平均年収・従業員数 — 人員と処遇の長期推移 有価証券報告書ベースの連結/単体の年次変化と業界他社の平均給与比較
不二製油の人員削減と構造改革 発表された削減計画と、有価証券報告書で確認できる実績
| 年月 | 施策 | 発表された計画 |
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| 大阪工場の閉鎖と阪南工場への生産集約 1950年10月の設立と同時に不二蚕糸から買い取った大阪工場が、創業から20年にわたり生産の中心だった。1968年4月に泉佐野食品コンビナートで約192千平方メートルの工場建設用地を取得し、1969年4月に阪南工場第1期工事、1971年4月に第2期工事が完了すると、大阪工場は移転を終えて閉じられた。化学工業向け油脂と大豆たん白の生産規模を広げる敷地を確保するための移転であり、生産は阪南工場が引き継いでいる。 不二製油 有価証券報告書【沿革】 | — | |
| 不採算・低収益事業からの撤退 中期経営計画「Reborn 2024」(2022〜2024年度)の期間中、不二製油は事業ポートフォリオの組み替えを進めた。2023年には米国のフジオイルニューオリンズ(FVN)の固定資産譲渡を決断し、中国の大豆たん白食品事業も譲渡している。酒井幹夫社長は計画の発表時に、売上や物量を追求する従来のやり方を見直し、サステナビリティと高付加価値で差別化すると表明していた。買収で広げた事業のうち収益の低いものを外す判断にあたる。 | — | |
| ブラマー社シカゴ工場の閉鎖 2019年1月に600億円を超える額で取得した米ブラマー社は、カカオ豆価格の高騰と設備の老朽化で収益が悪化していた。2023年4〜12月期には同社の減損損失などで特別損失107億円を計上し、酒井幹夫社長は2024年4月から9月まで月額基本報酬の30%を自主返納している。買収から5年で、1939年設立のブラマー社が本社を置くシカゴの工場を閉じる判断となった。2025年5月、大森達司社長は米国ブラマー社の収益改善を急ぐと述べている。 日本経済新聞(2024年3月22日)「不二製油グループ本社、米国のチョコレート工場を閉鎖」 | 3月末に生産を停止し5月に閉鎖。カナダのキャンベルフォード工場に約90億円を投じて生産能力を1.5倍へ広げ、営業利益3,000万ドル(約45億円)の改善を見込む |
不二製油と同業他社の平均年収比較 業界横比較・最新有報ベース
同業他社の平均年収(製粉・製油)
各社の有価証券報告書「従業員の状況」より最新掲載値を集計(FY25 · 3社)。 カードをクリックするとその企業の業績ページへ移動します。
不二製油グループの構造改革は、人員を減らす形ではなく、拠点と事業を入れ替える形で進んできた。設立と同時に買い取った大阪工場を1971年に阪南工場へ移して閉じたあとは、国内外に工場を建て増して規模を広げる期間が長く続き、整理が表に出るのは買収で海外の比重が高くなってからである。2023年に米国と中国の低収益事業から退き、2024年3月には買収から5年で米ブラマー社のシカゴ工場の閉鎖を発表した。
発表された計画と、有価証券報告書の従業員数が実際にどう動いたかを並べたが、実績は付していない。連結従業員数を遡れるのは2002年3月期までで、1971年の大阪工場閉鎖はその範囲の外にある。2023年の事業撤退と2024年のシカゴ工場閉鎖は、いずれも連結5,700名規模のグループのうち海外の一拠点・一事業を対象とするもので、同じ期に2025年4月のPROVENCE HUILES取得のような増加要因が重なる。シカゴ工場の閉鎖は2024年3月期の5,731名を起点にすると2025年3月期が5,654名、2026年3月期が5,891名で、減少が翌期に戻り、期の取り方で符号が変わってしまう。単体の従業員数も使えない。2015年10月の純粋持株会社制移行で1,187名(2015年3月期)から48名(2016年3月期)へ落ち、2025年4月に事業会社の不二製油を吸収合併したことで131名(2025年3月期)から1,550名(2026年3月期)へ戻っており、いずれの期も施策の対象範囲と対応しないためである。