レンゴーの沿革(1909〜2024年)

レンゴーの創業から現在までの主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に一覧できる沿革(社史年表)ページです。 各年の売上高・純利益などの業績推移と、歴史的意義の解説をあわせて掲載しています。 社史・報道資料などの公開情報をもとに重要事項を判断の上、作成しています。

年度売上高純利益年月区分出来事歴史的意義
1909
1-12月
founding
井上貞治郎氏が起業を決意
無一文の放浪者が「段ボール」を命名するまでの必然と偶然
founding
三成社を創業・国産初の段ボール製造
模倣から始まる国産化と「命名」による市場カテゴリーの創出
1920
1-12月
5社合併により聯合紙器株式会社を設立
1923
1-12月
日本製紙(大阪市西淀川本社)を吸収合併
競合の出現を防止するために、日本製紙(現・日本製紙とは無関係の会社)を合併。同社の工場を「千船工場(西淀川区佃7-1-60)」として稼働
1930
1-12月
大阪工場を新設(淀川工場)
一貫生産体制へ
1936
1-12月
東京電気(現・東芝)との資本提携
1937
1-12月
東京工場を新設
1948
1-12月
名古屋工場を新設
FY50
1950/3
大阪証券取引所に株式上場
戦後の株式市場の再開に合わせて上場
FY56
1956/3
売上高
33億円
当期純利益
1.2億円
FY57
1957/3
売上高
46億円
当期純利益
1.4億円
FY58
1958/3
売上高
52億円
当期純利益
1.8億円
FY59
1959/3
売上高
54億円
当期純利益
1.6億円
FY60
1960/3
売上高
77億円
当期純利益
2.2億円
FY61
1961/3
売上高
110億円
当期純利益
3.1億円
FY62
1962/3
売上高
158億円
当期純利益
4.9億円
利根川製紙工場を新設
FY63
1963/3
売上高
185億円
当期純利益
6億円
地方工場の新設を積極化
古紙回収で全国をカバーするために、地方工場の新設を積極化
FY64
1964/3
売上高
230億円
当期純利益
6億円
創業者の井上貞治郎氏が逝去・労働争議が激化へ
FY65
1965/3
売上高
242億円
当期純利益
6億円
FY66
1966/3
売上高
247億円
当期純利益
5億円
FY67
1967/3
売上高
282億円
当期純利益
4億円
FY68
1968/3
売上高
318億円
当期純利益
5億円
三カ年計画を策定
労働争議を鎮静化するために、1968年に山野社長は経営を正常化するために「3ヵ年計画」を策定。職工・工員制度の廃止や、新入社員合宿教育・完全月給制など、レンゴーの組織改革を実施
FY69
1969/3
売上高
363億円
当期純利益
2億円
FY70
1970/3
売上高
452億円
当期純利益
6億円
FY71
1971/3
売上高
547億円
当期純利益
9億円
FY72
1972/3
売上高
582億円
当期純利益
8億円
商号を「レンゴー株式会社」に変更
FY73
1973/3
売上高
686億円
当期純利益
6億円
FY74
1974/3
売上高
1,118億円
当期純利益
26億円
FY75
1975/3
売上高
1,076億円
当期純利益
11億円
不況対策第8項目を発表・半期赤字に転落
オイルショックにより段ボール業界(原紙)において、供給過剰が発生。業界内では協調的な設備廃棄が進行し、レンゴーも原紙生産の縮小や、業界内の不況カルテルへの参加を決定した。
FY76
1976/3
売上高
1,020億円
当期純利益
5億円
新京都工場を新設
FY77
1977/3
売上高
1,231億円
当期純利益
5億円
FY78
1978/3
売上高
1,375億円
当期純利益
20億円
FY79
1979/3
売上高
1,359億円
当期純利益
18億円
FY80
1980/3
売上高
1,714億円
当期純利益
20億円
FY81
1981/3
売上高
1,899億円
当期純利益
29億円
FY82
1982/3
売上高
1,843億円
当期純利益
14億円
FY83
1983/3
売上高
1,769億円
当期純利益
30億円
FY84
1984/3
売上高
1,829億円
当期純利益
21億円
FY85
1985/3
売上高
1,998億円
当期純利益
14億円
FY86
1986/3
千葉工場を新設
FY91
1991/3
マレーシア合弁事業に資本参加
海外進出を本格化
軟包装営業部を新設
FY92
1992/3
売上高
3,128億円
当期純利益
43億円
福井化学工業を合併(金津工場・武生工場)
FY93
1993/3
売上高
2,848億円
当期純利益
33億円
FY94
1994/3
売上高
2,720億円
当期純利益
30億円
三田工場を新設(大阪工場を移転)
旧仙台工場跡地にショッピングセンターを着工
FY95
1995/3
売上高
2,816億円
当期純利益
22億円
新潟段ボール・旭川レンゴーを合併
FY96
1996/3
売上高
2,870億円
当期純利益
13億円
FY97
1997/3
売上高
2,917億円
当期純利益
32億円
FY98
1998/3
売上高
2,851億円
当期純利益
26億円
FY99
1999/3
売上高
2,779億円
当期純利益
14億円
朋和産業を子会社・軟包装事業に進出
FY00
2000/3
売上高
3,544億円
当期純利益
60億円
セッツ(旧摂津板紙)を合併
住友商事元副社長・大坪清氏が社長就任
摂津板紙(セッツ)とレンゴーの合併に際して、調整役として奔走した大坪氏がレンゴーの社長に就任。レンゴーの創業家である長谷川薫氏による要請であり、レンゴーとしては住友商事という社外から社長を迎え入れる代表異動となった。
FY01
2001/3
売上高
3,812億円
当期純利益
37億円
丸三製紙を子会社化
FY02
2002/3
売上高
3,712億円
当期純利益
5億円
FY03
2003/3
売上高
3,643億円
当期純利益
-28億円
FY04
2004/3
売上高
3,750億円
当期純利益
38億円
FY05
2005/3
売上高
3,911億円
当期純利益
109億円
FY06
2006/3
売上高
4,021億円
当期純利益
130億円
大和紙器の神奈川工場跡地を譲渡
住友商事及び住友不動産に対して、子会社である大和紙器の神奈川工場の跡地を売却。譲渡価格は59億円であり、レンゴーは特別利益として固定資産売却益55億円を計上した。跡地は住友不動産による分譲マンション「パークスクエア湘南茅ヶ崎(2008年竣工)」として再開発された
葛飾工場と京都工場のリニューアル(投資額60億円)
https://www.rengo.co.jp/news/2005/20050518.html
FY07
2007/3
売上高
4,129億円
当期純利益
94億円
alliance
日本製紙・住友商事・レンゴーの3社で戦略提携を締結(のちに解消)
「防衛的提携」が内包していた経営統合への距離感
FY08
2008/3
売上高
4,353億円
当期純利益
56億円
FY09
2009/3
売上高
4,466億円
当期純利益
78億円
新京都事業所を発足(段ボール・紙器一体型工場)
FY10
2010/3
売上高
4,573億円
当期純利益
169億円
子会社のハマダ印刷機械を解散
2002年に買収した完全子会社・ハマダ印刷機械の業績悪化により同社の解散を決定。2010年3月期に事業整理損失として29億円(単体ベースでは49億円の損失)を特別損失として計上
川崎工場跡地を売却・売却益65億円
川崎工場の跡地(2007年10月閉鎖)をオリックス不動産に売却。レンゴーは固定資産売却益65億円を計上。ハマダ印刷機械の損失を補填する形となり、FY2009の当期純利益は78億円に着地した。 なお、川崎工場の跡地は商業施設「EARTHクロスガーデン川崎店」として再開発された
FY11
2011/3
売上高
4,748億円
当期純利益
102億円
福島矢吹工場を新設(115億円)
FY12
2012/3
売上高
4,926億円
当期純利益
71億円
板紙・段ボールを値上げ(+10%)
リーマンショックからの景気回復を受けて、基準価格を値上げ改定
FY13
2013/3
売上高
5,026億円
当期純利益
129億円
新仙台工場を新設(投資額100億円)
独占禁止法に違反・公正取引委員会が立ち入り検査
段ボールおよび原紙について、公正取引委員会がレンゴーを「独占禁止法」の疑いで立ち入り調査を実施。この結果、違反が認められたことから、レンゴーは約60億円の課徴金の支払い義務を負った。これを受けて、特別損失として59億円を計上へ
FY14
2014/3
売上高
5,231億円
当期純利益
37億円
中国の子会社持分を譲渡(赤字につき事業縮小へ)
中国では段ボールの需要が急増したが、現地企業が優勢となり、レンゴーは苦戦。2013年7月に現地合弁会社の株式を一部売却し、中国事業を縮小
新名古屋工場を新設・旧名古屋工場跡地を売却
名古屋市東区砂田橋4-1-52に存在した名古屋工場の跡地を住友不動産に売却。簿価2億円に対して、譲渡価格は96億円となり、売却益として90億円を計上
FY15
2015/3
売上高
5,226億円
当期純利益
57億円
FY16
2016/3
売上高
5,325億円
当期純利益
98億円
FY17
2017/3
売上高
5,454億円
当期純利益
138億円
トライウォールを買収・重包装事業でグローバル展開へ
レンゴーは2009年に日本マタイを子会社化し、重包装事業に進出していた。その後、重包装事業における海外展開を本格化するために、2016年10月に香港企業「トライウォール」を買収。同社の買収価格は244億円であり、レンゴーとしては最大規模の買収となった。 2016年には欧州(ドイツ)における事業展開を強化するために、現地企業2社を合計323億円で取得。トライウォールを通じて経営することにより、レンゴーは同社を通じた重包装事業の海外展開を推進した。
FY18
2018/3
売上高
6,057億円
当期純利益
166億円
原紙生産体制を再編・淀川工場での生産終了
1930年に稼働したレンゴーの主力工場であった淀川工場において、原紙生産を終了。
FY19
2019/3
売上高
6,531億円
当期純利益
171億円
買収防衛策を廃止決議
FY20
2020/3
売上高
6,837億円
当期純利益
277億円
FY21
2021/3
売上高
6,807億円
当期純利益
285億円
FY22
2022/3
売上高
7,469億円
当期純利益
281億円
FY23
2023/3
売上高
8,460億円
当期純利益
204億円
FY24
2024/3
売上高
9,007億円
当期純利益
330億円
愛媛東温工場を新設(投資額140億円)
子会社アームエル東セロを発足
  1. founding
    井上貞治郎氏が起業を決意
    無一文の放浪者が「段ボール」を命名するまでの必然と偶然
  2. founding
    三成社を創業・国産初の段ボール製造
    模倣から始まる国産化と「命名」による市場カテゴリーの創出
  3. 5社合併により聯合紙器株式会社を設立
  4. 日本製紙(大阪市西淀川本社)を吸収合併

    競合の出現を防止するために、日本製紙(現・日本製紙とは無関係の会社)を合併。同社の工場を「千船工場(西淀川区佃7-1-60)」として稼働

  5. 大阪工場を新設(淀川工場)

    一貫生産体制へ

  6. 東京電気(現・東芝)との資本提携
  7. 東京工場を新設
  8. 名古屋工場を新設
  9. 大阪証券取引所に株式上場

    戦後の株式市場の再開に合わせて上場

  10. 利根川製紙工場を新設
  11. 地方工場の新設を積極化

    古紙回収で全国をカバーするために、地方工場の新設を積極化

  12. 創業者の井上貞治郎氏が逝去・労働争議が激化へ
  13. 三カ年計画を策定

    労働争議を鎮静化するために、1968年に山野社長は経営を正常化するために「3ヵ年計画」を策定。職工・工員制度の廃止や、新入社員合宿教育・完全月給制など、レンゴーの組織改革を実施

  14. 商号を「レンゴー株式会社」に変更
  15. 不況対策第8項目を発表・半期赤字に転落

    オイルショックにより段ボール業界(原紙)において、供給過剰が発生。業界内では協調的な設備廃棄が進行し、レンゴーも原紙生産の縮小や、業界内の不況カルテルへの参加を決定した。

  16. 新京都工場を新設
  17. 千葉工場を新設
  18. マレーシア合弁事業に資本参加

    海外進出を本格化

  19. 軟包装営業部を新設
  20. 福井化学工業を合併(金津工場・武生工場)
  21. 三田工場を新設(大阪工場を移転)
  22. 旧仙台工場跡地にショッピングセンターを着工
  23. 新潟段ボール・旭川レンゴーを合併
  24. 朋和産業を子会社・軟包装事業に進出
  25. セッツ(旧摂津板紙)を合併
  26. 住友商事元副社長・大坪清氏が社長就任

    摂津板紙(セッツ)とレンゴーの合併に際して、調整役として奔走した大坪氏がレンゴーの社長に就任。レンゴーの創業家である長谷川薫氏による要請であり、レンゴーとしては住友商事という社外から社長を迎え入れる代表異動となった。

  27. 丸三製紙を子会社化
  28. 大和紙器の神奈川工場跡地を譲渡

    住友商事及び住友不動産に対して、子会社である大和紙器の神奈川工場の跡地を売却。譲渡価格は59億円であり、レンゴーは特別利益として固定資産売却益55億円を計上した。跡地は住友不動産による分譲マンション「パークスクエア湘南茅ヶ崎(2008年竣工)」として再開発された

  29. 葛飾工場と京都工場のリニューアル(投資額60億円)

    https://www.rengo.co.jp/news/2005/20050518.html

  30. alliance
    日本製紙・住友商事・レンゴーの3社で戦略提携を締結(のちに解消)
    「防衛的提携」が内包していた経営統合への距離感
  31. 新京都事業所を発足(段ボール・紙器一体型工場)
  32. 子会社のハマダ印刷機械を解散

    2002年に買収した完全子会社・ハマダ印刷機械の業績悪化により同社の解散を決定。2010年3月期に事業整理損失として29億円(単体ベースでは49億円の損失)を特別損失として計上

  33. 川崎工場跡地を売却・売却益65億円

    川崎工場の跡地(2007年10月閉鎖)をオリックス不動産に売却。レンゴーは固定資産売却益65億円を計上。ハマダ印刷機械の損失を補填する形となり、FY2009の当期純利益は78億円に着地した。 なお、川崎工場の跡地は商業施設「EARTHクロスガーデン川崎店」として再開発された

  34. 福島矢吹工場を新設(115億円)
  35. 板紙・段ボールを値上げ(+10%)

    リーマンショックからの景気回復を受けて、基準価格を値上げ改定

  36. 新仙台工場を新設(投資額100億円)
  37. 独占禁止法に違反・公正取引委員会が立ち入り検査

    段ボールおよび原紙について、公正取引委員会がレンゴーを「独占禁止法」の疑いで立ち入り調査を実施。この結果、違反が認められたことから、レンゴーは約60億円の課徴金の支払い義務を負った。これを受けて、特別損失として59億円を計上へ

  38. 中国の子会社持分を譲渡(赤字につき事業縮小へ)

    中国では段ボールの需要が急増したが、現地企業が優勢となり、レンゴーは苦戦。2013年7月に現地合弁会社の株式を一部売却し、中国事業を縮小

  39. 新名古屋工場を新設・旧名古屋工場跡地を売却

    名古屋市東区砂田橋4-1-52に存在した名古屋工場の跡地を住友不動産に売却。簿価2億円に対して、譲渡価格は96億円となり、売却益として90億円を計上

  40. トライウォールを買収・重包装事業でグローバル展開へ

    レンゴーは2009年に日本マタイを子会社化し、重包装事業に進出していた。その後、重包装事業における海外展開を本格化するために、2016年10月に香港企業「トライウォール」を買収。同社の買収価格は244億円であり、レンゴーとしては最大規模の買収となった。 2016年には欧州(ドイツ)における事業展開を強化するために、現地企業2社を合計323億円で取得。トライウォールを通じて経営することにより、レンゴーは同社を通じた重包装事業の海外展開を推進した。

  41. 原紙生産体制を再編・淀川工場での生産終了

    1930年に稼働したレンゴーの主力工場であった淀川工場において、原紙生産を終了。

  42. 買収防衛策を廃止決議
  43. 愛媛東温工場を新設(投資額140億円)
  44. 子会社アームエル東セロを発足

参考文献・出所

有価証券報告書
きんとま一本杉(井上貞治郎著)
公正取引委員会 排除措置命令