大和ハウス工業の沿革・歴史的証言

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1955年〜2025

大和ハウス工業の1955年〜2025年の主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に並べた沿革(社史年表)と、経営者・当事者の歴史的証言

年度売上高純利益年月区分出来事歴史的意義
1955
1-12月
会社設立
大和ハウス工業を創業
石橋信夫が大阪で創業。戦後の木材不足を背景に鋼管構造建築を考案
プレハブ住宅産業の先駆け。「建築の工業化」に先鞭をつけた
創業商品「パイプハウス」を発売
鋼管(パイプ)構造による建築の考案
鉄パイプを柱に使う常識破りの発想が、プレハブ建築の原点となった
1957
1-12月
日本軽量鉄骨建築協会より構造認定書を取得
我が国初の鋼管構造建築として認定
1959
1-12月
大和工商(現・大和リース)を設立
大和梱包(現・大和物流)を設立
株式上場
東京・大阪市場で株式公開
店頭承認銘柄として公開
「ミゼットハウス」を発売
第1次ベビーブームによる住宅不足の解消。3時間で建つ家として開発
日本のプレハブ住宅の礎。子どもたちの声をヒントに開発され、住宅産業の工業化を象徴する製品となった
1960
1-12月
設備投資
堺工場を開設
1961
1-12月
大和団地を設立
宅地造成・分譲マンション事業の母体
住宅事業の多角化。後に2001年に合併して大和ハウス本体に統合
株式上場
大阪証券取引所市場に株式上場
株式上場
東京証券取引所(現プライム)市場に株式上場
東証・大証への同年上場で資金調達基盤を確立
1962
1-12月
プレハブ住宅「ダイワハウスA型」を発売
本格的なプレハブ住宅量産の開始
組織再編
株式額面変更のため旧大和ハウス工業を吸収合併
1965
1-12月
設備投資
奈良工場を開設
初のプレハブ住宅専門工場
プレハブ住宅の本格量産体制を確立
1971
1-12月
ダイワ住宅機器(現・デザインアーク)を設立
1973
1-12月
設備投資
奈良中央試験所を開設
FY76
1976/3
流通店舗事業を開始
ロードサイドにおける遊休土地の活用。地主とテナント企業のマッチング
住宅以外の収益柱を確立した転換点。遊休地活用という新市場を創出し、非住宅部門の比率を大幅に引き上げた
FY78
1978/3
日本住宅流通(現・大和ハウスリアルエステート)を設立
FY79
1979/3
リゾートホテル経営を開始
能登ロイヤルホテルをオープン
石橋信夫会長主導のレジャー開発。観光事業の原点
FY81
1981/3
ホームセンター事業を開始
奈良市に第1号店をオープン
事業多角化の一環。後に2004年にロイヤルホームセンターとして分社化
FY83
1983/3
転宅便(現・大和ライフネクスト)を設立
FY84
1984/3
中国事業を本格化
上海市において外国人宿泊用施設を建設
初の本格海外事業展開
FY86
1986/3
大和情報サービス(現・大和ハウスリアルティマネジメント)を設立
FY90
1990/3
大和リビングを設立
賃貸住宅管理事業の母体
後に賃貸住宅セグメントの中核子会社に成長
FY92
1992/3
売上高
8,884億円
当期純利益
405億円
FY93
1993/3
売上高
9,321億円
当期純利益
430億円
FY94
1994/3
売上高
9,432億円
当期純利益
401億円
FY95
1995/3
売上高
9,806億円
当期純利益
383億円
設備投資
大和ハウス工業総合技術研究所を開設
FY96
1996/3
売上高
10,662億円
当期純利益
390億円
FY97
1997/3
売上高
11,883億円
当期純利益
425億円
FY98
1998/3
売上高
10,698億円
当期純利益
204億円
FY99
1999/3
売上高
8,960億円
当期純利益
167億円
設備投資
大阪・東京の新社屋完成
FY00
2000/3
売上高
9,511億円
当期純利益
175億円
FY01
2001/3
売上高
10,162億円
当期純利益
63億円
FY02
2002/3
売上高
11,979億円
当期純利益
52億円
組織再編
大和団地と合併
存続会社は大和ハウス。大和団地の有利子負債1,320億円を引き継ぐ
マンション事業を本体に統合し、総合住宅メーカーへの転換を加速。一方で創業者の悲願「無借金経営」達成が遠のいた
全国13工場及び生産購買本部でISO14001の認証取得
FY03
2003/3
売上高
11,845億円
当期純利益
-914億円
大型物流施設の開発を開始
ネット社会の到来、物流改革への対応。用地提案から施設運営まで一貫サポート
EC時代の物流需要を先取り。事業施設セグメントの成長エンジンとなった
FY04
2004/3
売上高
12,246億円
当期純利益
373億円
FY05
2005/3
売上高
13,659億円
当期純利益
402億円
組織再編
ホームセンター事業をロイヤルホームセンターに会社分割
非中核事業の分社化による経営資源の集中
企業買収
大和工商リース(現・大和リース)を連結子会社化
株式追加取得
グループ再編の一環
FY06
2006/3
売上高
15,289億円
当期純利益
451億円
経営計画
大和ハウスグループ中期経営計画を策定
第1次中計
FY07
2007/3
売上高
16,184億円
当期純利益
463億円
企業買収
大和工商リース・ダイワラクダ工業・大和物流を完全子会社化
株式交換
グループ経営の一体化。主要子会社を完全支配下に置く
風力発電事業に参入
「21世紀は風・太陽・水」の事業が必要との考えから
環境エネルギー事業の起点。後にFY22で独立セグメント化
組織再編
リゾートホテル事業を大和リゾートに事業譲渡
FY08
2008/3
売上高
17,092億円
当期純利益
130億円
FY09
2009/3
売上高
16,909億円
当期純利益
41億円
企業買収
小田急建設を持分法適用関連会社化
経営計画
第2次中期経営計画を策定
企業買収
ビ・ライフ投資法人(現・大和ハウスリート投資法人)のスポンサーに
不動産ファンド事業への本格参入。REIT運営で資産回転型モデルを確立
FY10
2010/3
売上高
16,098億円
当期純利益
191億円
企業買収
コスモスライフ(現・大和ライフネクスト)を完全子会社化
FY11
2011/3
売上高
16,901億円
当期純利益
272億円
FY12
2012/3
売上高
18,487億円
親会社株主に帰属する当期純利益
332億円
経営計画
第3次中期経営計画を策定
FY13
2013/3
売上高
20,079億円
親会社株主に帰属する当期純利益
662億円
株式上場
大和ハウスリート投資法人が東証に上場
不動産投資信託証券市場
企業買収
フジタを完全子会社化
総合建設会社。海外建設事業の強化
売上高を一気に拡大(FY13売上高+34.5%)。海外建設・土木のノウハウを取得し、事業施設セグメントの成長を牽引
FY14
2014/3
売上高
27,003億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,020億円
企業買収
コスモスイニシアを連結子会社化
マンション分譲会社
マンション事業の強化
経営計画
第4次中期経営計画を策定
「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」発売
繰り返し地震に強い住宅。断熱性・耐久性・大空間を実現
戸建住宅の主力商品。自然災害への備えと長期優良住宅の普及に貢献
FY15
2015/3
売上高
28,107億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,171億円
FY16
2016/3
売上高
31,929億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,035億円
FY17
2017/3
売上高
35,129億円
親会社株主に帰属する当期純利益
2,017億円
経営計画
第5次中期経営計画を策定
企業買収
Stanley-Martin Communities(米国)を連結子会社化
米国戸建住宅事業
米国住宅市場への本格参入。海外戸建住宅事業のノウハウ取得
FY18
2018/3
売上高
37,959億円
親会社株主に帰属する当期純利益
2,363億円
企業買収
Rawson Group(豪州)を連結子会社化
豪州住宅市場への参入
FY19
2019/3
売上高
41,435億円
親会社株主に帰属する当期純利益
2,374億円
FY20
2020/3
売上高
43,802億円
親会社株主に帰属する当期純利益
2,336億円
経営計画
第6次中期経営計画を策定
組織再編
ガバナンス強化策を策定
企業買収
Trumark Companies(米国)を連結子会社化
米国住宅事業の拡充
FY21
2021/3
売上高
41,267億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,950億円
企業買収
Flexbuild Holding(現・Daiwa House Modular Europe、オランダ)を連結子会社化
欧州モジュラー建築への参入
FY22
2022/3
売上高
44,395億円
親会社株主に帰属する当期純利益
2,252億円
組織再編
事業本部制の本格運用を開始
セグメント経営の強化
企業買収
CastleRock Communities(米国)を連結子会社化
米国住宅事業のさらなる拡大
設備投資
「大和ハウスグループみらい価値共創センター(コトクリエ)」開所
奈良県。創業者ゆかりの地
FY23
2023/3
売上高
49,081億円
親会社株主に帰属する当期純利益
3,083億円
株式上場
東京証券取引所プライム市場へ移行
市場再編に伴い
経営計画
第7次中期経営計画を策定
FY24
2024/3
売上高
52,029億円
親会社株主に帰属する当期純利益
2,987億円
組織再編
コーポレートベンチャーキャピタルファンドを設立
大和ハウスグループ投資事業有限責任組合
FY25
2025/3
売上高
54,348億円
親会社株主に帰属する当期純利益
3,250億円
業務提携
アライアンス・レジデンシャル社(米国)を持分法適用関連会社化
Daiwa House USA Member LLC経由
米国賃貸住宅市場への参入
  1. 会社設立
    大和ハウス工業を創業

    石橋信夫が大阪で創業。戦後の木材不足を背景に鋼管構造建築を考案

    プレハブ住宅産業の先駆け。「建築の工業化」に先鞭をつけた
  2. 創業商品「パイプハウス」を発売

    鋼管(パイプ)構造による建築の考案

    鉄パイプを柱に使う常識破りの発想が、プレハブ建築の原点となった
  3. 日本軽量鉄骨建築協会より構造認定書を取得

    我が国初の鋼管構造建築として認定

  4. 大和工商(現・大和リース)を設立
  5. 大和梱包(現・大和物流)を設立
  6. 株式上場
    東京・大阪市場で株式公開

    店頭承認銘柄として公開

  7. 「ミゼットハウス」を発売

    第1次ベビーブームによる住宅不足の解消。3時間で建つ家として開発

    日本のプレハブ住宅の礎。子どもたちの声をヒントに開発され、住宅産業の工業化を象徴する製品となった
  8. 設備投資
    堺工場を開設
  9. 大和団地を設立

    宅地造成・分譲マンション事業の母体

    住宅事業の多角化。後に2001年に合併して大和ハウス本体に統合
  10. 株式上場
    大阪証券取引所市場に株式上場
  11. 株式上場
    東京証券取引所(現プライム)市場に株式上場
    東証・大証への同年上場で資金調達基盤を確立
  12. プレハブ住宅「ダイワハウスA型」を発売
    本格的なプレハブ住宅量産の開始
  13. 組織再編
    株式額面変更のため旧大和ハウス工業を吸収合併
  14. 設備投資
    奈良工場を開設

    初のプレハブ住宅専門工場

    プレハブ住宅の本格量産体制を確立
  15. ダイワ住宅機器(現・デザインアーク)を設立
  16. 設備投資
    奈良中央試験所を開設
  17. 流通店舗事業を開始

    ロードサイドにおける遊休土地の活用。地主とテナント企業のマッチング

    住宅以外の収益柱を確立した転換点。遊休地活用という新市場を創出し、非住宅部門の比率を大幅に引き上げた
  18. 日本住宅流通(現・大和ハウスリアルエステート)を設立
  19. リゾートホテル経営を開始

    能登ロイヤルホテルをオープン

    石橋信夫会長主導のレジャー開発。観光事業の原点
  20. ホームセンター事業を開始

    奈良市に第1号店をオープン

    事業多角化の一環。後に2004年にロイヤルホームセンターとして分社化
  21. 転宅便(現・大和ライフネクスト)を設立
  22. 中国事業を本格化

    上海市において外国人宿泊用施設を建設

    初の本格海外事業展開
  23. 大和情報サービス(現・大和ハウスリアルティマネジメント)を設立
  24. 大和リビングを設立

    賃貸住宅管理事業の母体

    後に賃貸住宅セグメントの中核子会社に成長
  25. 設備投資
    大和ハウス工業総合技術研究所を開設
  26. 設備投資
    大阪・東京の新社屋完成
  27. 組織再編
    大和団地と合併

    存続会社は大和ハウス。大和団地の有利子負債1,320億円を引き継ぐ

    マンション事業を本体に統合し、総合住宅メーカーへの転換を加速。一方で創業者の悲願「無借金経営」達成が遠のいた
  28. 全国13工場及び生産購買本部でISO14001の認証取得
  29. 大型物流施設の開発を開始

    ネット社会の到来、物流改革への対応。用地提案から施設運営まで一貫サポート

    EC時代の物流需要を先取り。事業施設セグメントの成長エンジンとなった
  30. 組織再編
    ホームセンター事業をロイヤルホームセンターに会社分割
    非中核事業の分社化による経営資源の集中
  31. 企業買収
    大和工商リース(現・大和リース)を連結子会社化

    株式追加取得

    グループ再編の一環
  32. 経営計画
    大和ハウスグループ中期経営計画を策定

    第1次中計

  33. 企業買収
    大和工商リース・ダイワラクダ工業・大和物流を完全子会社化

    株式交換

    グループ経営の一体化。主要子会社を完全支配下に置く
  34. 風力発電事業に参入

    「21世紀は風・太陽・水」の事業が必要との考えから

    環境エネルギー事業の起点。後にFY22で独立セグメント化
  35. 組織再編
    リゾートホテル事業を大和リゾートに事業譲渡
  36. 企業買収
    小田急建設を持分法適用関連会社化
  37. 経営計画
    第2次中期経営計画を策定
  38. 企業買収
    ビ・ライフ投資法人(現・大和ハウスリート投資法人)のスポンサーに
    不動産ファンド事業への本格参入。REIT運営で資産回転型モデルを確立
  39. 企業買収
    コスモスライフ(現・大和ライフネクスト)を完全子会社化
  40. 経営計画
    第3次中期経営計画を策定
  41. 株式上場
    大和ハウスリート投資法人が東証に上場

    不動産投資信託証券市場

  42. 企業買収
    フジタを完全子会社化

    総合建設会社。海外建設事業の強化

    売上高を一気に拡大(FY13売上高+34.5%)。海外建設・土木のノウハウを取得し、事業施設セグメントの成長を牽引
  43. 企業買収
    コスモスイニシアを連結子会社化

    マンション分譲会社

    マンション事業の強化
  44. 経営計画
    第4次中期経営計画を策定
  45. 「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」発売

    繰り返し地震に強い住宅。断熱性・耐久性・大空間を実現

    戸建住宅の主力商品。自然災害への備えと長期優良住宅の普及に貢献
  46. 経営計画
    第5次中期経営計画を策定
  47. 企業買収
    Stanley-Martin Communities(米国)を連結子会社化

    米国戸建住宅事業

    米国住宅市場への本格参入。海外戸建住宅事業のノウハウ取得
  48. 企業買収
    Rawson Group(豪州)を連結子会社化
    豪州住宅市場への参入
  49. 経営計画
    第6次中期経営計画を策定
  50. 組織再編
    ガバナンス強化策を策定
  51. 企業買収
    Trumark Companies(米国)を連結子会社化
    米国住宅事業の拡充
  52. 企業買収
    Flexbuild Holding(現・Daiwa House Modular Europe、オランダ)を連結子会社化
    欧州モジュラー建築への参入
  53. 組織再編
    事業本部制の本格運用を開始
    セグメント経営の強化
  54. 企業買収
    CastleRock Communities(米国)を連結子会社化
    米国住宅事業のさらなる拡大
  55. 設備投資
    「大和ハウスグループみらい価値共創センター(コトクリエ)」開所

    奈良県。創業者ゆかりの地

  56. 株式上場
    東京証券取引所プライム市場へ移行

    市場再編に伴い

  57. 経営計画
    第7次中期経営計画を策定
  58. 組織再編
    コーポレートベンチャーキャピタルファンドを設立

    大和ハウスグループ投資事業有限責任組合

  59. 業務提携
    アライアンス・レジデンシャル社(米国)を持分法適用関連会社化

    Daiwa House USA Member LLC経由

    米国賃貸住宅市場への参入

歴史的証言

石橋信夫(創業者)
新商品は2年たったら墓場へ送る
石橋信夫(創業者)
負ければ守るべき人を守れない/負けぬため全力を尽くして生きる
石橋殾一(3代社長)
僕はもともと社長の器ではない。社長の指名があった時は本当に驚いた。私は与えられた問題をなんとなくこなして行く力はあると思うが、会長のように情熱家でもないし、ユニークな発想もできない
石橋信夫(創業者)
あれだけ家が壊れているのに稲を折れていない。見渡すと家の周りの竹林も風にそよいでいる。どちらにしても共通しているのは丸く、中が空洞になっている点だ。丸太は空洞ではない。それならパイプだ、鉄パイプで家を造ったらいいと閃いた
読売新聞 紙面見出し
工場でできる"わが家"
読売新聞 紙面記述
ここ数年、プレハブ建築のトップメーカーとして急成長を遂げてきたが、ここへきて足踏みしている感じだ
石橋信夫(創業者)
家を買いたいといっている人で土地をもっておられるのは約1割、他の9割は土地がないのですから、プレハブの販売にはやはり土地開発が伴わなければダメだ
石橋伸康(副社長、後の5代社長)
この成長に最も寄与したのはコンベンション。10年後には現在の3倍、3,700億円を達成する
樋口武男(7代社長、石橋信夫の信念として)
借金はあかん
樋口武男(7代社長)
膿なし、借金なし。2003年度からはノーマルな経営ができる

参考文献・出所

有価証券報告書
有価証券報告書 連結PL
大和ハウス工業 公式サイト
日経ビジネス 1984/3/5
日経ビジネス 1986/4/14
日経ビジネス 1991/9/30
読売新聞 1961/2/1
読売新聞 1964/12/1
週刊東洋経済 1970/4/11
不撓不屈の日々 1992
日経ビジネス 2002/8/5
有価証券報告書 セグメント情報
経営説明会 FY25
大和ハウスグループ第7次中期経営計画