 | 当期純利益 179億円 | 食品事業を分割・協和発酵フーズを設立 | |||
FY06 2006/12 | 売上高 3,534億円 | 当期純利益 162億円 | ||||
FY07 2007/12 | 売上高 3,542億円 | 当期純利益 126億円 | 第一三共から「第一ファインケミカル」を買収 | |||
FY08 2008/12 | 売上高 3,921億円 | 当期純利益 234億円 | acquisition | キリンHDが協和発酵をTOBにより買収 | 発酵技術が結んだビール会社と製薬会社の統合論理 | |
FY09 2009/12 | 売上高 3,091億円 | 当期純利益 87億円 | ||||
FY10 2010/12 | 売上高 4,137億円 | 当期純利益 221億円 | ||||
FY11 2011/12 | 売上高 3,437億円 | 当期純利益 256億円 | 協和発酵ケミカルをケイジェイHDに譲渡 | |||
英ProStrakan Group plcを買収 2011年に協和発酵はイギリスのProStrakan社(ロンドン証券取引所への上場企業)の買収を決断。買収予定価格は394億円であり、抗体医薬における医薬品のうち、がん・胃・免疫疾患に関するパイプラインを拡充するために取得を決断した。
イギリスに本社を置く企業であるが、自社販売網として米国と欧州に営業網を展開(うち欧州の比率が高い)しており、これら先進国における販売体制の強化も買収の目的であった。 | ||||||
FY12 2012/12 | 売上高 3,331億円 | 当期純利益 241億円 | 富士フイルムと合弁会社を設立 | |||
FY13 2013/12 | 売上高 3,406億円 | 当期純利益 300億円 | 協和油化で不祥事が発覚(高圧ガス設備の点検で虚偽申請) | |||
FY14 2014/12 | 売上高 3,334億円 | 当期純利益 158億円 | 英Archimedes Pharma Limitedを買収 | |||
FY15 2015/12 | 売上高 3,643億円 | 当期純利益 297億円 | ||||
FY16 2016/12 | 売上収益 3,479億円 | 当期利益 304億円 | ||||
FY17 2017/12 | 売上収益 3,533億円 | 当期利益 428億円 | ||||
FY18 2018/12 | 売上収益 3,465億円 | 当期利益 544億円 | ||||
FY19 2019/12 | 売上収益 3,058億円 | 当期利益 670億円 | divestiture | 非注力事業の売却・協和発酵バイオをキリンHDに譲渡 | 親子上場が規定した「高収益事業の売却」という矛盾 | |
FY20 2020/12 | 売上収益 3,183億円 | 当期利益 470億円 | ||||
FY21 2021/12 | 売上収益 3,522億円 | 当期利益 523億円 | ||||
FY22 2022/12 | 売上収益 3,983億円 | 当期利益 535億円 | ||||
FY23 2023/12 | 売上収益 4,422億円 | 当期利益 811億円 | ||||
2024 1-12月 | 英Orchard Therapeutics plcを買収 |
- 協和化学研究所を発足軍需技術の喪失から生まれた発酵化学メーカーの原型
- 協和発酵工業株式会社を設立(企業再建整備法に基づき旧会社を解散・第二会社として発足)
- 東京証券取引所に株式上場
- メルク社と提携・結核治療薬「ストレプトマイシン」の製造を開始
終戦直後に結核治療薬が欧米で普及したことを受けて、日本政府も国内での導入を決定。協和発酵工業と明治製菓の2社がストレプトマイシンの製造元として選定され、協和発酵はメルク社と技術提携を締結した。結核治療薬の製造には培養が必要であり、メルク社は協和発酵が保有する「発酵タンク」を高く評価。メルク社は協和発酵に対して、ストレプトマイシンの日本国内における培養のための技術を供与した。 協和発酵(加藤辨三郎氏・当時社長)は防府工場内に生産拠点を設けるため、4億円の設備投資を決定。当時の資本金は2.7億円であり、医薬品事業(抗生物質)の展開に経営資源を投下し、医薬品事業に本格参入した。
- 蒸留酒会社の買収を本格化
- 発酵法によるグルタミン酸ソーダの製造を発明(味の素と競合へ)
- 山陽化学工業を合併・宇部工場を開設
- 医療用医薬品「マイトマイシン」を発売(渋谷区の土壌から放線菌を分離)
- 4事業部体制(医薬品・酒類・化学品・食品)
- 協和メディックスを設立
- 加藤弁三郎会長が逝去
- 高血圧症・狭心症治療剤「コニール」を発売
- ヤンセン協和をJ&Jに売却
- 酒類事業をアサヒビールに売却
- 化学品事業を分割・協和発酵ケミカルを設立
- 食品事業を分割・協和発酵フーズを設立
- 第一三共から「第一ファインケミカル」を買収
- キリンHDが協和発酵をTOBにより買収発酵技術が結んだビール会社と製薬会社の統合論理
- 協和発酵ケミカルをケイジェイHDに譲渡
- 英ProStrakan Group plcを買収
2011年に協和発酵はイギリスのProStrakan社(ロンドン証券取引所への上場企業)の買収を決断。買収予定価格は394億円であり、抗体医薬における医薬品のうち、がん・胃・免疫疾患に関するパイプラインを拡充するために取得を決断した。 イギリスに本社を置く企業であるが、自社販売網として米国と欧州に営業網を展開(うち欧州の比率が高い)しており、これら先進国における販売体制の強化も買収の目的であった。
- 富士フイルムと合弁会社を設立
- 協和油化で不祥事が発覚(高圧ガス設備の点検で虚偽申請)
- 英Archimedes Pharma Limitedを買収
- 非注力事業の売却・協和発酵バイオをキリンHDに譲渡親子上場が規定した「高収益事業の売却」という矛盾
- 英Orchard Therapeutics plcを買収
参考文献・出所
有価証券報告書
協和発酵五十年史
日経ビジネス
日経新聞朝刊
日経新聞
Bloomberg
決算説明会 FY25-3Q
協和キリンプレスリリース 2024/1 オーチャードセラピューティクス買収