クックパッドの沿革(1997〜2025年)

クックパッドの創業から現在までの主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に一覧できる沿革(社史年表)ページです。 各年の売上高・純利益などの業績推移と、歴史的意義の解説をあわせて掲載しています。 社史・報道資料などの公開情報をもとに重要事項を判断の上、作成しています。

年度売上高純利益年月区分出来事歴史的意義
1997
1-12月
神奈川県藤沢市で有限会社コインを設立
慶應大学(藤沢キャンパス)出身の佐野氏が起業家に転身。有限会社コインを設立し、システムの受託開発に参入
1998
1-12月
kitchen@coinのサービス提供を開始
自社サービスとしてkitchen@coin(現・クックパッド)のサービス提供を開始。PCを通じたインターネットでレシピの投稿・検索サービスができるサービス
1999
1-12月
サービス名称をkitchen@coinからクックパッドに変更
kitchen@coinからクックパッドに変更
FY02
2002/4
広告掲載を開始(クックパッド収益化)
FY05
2005/4
売上高
0億円
当期純利益
-0.12億円
有料課金を開始(クックパッドプレミアムサービス)
クックパッド株式会社を設立
期末時点の従業員数4名
当時のクックパッドは零細企業。正社員4名+平均臨時雇用者数9名
FY06
2006/4
売上高
1億円
当期純利益
0.36億円
FY07
2007/4
売上高
3億円
当期純利益
0.62億円
FY08
2008/4
売上高
7億円
当期純利益
1.76億円
システムを全面改修。Ruby on Railsを採用
システムをAdobe社のColdFusionから、当時最新鋭のオープンソースのフレームワーク「Ruby on Rails」への移行を開始。Railsの公式サイトで「世界でも指折りのRails製巨大Webサイト」と言われた。
FY09
2009/4
売上高
11億円
当期純利益
2.39億円
大手携帯キャリアへのサービス提供を開始
ガラケーコンテンツとしてクックパッドのサービス提供を開始。2008年11月のNTTドコモ向けを皮切りに、2009年1月にはau、同年2月にはソフトバンク向けに「モバれぴ」を提供。キャリア決済の手軽さによる課金収入の増大を目論んだ
FY10
2010/4
売上高
22億円
当期純利益
5.7億円
東証マザーズに株式上場
FY11
2011/4
売上高
33億円
当期純利益
8.5億円
FY12
2012/4
売上高
39億円
当期純利益
11.1億円
FY13
2013/4
売上高
50億円
当期純利益
16.2億円
佐野氏が社長退任。穐田社長が就任
創業者の佐野氏は社長を退任し、筆頭株主兼取締役として引き続き経営に従事。新任の社長として、社外取締役だった穐田氏が(カカクコム元社長)就任した
FY14
2014/4
売上高
66億円
(親)当期純利益
18.7億円
コーチユナイテッドを買収
穐田社長はレシピ以外への多角化を志向。予約サービスを展開するコーチユナイテッドの株式100%を約10億円で取得
ALLTHECOOKS, LLCを買収
北米でレシピサービス「allthecooks」を運営するALLTHECOOKS, LLCの買収を決定。株式100%を5.3億円で取得
ALLTHECOOKS, LLCを買収
スペインでレシピサービス「Mis Recetas」を運営するITYIS SIGLO XXI, S.L.の買収を決定。11.1億円で取得
Netsilia S.A.L.を買収
アラビア語のレシピサービス「Shahiya」を運営するNetsilia社を約16億円で買収
FY15
2015/4
営業収益
133億円
(親)当期利益
40.9億円
FY16
2016/4
営業収益
168億円
(親)当期利益
9.3億円
みんなのウェディングを子会社化
みんなのウェディングの子会社を決定。株式の保有比率を26.88%から40%まで高め、取締役の過半数をクックパッドから同社に派遣したことで、実質支配となり子会社化に至った。 2015年度末時点で、みんなのウェディング関連の「のれん」の残高は20.5億円となった。
年間売上高100億円を突破
テックブログ投稿数が過去最高
クックパッドのテックブログへの年間投稿数147件と過去最高に。エンジニア界隈からRailsの実用例として注目を集めた。この頃のクックパッドは「Rubyエンジニアにとっての梁山泊」とも言われた。
創業者の佐野氏が、穐田社長を解任。社内は混乱へ
大株主である創業者の佐野氏(保有比率43.6%)と、穐田社長の間で経営方針をめぐって対立が発生。取締役会で穐田氏は代表取締役社長を解任され、クックパッドは佐野氏の方針で経営されることになった。社長解任という異常事態によって社内は混乱。資本市場においても、ひふみ投信はクックパッドの全株式の売却を実施
FY17
2017/4
営業収益
134億円
(親)当期利益
34.9億円
上場来7期連続の増収
みんなのウェディングとの資本業務提携を解消
取締役CTOの舘野祐一氏が退職
クックパッドのCTOに就任していた舘野祐一氏(2010年入社・2014年CTO就任)は、CTO就任後わずか2年でクックパッドを退職。舘野氏はWAmazingを共同創設して同社のCTOに就任した。同氏のGitHubは@hotchpotch
FY18
2018/4
営業収益
119億円
(親)当期利益
4億円
FY19
2019/4
営業収益
118億円
(親)当期利益
-9.6億円
年間30億円の減益
レシピコンテンツにおいて、クラシル(スマホ動画・2016年サービス開始)や、Youtube(調理動画)といったSNSでの拡散を前提とした競合が台頭。投稿を軸としたクックパッドの目新しさもなくなり、有料会員の減少傾向が鮮明化した。
FY20
2020/4
営業収益
111億円
(親)当期利益
4.7億円
上場以来初の最終赤字に転落。利用者1000万人減
有料会員の減少に歯止めがかからず。無料のユーザーを含めると、2016年対比で年間ユーザーが1000万人減少。一方、競合のクラシルは急成長を遂げ、クックパッドとの明暗が鮮明となった。
FY21
2021/4
営業収益
100億円
(親)当期利益
-29.6億円
FY22
2022/4
営業収益
91億円
(親)当期利益
-34.8億円
営業赤字に転落
有料会員の減少に対する販管費(人件費)の適正化に失敗。2021年12月期に営業損失26億円となり、赤字転落へ
FY23
2023/4
営業収益
76億円
(親)当期利益
-22.2億円
2期連続の営業赤字に転落。40名の希望退職者を募集
収益の悪化に伴い希望退職者の募集を決定。頼みの綱であった広告収入が減少し、行き詰まった。撤退事業(広告や新規事業)とコーポレート部門を対象に40名を募集し、エンジニアおよびデザイナーは対象から除外
FY24
2024/4
営業収益
59億円
(親)当期利益
13.3億円
3期連続の営業赤字に転落。1年で従業員262名が減少
販管費の適正化のための人員削減が進行。2022年12月末時点の従業員数409名に対して、2023年12月末時点の従業員数は147名(ともに正社員・契約社員を含む)となり、半数以下に激減した。 ただし年間を通じて販管費の適正化には失敗しており、FY2023における営業損失は27億円を計上。3期連続の赤字となった。
FY25
2025/4
営業収益
53億円
(親)当期利益
7.4億円
  1. 神奈川県藤沢市で有限会社コインを設立

    慶應大学(藤沢キャンパス)出身の佐野氏が起業家に転身。有限会社コインを設立し、システムの受託開発に参入

  2. kitchen@coinのサービス提供を開始

    自社サービスとしてkitchen@coin(現・クックパッド)のサービス提供を開始。PCを通じたインターネットでレシピの投稿・検索サービスができるサービス

  3. サービス名称をkitchen@coinからクックパッドに変更

    kitchen@coinからクックパッドに変更

  4. 広告掲載を開始(クックパッド収益化)
  5. 有料課金を開始(クックパッドプレミアムサービス)
  6. クックパッド株式会社を設立
  7. 期末時点の従業員数4名

    当時のクックパッドは零細企業。正社員4名+平均臨時雇用者数9名

  8. システムを全面改修。Ruby on Railsを採用

    システムをAdobe社のColdFusionから、当時最新鋭のオープンソースのフレームワーク「Ruby on Rails」への移行を開始。Railsの公式サイトで「世界でも指折りのRails製巨大Webサイト」と言われた。

  9. 大手携帯キャリアへのサービス提供を開始

    ガラケーコンテンツとしてクックパッドのサービス提供を開始。2008年11月のNTTドコモ向けを皮切りに、2009年1月にはau、同年2月にはソフトバンク向けに「モバれぴ」を提供。キャリア決済の手軽さによる課金収入の増大を目論んだ

  10. 東証マザーズに株式上場
  11. 佐野氏が社長退任。穐田社長が就任

    創業者の佐野氏は社長を退任し、筆頭株主兼取締役として引き続き経営に従事。新任の社長として、社外取締役だった穐田氏が(カカクコム元社長)就任した

  12. コーチユナイテッドを買収

    穐田社長はレシピ以外への多角化を志向。予約サービスを展開するコーチユナイテッドの株式100%を約10億円で取得

  13. ALLTHECOOKS, LLCを買収

    北米でレシピサービス「allthecooks」を運営するALLTHECOOKS, LLCの買収を決定。株式100%を5.3億円で取得

  14. ALLTHECOOKS, LLCを買収

    スペインでレシピサービス「Mis Recetas」を運営するITYIS SIGLO XXI, S.L.の買収を決定。11.1億円で取得

  15. Netsilia S.A.L.を買収

    アラビア語のレシピサービス「Shahiya」を運営するNetsilia社を約16億円で買収

  16. みんなのウェディングを子会社化

    みんなのウェディングの子会社を決定。株式の保有比率を26.88%から40%まで高め、取締役の過半数をクックパッドから同社に派遣したことで、実質支配となり子会社化に至った。 2015年度末時点で、みんなのウェディング関連の「のれん」の残高は20.5億円となった。

  17. 年間売上高100億円を突破
  18. テックブログ投稿数が過去最高

    クックパッドのテックブログへの年間投稿数147件と過去最高に。エンジニア界隈からRailsの実用例として注目を集めた。この頃のクックパッドは「Rubyエンジニアにとっての梁山泊」とも言われた。

  19. 創業者の佐野氏が、穐田社長を解任。社内は混乱へ

    大株主である創業者の佐野氏(保有比率43.6%)と、穐田社長の間で経営方針をめぐって対立が発生。取締役会で穐田氏は代表取締役社長を解任され、クックパッドは佐野氏の方針で経営されることになった。社長解任という異常事態によって社内は混乱。資本市場においても、ひふみ投信はクックパッドの全株式の売却を実施

  20. 上場来7期連続の増収
  21. みんなのウェディングとの資本業務提携を解消
  22. 取締役CTOの舘野祐一氏が退職

    クックパッドのCTOに就任していた舘野祐一氏(2010年入社・2014年CTO就任)は、CTO就任後わずか2年でクックパッドを退職。舘野氏はWAmazingを共同創設して同社のCTOに就任した。同氏のGitHubは@hotchpotch

  23. 年間30億円の減益

    レシピコンテンツにおいて、クラシル(スマホ動画・2016年サービス開始)や、Youtube(調理動画)といったSNSでの拡散を前提とした競合が台頭。投稿を軸としたクックパッドの目新しさもなくなり、有料会員の減少傾向が鮮明化した。

  24. 上場以来初の最終赤字に転落。利用者1000万人減

    有料会員の減少に歯止めがかからず。無料のユーザーを含めると、2016年対比で年間ユーザーが1000万人減少。一方、競合のクラシルは急成長を遂げ、クックパッドとの明暗が鮮明となった。

  25. 営業赤字に転落

    有料会員の減少に対する販管費(人件費)の適正化に失敗。2021年12月期に営業損失26億円となり、赤字転落へ

  26. 2期連続の営業赤字に転落。40名の希望退職者を募集

    収益の悪化に伴い希望退職者の募集を決定。頼みの綱であった広告収入が減少し、行き詰まった。撤退事業(広告や新規事業)とコーポレート部門を対象に40名を募集し、エンジニアおよびデザイナーは対象から除外

  27. 3期連続の営業赤字に転落。1年で従業員262名が減少

    販管費の適正化のための人員削減が進行。2022年12月末時点の従業員数409名に対して、2023年12月末時点の従業員数は147名(ともに正社員・契約社員を含む)となり、半数以下に激減した。 ただし年間を通じて販管費の適正化には失敗しており、FY2023における営業損失は27億円を計上。3期連続の赤字となった。

参考文献・出所

有価証券報告書