決断
借りていたブランドを、源流の企業ごと自社の所有へ切り替えた。商標使用権のままでは契約改定や条件の見直しで打てる手が縛られるため、1988年7月に米メンソレータム社を買収し、商標と製造販売の権利を一体で握った。この主権はアジア各国で合弁を作るときの交渉材料になり、1991年の中国、1996年のインドネシア、1997年のベトナムと拠点が続く。国内では2001年にスキンケアへ本格投資して"肌ラボ"を出し、皮膚科学の知見をヒアルロン酸配合の化粧水へ移した。製薬会社が化粧品で当てた例は乏しく、胃腸薬・目薬・軟膏に続く四つ目の収益源をゼロから立ち上げている。
2024年4月 ユーヤンサンの取得
のれんと無形固定資産2024 2025 2026 のれん(百万円) 2,285 47,494 34,242 のれん以外の無形固定資産(百万円) 6,932 8,575 49,657 2019年1月 杉本雅史氏が社長就任
杉本雅史氏が社長就任社長の急逝で生じた承継の空白を、創業家の会長が社長を兼ねてしのいだうえで、武田コンシューマーヘルスケアの前社長を戦略アドバイザーとして迎え、5か月後に代表取締役社長へ据えた交代。会長は代表権を残し、就任翌日に指名委員会を新設した同じ経営論点に直面した企業 | 経営体制・承継取締役の内訳2018 2019 2024 社内取締役(名) 11 9 8 うち社外取締役(名) 2 3 5 2016年2月 社外チャレンジワーク導入
制度の条件開始 2016年2月 社外チャレンジワークの対象 社会人3年目以上の社員 社外チャレンジワークの時間 土日祝・終業後の範囲 申請の手続 届出制 2013年 ADR-001の開発
ADR-001の開発成熟する大衆薬市場の先を見据え、皮膚科学や細胞培養で蓄えた知見を土台に、薬でなく幹細胞を治療に用いる再生医療へ研究資源を投じ、長期のパイプラインを築く多角化同じ経営論点に直面した企業 | 新規事業・多角化研究開発費と設備投資額2012 2013 2018 研究開発費(百万円) 3,717 4,062 6,578 設備投資額(百万円) 8,002 5,728 5,506 2001年 「肌ラボ」でスキンケア参入
「肌ラボ」でスキンケア参入成熟した大衆薬への依存から抜けるため、皮膚科学の知見を機能性化粧品へ転換してスキンケアへ本格参入し、「オバジ」「肌研(ハダラボ)」を軸に医薬品と化粧品を両輪とする収益構造へ移行させた多角化同じ経営論点に直面した企業 | 新規事業・多角化売上高と経常利益率2002 2007 売上高(百万円) 62,941 95,619 経常利益率(%) 5.9 10.8 1988年7月 米メンソレータムの買収
米メンソレータムの買収商標使用権に依存する契約型のブランド基盤を、源流企業の完全子会社化によって所有型へ切り替え、製造・販売・商標の主権を一体化してアジアを軸とする国際展開の足場を構築した買収同じ経営論点に直面した企業 | M&A・買収業績の推移1987 1988 1993 売上高(億円) 165 175 196 純利益率(%) 7.0 7.4 3.1 1975年8月 メンソレータム商標取得
業績の推移1974 1975 1980 売上高(億円) 73 76 132 純利益率(%) 14.3 14.9 11.5