SMCの沿革・歴史的証言
1959年〜2025年
SMCの1959年〜2025年の主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に並べた沿革(社史年表)と、経営者・当事者の歴史的証言
| 年度 | 売上高 | 純利益 | 年月 | 区分 | 出来事 | 歴史的意義 |
|---|---|---|---|---|---|---|
1959 1-12月 | 会社設立 | 焼結金属工業株式会社を設立(現在のSMC) 東京都千代田区。焼結濾過体の製造販売を目的 | 焼結フィルターから総合メーカーへの12年間の垂直統合 | |||
1960 1-12月 | チャネル改革 | 営業所と出張所の新設・全国を緻密にカバー | 代理店の在庫保有禁止という流通設計の逆説 | |||
1961 1-12月 | 新規事業 | 空気圧補助機器(エア三点セット)の製造・販売開始 | 焼結フィルターから空気圧機器への業容拡大の起点 | |||
1967 1-12月 | 海外進出 | SMCオーストラリアに資本参加 海外初進出 | 海外展開の起点。豪州市場への進出 | |||
1968 1-12月 | 設備投資 | 草加第1工場を新設・即納体制を拡充 | 在庫リスクを競争優位に転換した即納48時間の設計 | |||
FY71 1971/3 | 売上高 35.1億円 | 当期純利益 0.8億円 | 新規事業 | 駆動機器(エアシリンダ)の製造・販売開始 | 空気圧制御機器の主要セグメント参入 | |
新規事業 | 方向制御機器(直動形電磁弁)の製造・販売開始 | 空気圧バルブ事業の追加 | ||||
FY72 1972/3 | 売上高 50億円 | 当期純利益 2.7億円 | ||||
FY73 1973/3 | 売上高 82.3億円 | 当期純利益 3.4億円 | ||||
FY74 1974/3 | 売上高 70.1億円 | 当期純利益 1.6億円 | ||||
FY75 1975/3 | 売上高 68.5億円 | 当期純利益 1億円 | 海外進出 | SMCシンガポールを設立 | 東南アジア拠点の獲得 | |
FY76 1976/3 | 売上高 106億円 | 当期純利益 3.5億円 | 売上高100億円を突破 1977年3月期に売上高106億円・税引後利益3.5億円・従業員約1000名を計上し100億円を突破した。1973年のオイルショックで設備投資が停止し売上成長が低迷したが、1976年ごろから国内製造業で設備投資が再開され自動化ニーズが高まりSMCの売上も拡大した。1979年時点の顧客は「トヨタ自動車・デンソー・日立製作所・富士電機・千代田化工」など。特にトヨタ系には愛知県に豊田出張所を設置して対応し、継続受注を獲得したと推定される。 | 日本製造業の自動化需要に乗った成長軌道の確立 | ||
FY77 1977/3 | 売上高 126億円 | 当期純利益 4.8億円 | 海外進出 | SMCアメリカを設立 | 米国市場への進出 | |
FY78 1978/3 | 海外進出 | SMCイギリスを設立 | 欧州市場への進出第1歩 | |||
FY79 1979/3 | 売上高 143億円 | 当期純利益 6.9億円 | 海外進出 | SMCドイツを設立 | 欧州製造業中心地への進出 | |
FY80 1980/3 | 売上高 188億円 | 当期純利益 8.4億円 | ||||
FY81 1981/3 | 売上高 238億円 | 当期純利益 11.5億円 | ||||
FY82 1982/3 | 売上高 280億円 | 当期純利益 14.9億円 | 海外進出 | SMCイタリアに資本参加 イタリアの代理店を子会社化し、SMC Italia S.p.A.として欧州拠点に組み込んだ。すなわち英国・ドイツに続く欧州主要国カバーの一環となった。 | ||
FY83 1983/3 | 売上高 290億円 | 当期純利益 16.1億円 | ||||
FY84 1984/3 | 売上高 364億円 | 当期純利益 22.2億円 | ||||
FY85 1985/3 | 売上高 467億円 | 当期純利益 26.8億円 | ||||
FY86 1986/3 | 売上高 516億円 | 当期純利益 25.8億円 | ||||
FY87 1987/3 | 売上高 502億円 | 当期純利益 30.3億円 | SMC株式会社に社名変更 | 商号と看板の一致による認知の集約 | ||
設備投資海外進出 | SMCシンガポール製造を設立 シンガポールに製造子会社SMC Manufacturing Singapore Pte. Ltd.を設立した。1974年の販売子会社設立から12年を経て現地生産機能を備え、東南アジアの生産ハブの起点となった。 | |||||
FY88 1988/3 | 売上高 590億円 | 当期純利益 40.6億円 | 株式上場 | 東京証券取引所第二部に株式上場 | 株式公開による資金調達基盤の確立 | |
FY89 1989/3 | 売上高 772億円 | 当期純利益 60.3億円 | ||||
FY90 1990/3 | 売上高 866億円 | 当期純利益 76.9億円 | 社長交代 | 髙田芳行氏がSMC代表取締役社長に就任 1989年の社長就任から1999年(退任時93歳)に至るまで代表取締役(社長・会長)を歴任。高田氏はSMSの創業期から専務として、同社の発展に寄与した。以後、高田社長は約30年超にわたりトップダウンでSMCの経営に従事 | 30年に及ぶ長期トップダウン経営の起点 | |
株式上場 | 東京証券取引所市場第一部銘柄に指定 | 1部上場による信用力強化 | ||||
海外進出 | SMC台湾を設立 | 台湾市場への進出 | ||||
FY91 1991/3 | 売上高 1,029億円 | 当期純利益 82.4億円 | ||||
FY92 1992/3 | 売上高 1,007億円 | 当期純利益 52.3億円 | 設備投資 | 釜石工場・筑波技術センターを設置 1991年1月に釜石工場を、4月に筑波技術センターをそれぞれ設置した。国内の生産・開発体制を東北および北関東で拡充する動きとなった。 | ||
FY93 1993/3 | 売上高 905億円 | 当期純利益 33.8億円 | ||||
FY94 1994/3 | 売上高 906億円 | 当期純利益 39.9億円 | ||||
FY95 1995/3 | 売上高 1,153億円 | 当期純利益 99.7億円 | 海外進出 | SMC中国製造を設立 | 中国生産拠点の獲得。後の主力製造基地への発展 | |
海外進出 | SMC韓国を設立 韓国にSMC Pneumatics Korea Co., Ltd.を設立した。すなわち東アジア主要市場である韓国での販売・サービス拠点を確保した。 | |||||
FY96 1996/3 | 売上高 1,481億円 | 当期純利益 160億円 | 経営計画 | 海外生産比率10%を目標設定 円高ドル安の進行を受けて、SMCは海外生産比率の向上を急いだ。10%の目標を設定し、米国・中国における現地法人を通じた工場増設を決定 | 円高対策としての海外生産シフトの本格化 | |
FY97 1997/3 | 売上高 1,688億円 | 当期純利益 169億円 | ||||
FY98 1998/3 | 売上高 1,973億円 | 当期純利益 193億円 | ||||
FY99 1999/3 | 売上高 1,650億円 | 当期純利益 155億円 | ||||
FY00 2000/3 | 売上高 1,942億円 | 当期純利益 171億円 | 海外進出 | 中国での現地生産を本格化 北京で6万坪の用地を確保。合弁会社SMC北京製造を通じて、中国における空気圧制御機器の製造を本格化 | 中国を主力生産拠点へ位置付ける転換点 | |
FY01 2001/3 | 売上高 2,520億円 | 当期純利益 238億円 | ||||
FY02 2002/3 | 売上高 1,844億円 | 当期純利益 141億円 | ||||
FY03 2003/3 | 売上高 2,067億円 | 当期純利益 153億円 | ||||
FY04 2004/3 | 売上高 2,471億円 | 当期純利益 322億円 | ||||
FY05 2005/3 | 売上高 2,801億円 | 当期純利益 492億円 | ||||
FY06 2006/3 | 売上高 3,078億円 | 当期純利益 534億円 | ||||
FY07 2007/3 | 売上高 3,396億円 | 当期純利益 630億円 | ||||
FY08 2008/3 | 売上高 3,579億円 | 当期純利益 559億円 | ||||
FY09 2009/3 | 売上高 2,834億円 | 当期純利益 259億円 | 設備投資 | 米国にノーブルスビル工場を新設 | 米国生産拠点の拡張 | |
FY10 2010/3 | 売上高 2,209億円 | 当期純利益 195億円 | リーマンショックで減収 | |||
FY11 2011/3 | 売上高 3,251億円 | 当期純利益 477億円 | ||||
FY12 2012/3 | 売上高 3,418億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 592億円 | ||||
FY13 2013/3 | 売上高 3,231億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 642億円 | ||||
FY14 2014/3 | 売上高 3,953億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 863億円 | 設備投資 | 下妻工場設置 | 国内製造能力の追加 | |
設備投資 | 設備投資年間225億円 リーマンショックを経て設備投資を本格化。2013年度にSMCは国内および海外での設備投資に225億円を投資。うち海外は151億円で、中国・米国・ブラジル・東南アジアにおける工場増設ないし新設であり、グローバル展開を加速 | リーマンショック後のグローバル設備投資の本格再開 | ||||
FY15 2015/3 | 売上高 4,580億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 1,095億円 | 海外進出 | SMCベトナム製造を設立 | ベトナム生産拠点の獲得 | |
FY16 2016/3 | 売上高 4,756億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 921億円 | 調査会社がSMCの会計上の疑義を表明 調査レポートによって株価が35%下落 | |||
FY17 2017/3 | 売上高 4,876億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 1,130億円 | 海外進出 | SMC天津製造を設立 | 中国生産拠点の追加 | |
FY18 2018/3 | 売上高 5,910億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 1,368億円 | ||||
FY19 2019/3 | 売上高 5,769億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 1,306億円 | ||||
FY20 2020/3 | 売上高 5,260億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 1,105億円 | 高田芳行氏が代表取締役会長を退任 | 30年超のトップダウン経営の終焉 | ||
FY21 2021/3 | 売上高 5,521億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 1,217億円 | 組織再編 | 中国子会社の再編 SMC投資管理及びSMC中国を設立 | 中国事業の統治体制刷新 | |
FY22 2022/3 | 売上高 7,273億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 1,929億円 | 社長交代 | 高田芳樹氏が代表取締役社長就任 高田芳行氏の長男である芳樹氏が社長に就任。ただし、髙田家の資産管理会社の株式保有比率は10%未満であるため、株主総会における社長選任の賛成比率は低迷。2022年6月の株主総会における髙田芳樹社長の賛成比率は89.7% | 2世への承継。少数持株での経営権移行の象徴 | |
FY23 2023/3 | 売上高 8,247億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 2,246億円 | 東証プライム市場に移行 市場区分見直しに伴う | |||
FY24 2024/3 | 売上高 7,768億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 1,783億円 | ||||
FY25 2025/3 | 売上高 7,921億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 1,563億円 | 本社を東京都中央区に移転 | 本社所在地の変更 |
- 焼結金属工業株式会社を設立(現在のSMC)
東京都千代田区。焼結濾過体の製造販売を目的
焼結フィルターから総合メーカーへの12年間の垂直統合 - 営業所と出張所の新設・全国を緻密にカバー代理店の在庫保有禁止という流通設計の逆説
- 空気圧補助機器(エア三点セット)の製造・販売開始焼結フィルターから空気圧機器への業容拡大の起点
- SMCオーストラリアに資本参加
海外初進出
海外展開の起点。豪州市場への進出 - 草加第1工場を新設・即納体制を拡充在庫リスクを競争優位に転換した即納48時間の設計
- 駆動機器(エアシリンダ)の製造・販売開始空気圧制御機器の主要セグメント参入
- 方向制御機器(直動形電磁弁)の製造・販売開始空気圧バルブ事業の追加
- SMCシンガポールを設立東南アジア拠点の獲得
- 売上高100億円を突破
1977年3月期に売上高106億円・税引後利益3.5億円・従業員約1000名を計上し100億円を突破した。1973年のオイルショックで設備投資が停止し売上成長が低迷したが、1976年ごろから国内製造業で設備投資が再開され自動化ニーズが高まりSMCの売上も拡大した。1979年時点の顧客は「トヨタ自動車・デンソー・日立製作所・富士電機・千代田化工」など。特にトヨタ系には愛知県に豊田出張所を設置して対応し、継続受注を獲得したと推定される。
日本製造業の自動化需要に乗った成長軌道の確立 - SMCアメリカを設立米国市場への進出
- SMCイギリスを設立欧州市場への進出第1歩
- SMCドイツを設立欧州製造業中心地への進出
- SMCイタリアに資本参加
イタリアの代理店を子会社化し、SMC Italia S.p.A.として欧州拠点に組み込んだ。すなわち英国・ドイツに続く欧州主要国カバーの一環となった。
- SMC株式会社に社名変更商号と看板の一致による認知の集約
- SMCシンガポール製造を設立
シンガポールに製造子会社SMC Manufacturing Singapore Pte. Ltd.を設立した。1974年の販売子会社設立から12年を経て現地生産機能を備え、東南アジアの生産ハブの起点となった。
- 東京証券取引所第二部に株式上場株式公開による資金調達基盤の確立
- 髙田芳行氏がSMC代表取締役社長に就任
1989年の社長就任から1999年(退任時93歳)に至るまで代表取締役(社長・会長)を歴任。高田氏はSMSの創業期から専務として、同社の発展に寄与した。以後、高田社長は約30年超にわたりトップダウンでSMCの経営に従事
30年に及ぶ長期トップダウン経営の起点 - 東京証券取引所市場第一部銘柄に指定1部上場による信用力強化
- SMC台湾を設立台湾市場への進出
- 釜石工場・筑波技術センターを設置
1991年1月に釜石工場を、4月に筑波技術センターをそれぞれ設置した。国内の生産・開発体制を東北および北関東で拡充する動きとなった。
- SMC中国製造を設立中国生産拠点の獲得。後の主力製造基地への発展
- SMC韓国を設立
韓国にSMC Pneumatics Korea Co., Ltd.を設立した。すなわち東アジア主要市場である韓国での販売・サービス拠点を確保した。
- 海外生産比率10%を目標設定
円高ドル安の進行を受けて、SMCは海外生産比率の向上を急いだ。10%の目標を設定し、米国・中国における現地法人を通じた工場増設を決定
円高対策としての海外生産シフトの本格化 - 中国での現地生産を本格化
北京で6万坪の用地を確保。合弁会社SMC北京製造を通じて、中国における空気圧制御機器の製造を本格化
中国を主力生産拠点へ位置付ける転換点 - 米国にノーブルスビル工場を新設米国生産拠点の拡張
- リーマンショックで減収
- 下妻工場設置国内製造能力の追加
- 設備投資年間225億円
リーマンショックを経て設備投資を本格化。2013年度にSMCは国内および海外での設備投資に225億円を投資。うち海外は151億円で、中国・米国・ブラジル・東南アジアにおける工場増設ないし新設であり、グローバル展開を加速
リーマンショック後のグローバル設備投資の本格再開 - SMCベトナム製造を設立ベトナム生産拠点の獲得
- 調査会社がSMCの会計上の疑義を表明
調査レポートによって株価が35%下落
- SMC天津製造を設立中国生産拠点の追加
- 高田芳行氏が代表取締役会長を退任30年超のトップダウン経営の終焉
- 中国子会社の再編
SMC投資管理及びSMC中国を設立
中国事業の統治体制刷新 - 高田芳樹氏が代表取締役社長就任
高田芳行氏の長男である芳樹氏が社長に就任。ただし、髙田家の資産管理会社の株式保有比率は10%未満であるため、株主総会における社長選任の賛成比率は低迷。2022年6月の株主総会における髙田芳樹社長の賛成比率は89.7%
2世への承継。少数持株での経営権移行の象徴 - 東証プライム市場に移行
市場区分見直しに伴う
- 本社を東京都中央区に移転本社所在地の変更