良品計画の沿革・歴史的証言

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1989年〜2025

良品計画の1989年〜2025年の主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に並べた沿革(社史年表)と、経営者・当事者の歴史的証言

年度売上高純利益年月区分出来事歴史的意義
FY90
1990/2
会社設立
東京都豊島区に株式会社良品計画を設立
資本金100百万円。西友の無印良品事業の受け皿として発足
西友PB「無印良品」を本体から切り出し独立事業化する出発点
組織再編
西友と無印良品商品売買基本契約を締結
卸売事業として西友店舗内展開を継続する仕組みを確立
FY91
1991/2
組織再編
西友から無印良品の営業を譲受し直営店小売を開始
PBから独立ブランドへ。自前の店舗網で顧客接点を持つ体制へ転換
FY92
1992/2
売上高
264億円
当期純利益
0億円
海外進出
英リバティ社と提携しロンドンに出店
英国Liberty社とのパートナーシップ契約
設立2年で海外進出。無印の思想が欧州でも通用するかを試す布石
FY93
1993/2
売上高
273億円
当期純利益
2億円
組織再編
株式会社魚力と合併し良品計画に商号変更
額面変更のための合併
FY94
1994/2
売上高
309億円
当期純利益
4億円
FY95
1995/2
売上高
369億円
当期純利益
9億円
FY96
1996/2
売上高
478億円
当期純利益
17億円
株式上場
日本証券業協会に店頭登録
設立6年で公開市場に入る
FY97
1997/2
売上高
626億円
当期純利益
26億円
FY98
1998/2
売上高
757億円
当期純利益
33億円
FY99
1999/2
売上高
932億円
当期純利益
44億円
株式上場
東京証券取引所市場第二部に上場
FY00
2000/2
売上高
1,069億円
当期純利益
58億円
FY01
2001/2
売上高
1,155億円
親会社株主に帰属する当期純利益
56億円
株式上場
東京証券取引所市場第一部に上場
ネットストア開始
インターネットとFAXによる「無印良品 ネットストア」
FY02
2002/2
売上高
1,198億円
親会社株主に帰属する当期純利益
0億円
海外進出
MUJI(HONG KONG)設立
アジア本格展開の拠点
FY03
2003/2
売上高
1,151億円
親会社株主に帰属する当期純利益
23億円
FY04
2004/2
売上高
1,198億円
親会社株主に帰属する当期純利益
46億円
FY05
2005/2
売上高
1,284億円
親会社株主に帰属する当期純利益
63億円
FY06
2006/2
売上高
1,401億円
当期純利益
93億円
海外進出
無印良品(上海)商業有限公司を設立
中国直営の始まり
FY07
2007/2
売上高
1,570億円
当期純利益
93億円
海外進出
MUJI U.S.A. Limited設立
米国市場直接参入
FY08
2008/2
売上高
1,620億円
当期純利益
106億円
社長交代
金井政明が代表取締役社長に就任
松井路線の継承と海外拡大加速
FY09
2009/2
売上高
1,628億円
当期純利益
69億円
MUJI to GO開始
旅行・移動向け小物商品のサブライン
FY10
2010/2
売上高
1,643億円
当期純利益
75億円
FY11
2011/2
売上高
1,697億円
当期純利益
78億円
FY12
2012/2
売上高
1,781億円
当期純利益
88億円
FY13
2013/2
売上高
1,883億円
親会社株主に帰属する当期純利益
109億円
海外進出
アルシャヤ社とライセンス契約で中東1号店
新興市場はライセンス方式を選択
FY14
2014/2
売上高
2,206億円
親会社株主に帰属する当期純利益
170億円
FY15
2015/2
売上高
2,596億円
親会社株主に帰属する当期純利益
166億円
社長交代
松﨑曉が代表取締役社長に就任
国際事業部門出身。海外セグメント強化を担う
FY16
2016/2
売上高
3,071億円
親会社株主に帰属する当期純利益
217億円
売上高3072億円・営業利益344億円
海外事業が東アジア中心に利益貢献し始めた拡大期の到達点
FY17
2017/2
売上高
3,325億円
親会社株主に帰属する当期純利益
258億円
FY18
2018/2
売上高
3,788億円
親会社株主に帰属する当期純利益
301億円
売上高3788億円・営業利益452億円で最高益
海外3地域体制が軌道に乗り全盛期
FY19
2019/2
売上高
4,088億円
親会社株主に帰属する当期純利益
338億円
売上高4088億円で国内外の成長が鈍化兆し
FY19は営業利益が前年比マイナス
決算期変更直前のピークアウト
FY20
2020/2
売上高
1,789億円
親会社株主に帰属する当期純利益
-169億円
FY21
2021/2
売上高
4,536億円
親会社株主に帰属する当期純利益
339億円
決算期変更6ヶ月変則期で純損失▲169億円
コロナ禍直撃と変則決算期の重なり
上場後初の大幅純損失。海外全地域で赤字化
FY22
2022/2
売上高
4,961億円
親会社株主に帰属する当期純利益
245億円
社長交代
堂前宣夫が代表取締役社長に就任
ファーストリテイリング出身
「第二創業」路線の始まり
FY23
2023/2
売上高
5,814億円
親会社株主に帰属する当期純利益
220億円
組織再編
東証プライム市場へ移行
市場区分見直し
経営計画
ローソン店舗での無印良品販売を全国展開
2020年6月からの実験販売を全国化
大型都心店依存から生活圏密着モデルへの具体策
売上高4961億円
決算期変更後最初の通期
FY24
2024/2
売上高
6,616億円
親会社株主に帰属する当期純利益
415億円
FY25
2025/2
売上高
7,846億円
親会社株主に帰属する当期純利益
508億円
売上高6616億円・営業利益561億円で過去最高更新
コロナ後の業績回復が完了し第二創業路線の成果が数字で現れる
社長交代
清水智が代表取締役社長に就任
堂前は会長へ
堂前が掲げた2030年3兆円目標の実行フェーズへ
売上高7846億円・営業利益738億円
3兆円目標達成に向けた拡大ペース
  1. 会社設立
    東京都豊島区に株式会社良品計画を設立

    資本金100百万円。西友の無印良品事業の受け皿として発足

    西友PB「無印良品」を本体から切り出し独立事業化する出発点
  2. 組織再編
    西友と無印良品商品売買基本契約を締結
    卸売事業として西友店舗内展開を継続する仕組みを確立
  3. 組織再編
    西友から無印良品の営業を譲受し直営店小売を開始
    PBから独立ブランドへ。自前の店舗網で顧客接点を持つ体制へ転換
  4. 海外進出
    英リバティ社と提携しロンドンに出店

    英国Liberty社とのパートナーシップ契約

    設立2年で海外進出。無印の思想が欧州でも通用するかを試す布石
  5. 組織再編
    株式会社魚力と合併し良品計画に商号変更

    額面変更のための合併

  6. 株式上場
    日本証券業協会に店頭登録
    設立6年で公開市場に入る
  7. 株式上場
    東京証券取引所市場第二部に上場
  8. 株式上場
    東京証券取引所市場第一部に上場
  9. ネットストア開始

    インターネットとFAXによる「無印良品 ネットストア」

  10. 海外進出
    MUJI(HONG KONG)設立
    アジア本格展開の拠点
  11. 海外進出
    無印良品(上海)商業有限公司を設立
    中国直営の始まり
  12. 海外進出
    MUJI U.S.A. Limited設立
    米国市場直接参入
  13. 社長交代
    金井政明が代表取締役社長に就任
    松井路線の継承と海外拡大加速
  14. MUJI to GO開始

    旅行・移動向け小物商品のサブライン

  15. 海外進出
    アルシャヤ社とライセンス契約で中東1号店
    新興市場はライセンス方式を選択
  16. 社長交代
    松﨑曉が代表取締役社長に就任
    国際事業部門出身。海外セグメント強化を担う
  17. 売上高3072億円・営業利益344億円
    海外事業が東アジア中心に利益貢献し始めた拡大期の到達点
  18. 売上高3788億円・営業利益452億円で最高益
    海外3地域体制が軌道に乗り全盛期
  19. 売上高4088億円で国内外の成長が鈍化兆し

    FY19は営業利益が前年比マイナス

    決算期変更直前のピークアウト
  20. 決算期変更6ヶ月変則期で純損失▲169億円

    コロナ禍直撃と変則決算期の重なり

    上場後初の大幅純損失。海外全地域で赤字化
  21. 社長交代
    堂前宣夫が代表取締役社長に就任

    ファーストリテイリング出身

    「第二創業」路線の始まり
  22. 組織再編
    東証プライム市場へ移行

    市場区分見直し

  23. 経営計画
    ローソン店舗での無印良品販売を全国展開

    2020年6月からの実験販売を全国化

    大型都心店依存から生活圏密着モデルへの具体策
  24. 売上高4961億円

    決算期変更後最初の通期

  25. 売上高6616億円・営業利益561億円で過去最高更新
    コロナ後の業績回復が完了し第二創業路線の成果が数字で現れる
  26. 社長交代
    清水智が代表取締役社長に就任

    堂前は会長へ

    堂前が掲げた2030年3兆円目標の実行フェーズへ
  27. 売上高7846億円・営業利益738億円
    3兆円目標達成に向けた拡大ペース

歴史的証言

木内政雄(良品計画・実質創業者)
「良い品を選び、しかも素材の良さを殺さないで製品にする。それを飾らない形で、安く提供する」
木内政雄(良品計画・実質創業者)
「良い品を安く供給するためには素材の自然さを生かし、包装をあくまで簡素に」
木内正雄(良品計画・社長)
「欧州では『MUJI』ブランド商品で、ロンドンに7年かけて4店出した。来年以降は大陸も含め毎年三つずつ増やしていく。アジアでは香港とシンガポールに店がある。今後は台湾、韓国にも出ていきたい。海外展開で最大のネックは米国。商品を輸入するたびに必要な認可を、どう取得するかが課題だ」
有賀馨(良品計画・社長)
「無印が登場した1980年は、カラーコーディネーションの全盛時代で、ブランド商品も全盛のときでありた。そんな時代に、素材の色をそのまま使うなど、ナチュラルテイストとというコンセプトを打ち出したのが、消費者の目には新鮮に映ったのではないでしょうか。そのコンセプトに沿って、商品を個ではなくて、群として取り扱ってきた点が他のPBとの違いだと考えています」
有賀馨(良品計画・社長)
「ユニクロが業界に与えた影響は非常に大きいですね。消費者の価値の尺度を変えたということではないでしょうか。「こういうものはこのぐらいの値段なんだ」という、今まで持っていた尺度がガラッと変わってしまった。スーツなどの紳士服の分野で、青山商事が初めて出てきたときに、紳士服の価格がガクッと落ちたのと同じことが、今カジュアル衣料全般でおきています」「やはりファーストリテイリングはすごいと感じます」
松井忠三
「2000年2月期に売上高経常利益率が13%に達したが、物流コストの削減や為替差益などで稼いだもので、肝心の商品でもうかる仕組みを構築していなかった。商品ラインを広げれば、売り上げにつながるという安易な発想で、市場の変化への対応が遅れた。一時の業績の良さに甘えてしまい、打つ手がすべて後手にまわってしまった」
松井忠三(良品計画・社長)
「西友のプライベートブランド(PB)商品からスタートした当社の従業員には西友出身者が多く、本格的にデザインを学んだ人は少ない。目の肥えた消費者を品質と価格の両面で満足させる商品を作るには、残念ながら、もはや生え抜き社員だけでは、太刀打ちできないところまで来ていた」
良品計画(松井忠三・社長)
「良品計画は著名デザイナー、山本耀司氏率いるアパレルメーカーのヨウジヤマモト(東京・品川、丸義則社長)に衣料品のデザインを全面委託する」「衣料品の中心価格も現在の1900〜2500百円から、2500〜3500円に引き上げる」
松井忠三(良品計画・社長)
「1枚数万円のシャツを作っているヨウジヤマモトとの提携はこうした消費者の要求に応えられるだけの完成度の高さをもたらしてくれました」

参考文献・出所

有価証券報告書
日経流通新聞 1989/10/14
東洋経済オンライン 2021/11/12
日経産業新聞 1990/04/13
日経新聞 1998/02/21
日経MJ 2001/10/09
日経ビジネス 2003/07/21
日経新聞 2002/10/03
日経MJ 2003/10/23
日経新聞 2011/07/05
日経新聞 2013/06/22
日経新聞 2016/04/13
Business Insider Japan 2021/7/26
ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 2024/11