セリアの沿革・歴史的証言

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1985年〜2027

セリアの1985年〜2027年の主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に並べた沿革(社史年表)と、経営者・当事者の歴史的証言

年度売上高純利益年月区分出来事歴史的意義
1985
1-12月
会社設立
移動販売業を創業
100円ショップの成長構造と創業者の出発点
1987
1-12月
株式会社山洋エージェンシーを設立
1988
1-12月
大垣市に本社および物流センターを新築
1989
1-12月
組織再編
大垣市本今に本社を新築移転
岐阜県大垣市本今5丁目74番地に本社を新築し、移転した。創業地の大垣を起点に物流体制を整える布石となった。
1990
1-12月
設備投資
松本営業所・物流センターを新築移転
長野県塩尻市に松本営業所および物流センターを新築し、移転した。長野県東筑摩郡朝日村から拡張のため拠点を移し、信越エリアにおける配送効率の向上を意図した。
1991
1-12月
組織再編
千葉県松戸市に東京営業所を開設
千葉県松戸市に東京営業所を開設した。首都圏での卸・小売の拠点を確保し、東日本での販路拡大を図る位置付けとなった。
1994
1-12月
100円ショップの常設店舗を展開
創業時のセリアは雑貨を取り扱う移動小売・卸売であり常設店舗を所有しなかったが、1994年にスーパーマーケットの長崎屋岐阜店にセリアの常設店舗「100円ショップ長崎屋岐阜店」を開業。以後、拠点のある東海地方を中心に、常設店舗での展開を押し進めた。
1995
1-12月
設備投資
静岡営業所・物流センターを新築移転
静岡県袋井市小山に静岡営業所および物流センターを新築し、移転した。袋井市豊沢からの拡張で、東海地方の物流ハブを再整備した。
1997
1-12月
独自の発注システムを導入
規模の経済に対するデータの経済という回答
「ショップ・ワン・オー・オー」1号店をオープン
新潟県十日町市に常設店舗「ショップ・ワン・オー・オー」1号店をオープンした。1994年に開いた長崎屋岐阜店内の常設店から発展し、独自看板による店舗網拡大の起点となった。
FY99
1999/3
売上高
127億円
業界3位の売上高を確保
1998年度の見込みにおいて、セリアは年間売上高70億円(店舗数238店)と予想され、100円ショップ業界の3位企業として認知された。同年度の1位はダイソー(売上高750億円)、2位はキャンドゥ(売上高120億円)であり、セリアは業界トップ2社を追随する立場にあった。
FY02
2002/3
売上高
325億円
当期純利益
0億円
東海市に物流センターを設置(業務委託)
FY03
2003/3
売上高
376億円
当期純利益
2億円
組織再編
秋田出張所・北海道連絡所を開設
秋田県能代市に秋田出張所、北海道札幌市に北海道連絡所を開設した。福岡営業所は福岡出張所に変更した。東北・北海道を含む全国カバー体制への布石となった。
商号を「セリア」に変更
中国(上海)に現地法人を新設
海外貿易の拠点として、中国に現地法人を設立。中国からの製品輸入を強化
FY04
2004/3
売上高
426億円
当期純利益
4億円
「Seria 生活良品」1号店をオープン
岐阜県大垣市に新ブランド店「Seria 生活良品」1号店をオープンした。商号を「セリア」に変更したのと同月で、ブランドの統一と高品質路線への転換を象徴した。
株式上場
日本証券業協会に株式を店頭登録
日本証券業協会に株式を店頭登録した。翌2004年12月のジャスダック証券取引所への上場に向けた準備段階に位置付けられた。
FY05
2005/3
売上高
501億円
当期純利益
7億円
全店舗にPOSを導入
均一価格という制約が生んだデータ経営の優位性
ジャスダックに株式上場
2003年にセリアは株式の店頭登録を実施し、翌年の2004年にジャスダックへの上場を果たした。なお、株式上場の狙いは事業承継にあった。2003年に創業者の親族である河合映治氏(当時36歳)がセリアに入社した際に、映治氏は創業者である叔父に対して「セリアの株式上場」を条件に入社を決めた経緯があった。
FY06
2006/3
売上高
564億円
当期純利益
10億円
直営全店に発注支援システムを導入
FY07
2007/3
売上高
593億円
当期純利益
14億円
FY08
2008/3
売上高
632億円
当期純利益
11億円
新店舗ブランド「Color the days」1号店を千葉県八千代市にオープン
価格以外の来店動機をつくるブランド戦略
FY09
2009/3
売上高
683億円
当期純利益
7億円
2期連続の減益
年間数十億円のPOSへの投資負担がセリアの収益を押し下げる要因となり、2007年に30億円だった経常利益が、2009年には15億円へと半減。2007年時点のセリアの時価総額は185億円だったが、2009年には54億円に暴落する。
FY10
2010/3
売上高
762億円
当期純利益
14億円
FY11
2011/3
売上高
833億円
当期純利益
23億円
株式上場
大阪証券取引所JASDAQに上場
ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場した。市場制度の再編に追随したかたちとなった。
過去最高収益を達成
POSの導入によって2009年頃にセリアは減益基調となるが、2011年にはPOSを軸として発注や商品開発が軌道に乗ると、2011年3月期に過去最高となる営業利益50億円を達成。以後、セリアは100円ショップ業界における高収益企業として注目されるようになった。
FY12
2012/3
売上高
936億円
当期純利益
42億円
FY13
2013/3
売上高
982億円
当期純利益
48億円
FY14
2014/3
売上高
1,093億円
当期純利益
61億円
株式上場
東証JASDAQ(スタンダード)に上場
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場した。
社長交代
河合映治がセリア社長就任
創業者の完全退任が持つ意味
FY15
2015/3
売上高
1,183億円
当期純利益
67億円
FY16
2016/3
売上高
1,309億円
当期純利益
79億円
FY17
2017/3
売上高
1,453億円
当期純利益
105億円
FY18
2018/3
売上高
1,591億円
当期純利益
113億円
組織再編
北関東営業所を開設
北関東営業所を開設した。関東地区への本格進出により、店舗網の東進を加速し、後の首都圏での増収につなげた。
FY19
2019/3
売上高
1,704億円
当期純利益
115億円
組織再編
中四国営業所を開設
中四国営業所を開設した。中国・四国エリアへの直接展開により、西日本における店舗網の空白を埋める動きとなった。
FY20
2020/3
売上高
1,814億円
当期純利益
120億円
首都圏に進出
2017年に北関東営業所を新設して、関東地区への本格進出を開始。店舗数を拡大することで増収となり、2020時点でセリアは時価総額3,321億円を達成。セリアの商品は100円ショップでありながら高品質であり、インスタ映えすることから、消費者の支持を獲得した。
FY21
2021/3
売上高
2,006億円
当期純利益
147億円
組織再編
首都圏・関西で営業所網を再編
東京営業所を廃止し、千葉営業所と神奈川営業所を開設した。すなわち首都圏での営業所機能を分散させた。同時に大阪営業所を分割して東大阪営業所を開設し、東京・大阪両サテライトオフィスも開設した。
巣ごもり特需で最高益
2020年から2022年にかけて、コロナ禍による「巣ごもり特需」により商品販売が好調に推移。2021年3月期に過去最高益(営業利益・経常利益・純利益の全てで過去最高を更新)を計上した。
FY22
2022/3
売上高
2,080億円
当期純利益
143億円
FY23
2023/3
売上高
2,123億円
当期純利益
102億円
株式上場
東証スタンダード市場に移行
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行した。
FY24
2024/3
売上高
2,232億円
当期純利益
98億円
円安で仕入コスト増・利益率が低迷
3期連続減益
FY25
2025/3
売上高
2,363億円
当期純利益
112億円
事業撤退組織再編
千葉・愛知・大阪・中四国・福岡の5営業所を廃止
千葉営業所、愛知営業所、大阪営業所、中四国営業所、福岡営業所を廃止した。営業所網を縮減して物流センター主導の運営に切り替えた、すなわち地域営業所機能の集約再編となった。
2027
1-12月
大垣本社を移転新築
  1. 会社設立
    移動販売業を創業
    100円ショップの成長構造と創業者の出発点
  2. 株式会社山洋エージェンシーを設立
  3. 大垣市に本社および物流センターを新築
  4. 組織再編
    大垣市本今に本社を新築移転

    岐阜県大垣市本今5丁目74番地に本社を新築し、移転した。創業地の大垣を起点に物流体制を整える布石となった。

  5. 設備投資
    松本営業所・物流センターを新築移転

    長野県塩尻市に松本営業所および物流センターを新築し、移転した。長野県東筑摩郡朝日村から拡張のため拠点を移し、信越エリアにおける配送効率の向上を意図した。

  6. 組織再編
    千葉県松戸市に東京営業所を開設

    千葉県松戸市に東京営業所を開設した。首都圏での卸・小売の拠点を確保し、東日本での販路拡大を図る位置付けとなった。

  7. 100円ショップの常設店舗を展開

    創業時のセリアは雑貨を取り扱う移動小売・卸売であり常設店舗を所有しなかったが、1994年にスーパーマーケットの長崎屋岐阜店にセリアの常設店舗「100円ショップ長崎屋岐阜店」を開業。以後、拠点のある東海地方を中心に、常設店舗での展開を押し進めた。

  8. 設備投資
    静岡営業所・物流センターを新築移転

    静岡県袋井市小山に静岡営業所および物流センターを新築し、移転した。袋井市豊沢からの拡張で、東海地方の物流ハブを再整備した。

  9. 独自の発注システムを導入
    規模の経済に対するデータの経済という回答
  10. 「ショップ・ワン・オー・オー」1号店をオープン

    新潟県十日町市に常設店舗「ショップ・ワン・オー・オー」1号店をオープンした。1994年に開いた長崎屋岐阜店内の常設店から発展し、独自看板による店舗網拡大の起点となった。

  11. 業界3位の売上高を確保

    1998年度の見込みにおいて、セリアは年間売上高70億円(店舗数238店)と予想され、100円ショップ業界の3位企業として認知された。同年度の1位はダイソー(売上高750億円)、2位はキャンドゥ(売上高120億円)であり、セリアは業界トップ2社を追随する立場にあった。

  12. 東海市に物流センターを設置(業務委託)
  13. 組織再編
    秋田出張所・北海道連絡所を開設

    秋田県能代市に秋田出張所、北海道札幌市に北海道連絡所を開設した。福岡営業所は福岡出張所に変更した。東北・北海道を含む全国カバー体制への布石となった。

  14. 商号を「セリア」に変更
  15. 中国(上海)に現地法人を新設

    海外貿易の拠点として、中国に現地法人を設立。中国からの製品輸入を強化

  16. 「Seria 生活良品」1号店をオープン

    岐阜県大垣市に新ブランド店「Seria 生活良品」1号店をオープンした。商号を「セリア」に変更したのと同月で、ブランドの統一と高品質路線への転換を象徴した。

  17. 株式上場
    日本証券業協会に株式を店頭登録

    日本証券業協会に株式を店頭登録した。翌2004年12月のジャスダック証券取引所への上場に向けた準備段階に位置付けられた。

  18. 全店舗にPOSを導入
    均一価格という制約が生んだデータ経営の優位性
  19. ジャスダックに株式上場

    2003年にセリアは株式の店頭登録を実施し、翌年の2004年にジャスダックへの上場を果たした。なお、株式上場の狙いは事業承継にあった。2003年に創業者の親族である河合映治氏(当時36歳)がセリアに入社した際に、映治氏は創業者である叔父に対して「セリアの株式上場」を条件に入社を決めた経緯があった。

  20. 直営全店に発注支援システムを導入
  21. 新店舗ブランド「Color the days」1号店を千葉県八千代市にオープン
    価格以外の来店動機をつくるブランド戦略
  22. 2期連続の減益

    年間数十億円のPOSへの投資負担がセリアの収益を押し下げる要因となり、2007年に30億円だった経常利益が、2009年には15億円へと半減。2007年時点のセリアの時価総額は185億円だったが、2009年には54億円に暴落する。

  23. 株式上場
    大阪証券取引所JASDAQに上場

    ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場した。市場制度の再編に追随したかたちとなった。

  24. 過去最高収益を達成

    POSの導入によって2009年頃にセリアは減益基調となるが、2011年にはPOSを軸として発注や商品開発が軌道に乗ると、2011年3月期に過去最高となる営業利益50億円を達成。以後、セリアは100円ショップ業界における高収益企業として注目されるようになった。

  25. 株式上場
    東証JASDAQ(スタンダード)に上場

    東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場した。

  26. 社長交代
    河合映治がセリア社長就任
    創業者の完全退任が持つ意味
  27. 組織再編
    北関東営業所を開設

    北関東営業所を開設した。関東地区への本格進出により、店舗網の東進を加速し、後の首都圏での増収につなげた。

  28. 組織再編
    中四国営業所を開設

    中四国営業所を開設した。中国・四国エリアへの直接展開により、西日本における店舗網の空白を埋める動きとなった。

  29. 首都圏に進出

    2017年に北関東営業所を新設して、関東地区への本格進出を開始。店舗数を拡大することで増収となり、2020時点でセリアは時価総額3,321億円を達成。セリアの商品は100円ショップでありながら高品質であり、インスタ映えすることから、消費者の支持を獲得した。

  30. 組織再編
    首都圏・関西で営業所網を再編

    東京営業所を廃止し、千葉営業所と神奈川営業所を開設した。すなわち首都圏での営業所機能を分散させた。同時に大阪営業所を分割して東大阪営業所を開設し、東京・大阪両サテライトオフィスも開設した。

  31. 巣ごもり特需で最高益

    2020年から2022年にかけて、コロナ禍による「巣ごもり特需」により商品販売が好調に推移。2021年3月期に過去最高益(営業利益・経常利益・純利益の全てで過去最高を更新)を計上した。

  32. 株式上場
    東証スタンダード市場に移行

    東京証券取引所の市場区分の見直しにより、JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行した。

  33. 円安で仕入コスト増・利益率が低迷
  34. 3期連続減益
  35. 事業撤退組織再編
    千葉・愛知・大阪・中四国・福岡の5営業所を廃止

    千葉営業所、愛知営業所、大阪営業所、中四国営業所、福岡営業所を廃止した。営業所網を縮減して物流センター主導の運営に切り替えた、すなわち地域営業所機能の集約再編となった。

  36. 大垣本社を移転新築

歴史的証言

日経流通新聞(記者評)
圧倒的な商品力を武器にトップを独走する大創産業
河合宏光
百円ショップはスーパーの催事場に育ててもらった恩がある
河合宏光
思わぬ借金ができたりして金銭的にも精神的にも参っていた
河合宏光
百円という枠の中で、どれだけ客にアピールできる店づくりができるか。店舗配置や規模、店内デザイン、商品開発などの見直しが急務
河合宏光
独自商品の拡充や品質改良に伴って上昇する原価は、メーカーと連携を強めることで解決する
日経新聞(記者評)
セリア除き最高益/セリアは6%増益にとどまりそうだ。前期に導入したPOS(販売時点情報管理)システムの減価償却費が膨らむ

参考文献・出所

有価証券報告書
日経流通新聞 2000/03/09
日本経済新聞 2024/07/02
日経産業新聞 1998/02/03
日経流通新聞 2000/05/13
日経流通新聞 2001/01/11
日経MJ 2003/11/11
日経MJ 2004/12/08
日経新聞 2005/06/09
日経MJ 2008/02/04
日経MJ 2013/09/30
決算説明資料
日経新聞 2014/08/06
日経新聞 2017/02/01
中部経済新聞 2024/03/29