コスモス薬品の沿革(1973〜2026年)
コスモス薬品の創業から現在までの主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に一覧できる沿革(社史年表)ページです。 各年の売上高・純利益などの業績推移と、歴史的意義の解説をあわせて掲載しています。 社史・報道資料などの公開情報をもとに重要事項を判断の上、作成しています。
| 年度 | 売上高 | 純利益 | 年月 | 区分 | 出来事 | 歴史的意義 |
|---|---|---|---|---|---|---|
1973 1-12月 | 宇野回天堂薬局を創業 <h3>創業者・宇野正晃氏について</h3>
宇野正晃氏(1947年生まれ)は宮崎県延岡市出身の薬剤師。1972年に東京薬科大学を卒業後、地元の延岡市に戻り、1973年2月に「宇野回天堂薬局」を創業した。以後約10年間は個人薬局の経営に徹し、ドラッグストアの本格展開は1983年の法人設立、さらに1993年の多店舗展開開始を待つことになる。 | |||||
1983 1-12月 | 有限会社コスモス薬品を設立 | |||||
FY94 1994/5 | 小商圏型メガドラッグストアの多店舗展開を開始 | 「小商圏×大型店」という逆転の発想 | ||||
FY99 1999/5 | 初の1,000m2型店舗を開店 宮崎県日向市に売場面積1,000平方メートルの日向店を開店。創業時の岡富店(66平方メートル)、浮之城店(600平方メートル)に続く店舗大型化の節目であり、小商圏における品揃えの充実を図った。食品・日用雑貨の取扱いを拡大し、ドラッグストアの枠を超えた日常消耗品の総合店としての性格を強めた。 | |||||
FY01 2001/5 | 売上高 123億円 | 当期純利益 0.6億円 | ||||
FY02 2002/5 | 売上高 225億円 | 当期純利益 1.3億円 | 大型物流拠点を新設 九州への集中出店に合わせて大型物流拠点を新設。自社所有ではなく外部委託方式を採用し、固定資産の保有を抑制しながら配送網を構築した。 | |||
FY03 2003/5 | 売上高 424億円 | 当期純利益 2.5億円 | 初の2,000m2型メガドラッグストアを開店 熊本県人吉市に売場面積2,000平方メートルの人吉店を開店。医薬品・化粧品・日用雑貨に加え食品を大幅に拡充し、「小商圏型メガドラッグストア」の標準フォーマットが確立された。以降の新規出店は原則として2,000平方メートル型を基本とし、立地に応じて1,000平方メートル型で補完する出店戦略を採用した。 | |||
ポイント還元を廃止しEDLPに転換 | 「自ら始めたものを自ら止める」判断力 | |||||
FY04 2004/5 | 売上高 594億円 | 当期純利益 9.4億円 | 九州の外へ ― 全国展開を開始 | 「染み出す」戦略の合理性 | ||
FY05 2005/5 | 売上高 786億円 | 当期純利益 12.5億円 | 東証マザーズに株式上場 2004年11月にコスモス薬品は東証マザーズに株式を上場し、54億円を調達した。上場後も創業家の宇野家が株式の過半数を保持する資本政策を選択した。有価証券報告書の提出により、売上構成において医薬品や化粧品ではなく食品が牽引していることが明らかにされた。ドラッグストアでありつつも、需要の大きい食品を安く販売することで集客を果たすビジネスモデルであった。 | |||
FY06 2006/5 | 売上高 1,050億円 | 当期純利益 19.4億円 | ||||
FY07 2007/5 | 売上高 1,258億円 | 当期純利益 22.9億円 | ||||
FY08 2008/5 | 売上高 1,482億円 | 当期純利益 21.7億円 | ||||
FY09 2009/5 | 売上高 1,777億円 | 当期純利益 28.4億円 | ||||
FY10 2010/5 | 売上高 2,053億円 | 当期純利益 47.1億円 | ||||
FY11 2011/5 | 売上高 2,371億円 | 当期純利益 57.3億円 | JCSI顧客満足度ドラッグストア部門で1位を初獲得 サービス産業生産性協議会が実施するJCSI(日本版顧客満足度指数)調査のドラッグストア部門で第1位を初獲得。EDLP戦略による価格の安さと、標準化された店舗の利便性が評価された。以降2025年まで15年連続で首位を維持する。 | |||
FY12 2012/5 | 売上高 2,790億円 | 当期純利益 77.3億円 | ||||
FY13 2013/5 | 売上高 3,293億円 | 当期純利益 93.9億円 | ||||
FY14 2014/5 | 売上高 3,718億円 | 当期純利益 106億円 | ||||
FY15 2015/5 | 売上高 4,084億円 | 当期純利益 116億円 | ||||
FY16 2016/5 | 売上高 4,472億円 | 当期純利益 124億円 | ||||
FY17 2017/5 | 売上高 5,027億円 | 当期純利益 182億円 | 売上高5,000億円を突破 2017年5月期の連結売上高が5,027億円に達し、5,000億円の大台を突破した。2006年の東証一部上場時(売上高1,050億円)から約11年で5倍の規模に成長。期末店舗数は827店。九州・中国・四国・関西のドミナント出店が売上拡大を牽引した。 | |||
FY18 2018/5 | 売上高 5,579億円 | 当期純利益 176億円 | 横山英昭氏が代表取締役社長に就任 2017年8月に宇野正晃氏が代表取締役会長に退き、柴田太氏が代表取締役社長に就任した。しかし柴田社長の在任中に通期業績の下方修正を発表。就任わずか10ヶ月で柴田氏は経営企画部長に異動し、2018年6月に横山英昭氏(当時37歳)が代表取締役社長に就任した。店舗運営部エリア長、上級エリア長、店舗運営部長、取締役営業本部長と現場を歩んできた横山氏のもとで、業績は回復・拡大を続けている。 | |||
FY19 2019/5 | 売上高 6,111億円 | 当期純利益 191億円 | overseas | 首都圏に進出 | 「地続き」という規律 | |
FY20 2020/5 | 売上高 6,844億円 | 当期純利益 214億円 | コロナ禍で巣ごもり需要を取り込み過去最高益 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要を取り込み、2020年5月期は売上高6,844億円(前期比+12.0%)、営業利益290億円(同+17.4%)と大幅増収増益を達成。日用品・食品を低価格で扱うEDLP業態が消費者のまとめ買い需要に合致した。営業キャッシュフローは654億円と突出した水準を記録した。 | |||
FY21 2021/5 | 売上高 7,264億円 | 当期純利益 271億円 | 併設型調剤薬局の展開に着手 ドラッグストア店舗に調剤薬局を併設する取り組みを開始。2025年5月期末時点で1,609店中53店が調剤併設店となっている。特に関東の店舗では調剤併設率が高く、本格展開に向けてノウハウを蓄積中。 | |||
FY22 2022/5 | 売上高 7,554億円 | 当期純利益 231億円 | 東証プライム市場へ移行 東京証券取引所の市場再編に伴い、プライム市場へ移行。2004年のマザーズ上場、2006年の一部上場に続く3度目の市場変更となった。 | |||
FY23 2023/5 | 売上高 8,276億円 | 当期純利益 237億円 | ||||
FY24 2024/5 | 売上高 9,649億円 | 当期純利益 244億円 | 宇野家で事業承継 創業者の宇野正晃氏が「取締役会長」から「会長(取締役なし)」となり、取締役を退任した。代わりに長男の宇野之崇氏(執行役員商品開発部長)が取締役候補者として選任され、株主総会で97%の賛成で可決された。2025年7月には次男の宇野史泰氏(商品部長)も取締役に就任しており、創業家による経営の次世代移行が進んでいる。 | |||
年間139店を新規出店 2024年5月期に過去最多となる年間139店を新規出店し、期末1,490店舗体制に。連結売上高は9,649億円に達し、売上高1兆円目前に迫った。関東・中部・関西の新商勢圏の売上高は合計3,000億円を超え、成長ドライバーとなっている。設備投資額は573億円に達し、土地取得への方針転換に伴い有利子負債も拡大した。 | ||||||
FY25 2025/5 | 売上高 10,113億円 | 当期純利益 309億円 | M&Aなし自力出店で売上高1兆円を達成 | オーガニックグロースの極致 | ||
2026 1-12月 | ホテル事業への参入を発表 2026年1月にホテル事業への参入を発表し、2月1日付で「ホテル部」を新設した。ドラッグストアには向かない小型の土地を活用して郊外型ビジネスホテルを建設する構想で、第1弾は宮崎市内を予定(2,000坪の土地を取得済み)。ホテル部長には創業者の長男・宇野之崇が就任。横山社長は「最後発でスタートしたドラッグストア事業と同様、先行事例を分析してお客さまから選ばれるホテルを作っていく」と語った。開業まで少なくとも2年以上の見込み。 |
- 宇野回天堂薬局を創業
<h3>創業者・宇野正晃氏について</h3> 宇野正晃氏(1947年生まれ)は宮崎県延岡市出身の薬剤師。1972年に東京薬科大学を卒業後、地元の延岡市に戻り、1973年2月に「宇野回天堂薬局」を創業した。以後約10年間は個人薬局の経営に徹し、ドラッグストアの本格展開は1983年の法人設立、さらに1993年の多店舗展開開始を待つことになる。
- 有限会社コスモス薬品を設立
- 小商圏型メガドラッグストアの多店舗展開を開始「小商圏×大型店」という逆転の発想
- 初の1,000m2型店舗を開店
宮崎県日向市に売場面積1,000平方メートルの日向店を開店。創業時の岡富店(66平方メートル)、浮之城店(600平方メートル)に続く店舗大型化の節目であり、小商圏における品揃えの充実を図った。食品・日用雑貨の取扱いを拡大し、ドラッグストアの枠を超えた日常消耗品の総合店としての性格を強めた。
- 大型物流拠点を新設
九州への集中出店に合わせて大型物流拠点を新設。自社所有ではなく外部委託方式を採用し、固定資産の保有を抑制しながら配送網を構築した。
- 初の2,000m2型メガドラッグストアを開店
熊本県人吉市に売場面積2,000平方メートルの人吉店を開店。医薬品・化粧品・日用雑貨に加え食品を大幅に拡充し、「小商圏型メガドラッグストア」の標準フォーマットが確立された。以降の新規出店は原則として2,000平方メートル型を基本とし、立地に応じて1,000平方メートル型で補完する出店戦略を採用した。
- ポイント還元を廃止しEDLPに転換「自ら始めたものを自ら止める」判断力
- 九州の外へ ― 全国展開を開始「染み出す」戦略の合理性
- 東証マザーズに株式上場
2004年11月にコスモス薬品は東証マザーズに株式を上場し、54億円を調達した。上場後も創業家の宇野家が株式の過半数を保持する資本政策を選択した。有価証券報告書の提出により、売上構成において医薬品や化粧品ではなく食品が牽引していることが明らかにされた。ドラッグストアでありつつも、需要の大きい食品を安く販売することで集客を果たすビジネスモデルであった。
- JCSI顧客満足度ドラッグストア部門で1位を初獲得
サービス産業生産性協議会が実施するJCSI(日本版顧客満足度指数)調査のドラッグストア部門で第1位を初獲得。EDLP戦略による価格の安さと、標準化された店舗の利便性が評価された。以降2025年まで15年連続で首位を維持する。
- 売上高5,000億円を突破
2017年5月期の連結売上高が5,027億円に達し、5,000億円の大台を突破した。2006年の東証一部上場時(売上高1,050億円)から約11年で5倍の規模に成長。期末店舗数は827店。九州・中国・四国・関西のドミナント出店が売上拡大を牽引した。
- 横山英昭氏が代表取締役社長に就任
2017年8月に宇野正晃氏が代表取締役会長に退き、柴田太氏が代表取締役社長に就任した。しかし柴田社長の在任中に通期業績の下方修正を発表。就任わずか10ヶ月で柴田氏は経営企画部長に異動し、2018年6月に横山英昭氏(当時37歳)が代表取締役社長に就任した。店舗運営部エリア長、上級エリア長、店舗運営部長、取締役営業本部長と現場を歩んできた横山氏のもとで、業績は回復・拡大を続けている。
- 首都圏に進出「地続き」という規律
- コロナ禍で巣ごもり需要を取り込み過去最高益
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要を取り込み、2020年5月期は売上高6,844億円(前期比+12.0%)、営業利益290億円(同+17.4%)と大幅増収増益を達成。日用品・食品を低価格で扱うEDLP業態が消費者のまとめ買い需要に合致した。営業キャッシュフローは654億円と突出した水準を記録した。
- 併設型調剤薬局の展開に着手
ドラッグストア店舗に調剤薬局を併設する取り組みを開始。2025年5月期末時点で1,609店中53店が調剤併設店となっている。特に関東の店舗では調剤併設率が高く、本格展開に向けてノウハウを蓄積中。
- 東証プライム市場へ移行
東京証券取引所の市場再編に伴い、プライム市場へ移行。2004年のマザーズ上場、2006年の一部上場に続く3度目の市場変更となった。
- 宇野家で事業承継
創業者の宇野正晃氏が「取締役会長」から「会長(取締役なし)」となり、取締役を退任した。代わりに長男の宇野之崇氏(執行役員商品開発部長)が取締役候補者として選任され、株主総会で97%の賛成で可決された。2025年7月には次男の宇野史泰氏(商品部長)も取締役に就任しており、創業家による経営の次世代移行が進んでいる。
- 年間139店を新規出店
2024年5月期に過去最多となる年間139店を新規出店し、期末1,490店舗体制に。連結売上高は9,649億円に達し、売上高1兆円目前に迫った。関東・中部・関西の新商勢圏の売上高は合計3,000億円を超え、成長ドライバーとなっている。設備投資額は573億円に達し、土地取得への方針転換に伴い有利子負債も拡大した。
- M&Aなし自力出店で売上高1兆円を達成オーガニックグロースの極致
- ホテル事業への参入を発表
2026年1月にホテル事業への参入を発表し、2月1日付で「ホテル部」を新設した。ドラッグストアには向かない小型の土地を活用して郊外型ビジネスホテルを建設する構想で、第1弾は宮崎市内を予定(2,000坪の土地を取得済み)。ホテル部長には創業者の長男・宇野之崇が就任。横山社長は「最後発でスタートしたドラッグストア事業と同様、先行事例を分析してお客さまから選ばれるホテルを作っていく」と語った。開業まで少なくとも2年以上の見込み。