豊田自動織機の沿革・歴史的証言

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1926年〜2026

豊田自動織機の1926年〜2026年の主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に並べた沿革(社史年表)と、経営者・当事者の歴史的証言

年度売上高純利益年月区分出来事歴史的意義
1926
1-12月
株式会社豊田自動織機製作所を設立
発明の企業化に30年を要した資本政策の試行錯誤
1929
1-12月
英プラット社にG型織機の特許実施権の譲渡契約
1933
1-12月
会社設立
自動車部を新設(トヨタ自動車の創業)
織機の利益が生んだ自動車事業
1937
1-12月
組織再編
自動車部を分離独立しトヨタ自動車工業を設立
自動車部を分離独立し、トヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車)を設立した。豊田自動織機の自動車事業を独立法人として切り出し、後のトヨタグループ形成の起点となった。
1940
1-12月
組織再編
製鋼部を分離独立し豊田製鋼を設立
製鋼部を分離独立して豊田製鋼株式会社(現愛知製鋼株式会社)を設立した。鉄鋼領域もトヨタ自動車に続いて独立法人化され、グループ分業の体制が整った。
1941
1-12月
軍需品の製造にシフト
戦時体制により織機生産を停止。軍需生産にシフト
FY50
1950/3
売上高
20.7億円
東京証券取引所に株式上場
FY51
1951/3
売上高
29.5億円
FY52
1952/3
売上高
85.8億円
FY53
1953/3
売上高
50.3億円
トヨタ向け自動車エンジンの生産開始
人員削減ではなく事業転換で雇用を維持した構造転換
FY54
1954/3
売上高
44億円
メキシコ豊田を設立(事業失敗)
織機の海外現地生産を開始するも採算が合わず。約5年で撤退へ
FY55
1955/3
売上高
51.6億円
FY56
1956/3
売上高
43.7億円
新規事業による多角化
販路の有無が分けた多角化の明暗
FY57
1957/3
売上高
111.7億円
FY58
1958/3
売上高
90.1億円
FY59
1959/3
売上高
72.1億円
FY60
1960/3
売上高
112.7億円
カーエアコン用コンプレッサーの製造を開始
自動車の付帯部品としてカーエアコン用コンプレッサーの製造を開始した。後にデンソー等との合弁で海外生産に拡張する主力事業群の一つとなった。
FY61
1961/3
売上高
190.3億円
FY62
1962/3
売上高
210億円
FY63
1963/3
売上高
188.9億円
FY64
1964/3
売上高
194億円
FY65
1965/3
売上高
206.3億円
FY66
1966/3
売上高
190.1億円
FY68
1968/3
売上高
238億円
当期純利益
9億円
長草工場を新設
受託生産の拡大が固定化したトヨタ依存構造
FY69
1969/3
売上高
360億円
当期純利益
9億円
FY70
1970/3
売上高
463億円
当期純利益
10億円
FY71
1971/3
売上高
584億円
当期純利益
8億円
高浜工場を新設
1970年に豊田自動織機は産業用車両(フォークリフトなど)の量産のために、高浜工場(愛知県高浜市)を新設した。エンジン以外の組み立て工程を中心に、高浜工場に生産を集約することで、生産効率の向上を目論んだ。この結果、豊田自動織機はフォークリフトにおいて、国内シェア1位(1977年時点で・38%)を持続した。
FY72
1972/3
売上高
714億円
当期純利益
8億円
FY73
1973/3
売上高
722億円
当期純利益
9億円
FY74
1974/3
売上高
799億円
当期純利益
20億円
FY75
1975/3
売上高
1,103億円
当期純利益
28億円
FY76
1976/3
売上高
1,256億円
当期純利益
21億円
FY77
1977/3
売上高
1,405億円
当期純利益
56.6億円
FY78
1978/3
売上高
1,586億円
当期純利益
66.1億円
カーエアコン部品の量産を開始
デンソー向けカーエアコン部品の増産
FY79
1979/3
売上高
1,735億円
当期純利益
73.2億円
FY80
1980/3
売上高
2,084億円
当期純利益
98.3億円
FY81
1981/3
売上高
2,423億円
当期純利益
98.5億円
エアジェット織機の製造開始
FY82
1982/3
売上高
2,264億円
当期純利益
90.2億円
碧南工場を新設
エンジン工場専門を新設
FY83
1983/3
売上高
2,314億円
当期純利益
90.8億円
FY84
1984/3
売上高
2,528億円
当期純利益
92.4億円
FY85
1985/3
売上高
2,836億円
当期純利益
101億円
FY88
1988/3
受託生産車種の拡大
1987年に豊田自動織機はトヨタ自動車に対して経営支援を要請し、トヨタが販売する乗用車「スプリンター」の受託生産を決定した。長草工場に50億円を投資することで休眠中の1ラインを改修し、スプリンターの委託生産を開始した。また、1988年からは「カムリ」の生産も開始し、トヨタ向けの委託生産の拡充を図った。
FY89
1989/3
米国に現地法人を設立
産業用車両の現地生産を開始
業務提携
米国でデンソー合弁のコンプレッサー生産を開始
日本電装(現デンソー)との合弁により、米国にミシガンオートモーティブコンプレッサー株式会社を設立した。カーエアコン用コンプレッサーの北米現地生産を開始し、グローバルサプライ体制を強化した。
FY95
1995/3
売上高
4,790億円
当期純利益
106億円
フランスに現地法人を設立
産業用車両の現地生産を開始
FY96
1996/3
売上高
4,993億円
当期純利益
135億円
FY97
1997/3
売上高
5,577億円
当期純利益
179億円
FY98
1998/3
売上高
5,726億円
当期純利益
204億円
FY99
1999/3
売上高
5,588億円
当期純利益
103億円
トヨタ向け「ヴィッツ」の生産開始
委託生産
FY00
2000/3
売上高
6,257億円
当期純利益
136億円
FY01
2001/3
売上高
7,673億円
親会社株主に帰属する当期純利益
226億円
企業買収
スウェーデンBTインダストリーズを買収
スウェーデンのウェアハウス用機器メーカー、BTインダストリーズ株式会社(現トヨタ マテリアルハンドリングヨーロッパ)を買収した。フォークリフト・物流機器領域での欧州事業を取り込み、世界シェア確立に向けた基盤となった。
東知多工場を新設
トヨタ向け「RVA4」の生産開始
委託生産
FY02
2002/3
売上高
9,801億円
親会社株主に帰属する当期純利益
273億円
組織再編
トヨタからL&F販売部門を譲受
トヨタ自動車からL&F(ロジスティクス&フォークリフト)販売部門を譲り受けた。フォークリフト事業の販売チャネルが豊田自動織機側に集約され、産業車両事業の自立性が高まった。
組織再編
株式会社豊田自動織機に社名変更
「株式会社豊田自動織機製作所」から「株式会社豊田自動織機(英訳名TOYOTA INDUSTRIES CORPORATION)」へ社名変更した。事業領域の多様化を踏まえ、発祥の織機色を相対化する社名となった。
FY03
2003/3
売上高
10,692億円
親会社株主に帰属する当期純利益
219億円
東浦工場を新設
FY04
2004/3
売上高
11,643億円
親会社株主に帰属する当期純利益
336億円
企業買収
アイチコーポレーションを子会社化
高所作業車等の製造・販売を行う株式会社アイチコーポレーションを子会社化した。建設・物流関連の作業機械領域を取り込み、産業車両事業の周辺領域を拡張した。
FY05
2005/3
売上高
12,415億円
親会社株主に帰属する当期純利益
413億円
FY06
2006/3
売上高
15,059億円
親会社株主に帰属する当期純利益
470億円
FY07
2007/3
売上高
18,783億円
親会社株主に帰属する当期純利益
594億円
FY08
2008/3
売上高
20,005億円
親会社株主に帰属する当期純利益
804億円
安城工場を新設
FY09
2009/3
売上高
15,842億円
親会社株主に帰属する当期純利益
-327億円
最終赤字に転落(2期連続)
リーマンショックによる需要減が影響
FY10
2010/3
売上高
13,777億円
親会社株主に帰属する当期純利益
-262億円
FY11
2011/3
売上高
14,798億円
当期純利益
472億円
FY12
2012/3
売上高
15,433億円
親会社株主に帰属する当期純利益
585億円
FY13
2013/3
売上高
16,152億円
親会社株主に帰属する当期純利益
531億円
米カスケード社を買収
フォークリフト用アタッチメントを製造
FY14
2014/3
売上高
20,078億円
親会社株主に帰属する当期純利益
917億円
FY15
2015/3
売上高
21,666億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,152億円
FY16
2016/3
売上高
22,432億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,830億円
FY17
2017/3
売上高
22,504億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,255億円
FY18
2018/3
売上高
20,039億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,681億円
企業買収
米バスティアンソリューションズを子会社化
大手物流システムインテグレーターである米国のバスティアンソリューションズ有限責任会社を子会社化した。同年5月のVanderlande買収と合わせ、物流ソリューション事業をグローバルに展開する戦略を進めた。
企業買収
Vanderlande Industries HDを買収
フォークリフト首位防衛のための物流システム買収
FY19
2019/3
売上高
22,149億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,527億円
FY20
2020/3
売上高
21,713億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,458億円
FY21
2021/3
売上高
21,183億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,367億円
FY22
2022/3
売上高
27,051億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,803億円
FY23
2023/3
売上高
33,798億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,928億円
石浜工場を新設
車載電池の量産
FY24
2024/3
売上高
38,332億円
親会社株主に帰属する当期純利益
2,287億円
FY25
2025/3
売上高
40,849億円
親会社株主に帰属する当期純利益
2,623億円
トヨタ自動車が豊田自動織機のTOBを発表
2026
1-12月
株主対応
エリオットの株主提案を否定
「グループ最適」と「株主価値最大化」の構造的衝突
  1. 株式会社豊田自動織機製作所を設立
    発明の企業化に30年を要した資本政策の試行錯誤
  2. 英プラット社にG型織機の特許実施権の譲渡契約
  3. 会社設立
    自動車部を新設(トヨタ自動車の創業)
    織機の利益が生んだ自動車事業
  4. 組織再編
    自動車部を分離独立しトヨタ自動車工業を設立

    自動車部を分離独立し、トヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車)を設立した。豊田自動織機の自動車事業を独立法人として切り出し、後のトヨタグループ形成の起点となった。

  5. 組織再編
    製鋼部を分離独立し豊田製鋼を設立

    製鋼部を分離独立して豊田製鋼株式会社(現愛知製鋼株式会社)を設立した。鉄鋼領域もトヨタ自動車に続いて独立法人化され、グループ分業の体制が整った。

  6. 軍需品の製造にシフト

    戦時体制により織機生産を停止。軍需生産にシフト

  7. 東京証券取引所に株式上場
  8. トヨタ向け自動車エンジンの生産開始
    人員削減ではなく事業転換で雇用を維持した構造転換
  9. メキシコ豊田を設立(事業失敗)

    織機の海外現地生産を開始するも採算が合わず。約5年で撤退へ

  10. 新規事業による多角化
    販路の有無が分けた多角化の明暗
  11. カーエアコン用コンプレッサーの製造を開始

    自動車の付帯部品としてカーエアコン用コンプレッサーの製造を開始した。後にデンソー等との合弁で海外生産に拡張する主力事業群の一つとなった。

  12. 長草工場を新設
    受託生産の拡大が固定化したトヨタ依存構造
  13. 高浜工場を新設

    1970年に豊田自動織機は産業用車両(フォークリフトなど)の量産のために、高浜工場(愛知県高浜市)を新設した。エンジン以外の組み立て工程を中心に、高浜工場に生産を集約することで、生産効率の向上を目論んだ。この結果、豊田自動織機はフォークリフトにおいて、国内シェア1位(1977年時点で・38%)を持続した。

  14. カーエアコン部品の量産を開始

    デンソー向けカーエアコン部品の増産

  15. エアジェット織機の製造開始
  16. 碧南工場を新設

    エンジン工場専門を新設

  17. 受託生産車種の拡大

    1987年に豊田自動織機はトヨタ自動車に対して経営支援を要請し、トヨタが販売する乗用車「スプリンター」の受託生産を決定した。長草工場に50億円を投資することで休眠中の1ラインを改修し、スプリンターの委託生産を開始した。また、1988年からは「カムリ」の生産も開始し、トヨタ向けの委託生産の拡充を図った。

  18. 米国に現地法人を設立

    産業用車両の現地生産を開始

  19. 業務提携
    米国でデンソー合弁のコンプレッサー生産を開始

    日本電装(現デンソー)との合弁により、米国にミシガンオートモーティブコンプレッサー株式会社を設立した。カーエアコン用コンプレッサーの北米現地生産を開始し、グローバルサプライ体制を強化した。

  20. フランスに現地法人を設立

    産業用車両の現地生産を開始

  21. トヨタ向け「ヴィッツ」の生産開始

    委託生産

  22. 企業買収
    スウェーデンBTインダストリーズを買収

    スウェーデンのウェアハウス用機器メーカー、BTインダストリーズ株式会社(現トヨタ マテリアルハンドリングヨーロッパ)を買収した。フォークリフト・物流機器領域での欧州事業を取り込み、世界シェア確立に向けた基盤となった。

  23. 東知多工場を新設
  24. トヨタ向け「RVA4」の生産開始

    委託生産

  25. 組織再編
    トヨタからL&F販売部門を譲受

    トヨタ自動車からL&F(ロジスティクス&フォークリフト)販売部門を譲り受けた。フォークリフト事業の販売チャネルが豊田自動織機側に集約され、産業車両事業の自立性が高まった。

  26. 組織再編
    株式会社豊田自動織機に社名変更

    「株式会社豊田自動織機製作所」から「株式会社豊田自動織機(英訳名TOYOTA INDUSTRIES CORPORATION)」へ社名変更した。事業領域の多様化を踏まえ、発祥の織機色を相対化する社名となった。

  27. 東浦工場を新設
  28. 企業買収
    アイチコーポレーションを子会社化

    高所作業車等の製造・販売を行う株式会社アイチコーポレーションを子会社化した。建設・物流関連の作業機械領域を取り込み、産業車両事業の周辺領域を拡張した。

  29. 安城工場を新設
  30. 最終赤字に転落(2期連続)

    リーマンショックによる需要減が影響

  31. 米カスケード社を買収

    フォークリフト用アタッチメントを製造

  32. 企業買収
    米バスティアンソリューションズを子会社化

    大手物流システムインテグレーターである米国のバスティアンソリューションズ有限責任会社を子会社化した。同年5月のVanderlande買収と合わせ、物流ソリューション事業をグローバルに展開する戦略を進めた。

  33. 企業買収
    Vanderlande Industries HDを買収
    フォークリフト首位防衛のための物流システム買収
  34. 石浜工場を新設

    車載電池の量産

  35. トヨタ自動車が豊田自動織機のTOBを発表
  36. 株主対応
    エリオットの株主提案を否定
    「グループ最適」と「株主価値最大化」の構造的衝突

参考文献・出所

有価証券報告書
日刊工業新聞 2013/06/14
日刊工業新聞(大西社長)
決算説明会 FY25-3Q
トヨタ自動車TOB予告 2025/06
日本経済新聞 2023/04/27