ロート製薬の沿革(1899〜2023年)

ロート製薬の創業から現在までの主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に一覧できる沿革(社史年表)ページです。 各年の売上高・純利益などの業績推移と、歴史的意義の解説をあわせて掲載しています。 社史・報道資料などの公開情報をもとに重要事項を判断の上、作成しています。

年度売上高純利益年月区分出来事歴史的意義
1899
1-12月
信天堂山田安民薬房を創業。胃腸薬「胃活」を発売
明治23年に胃腸薬「胃活」の製造販売を開始すると共に、信天堂山田安民薬房を創業した。以後、現在に至るまでロート製薬は山田家による同族会社として経営されている。戦前は国内に加えて、上海などの中国大陸にも工場を建設するなど、手広く商売を手掛けた。
1909
1-12月
点眼薬「ロート目薬」を発売
当時、日本眼科学会で主導的な存在であった井上博士が目薬を開発し、ロート製薬が商品化した。ロートの名称は、当時、世界的な眼科医として知られていたドイツ人の「ロート・ムンド博士」に由来する
1949
1-12月
founding
ロート製薬株式会社を設立
山田家5人の兄弟で50%を握った同族法人化の株主設計
1954
1-12月
胃腸薬「シロン」を発売
売上高の27%を広告に投じても高利益を維持した少品種集中の構造
FY59
1959/3
売上高
26.04億円
当期純利益
6.01億円
FY60
1960/3
売上高
28.09億円
当期純利益
5.89億円
大阪市生野区に本社工場を新設
FY61
1961/3
売上高
32.29億円
当期純利益
6.89億円
FY62
1962/3
売上高
36.09億円
当期純利益
8.27億円
大阪証券取引所第2部に上場
FY64
1964/3
売上高
42.19億円
当期純利益
7.99億円
FY65
1965/3
売上高
45.33億円
当期純利益
6.36億円
東京証券取引所・大阪証券取引所の第1部に指定
FY66
1966/3
売上高
44.53億円
当期純利益
6.35億円
FY67
1967/3
売上高
40.41億円
当期純利益
5.01億円
FY68
1968/3
売上高
45.86億円
当期純利益
6.25億円
FY69
1969/3
売上高
52.76億円
当期純利益
8.75億円
FY70
1970/3
売上高
59.17億円
当期純利益
10.22億円
FY71
1971/3
売上高
62.59億円
当期純利益
10.96億円
FY72
1972/3
売上高
65.89億円
当期純利益
11.24億円
FY73
1973/3
売上高
63.51億円
当期純利益
10.51億円
FY74
1974/3
売上高
73.43億円
当期純利益
10.53億円
FY75
1975/3
売上高
76.15億円
当期純利益
11.38億円
日本ジョセフィンなど3社を買収。化粧品に本格進出
日本ジョセフィン、関西有機化学。モナ化粧品の3社を買収。3社の合計で化粧品の年間売上高は32億円
FY76
1976/3
売上高
84.28億円
当期純利益
10.57億円
軟膏メンソレータムの商標使用権を取得
倒産企業の負債20億円を回避し商標だけを取得した参入スキーム
FY77
1977/3
売上高
92.32億円
当期純利益
10.63億円
FY78
1978/3
売上高
94.94億円
当期純利益
9.78億円
FY79
1979/3
売上高
109億円
当期純利益
11.43億円
FY80
1980/3
売上高
132億円
当期純利益
15.24億円
FY81
1981/3
売上高
152億円
当期純利益
16.42億円
FY82
1982/3
売上高
157億円
当期純利益
15.04億円
FY83
1983/3
売上高
150億円
当期純利益
12.61億円
胃腸薬で国内シェア首位陥落
「総合薬」に固執したパンシロンが「症状特化薬」に奪われた首位
FY84
1984/3
売上高
157億円
当期純利益
12.76億円
FY85
1985/3
売上高
167億円
当期純利益
15.73億円
FY86
1986/3
売上高
160億円
当期純利益
11.42億円
FY87
1987/3
売上高
165億円
当期純利益
11.55億円
FY88
1988/3
売上高
175億円
当期純利益
12.96億円
FY89
1989/3
売上高
179億円
当期純利益
16.8億円
acquisition
米国のメンソレータム社を買収
ロイヤリティ依存か98億円の源流買収かという二択の構造
FY90
1990/3
売上高
192億円
当期純利益
18.4億円
FY91
1991/3
売上高
203億円
当期純利益
16.2億円
alliance
中国で現地法人を新設
日本の10倍の価格でリップ市場90%を獲った外資プレミアム戦略
FY92
1992/3
売上高
209億円
当期純利益
11.1億円
FY93
1993/3
売上高
196億円
当期純利益
6.1億円
FY94
1994/3
売上高
210億円
当期純利益
8.9億円
FY95
1995/3
売上高
241億円
当期純利益
12.1億円
FY96
1996/3
売上高
283億円
当期純利益
18.5億円
FY97
1997/3
売上高
352億円
当期純利益
18.5億円
ロート・インドネシアを設立
FY98
1998/3
売上高
399億円
当期純利益
21.9億円
ロート・メンソレータム・インドネシアを設立
ロートUSAを設立
オーチャードパーク市に工場を新設
メンソレータム社の本社及び工場として活用
FY99
1999/3
売上高
416億円
当期純利益
20.2億円
山田安邦氏が会長、山田邦雄氏が社長に就任
FY00
2000/3
売上高
557億円
当期純利益
28.7億円
FY01
2001/3
売上高
595億円
当期純利益
33.1億円
スキンケアに本格投資
製薬会社のスキンケア参入を可能にした「機能性×低価格」の設計
FY02
2002/3
売上高
629億円
当期純利益
22.9億円
FY03
2003/3
売上高
659億円
当期純利益
-13億円
FY04
2004/3
売上高
673億円
当期純利益
37.4億円
alliance
森下仁丹と戦略的業務提携を締結
FY05
2005/3
売上高
733億円
当期純利益
54.7億円
FY06
2006/3
売上高
858億円
当期純利益
65.2億円
FY07
2007/3
売上高
956億円
当期純利益
66.1億円
FY08
2008/3
売上高
1,081億円
当期純利益
75.2億円
FY09
2009/3
売上高
1,106億円
当期純利益
61.3億円
FY10
2010/3
売上高
1,134億円
当期純利益
77.6億円
東南アジアへの生産投資を積極化
インドネシアに3工場を建て「消費地生産」に移行した不可逆的判断
FY11
2011/3
売上高
1,154億円
当期純利益
79.6億円
FY12
2012/3
売上高
1,202億円
当期純利益
81.8億円
FY13
2013/3
売上高
1,291億円
当期純利益
80.8億円
FY14
2014/3
売上高
1,438億円
当期純利益
89.4億円
やえやまファームの株式を取得
ロート製薬が10%出資していた「やえやまファーム(農業生産法人・沖縄県)」が債務超過に陥ったことを受けて、ロートが救済的買収を決定。株式取得比率を10%から49.9%へ高める形で追加取得を実施。取得原価14億円。買収によってロートは「のれん16億円」を計上するとともに、減損損失を計上した
FY15
2015/3
売上高
1,517億円
当期純利益
86.3億円
FY16
2016/3
売上高
1,670億円
当期純利益
90.9億円
国内向け肌ラボの販売額が頭打ちへ
FY2004〜FY2011にかけて「肌ラボ」の販売額は順調に拡大したが、FY2012に販売額の伸びがストップ。以降、肌ラボの年間販売額は100〜120億円前後で推移するようになり、国内需要が一巡へ
社外チャレンジワーク制度を開始(社員の副業容認)
2016年当時、日本の上場企業で副業を容認する企業は稀有だったが、ロート製薬は社員からの発案をベースに副業の容認を決定。入社3年目以降の社員について、業務時間外の副業を容認する「社外チャレンジワーク制度」を導入。2016年3月時点の応募者は60名
FY17
2017/3
売上高
1,545億円
当期純利益
100.1億円
FY18
2018/3
売上高
1,717億円
当期純利益
92.8億円
吉野俊昭氏が急逝
吉野社長が心筋梗塞により67歳で逝去。山田邦雄氏が会長兼社長に就任
FY19
2019/3
売上高
1,835億円
当期純利益
97.9億円
FY20
2020/3
売上高
1,883億円
当期純利益
154.1億円
FY21
2021/3
売上高
1,812億円
当期純利益
167.4億円
FY22
2022/3
売上高
1,996億円
当期純利益
210.1億円
販売促進費を抑制。3期連続で利益率を改善
国内とアジアにおける販売促進費の抑制により全社の営業利益を改善
FY23
2023/3
売上高
2,386億円
当期純利益
263億円
  1. 信天堂山田安民薬房を創業。胃腸薬「胃活」を発売

    明治23年に胃腸薬「胃活」の製造販売を開始すると共に、信天堂山田安民薬房を創業した。以後、現在に至るまでロート製薬は山田家による同族会社として経営されている。戦前は国内に加えて、上海などの中国大陸にも工場を建設するなど、手広く商売を手掛けた。

  2. 点眼薬「ロート目薬」を発売

    当時、日本眼科学会で主導的な存在であった井上博士が目薬を開発し、ロート製薬が商品化した。ロートの名称は、当時、世界的な眼科医として知られていたドイツ人の「ロート・ムンド博士」に由来する

  3. founding
    ロート製薬株式会社を設立
    山田家5人の兄弟で50%を握った同族法人化の株主設計
  4. 胃腸薬「シロン」を発売
    売上高の27%を広告に投じても高利益を維持した少品種集中の構造
  5. 大阪市生野区に本社工場を新設
  6. 大阪証券取引所第2部に上場
  7. 東京証券取引所・大阪証券取引所の第1部に指定
  8. 日本ジョセフィンなど3社を買収。化粧品に本格進出

    日本ジョセフィン、関西有機化学。モナ化粧品の3社を買収。3社の合計で化粧品の年間売上高は32億円

  9. 軟膏メンソレータムの商標使用権を取得
    倒産企業の負債20億円を回避し商標だけを取得した参入スキーム
  10. 胃腸薬で国内シェア首位陥落
    「総合薬」に固執したパンシロンが「症状特化薬」に奪われた首位
  11. acquisition
    米国のメンソレータム社を買収
    ロイヤリティ依存か98億円の源流買収かという二択の構造
  12. alliance
    中国で現地法人を新設
    日本の10倍の価格でリップ市場90%を獲った外資プレミアム戦略
  13. ロート・インドネシアを設立
  14. ロート・メンソレータム・インドネシアを設立
  15. ロートUSAを設立
  16. オーチャードパーク市に工場を新設

    メンソレータム社の本社及び工場として活用

  17. 山田安邦氏が会長、山田邦雄氏が社長に就任
  18. スキンケアに本格投資
    製薬会社のスキンケア参入を可能にした「機能性×低価格」の設計
  19. alliance
    森下仁丹と戦略的業務提携を締結
  20. 東南アジアへの生産投資を積極化
    インドネシアに3工場を建て「消費地生産」に移行した不可逆的判断
  21. やえやまファームの株式を取得

    ロート製薬が10%出資していた「やえやまファーム(農業生産法人・沖縄県)」が債務超過に陥ったことを受けて、ロートが救済的買収を決定。株式取得比率を10%から49.9%へ高める形で追加取得を実施。取得原価14億円。買収によってロートは「のれん16億円」を計上するとともに、減損損失を計上した

  22. 国内向け肌ラボの販売額が頭打ちへ

    FY2004〜FY2011にかけて「肌ラボ」の販売額は順調に拡大したが、FY2012に販売額の伸びがストップ。以降、肌ラボの年間販売額は100〜120億円前後で推移するようになり、国内需要が一巡へ

  23. 社外チャレンジワーク制度を開始(社員の副業容認)

    2016年当時、日本の上場企業で副業を容認する企業は稀有だったが、ロート製薬は社員からの発案をベースに副業の容認を決定。入社3年目以降の社員について、業務時間外の副業を容認する「社外チャレンジワーク制度」を導入。2016年3月時点の応募者は60名

  24. 吉野俊昭氏が急逝

    吉野社長が心筋梗塞により67歳で逝去。山田邦雄氏が会長兼社長に就任

  25. 販売促進費を抑制。3期連続で利益率を改善

    国内とアジアにおける販売促進費の抑制により全社の営業利益を改善

参考文献・出所

有価証券報告書
日経ビジネス「癒えるか低迷パンシロン」
財界
週刊日本経済
ロート製薬株主通信
吉野俊昭インタビュー
山田邦雄インタビュー
日経ビジネス