ファナックの沿革(1956〜2022年)
ファナックの創業から現在までの主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に一覧できる沿革(社史年表)ページです。 各年の売上高・純利益などの業績推移と、歴史的意義の解説をあわせて掲載しています。 社史・報道資料などの公開情報をもとに重要事項を判断の上、作成しています。
| 年度 | 売上高 | 純利益 | 年月 | 区分 | 出来事 | 歴史的意義 |
|---|---|---|---|---|---|---|
1956 1-12月 | 富士通がNC装置に新規参入。稲葉清右衛門氏が社員として開発に従事 | 大企業の社内事業だからこそ許容された10年の赤字期間 | ||||
1965 1-12月 | 参入10年目に初の黒字転換 | |||||
FY72 1972/3 | 富士通ファナック株式会社を設立。稲葉氏が実質的な経営トップに就く 1972年に富士通はNC事業を分離して「富士通ファナック株式会社」を設立した。2000年から富士通がファナックの株式売却を開始するまでは、ファナックの大株主(2000年時点の保有比率は約40%)であり続けた。 | |||||
FY73 1973/3 | 米ゲティス社とライセンス契約を締結。DCサーボモータに参入 | |||||
FY74 1974/3 | ロボットを自社開発して参入 1974年にファナックはロボットの自社開発を行い、最終製品の領域に参入した。従来のファナック は「NC」という数値制御部分だけを手掛けていたが、ロボットという最終製品にも参入した。
工作機械は顧客と競合することから参入せず、ロボットという市場が未開拓な領域を選択することで、顧客との競合を避けたものと推察される。 | |||||
FY75 1975/3 | シーメンス社と営業・技術に関する相互援助契約を締結 | |||||
FY76 1976/3 | 売上高 92.7億円 | 経常利益 10.2億円 | ドイツに現地法人を設立 | |||
東京証券取引所第2部に株式上場 | ||||||
FY77 1977/3 | 売上高 146億円 | 経常利益 27.4億円 | 米国に現地法人を設立 | |||
FY78 1978/3 | 売上高 242億円 | 経常利益 48.5億円 | ||||
FY79 1979/3 | 売上高 346億円 | 経常利益 88.2億円 | ||||
FY80 1980/3 | 本社および工場を山梨県忍野村に移転 | |||||
FY81 1981/3 | 売上高 821億円 | 経常利益 270億円 | ||||
FY82 1982/3 | 売上高 923億円 | 経常利益 321億円 | 商号をファナック株式会社に変更 | |||
FY83 1983/3 | 売上高 827億円 | 経常利益 297億円 | 東京証券取引所第1部に株式上場 | |||
FY84 1984/3 | 売上高 1,154億円 | 経常利益 438億円 | ||||
FY85 1985/3 | 売上高 1,417億円 | 経常利益 519億円 | NCシェアで70%を確保。売上高経常利益率(36.6%)で日本トップを達成 | 汎用品への集中が生んだ「限定的独占」という高収益構造 | ||
FY89 1989/3 | 茨城県に筑波工場を新設 | |||||
FY91 1991/3 | 鹿児島県に隼人工場を新設 | |||||
FY94 1994/3 | 中国に合弁会社を設立。北京ファナック有限公司を設立 | |||||
FY95 1995/3 | 稲葉清右衛門氏が代表取締役会長に就任 | |||||
FY00 2000/3 | 富士通がファナック株式の売却を開始(約40%→約10%) | |||||
FY03 2003/3 | 稲葉善治氏が代表取締役社長に就任 | |||||
FY04 2004/3 | 売上高 2,648億円 | 経常利益 899億円 | ||||
FY05 2005/3 | 売上高 3,303億円 | 経常利益 1,247億円 | ||||
FY06 2006/3 | 売上高 3,810億円 | 経常利益 1,508億円 | 名誉会長を含めた意思決定機関「経営会議」を発足。小山成昭会長が辞任 | |||
FY07 2007/3 | 売上高 4,195億円 | 経常利益 1,794億円 | ||||
FY08 2008/3 | 売上高 4,683億円 | 経常利益 2,099億円 | ||||
FY09 2009/3 | 売上高 3,882億円 | 経常利益 1,419億円 | リーマンショックの影響で大幅減益。高収益はキープ | |||
FY10 2010/3 | 売上高 2,533億円 | 経常利益 600億円 | ||||
FY11 2011/3 | 売上高 4,462億円 | 経常利益 1,954億円 | 中国EMS向けロボドリルの増産を決定。年間457億円の設備投資 | iPhone依存が生んだ「特定製品連動型」の業績変動構造 | ||
FY12 2012/3 | 売上高 5,384億円 | 経常利益 2,285億円 | ||||
FY13 2013/3 | 売上高 4,983億円 | 経常利益 1,912億円 | ロボドリルが失速 | |||
稲葉清右衛門氏が取締役を退任。取締役12名が降格 | ||||||
FY14 2014/3 | 売上高 4,509億円 | 経常利益 1,743億円 | ||||
FY15 2015/3 | 売上高 7,297億円 | 経常利益 3,119億円 | ロボドリルが好調。大幅増収へ | |||
FY16 2016/3 | 売上高 6,234億円 | 経常利益 2,293億円 | 栃木県に壬生工場を新設 | |||
FY17 2017/3 | 売上高 5,369億円 | 経常利益 1,688億円 | ||||
FY18 2018/3 | 売上高 7,265億円 | 経常利益 2,495億円 | 筑波地区にロボット工場を新設 | |||
FY19 2019/3 | 売上高 6,355億円 | 経常利益 1,834億円 | スマホ向けロボドリルの特需が終了。6割減益へ 2019年にそれまで好調だったiPhone向けのロボドリルの需要が減少。2019年3月期決算で、ファナックは6割減益を発表した。 | |||
山口賢治氏が代表取締役社長に就任 | ||||||
FY20 2020/3 | 売上高 5,083億円 | 経常利益 1,028億円 | 稲葉清右衛門氏が95歳で逝去 2020年に稲葉清右衛門氏が95歳で逝去した。 | |||
FY21 2021/3 | 売上高 5,512億円 | 経常利益 1,287億円 | ||||
FY22 2022/3 | 売上高 7,330億円 | 経常利益 2,133億円 |
- 富士通がNC装置に新規参入。稲葉清右衛門氏が社員として開発に従事大企業の社内事業だからこそ許容された10年の赤字期間
- 参入10年目に初の黒字転換
- 富士通ファナック株式会社を設立。稲葉氏が実質的な経営トップに就く
1972年に富士通はNC事業を分離して「富士通ファナック株式会社」を設立した。2000年から富士通がファナックの株式売却を開始するまでは、ファナックの大株主(2000年時点の保有比率は約40%)であり続けた。
- 米ゲティス社とライセンス契約を締結。DCサーボモータに参入
- ロボットを自社開発して参入
1974年にファナックはロボットの自社開発を行い、最終製品の領域に参入した。従来のファナック は「NC」という数値制御部分だけを手掛けていたが、ロボットという最終製品にも参入した。 工作機械は顧客と競合することから参入せず、ロボットという市場が未開拓な領域を選択することで、顧客との競合を避けたものと推察される。
- シーメンス社と営業・技術に関する相互援助契約を締結
- ドイツに現地法人を設立
- 東京証券取引所第2部に株式上場
- 米国に現地法人を設立
- 本社および工場を山梨県忍野村に移転
- 商号をファナック株式会社に変更
- 東京証券取引所第1部に株式上場
- NCシェアで70%を確保。売上高経常利益率(36.6%)で日本トップを達成汎用品への集中が生んだ「限定的独占」という高収益構造
- 茨城県に筑波工場を新設
- 鹿児島県に隼人工場を新設
- 中国に合弁会社を設立。北京ファナック有限公司を設立
- 稲葉清右衛門氏が代表取締役会長に就任
- 富士通がファナック株式の売却を開始(約40%→約10%)
- 稲葉善治氏が代表取締役社長に就任
- 名誉会長を含めた意思決定機関「経営会議」を発足。小山成昭会長が辞任
- リーマンショックの影響で大幅減益。高収益はキープ
- 中国EMS向けロボドリルの増産を決定。年間457億円の設備投資iPhone依存が生んだ「特定製品連動型」の業績変動構造
- ロボドリルが失速
- 稲葉清右衛門氏が取締役を退任。取締役12名が降格
- ロボドリルが好調。大幅増収へ
- 栃木県に壬生工場を新設
- 筑波地区にロボット工場を新設
- スマホ向けロボドリルの特需が終了。6割減益へ
2019年にそれまで好調だったiPhone向けのロボドリルの需要が減少。2019年3月期決算で、ファナックは6割減益を発表した。
- 山口賢治氏が代表取締役社長に就任
- 稲葉清右衛門氏が95歳で逝去
2020年に稲葉清右衛門氏が95歳で逝去した。
参考文献・出所
有価証券報告書 沿革
SME 日本の工作機械を築いた人々 2014
ファナック プレスリリース
決算説明資料
日本経済新聞
IR 決算説明QA FY25-1Q 2025/7
IR 決算説明QA FY25-2Q 2025/10
IR 決算説明QA FY25-3Q 2026/1