沿革・歴史的証言 — 1950〜2025年の年表 経営判断・組織変化と当事者の証言
| 年度 | 売上高 | 純利益 | 年月 | 区分 | 出来事 | 歴史的意義 |
|---|---|---|---|---|---|---|
1950 1-12月 | 会社設立 | 伊藤忠商事の全額出資により不二製油株式会社を設立 不二蚕糸株式会社大阪工場を買収して製油事業に参入 | 伊藤忠系製油会社として発足。商社主導の食品メーカー誕生 | |||
1951 1-12月 | 新規事業 | 圧搾工場を新設しコプラ製油を開始、我が国最初の圧抽式製油に成功 ヤシ実核を原料とする溶剤抽出式製油の国内初成功 | 植物油脂技術の核となるコプラ・パーム核搾油の起点 | |||
1953 1-12月 | 本社を大阪工場所在地から大阪市東区安土町に移転 | |||||
1954 1-12月 | 新規事業 | 我が国最初の本格的パーム核油搾油を開始 熱帯性油脂への本格参入 | 後のチョコレート用油脂事業の原料基盤を構築 | |||
1955 1-12月 | 設備投資 | 神戸工場を建設し操業を開始 西日本での生産能力拡大 | ||||
新規事業 | 大阪工場に油脂溶剤分別装置を完成しハードバター(メラノバター)製造を開始 カカオ代替の特殊油脂技術。後にCBE/CBSとして世界市場を席巻 | 業務用チョコレート用油脂の起点。同社の戦略事業のDNA | ||||
FY62 1962/3 | 株式上場 | 大阪証券取引所市場第二部に上場 設立から11年で公募市場へ | 資本市場経由の調達手段を獲得 | |||
FY63 1963/3 | 新規事業 | 洋生菓子用チョコレートの販売開始 B2B食品素材ビジネスの拡大 | 業務用チョコレート事業の起点 | |||
FY68 1968/3 | 売上高 171.3億円 | 当期純利益 0.8億円 | 新規事業 | 植物性クリームの生産開始 乳脂代替の植物性油脂応用 | ||
新規事業 | 大阪工場に大豆たん白分離設備を完成し大豆たん白事業を開始 油脂と並ぶ第二の柱として植物性たんぱく質事業に参入 | 植物性たんぱく質事業の起点。後の世界トップシェアへの第一歩 | ||||
FY69 1969/3 | 売上高 193.9億円 | 当期純利益 1.2億円 | 設備投資 | 泉佐野食品コンビナートに工場建設用地を取得 | ||
FY70 1970/3 | 売上高 221億円 | 当期純利益 2.2億円 | 設備投資 | 阪南工場第1期工事完了、操業を開始 主力工場の建設 | 泉佐野が主力拠点として確立 | |
FY71 1971/3 | 売上高 235億円 | 当期純利益 2.2億円 | ||||
FY72 1972/3 | 売上高 244億円 | 当期純利益 4億円 | 設備投資 | 阪南工場第2期工事完了、大阪工場の移転を完了し閉鎖 生産拠点を阪南に一本化 | ||
FY73 1973/3 | 売上高 262億円 | 当期純利益 1.8億円 | 株式上場 | 大阪証券取引所市場第一部に指定 二部から一部へ | 主要食品メーカーとしての市場での地位確立 | |
FY75 1975/3 | 本社(大阪支店)を大阪市南区八幡町に移転 | |||||
FY79 1979/3 | 株式上場 | 東京証券取引所市場第一部に上場 東京での流動性確保 | 首都圏資本市場へのアクセス強化 | |||
FY82 1982/3 | 売上高 738億円 | 当期純利益 22億円 | 海外進出 | シンガポールにFUJI OIL (SINGAPORE)を設立 アジア展開の起点 | 東南アジア事業のスタート。後のアジアR&Dセンター設置の前提 | |
FY83 1983/3 | 売上高 769億円 | 当期純利益 23.4億円 | ||||
FY84 1984/3 | 売上高 833億円 | 当期純利益 24.5億円 | ||||
FY85 1985/3 | 売上高 982億円 | 当期純利益 25.7億円 | ||||
FY86 1986/3 | 売上高 917億円 | 当期純利益 27.8億円 | ||||
FY87 1987/3 | 売上高 728億円 | 当期純利益 32.8億円 | 海外進出 | マレーシアにPALMAJU EDIBLE OILを設立 パーム原料の現地調達と加工拠点を確保 | パーム油バリューチェーンの上流統合 | |
FY88 1988/3 | 売上高 719億円 | 当期純利益 36.9億円 | 海外進出 | 米国にFUJI SPECIALTIES及び子会社FUJI VEGETABLE OILを設立 北米市場への本格参入 | 米国油脂事業の起点。後のBlommer買収につながる北米基盤 | |
FY89 1989/3 | 売上高 771億円 | 当期純利益 38.2億円 | 海外進出 | シンガポールにWOODLANDS SUNNY FOODSを設立 東南アジアでの加工事業拡大 | ||
FY90 1990/3 | 売上高 778億円 | 当期純利益 37.2億円 | 研究開発 | つくば研究開発センターの業務開始 中央研究機能を関東に新設 | R&Dの東日本拠点として食品技術開発を担う | |
FY91 1991/3 | 売上高 810億円 | 当期純利益 41.3億円 | ||||
FY92 1992/3 | 売上高 857億円 | 当期純利益 29.3億円 | 海外進出 | ベルギーにVAMO-FUJI SPECIALITIES(現FUJI OIL EUROPE)を設立 欧州市場への参入 | 欧州チョコレート市場アクセスの足がかり | |
FY93 1993/3 | 売上高 868億円 | 当期純利益 23.8億円 | ||||
FY94 1994/3 | 売上高 856億円 | 当期純利益 26.3億円 | ||||
FY95 1995/3 | 売上高 857億円 | 当期純利益 14.7億円 | 設備投資 | 関東工場を建設し操業を開始 東日本での生産拠点を確保 | 生産能力の地域分散 | |
FY96 1996/3 | 売上高 868億円 | 当期純利益 -110億円 | 海外進出 | 中国に不二製油(張家港)有限公司を設立 中国本土での生産拠点を確保 | 中国市場参入の起点。後の中国事業多拠点化の出発点 | |
FY97 1997/3 | 売上高 916億円 | 当期純利益 38.1億円 | ||||
FY98 1998/3 | 売上高 924億円 | 当期純利益 29.2億円 | ||||
FY99 1999/3 | 売上高 1,287億円 | 当期純利益 15.9億円 | 阪南事業所内のセンタービルに本社事務所を移転 | |||
FY00 2000/3 | 売上高 1,417億円 | 当期純利益 43.1億円 | ||||
FY01 2001/3 | 売上高 1,434億円 | 当期純利益 36.8億円 | ||||
FY02 2002/3 | 売上高 1,511億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 41億円 | 設備投資 | 関東工場内にチョコレート工場を建設し操業を開始 業務用チョコレートの東日本生産拠点 | 東日本のB2Bチョコレート供給体制を整備 | |
FY05 2005/3 | 海外進出 | 中国に天津不二蛋白有限公司を設立 大豆たん白の中国生産拠点 | 中国大豆たん白事業の本格化 | |||
FY06 2006/3 | 売上高 1,752億円 | 当期純利益 43億円 | 設備投資 | りんくう工場を建設し操業を開始 | ||
FY07 2007/3 | 売上高 1,849億円 | 当期純利益 33億円 | 設備投資 | 千葉工場を建設し操業を開始 | ||
FY08 2008/3 | 売上高 2,141億円 | 当期純利益 -8億円 | ||||
FY09 2009/3 | 売上高 2,394億円 | 当期純利益 75億円 | ||||
FY10 2010/3 | 売上高 2,132億円 | 当期純利益 107億円 | 海外進出 | タイにFUJI OIL (THAILAND)を設立 ASEAN域内の生産拠点拡充 | ||
FY11 2011/3 | 売上高 2,227億円 | 当期純利益 98億円 | ||||
FY12 2012/3 | 売上高 2,366億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 83億円 | 組織再編 | シンガポールにアジア地域統括会社FUJI OIL ASIAを設立 アジア事業の地域統括機能を分離 | グローバル経営体制の整備。地域ごとの権限委譲モデルへ | |
FY13 2013/3 | 売上高 2,322億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 83億円 | ||||
FY14 2014/3 | 売上高 2,530億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 82億円 | ||||
FY15 2015/3 | 売上高 2,719億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 93億円 | 本社を大阪府泉佐野市に移転 生産拠点と本社機能の集約 | |||
組織再編 | 中国に不二(中国)投資有限公司を設立 中国事業の統括会社 | 中国事業の地域統括化 | ||||
研究開発 | シンガポールにアジアR&Dセンターを開設 アジア市場向け開発機能を現地化 | グローバルR&D体制の構築 | ||||
FY16 2016/3 | 売上高 2,875億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 92億円 | 企業買収海外進出 | ブラジルのHARALD INDÚSTRIA E COMÉRCIOの株式を取得 南米チョコレート市場への参入 | 南米マーケットへの進出。BRICs市場開拓の一環 | |
組織再編 | 商号を不二製油グループ本社株式会社に変更し純粋持株会社制へ移行 新設承継会社として不二製油を分割 | 持株会社体制への移行。グローバル経営の管理機能整備 | ||||
FY17 2017/3 | 売上高 2,925億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 121億円 | 企業買収 | FUJI GLOBAL CHOCOLATE (M)の株式を取得 マレーシアのチョコレート事業拡大 | ||
研究開発 | 阪南事業所内に不二サイエンスイノベーションセンターを開設 | |||||
FY18 2018/3 | 売上高 3,076億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 137億円 | 海外進出 | 中国に不二製油(肇慶)有限公司を設立 華南地区の生産拠点 | 中国華南市場のカバー | |
合弁設立 | マレーシアにUNIFUJI SDN. BHD.を設立 現地パートナーとの合弁 | |||||
設備投資海外進出 | 米国にFuji Oil New Orleansを設立 米国南部での生産拠点 | 北米事業の地理的拡張 | ||||
FY19 2019/3 | 売上高 3,008億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 116億円 | 企業買収 | 豪INDUSTRIAL FOOD SERVICESの株式を取得 オセアニア市場への足がかり | ||
企業買収 | Blommer Chocolate Companyの株式を取得 北米最大級の業務用チョコレート専業メーカーを買収 | 北米B2Bチョコレート市場で一気にトップ級へ。同社最大級のM&A | ||||
FY20 2020/3 | 売上高 4,147億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 164億円 | 海外進出 | ドイツにFuji Brandenburg GmbHを設立 欧州での生産拠点拡張 | ||
FY21 2021/3 | 売上高 3,648億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 110億円 | ||||
FY22 2022/3 | 売上高 4,338億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 115億円 | ||||
FY23 2023/3 | 売上高 5,574億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 61億円 | 合弁設立 | 米国に合弁会社Fuji Oil International, Inc.を設立 米国事業の統括会社化に向けた合弁スキーム | 北米事業の組織再編の起点 | |
東京証券取引所プライム市場に移行 市場区分の見直しに伴う移行 | ||||||
組織再編 | 合弁会社Fuji Oil International, Inc.が現物出資を受けOilseeds Internationalを取得 北米油脂取扱事業の再編 | |||||
FY24 2024/3 | 売上高 5,641億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 65億円 | ||||
FY25 2025/3 | 売上高 6,712億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 22億円 | 企業買収 | Fuji Oil International Inc.の株式を追加取得し完全子会社化 北米事業を100%支配下に | ||
FY26 2026/3 | 組織再編 | 完全子会社の不二製油を吸収合併し商号を不二製油株式会社に変更 持株会社体制から事業会社一体型へ再編 | 2015年の純粋持株会社化を逆回転させる組織再編 | |||
企業買収 | PROVENCE HUILES S.A.Sの株式を取得 フランスの油脂事業の取得 | 欧州事業の補強 |
- 伊藤忠商事の全額出資により不二製油株式会社を設立
不二蚕糸株式会社大阪工場を買収して製油事業に参入
伊藤忠系製油会社として発足。商社主導の食品メーカー誕生 - 圧搾工場を新設しコプラ製油を開始、我が国最初の圧抽式製油に成功
ヤシ実核を原料とする溶剤抽出式製油の国内初成功
植物油脂技術の核となるコプラ・パーム核搾油の起点 - 本社を大阪工場所在地から大阪市東区安土町に移転
- 我が国最初の本格的パーム核油搾油を開始
熱帯性油脂への本格参入
後のチョコレート用油脂事業の原料基盤を構築 - 神戸工場を建設し操業を開始
西日本での生産能力拡大
- 大阪工場に油脂溶剤分別装置を完成しハードバター(メラノバター)製造を開始
カカオ代替の特殊油脂技術。後にCBE/CBSとして世界市場を席巻
業務用チョコレート用油脂の起点。同社の戦略事業のDNA - 大阪証券取引所市場第二部に上場
設立から11年で公募市場へ
資本市場経由の調達手段を獲得 - 洋生菓子用チョコレートの販売開始
B2B食品素材ビジネスの拡大
業務用チョコレート事業の起点 - 植物性クリームの生産開始
乳脂代替の植物性油脂応用
- 大阪工場に大豆たん白分離設備を完成し大豆たん白事業を開始
油脂と並ぶ第二の柱として植物性たんぱく質事業に参入
植物性たんぱく質事業の起点。後の世界トップシェアへの第一歩 - 泉佐野食品コンビナートに工場建設用地を取得
- 阪南工場第1期工事完了、操業を開始
主力工場の建設
泉佐野が主力拠点として確立 - 阪南工場第2期工事完了、大阪工場の移転を完了し閉鎖
生産拠点を阪南に一本化
- 大阪証券取引所市場第一部に指定
二部から一部へ
主要食品メーカーとしての市場での地位確立 - 本社(大阪支店)を大阪市南区八幡町に移転
- 東京証券取引所市場第一部に上場
東京での流動性確保
首都圏資本市場へのアクセス強化 - シンガポールにFUJI OIL (SINGAPORE)を設立
アジア展開の起点
東南アジア事業のスタート。後のアジアR&Dセンター設置の前提 - マレーシアにPALMAJU EDIBLE OILを設立
パーム原料の現地調達と加工拠点を確保
パーム油バリューチェーンの上流統合 - 米国にFUJI SPECIALTIES及び子会社FUJI VEGETABLE OILを設立
北米市場への本格参入
米国油脂事業の起点。後のBlommer買収につながる北米基盤 - シンガポールにWOODLANDS SUNNY FOODSを設立
東南アジアでの加工事業拡大
- つくば研究開発センターの業務開始
中央研究機能を関東に新設
R&Dの東日本拠点として食品技術開発を担う - ベルギーにVAMO-FUJI SPECIALITIES(現FUJI OIL EUROPE)を設立
欧州市場への参入
欧州チョコレート市場アクセスの足がかり - 関東工場を建設し操業を開始
東日本での生産拠点を確保
生産能力の地域分散 - 中国に不二製油(張家港)有限公司を設立
中国本土での生産拠点を確保
中国市場参入の起点。後の中国事業多拠点化の出発点 - 阪南事業所内のセンタービルに本社事務所を移転
- 関東工場内にチョコレート工場を建設し操業を開始
業務用チョコレートの東日本生産拠点
東日本のB2Bチョコレート供給体制を整備 - 中国に天津不二蛋白有限公司を設立
大豆たん白の中国生産拠点
中国大豆たん白事業の本格化 - りんくう工場を建設し操業を開始
- 千葉工場を建設し操業を開始
- タイにFUJI OIL (THAILAND)を設立
ASEAN域内の生産拠点拡充
- シンガポールにアジア地域統括会社FUJI OIL ASIAを設立
アジア事業の地域統括機能を分離
グローバル経営体制の整備。地域ごとの権限委譲モデルへ - 本社を大阪府泉佐野市に移転
生産拠点と本社機能の集約
- 中国に不二(中国)投資有限公司を設立
中国事業の統括会社
中国事業の地域統括化 - シンガポールにアジアR&Dセンターを開設
アジア市場向け開発機能を現地化
グローバルR&D体制の構築 - ブラジルのHARALD INDÚSTRIA E COMÉRCIOの株式を取得
南米チョコレート市場への参入
南米マーケットへの進出。BRICs市場開拓の一環 - 商号を不二製油グループ本社株式会社に変更し純粋持株会社制へ移行
新設承継会社として不二製油を分割
持株会社体制への移行。グローバル経営の管理機能整備 - FUJI GLOBAL CHOCOLATE (M)の株式を取得
マレーシアのチョコレート事業拡大
- 阪南事業所内に不二サイエンスイノベーションセンターを開設
- 中国に不二製油(肇慶)有限公司を設立
華南地区の生産拠点
中国華南市場のカバー - マレーシアにUNIFUJI SDN. BHD.を設立
現地パートナーとの合弁
- 米国にFuji Oil New Orleansを設立
米国南部での生産拠点
北米事業の地理的拡張 - 豪INDUSTRIAL FOOD SERVICESの株式を取得
オセアニア市場への足がかり
- Blommer Chocolate Companyの株式を取得
北米最大級の業務用チョコレート専業メーカーを買収
北米B2Bチョコレート市場で一気にトップ級へ。同社最大級のM&A - ドイツにFuji Brandenburg GmbHを設立
欧州での生産拠点拡張
- 米国に合弁会社Fuji Oil International, Inc.を設立
米国事業の統括会社化に向けた合弁スキーム
北米事業の組織再編の起点 - 東京証券取引所プライム市場に移行
市場区分の見直しに伴う移行
- 合弁会社Fuji Oil International, Inc.が現物出資を受けOilseeds Internationalを取得
北米油脂取扱事業の再編
- Fuji Oil International Inc.の株式を追加取得し完全子会社化
北米事業を100%支配下に
- 完全子会社の不二製油を吸収合併し商号を不二製油株式会社に変更
持株会社体制から事業会社一体型へ再編
2015年の純粋持株会社化を逆回転させる組織再編 - PROVENCE HUILES S.A.Sの株式を取得
フランスの油脂事業の取得
欧州事業の補強
歴史的証言
証券投資(1973/3)
「泉佐野市の食品コンビナートに建設した阪南工場の操業が軌道に乗り、資本費負担の減少と合理化効果が寄与してきた(略)投下資本総額80億円をかけた当工場は、着工当時の資本金の17倍に当たる大計画だけに同社にとっては社運をかけたものであった。(略)当工場の合理化効果も見逃すことはできない。原料を海外に依存する搾油産業では臨界地帯における工場建設は内陸にある工場とはコスト面で大きな優位を発揮する」
西村政太郎(不二製油社長・1981年時点)
「油脂を加工する当社の技術の根本は、油脂の分別だ。これは石油とよく似ている。いろいろな種類の油が混合されてヤシ油になり、大豆油になり、菜種油になっている。それをある方法で分別していくと、一つ一つの個性を持った油になる。その分けられた油の個性を生かした製品を作ったり、あるいは分けた油をまた合わせて、特徴のある油を作るという油脂分別を中心に、当社の油脂加工は成長してきた。チョコレート洋の油脂、植物性のクリーム、植物性のチーズに使う油など、そういう技術を中心として油脂加工の領域を作っている。今後とも、この油脂加工の領域をできるだけ深く展開していくのが当社の念願である。」