日本精工の沿革・歴史的証言

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1916年〜2025

日本精工の1916年〜2025年の主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に並べた沿革(社史年表)と、経営者・当事者の歴史的証言

年度売上高純利益年月区分出来事歴史的意義
1916
1-12月
会社設立
東京都品川区で日本精工を設立、日本初の軸受量産を開始
資本金350千円。日本で初めてベアリングの生産を始めた
日本のベアリング産業の起点。国内初の軸受専業メーカー誕生
1937
1-12月
設備投資
神奈川県藤沢市に藤沢工場を設立
FY54
1954/3
設備投資
滋賀県大津市に大津工場を設立
FY60
1960/3
設備投資
滋賀県湖南市に石部工場を設立
FY61
1961/3
群馬県前橋市に北日本精工(現NSKステアリングシステムズ)を設立
ステアリング事業の源流となる子会社
FY63
1963/3
米国NJ州にNSKコーポレーション社を設立、米州販売網を開始
以降、米州各地に販売拠点を展開
戦後日本の軸受メーカーとして本格的な米国市場参入
群馬県高崎市にエヌエスケー・トリントン社を設立
2003年にNSKニードルベアリング社に社名変更
FY64
1964/3
ドイツにNSKドイツ社を設立、欧州販売網を開始
以降、欧州各地に販売拠点を展開
欧州市場への足掛かり。SKFの本拠地への参入
FY65
1965/3
米ボルグワーナー社と合弁でNSKワーナー社を設立
FY71
1971/3
ブラジルにNSKブラジル社スザノ工場を設立
FY75
1975/3
設備投資
英国ダーラム州にNSKベアリング・ヨーロッパ社ピータリー工場を設立
以降、欧州各地に製造拠点を展開
欧州での現地生産開始。日本軸受メーカーとして先行
FY76
1976/3
設備投資
埼玉県羽生市に埼玉工場を設立
設備投資
米国アイオワ州クラリンダ市にNSKコーポレーション社クラリンダ工場を設立
以降、米国各地に製造拠点を展開
北米現地生産の起点
シンガポールにNSKシンガポール社を設立
以降、アセアン地域各地に販売拠点を展開
FY85
1985/3
設備投資
福島県東白川郡に福島工場を設立
FY88
1988/3
韓国昌原市にNSK韓国社を設立
以降、韓国に製造及び販売拠点を展開
FY90
1990/3
企業買収
英国最大の軸受メーカーUPI社の全株式を取得
ノッティンガム州。英国市場での地歩を決定づけた買収
欧州軸受業界の再編期に現地最大手を取り込んだ攻めの一手
FY91
1991/3
福岡県うきは市に日本精工九州を設立
FY92
1992/3
売上高
4,456億円
当期純利益
62億円
FY93
1993/3
売上高
4,152億円
当期純利益
7億円
FY94
1994/3
売上高
3,800億円
当期純利益
-14億円
FY95
1995/3
売上高
4,157億円
当期純利益
42億円
設備投資
インドネシアにNSKベアリング・インドネシア社を設立
以降、アセアン地域各地に製造拠点を展開
FY96
1996/3
売上高
4,400億円
当期純利益
68億円
中国江蘇省昆山市にNSK昆山社を設立
以降、中国各地に製造及び販売拠点を展開
中国での現地生産の起点。後の産業機械事業の成長基盤
FY97
1997/3
売上高
4,813億円
当期純利益
88億円
FY98
1998/3
売上高
1,931億円
当期純利益
-151億円
事業売却
インドにラネーNSKステアリングシステムズ社をRane社と合弁で設立
チェンナイ市。2024年にRane Holdingsに譲渡
インドでのステアリング現地生産拠点、27年後に撤退
企業買収
ポーランド国有企業FLTイスクラ社の70%株式を取得し子会社化
現NSKベアリング・ポーランド社。後のE&E事業の欧州拠点
東欧参入。後の欧州構造改革の主要対象
FY99
1999/3
売上高
4,726億円
当期純利益
-40億円
FY00
2000/3
売上高
4,865億円
当期純利益
27億円
FY01
2001/3
売上高
5,331億円
親会社株主に帰属する当期純利益
114億円
ITバブル崩壊で純損失▲177億円に転落
IT不況の直撃。2000年代初頭の事業再編期のトリガー
FY02
2002/3
売上高
4,809億円
親会社株主に帰属する当期純利益
-176億円
純損失▲27億円、2期連続の最終赤字
FY03
2003/3
売上高
5,228億円
親会社株主に帰属する当期純利益
-26億円
FY04
2004/3
売上高
5,222億円
親会社株主に帰属する当期純利益
142億円
FY05
2005/3
売上高
5,809億円
親会社株主に帰属する当期純利益
223億円
組織再編
委員会等設置会社(現指名委員会等設置会社)へ移行
日本の製造業としては早期のガバナンス改革
FY06
2006/3
売上高
6,284億円
当期純利益
255億円
企業買収
大阪府門真市の天辻鋼球製作所の全株式を取得し子会社化
FY07
2007/3
売上高
7,172億円
親会社株主に帰属する当期純利益
348億円
FY08
2008/3
売上高
7,720億円
当期純利益
426億円
設備投資
神奈川県藤沢市に藤沢工場桐原棟を竣工
FY09
2009/3
売上高
6,475億円
親会社株主に帰属する当期純利益
45億円
社長交代
大塚紀男が9代社長に就任
朝香聖一からの交代。リーマン直前の社長交代
リーマン危機と向き合う社長の交代
FY10
2010/3
売上高
5,875億円
当期純利益
47億円
FY11
2011/3
売上高
7,331億円
親会社株主に帰属する当期純利益
285億円
東京都品川区に株式会社ADTechを設立
後にステアリング事業の受け皿会社に
FY12
2012/3
売上高
7,328億円
親会社株主に帰属する当期純利益
157億円
組織再編
システム製品事業部を分社しNSKテクノロジー社を設立
FY13
2013/3
売上高
7,328億円
親会社株主に帰属する当期純利益
157億円
FY14
2014/3
売上高
8,717億円
親会社株主に帰属する当期純利益
311億円
設備投資
メキシコグアナファト州シラオ市にNSKベアリング・マニュファクチュアリング・メキシコ社を設立
以降、メキシコの製造拠点を拡充
FY15
2015/3
売上高
9,748億円
親会社株主に帰属する当期純利益
593億円
社長交代
内山俊弘が10代社長に就任
大塚紀男からの交代
新事業・新製品への挑戦を掲げる体制へ
FY16
2016/3
売上高
9,753億円
親会社株主に帰属する当期純利益
671億円
事業売却
NSKテクノロジー社の株式をブイ・テクノロジーに譲渡
FY17
2017/3
売上高
9,491億円
親会社株主に帰属する当期純利益
455億円
組織再編
NSKニードルベアリング社を吸収合併
1963年設立のエヌエスケー・トリントン社系
FY18
2018/3
売上高
10,203億円
親会社株主に帰属する当期純利益
693億円
FY19
2019/3
売上高
9,913億円
親会社株主に帰属する当期純利益
558億円
設備投資
群馬県高崎市に榛名工場3号棟を竣工
FY20
2020/3
売上高
8,310億円
親会社株主に帰属する当期純利益
174億円
FY21
2021/3
売上高
7,475億円
親会社株主に帰属する当期純利益
3億円
企業買収
英スペクトリス社から状態監視システム事業(BKV)を取得
ブリュエル・ケアー・バイブロ。CMSビジネスの中核技術
産業機械事業の市販+CMS型安定収益モデルへの転換点
FY22
2022/3
売上高
8,651億円
親会社株主に帰属する当期純利益
165億円
社長交代
市井明俊が11代社長に就任
内山俊弘からの交代
DX1000億円投資を掲げ「業界3位の逆襲」を志向
FY23
2023/3
売上高
7,767億円
親会社株主に帰属する当期純利益
184億円
FY24
2024/3
売上高
7,888億円
親会社株主に帰属する当期純利益
85億円
構造改革
ステアリング事業をADTechに吸収分割、NSKステアリング&コントロール社に改称
JIS(ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第参号投資事業組合)とのJV化に向けた準備
主力事業の切り出しに着手、ポートフォリオ改革の要
組織再編
NSKステアリング&コントロール社を持分法適用会社へ移行
JISとのJV化が完了、連結子会社から外れた。2022年にTKとの交渉が破談した後の選択肢
ベアリング専業への回帰を象徴する事業切り出し
電動油圧ブレーキ用ボールねじが新規収益柱として成立
FY23に約150億円の売上高を確認
eAxle軸受と並ぶ電動化時代の新製品
FY25
2025/3
売上高
7,966億円
親会社株主に帰属する当期純利益
106億円
合弁設立
ラネーNSKステアリングシステムズ社の株式をRane Holdings Limitedに譲渡
インドでの27年間のステアリング合弁を終了
ステアリング事業カーブアウト戦略の一環
構造改革
JISに持分移管していたステアリング事業を買い戻し、再連結子会社化
黒字化後の買戻し。カーブアウト方針は維持
JIS主導の2年間の構造改革で採算が改善、NSK側に戻す形でEXIT
  1. 会社設立
    東京都品川区で日本精工を設立、日本初の軸受量産を開始

    資本金350千円。日本で初めてベアリングの生産を始めた

    日本のベアリング産業の起点。国内初の軸受専業メーカー誕生
  2. 設備投資
    神奈川県藤沢市に藤沢工場を設立
  3. 設備投資
    滋賀県大津市に大津工場を設立
  4. 設備投資
    滋賀県湖南市に石部工場を設立
  5. 群馬県前橋市に北日本精工(現NSKステアリングシステムズ)を設立

    ステアリング事業の源流となる子会社

  6. 米国NJ州にNSKコーポレーション社を設立、米州販売網を開始

    以降、米州各地に販売拠点を展開

    戦後日本の軸受メーカーとして本格的な米国市場参入
  7. 群馬県高崎市にエヌエスケー・トリントン社を設立

    2003年にNSKニードルベアリング社に社名変更

  8. ドイツにNSKドイツ社を設立、欧州販売網を開始

    以降、欧州各地に販売拠点を展開

    欧州市場への足掛かり。SKFの本拠地への参入
  9. 米ボルグワーナー社と合弁でNSKワーナー社を設立
  10. ブラジルにNSKブラジル社スザノ工場を設立
  11. 設備投資
    英国ダーラム州にNSKベアリング・ヨーロッパ社ピータリー工場を設立

    以降、欧州各地に製造拠点を展開

    欧州での現地生産開始。日本軸受メーカーとして先行
  12. 設備投資
    埼玉県羽生市に埼玉工場を設立
  13. 設備投資
    米国アイオワ州クラリンダ市にNSKコーポレーション社クラリンダ工場を設立

    以降、米国各地に製造拠点を展開

    北米現地生産の起点
  14. シンガポールにNSKシンガポール社を設立

    以降、アセアン地域各地に販売拠点を展開

  15. 設備投資
    福島県東白川郡に福島工場を設立
  16. 韓国昌原市にNSK韓国社を設立

    以降、韓国に製造及び販売拠点を展開

  17. 企業買収
    英国最大の軸受メーカーUPI社の全株式を取得

    ノッティンガム州。英国市場での地歩を決定づけた買収

    欧州軸受業界の再編期に現地最大手を取り込んだ攻めの一手
  18. 福岡県うきは市に日本精工九州を設立
  19. 設備投資
    インドネシアにNSKベアリング・インドネシア社を設立

    以降、アセアン地域各地に製造拠点を展開

  20. 中国江蘇省昆山市にNSK昆山社を設立

    以降、中国各地に製造及び販売拠点を展開

    中国での現地生産の起点。後の産業機械事業の成長基盤
  21. 事業売却
    インドにラネーNSKステアリングシステムズ社をRane社と合弁で設立

    チェンナイ市。2024年にRane Holdingsに譲渡

    インドでのステアリング現地生産拠点、27年後に撤退
  22. 企業買収
    ポーランド国有企業FLTイスクラ社の70%株式を取得し子会社化

    現NSKベアリング・ポーランド社。後のE&E事業の欧州拠点

    東欧参入。後の欧州構造改革の主要対象
  23. ITバブル崩壊で純損失▲177億円に転落
    IT不況の直撃。2000年代初頭の事業再編期のトリガー
  24. 純損失▲27億円、2期連続の最終赤字
  25. 組織再編
    委員会等設置会社(現指名委員会等設置会社)へ移行
    日本の製造業としては早期のガバナンス改革
  26. 企業買収
    大阪府門真市の天辻鋼球製作所の全株式を取得し子会社化
  27. 設備投資
    神奈川県藤沢市に藤沢工場桐原棟を竣工
  28. 社長交代
    大塚紀男が9代社長に就任

    朝香聖一からの交代。リーマン直前の社長交代

    リーマン危機と向き合う社長の交代
  29. 東京都品川区に株式会社ADTechを設立

    後にステアリング事業の受け皿会社に

  30. 組織再編
    システム製品事業部を分社しNSKテクノロジー社を設立
  31. 設備投資
    メキシコグアナファト州シラオ市にNSKベアリング・マニュファクチュアリング・メキシコ社を設立

    以降、メキシコの製造拠点を拡充

  32. 社長交代
    内山俊弘が10代社長に就任

    大塚紀男からの交代

    新事業・新製品への挑戦を掲げる体制へ
  33. 事業売却
    NSKテクノロジー社の株式をブイ・テクノロジーに譲渡
  34. 組織再編
    NSKニードルベアリング社を吸収合併

    1963年設立のエヌエスケー・トリントン社系

  35. 設備投資
    群馬県高崎市に榛名工場3号棟を竣工
  36. 企業買収
    英スペクトリス社から状態監視システム事業(BKV)を取得

    ブリュエル・ケアー・バイブロ。CMSビジネスの中核技術

    産業機械事業の市販+CMS型安定収益モデルへの転換点
  37. 社長交代
    市井明俊が11代社長に就任

    内山俊弘からの交代

    DX1000億円投資を掲げ「業界3位の逆襲」を志向
  38. 構造改革
    ステアリング事業をADTechに吸収分割、NSKステアリング&コントロール社に改称

    JIS(ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第参号投資事業組合)とのJV化に向けた準備

    主力事業の切り出しに着手、ポートフォリオ改革の要
  39. 組織再編
    NSKステアリング&コントロール社を持分法適用会社へ移行

    JISとのJV化が完了、連結子会社から外れた。2022年にTKとの交渉が破談した後の選択肢

    ベアリング専業への回帰を象徴する事業切り出し
  40. 電動油圧ブレーキ用ボールねじが新規収益柱として成立

    FY23に約150億円の売上高を確認

    eAxle軸受と並ぶ電動化時代の新製品
  41. 合弁設立
    ラネーNSKステアリングシステムズ社の株式をRane Holdings Limitedに譲渡

    インドでの27年間のステアリング合弁を終了

    ステアリング事業カーブアウト戦略の一環
  42. 構造改革
    JISに持分移管していたステアリング事業を買い戻し、再連結子会社化

    黒字化後の買戻し。カーブアウト方針は維持

    JIS主導の2年間の構造改革で採算が改善、NSK側に戻す形でEXIT

参考文献・出所

有価証券報告書
決算説明会 FY22
決算説明会 FY23
東洋経済オンライン 2016/6/11
決算説明会 FY24
決算説明会 FY25-2Q
日経ビジネス 2024/08/26
日経xTECH 2024/03/26