INPEXの沿革・歴史的証言
1941年〜2025年
INPEXの1941年〜2025年の主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に並べた沿革(社史年表)と、経営者・当事者の歴史的証言
| 年度 | 売上高 | 純利益 | 年月 | 区分 | 出来事 | 歴史的意義 |
|---|---|---|---|---|---|---|
1941 1-12月 | 会社設立 | 帝国石油株式会社を設立 戦時下の国策会社として国内石油資源の開発を目的に設立 | 後にINPEXの前身2社の片翼となる。日本の石油開発の戦時国策起源 | |||
1944 1-12月 | 設備投資 | 新潟・東山油田の本格開発 | 国内石油資源の戦時動員 | |||
1956 1-12月 | 株式上場 | 帝国石油が東京証券取引所一部に上場 | 国内最大の石油開発会社としての地位確立 | |||
1966 1-12月 | 会社設立 | インドネシア石油資源開発株式会社を設立 政府と民間の共同出資による石油開発会社。のちの国際石油開発の母体 | 日本の自主開発原油を確保する国策会社としての出発。現INPEXの原点 | |||
1986 1-12月 | 設備投資 | 国際石油開発が豪州に進出 豪州北西大陸棚での探鉱活動を開始 | のちのイクシスLNGプロジェクトにつながる豪州事業の起点 | |||
1998 1-12月 | 設備投資 | 豪州WA-285-P鉱区を単独取得 国際石油開発がオペレーターとして単独で鉱区権益を取得 | 日本企業がオペレーターとして大型LNG鉱区を単独取得した初のケース。イクシス発見の直接的な契機 | |||
2000 1-12月 | 設備投資 | WA-285-P鉱区で第1次試掘を開始 | イクシスガス田発見に向けた探鉱の本格着手 | |||
FY02 2002/3 | 売上高 1,842億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 276億円 | 設備投資 | 豪州WA-285-P鉱区でガス・コンデンセート田を発見しイクシスと命名 世界有数の大型ガス・コンデンセート田 | 日本企業がオペレーターとして発見した最大級の海外資源。INPEXの企業価値の根幹を形成 | |
FY03 2003/3 | 売上高 2,015億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 279億円 | ||||
FY04 2004/3 | 売上高 2,188億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 347億円 | ||||
FY05 2005/3 | 売上高 4,785億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 764億円 | ||||
FY06 2006/3 | 売上高 7,042億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 1,034億円 | 企業買収 | 国際石油開発と帝国石油が経営統合に合意 共同株式移転契約を締結。日本最大の石油・天然ガス開発会社が誕生 | 政府主導で日本のE&P企業を集約。国際競争力のある開発会社を目指す産業再編の象徴 | |
組織再編 | 両社の臨時株主総会で株式移転による当社設立を承認 | 経営統合の株主承認 | ||||
FY07 2007/3 | 売上高 9,697億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 1,650億円 | 株式上場 | 国際石油開発帝石HDを設立し東証一部に上場 資本金300億円。国際石油開発・帝国石油を完全子会社化 | 日本最大の石油・天然ガス開発会社として上場 | |
事業売却 | イクシスの権益をTOTAL社に一部譲渡 | 開発リスク分散のためのパートナーシップ構築 | ||||
FY08 2008/3 | 売上高 12,029億円 | 当期純利益 1,732億円 | ||||
FY09 2009/3 | 売上高 10,761億円 | 当期純利益 1,450億円 | 組織再編 | 子会社2社の吸収合併を決議し吸収合併契約を締結 | HD体制から事業会社への移行準備 | |
組織再編 | 国際石油開発・帝国石油を吸収合併し国際石油開発帝石に商号変更 HD体制を解消し事業会社に移行 | 統合の実質的完了。一体運営による経営効率化 | ||||
設備投資 | イクシスLNGプロジェクトのFEED(基本設計)を開始 | 商業化に向けた具体的な設計段階への移行 | ||||
FY10 2010/3 | 売上高 8,404億円 | 当期純利益 1,072億円 | ||||
FY11 2011/3 | 売上高 9,430億円 | 当期純利益 1,286億円 | 組織再編 | 公募増資・第三者割当増資を実施 イクシスLNGプロジェクトの開発資金に充当 | 日本のE&P企業として過去最大規模のエクイティファイナンス。イクシス実現への財務的コミットメント | |
FY12 2012/3 | 売上高 11,867億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 1,940億円 | ||||
FY13 2013/3 | 売上高 12,165億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 1,829億円 | 設備投資 | イクシスLNGプロジェクトのプロジェクトファイナンスを締結 | 世界最大級のプロジェクトファイナンスの一つ | |
設備投資 | 豪州イクシスLNGプロジェクトの最終投資決定(FID) 日本企業がオペレーターを務める初の大型LNGプロジェクト。総事業費は約340億米ドル | 日本のエネルギー企業史上最大の海外開発プロジェクト。日本企業初のLNGオペレーターとして業界の歴史に残る決定 | ||||
FY14 2014/3 | 売上高 13,346億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 1,836億円 | ||||
FY15 2015/3 | 売上高 11,712億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 778億円 | ||||
FY16 2016/3 | 売上高 10,095億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 167億円 | ||||
FY17 2017/3 | 売上高 8,744億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 461億円 | ||||
FY18 2018/3 | 売上高 9,337億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 403億円 | ||||
FY19 2019/3 | 売上高 10,000億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 1,235億円 | 設備投資 | 豪州イクシスLNGプロジェクトの操業開始 年産能力LNG約890万トン・LPG約160万トン。発見から約16年をかけて商業生産に到達 | 日本企業初のLNGオペレーターとしての商業生産開始。INPEXの収益構造を根本的に変えた | |
FY20 2020/3 | 売上高 7,710億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 -1,116億円 | ||||
FY21 2021/3 | 売上高 7,710億円 | 当期純利益 -1,116億円 | 初の純損失を計上 新型コロナウイルスによる原油価格急落でイクシス等の減損損失を計上 | 原油価格WTI一時マイナスという歴史的暴落の影響。E&P企業の資源価格リスクを如実に示した | ||
FY22 2022/3 | 売上高 23,246億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 4,610億円 | 組織再編 | 商号を株式会社INPEXに変更 グローバルブランドの統一 | 脱炭素時代を見据えたブランド刷新。「石油開発帝石」から脱却し再生可能エネルギーも含むエネルギー企業への転換を象徴 | |
経営計画 | INPEX Vision @2022を策定 2050年ネットゼロ目標を掲げ水素・CCUS・再エネへの投資を加速する中長期ビジョン | 石油・ガス開発会社からクリーンエネルギー企業への転換を宣言。エネルギートランジションへの対応 | ||||
FY23 2023/3 | 売上高 21,657億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 3,715億円 | 株式上場 | 東証プライム市場に移行 東京証券取引所の市場区分見直しに伴い市場第一部から移行 | ||
FY24 2024/3 | 売上高 22,658億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 4,273億円 | ||||
FY25 2025/3 | 売上高 20,113億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 3,938億円 |
- 帝国石油株式会社を設立
戦時下の国策会社として国内石油資源の開発を目的に設立
後にINPEXの前身2社の片翼となる。日本の石油開発の戦時国策起源 - 新潟・東山油田の本格開発国内石油資源の戦時動員
- 帝国石油が東京証券取引所一部に上場国内最大の石油開発会社としての地位確立
- インドネシア石油資源開発株式会社を設立
政府と民間の共同出資による石油開発会社。のちの国際石油開発の母体
日本の自主開発原油を確保する国策会社としての出発。現INPEXの原点 - 国際石油開発が豪州に進出
豪州北西大陸棚での探鉱活動を開始
のちのイクシスLNGプロジェクトにつながる豪州事業の起点 - 豪州WA-285-P鉱区を単独取得
国際石油開発がオペレーターとして単独で鉱区権益を取得
日本企業がオペレーターとして大型LNG鉱区を単独取得した初のケース。イクシス発見の直接的な契機 - WA-285-P鉱区で第1次試掘を開始イクシスガス田発見に向けた探鉱の本格着手
- 豪州WA-285-P鉱区でガス・コンデンセート田を発見しイクシスと命名
世界有数の大型ガス・コンデンセート田
日本企業がオペレーターとして発見した最大級の海外資源。INPEXの企業価値の根幹を形成 - 国際石油開発と帝国石油が経営統合に合意
共同株式移転契約を締結。日本最大の石油・天然ガス開発会社が誕生
政府主導で日本のE&P企業を集約。国際競争力のある開発会社を目指す産業再編の象徴 - 両社の臨時株主総会で株式移転による当社設立を承認経営統合の株主承認
- 国際石油開発帝石HDを設立し東証一部に上場
資本金300億円。国際石油開発・帝国石油を完全子会社化
日本最大の石油・天然ガス開発会社として上場 - イクシスの権益をTOTAL社に一部譲渡開発リスク分散のためのパートナーシップ構築
- 子会社2社の吸収合併を決議し吸収合併契約を締結HD体制から事業会社への移行準備
- 国際石油開発・帝国石油を吸収合併し国際石油開発帝石に商号変更
HD体制を解消し事業会社に移行
統合の実質的完了。一体運営による経営効率化 - イクシスLNGプロジェクトのFEED(基本設計)を開始商業化に向けた具体的な設計段階への移行
- 公募増資・第三者割当増資を実施
イクシスLNGプロジェクトの開発資金に充当
日本のE&P企業として過去最大規模のエクイティファイナンス。イクシス実現への財務的コミットメント - イクシスLNGプロジェクトのプロジェクトファイナンスを締結世界最大級のプロジェクトファイナンスの一つ
- 豪州イクシスLNGプロジェクトの最終投資決定(FID)
日本企業がオペレーターを務める初の大型LNGプロジェクト。総事業費は約340億米ドル
日本のエネルギー企業史上最大の海外開発プロジェクト。日本企業初のLNGオペレーターとして業界の歴史に残る決定 - 豪州イクシスLNGプロジェクトの操業開始
年産能力LNG約890万トン・LPG約160万トン。発見から約16年をかけて商業生産に到達
日本企業初のLNGオペレーターとしての商業生産開始。INPEXの収益構造を根本的に変えた - 初の純損失を計上
新型コロナウイルスによる原油価格急落でイクシス等の減損損失を計上
原油価格WTI一時マイナスという歴史的暴落の影響。E&P企業の資源価格リスクを如実に示した - 商号を株式会社INPEXに変更
グローバルブランドの統一
脱炭素時代を見据えたブランド刷新。「石油開発帝石」から脱却し再生可能エネルギーも含むエネルギー企業への転換を象徴 - INPEX Vision @2022を策定
2050年ネットゼロ目標を掲げ水素・CCUS・再エネへの投資を加速する中長期ビジョン
石油・ガス開発会社からクリーンエネルギー企業への転換を宣言。エネルギートランジションへの対応 - 東証プライム市場に移行
東京証券取引所の市場区分見直しに伴い市場第一部から移行
参考文献・出所
有価証券報告書 沿革
有価証券報告書 連結PL
INPEX公式サイト 沿革
資源エネルギー庁「イクシスLNGプロジェクト」
有価証券報告書 連結BS
有価証券報告書 セグメント
有価証券報告書 連結PL(FY19–FY24)
INPEX公式「INPEX Vision @2022」
有価証券報告書 連結PL(FY24)
INPEX公式「INPEX Vision 2035」(2025年2月発表)
財界オンライン 2024/1