沿革年表 1920〜2026年における重要度別の出来事(合計41件)

年月区分社長/CEO出来事年度売上高純利益
重要事項
株式会社横河電機製作所を設立
歴史的意義yutaka sugiura
横河民輔は帝国劇場や三越本店を設計した建築家でありながら、橋梁と電気計器という異なる技術領域にも事業を展開した。自らは株式を保有せず、甥の横河一郎を筆頭株主に据えた点は、事業の運営と所有を分離する設計であった。建築家による個人創業が、計測器の同族メーカーへと転換する起点を作った構造は、日本の製造業の創業形態として特異である。
1920
1-12月
吉祥寺工場を新設(武蔵野本社)
戦時体制下において、横河電機製作所は主に軍需向けの計器の販売を拡大。1927年に陸軍の指定工場となり、高射砲の算定器の研究開発を開始し、以後、軍需品の開発および生産に従事した。軍需品の生産拡大に対応するため、1927年に東京の吉祥寺に1.6万坪の土地を確保。1930年に吉祥寺工場を新設して、渋谷工場で行っていた計測器の生産を集約した。生産品目は、航空計器・航空用マグネトーなどであり、航空機に関する計器生産に従事した。
1930
1-12月
設備投資
吉祥寺工場(現在の武蔵野本社内)完成。
1935
1-12月
従業員約1万名を削減
第二次世界大戦の敗戦に伴い横河電機は軍需を喪失。戦時中は国内に5工場を稼働していたが、このうち4工場(小金井・大久保・川越・辻堂)を閉鎖し、吉祥寺の武蔵野本社に集約した。人員面においても、終戦時点で1.2万名存在した人員の大半を解雇し、1200名の体制で事業活動を再開した。
1945
1-12月
東京証券取引所に株式上場
1948
1-12月
米The Foxboro Companyと技術援助契約を締結
空気圧制御の技術を導入するため、Foxboro社と提携。
FY56
1956/3
Yokokawa Electric Works, Inc.を設立
FY58
1958/3
FY60
1960/3
売上高
51億円
当期純利益
7.8億円
FY61
1961/3
売上高
63億円
当期純利益
9.7億円
FY62
1962/3
売上高
81億円
当期純利益
12.3億円
FY63
1963/3
売上高
88億円
当期純利益
11億円
重要事項業務提携
横河ヒューレットパッカードを設立
歴史的意義yutaka sugiura
横河電機がHPとの合弁に至った決定的な要因は、大株主ジャパン・ファンドのガーナー氏がHP社外役員を兼務していたという偶然の人脈であった。8年に及ぶ交渉の突破口は技術力でも交渉力でもなく、資本関係を通じた人的接点であった。合弁後は定価販売の徹底と親会社依存の排除により高収益を実現し、日本における製造業合弁の稀有な成功例として注目された。
FY64
1964/3
売上高
87億円
当期純利益
5.8億円
FY65
1965/3
売上高
134億円
当期純利益
7.4億円
FY66
1966/3
売上高
104億円
当期純利益
6.7億円
FY67
1967/3
売上高
119億円
当期純利益
7.7億円
FY68
1968/3
売上高
180億円
当期純利益
13.4億円
FY69
1969/3
売上高
212億円
当期純利益
17.3億円
FY70
1970/3
売上高
266億円
当期純利益
23億円
保守サービスの子会社3社を設立
FY71
1971/3
売上高
307億円
当期純利益
25億円
FY72
1972/3
売上高
280億円
当期純利益
16億円
FY73
1973/3
売上高
288億円
当期純利益
13億円
販売低迷・人員削減は回避
1973年10月のオイルショックを機に、石油化学メーカーにおける設備投資が相次いで中止。石油産業向けの計測器の販売に依存していた横河電機は業績が低迷し、当時の横河正三社長は「夜も眠れない」状態となった。
FY74
1974/3
売上高
385億円
当期純利益
16億円
海外進出
シンガポールにYokogawa Electric Singapore Pte. Ltd.(現Yokogawa Electric Asia)を設立。
甲府工場を新設
FY75
1975/3
売上高
488億円
当期純利益
21億円
総合制御システムCENTUMを公表
FY76
1976/3
FY77
1977/3
売上高
433.94億円
当期純利益
11.86億円
FY78
1978/3
売上高
506.84億円
当期純利益
13.29億円
FY79
1979/3
売上高
602.88億円
当期純利益
18.11億円
FY80
1980/3
売上高
693.92億円
当期純利益
25.27億円
FY81
1981/3
売上高
783.58億円
当期純利益
33.38億円
重要事項業務提携
GEと合弁で横河メディカルシステムを設立
歴史的意義yutaka sugiura
横河電機はHPとの合弁では51%の主導権を確保したが、GEとの合弁では49%で出発し25%へ後退した。この差は製品開発の主導権の所在を反映している。HPとは自社技術者を移籍させて共同開発を行ったのに対し、GEとは販路と保守網の提供が主な役割であった。合弁における出資比率の推移が、パートナーとの力関係を可視化した事例である。
FY82
1982/3
売上高
889.26億円
当期純利益
29.48億円
オランダElectrofactを買収
FY83
1983/3
売上高
853.54億円
当期純利益
38.77億円
重要事項組織再編
北辰電機と合併
歴史的意義yutaka sugiura
横河電機は北辰電機との合併後、旧本社工場を閉鎖してキヤノンに売却し、1000名を自社拠点に配置転換した。旧拠点を物理的に消滅させることで帰属意識の転換を促す手法は、拠点分散がPMIの障害となることを見越した設計である。売却益を設備投資に充当した点も含め、合併後の統合を3年で完了させた実行力は、工業計器業界における合併事例として注目された。
FY84
1984/3
売上高
1,162.42億円
当期純利益
103.25億円
FY85
1985/3
売上高
1,397.82億円
当期純利益
88.84億円
組織再編
商号を横河電機㈱に変更。 生産拠点統合計画(分散している生産拠点を統合し、生産設備の強化と効率化を図る計画)を完了。
FY87
1987/3
組織再編
三鷹工業㈱と合併。
FY90
1990/3
FY92
1992/3
売上高
2,659億円
当期純利益
77億円
統合生産制御システム(CENTUM CS)を発表。
FY93
1993/3
売上高
2,469億円
当期純利益
16億円
重要事項構造改革
美川英二氏が社長に就任し「解雇なきリストラ」を陣頭指揮
経営判断をよむ →
FY94
1994/3
売上高
2,422億円
当期純利益
9億円
小峰工場を新設
FY95
1995/3
売上高
2,429億円
当期純利益
24億円
FY96
1996/3
売上高
2,595億円
当期純利益
18億円
汎用測定器の製造・販売を目的として、横河エムアンドシー㈱(現連結子会社 横河計測㈱)を設立。
FY97
1997/3
売上高
2,804億円
当期純利益
38億円
FY98
1998/3
売上高
3,052億円
当期純利益
75億円
重要事項
米HPとの合弁解消・株式売却
経営判断をよむ →
FY99
1999/3
売上高
2,801億円
当期純利益
-44億円
FY00
2000/3
売上高
3,133億円
当期純利益
58億円
FY01
2001/3
売上高
3,526億円
当期純利益
254億円
国内生産子会社5社を統合
FY02
2002/3
売上高
3,108億円
当期純利益
-231億円
安藤電気の株式33%を取得
NEC系列の安藤電気の株式33%を132億円で取得。1999年に横河電機はヒューレットパッカードとの合弁を解消しており、通信・半導体向けの計測器事業を強化するために買収を決定した。
FY03
2003/3
売上高
3,287億円
当期純利益
-262億円
中国に現地法人を新設
国内グループ15工場を閉鎖
横河電機は1983年から公言してきた「人員削減をしない方針」を撤回し、2003年に人員削減を伴う国内における生産再編を実施。グループ会社を含めた15工場の閉鎖を決定した。特に、傘下の安藤電気(2002年10月に買収)における改革を推進するため、同社において150名の希望退職者の募集を決定した。
海外進出
中国地域統括会社「横河電機(蘇州)有限公司」の本社・工場が竣工、生産開始。
FY04
2004/3
売上高
3,719億円
当期純利益
243億円
内田勲
FY05
2005/3
売上高
3,870億円
当期純利益
93億円
海堀周造
シンガポールに統括会社を設立
FY06
2006/3
売上高
3,888億円
当期純利益
215億円
海外進出
中国に、販売・マーケティング・エンジニアリング・サービスなどの機能を統括する100%独資の 横河電機(中国)商貿有限公司を設立。
設備投資
ライフサイエンス事業部の戦略拠点として金沢事業所を開設。
海堀周造
FY07
2007/3
売上高
4,334億円
当期純利益
125億円
組織再編
海堀周造
横河電機(西安)有限公司、上海横河石化自控有限公司、横河電機(中国)商貿有限公司の業務を 統合し、中国における事業統括会社、横河電機(中国)有限公司を設立。
FY08
2008/3
売上高
4,374億円
当期純利益
116億円
海堀周造
最終赤字に転落
FY09
2009/3
売上高
3,765億円
当期純利益
-384億円
海堀周造
FY10
2010/3
売上高
3,166億円
当期純利益
-147億円
海堀周造
計測器事業を子会社の横河計測に移管
FY11
2011/3
売上高
3,256億円
当期純利益
-66億円
西島剛志
FY12
2012/3
売上高
3,346億円
親会社株主に帰属する当期純利益
59億円
西島剛志
FY13
2013/3
売上高
3,478億円
親会社株主に帰属する当期純利益
146億円
西島剛志
横河ソリューションサービスを発足
FY14
2014/3
売上高
3,884億円
親会社株主に帰属する当期純利益
123億円
西島剛志
希望退職者を募集
横河電機は約400億円規模の固定費削減のために余剰人員の削減を決定。希望退職者を募集し、合計1105名が退職に応募した。人員削減に伴って2015年3月期に事業構造改善費用を特別損失として166億円計上した。
FY15
2015/3
売上高
4,057億円
親会社株主に帰属する当期純利益
172億円
組織再編
西島剛志
創立100周年。
FY16
2016/3
売上高
4,137億円
親会社株主に帰属する当期純利益
301億円
YOKOKAWAコーポレートガバナンス・ガイドラインを制定
西島剛志
英KBC Advancedを買収
石油・ガス業界向けのソフトウェアおよびコンサルティングサービスを手掛けるKBC社(KBC Advanced Technologies plc)を279億円で買収。
FY17
2017/3
売上高
3,914億円
親会社株主に帰属する当期純利益
257億円
奈良寿
FY18
2018/3
売上高
4,065億円
親会社株主に帰属する当期純利益
214億円
奈良寿
FY19
2019/3
売上高
4,037億円
親会社株主に帰属する当期純利益
284億円
奈良寿
FY20
2020/3
売上高
4,044億円
親会社株主に帰属する当期純利益
146億円
奈良寿
FY21
2021/3
売上高
3,742億円
親会社株主に帰属する当期純利益
192億円
奈良寿
中期経営計画AG2023を策定
FY22
2022/3
売上高
3,899億円
親会社株主に帰属する当期純利益
212億円
奈良寿
FY23
2023/3
売上高
4,564億円
親会社株主に帰属する当期純利益
389億円
重野邦正
FY24
2024/3
売上高
5,401億円
親会社株主に帰属する当期純利益
616億円
重野邦正
中期経営計画GS2028を策定
FY25
2025/3
売上高
5,624億円
親会社株主に帰属する当期純利益
521億円
FY26
2026/3
売上高
6,048億円
親会社株主に帰属する当期純利益
581億円
  1. 株式会社横河電機製作所を設立
    横河民輔は帝国劇場や三越本店を設計した建築家でありながら、橋梁と電気計器という異なる技術領域にも事業を展開した。自らは株式を保有せず、甥の横河一郎を筆頭株主に据えた点は、事業の運営と所有を分離する設計であった。建築家による個人創業が、計測器の同族メーカーへと転換する起点を作った構造は、日本の製造業の創業形態として特異である。
  2. 吉祥寺工場を新設(武蔵野本社)

    戦時体制下において、横河電機製作所は主に軍需向けの計器の販売を拡大。1927年に陸軍の指定工場となり、高射砲の算定器の研究開発を開始し、以後、軍需品の開発および生産に従事した。軍需品の生産拡大に対応するため、1927年に東京の吉祥寺に1.6万坪の土地を確保。1930年に吉祥寺工場を新設して、渋谷工場で行っていた計測器の生産を集約した。生産品目は、航空計器・航空用マグネトーなどであり、航空機に関する計器生産に従事した。

  3. 設備投資
    吉祥寺工場(現在の武蔵野本社内)完成。
  4. 従業員約1万名を削減

    第二次世界大戦の敗戦に伴い横河電機は軍需を喪失。戦時中は国内に5工場を稼働していたが、このうち4工場(小金井・大久保・川越・辻堂)を閉鎖し、吉祥寺の武蔵野本社に集約した。人員面においても、終戦時点で1.2万名存在した人員の大半を解雇し、1200名の体制で事業活動を再開した。

  5. 東京証券取引所に株式上場
  6. 米The Foxboro Companyと技術援助契約を締結

    空気圧制御の技術を導入するため、Foxboro社と提携。

  7. Yokokawa Electric Works, Inc.を設立
  8. 業務提携
    横河ヒューレットパッカードを設立
    横河電機がHPとの合弁に至った決定的な要因は、大株主ジャパン・ファンドのガーナー氏がHP社外役員を兼務していたという偶然の人脈であった。8年に及ぶ交渉の突破口は技術力でも交渉力でもなく、資本関係を通じた人的接点であった。合弁後は定価販売の徹底と親会社依存の排除により高収益を実現し、日本における製造業合弁の稀有な成功例として注目された。
  9. 保守サービスの子会社3社を設立
  10. 販売低迷・人員削減は回避

    1973年10月のオイルショックを機に、石油化学メーカーにおける設備投資が相次いで中止。石油産業向けの計測器の販売に依存していた横河電機は業績が低迷し、当時の横河正三社長は「夜も眠れない」状態となった。

  11. 海外進出
    シンガポールにYokogawa Electric Singapore Pte. Ltd.(現Yokogawa Electric Asia)を設立。
  12. 甲府工場を新設
  13. 総合制御システムCENTUMを公表
  14. 業務提携
    GEと合弁で横河メディカルシステムを設立
    横河電機はHPとの合弁では51%の主導権を確保したが、GEとの合弁では49%で出発し25%へ後退した。この差は製品開発の主導権の所在を反映している。HPとは自社技術者を移籍させて共同開発を行ったのに対し、GEとは販路と保守網の提供が主な役割であった。合弁における出資比率の推移が、パートナーとの力関係を可視化した事例である。
  15. オランダElectrofactを買収
  16. 組織再編
    北辰電機と合併
    横河電機は北辰電機との合併後、旧本社工場を閉鎖してキヤノンに売却し、1000名を自社拠点に配置転換した。旧拠点を物理的に消滅させることで帰属意識の転換を促す手法は、拠点分散がPMIの障害となることを見越した設計である。売却益を設備投資に充当した点も含め、合併後の統合を3年で完了させた実行力は、工業計器業界における合併事例として注目された。
  17. 組織再編
    商号を横河電機㈱に変更。 生産拠点統合計画(分散している生産拠点を統合し、生産設備の強化と効率化を図る計画)を完了。
  18. 組織再編
    三鷹工業㈱と合併。
  19. 統合生産制御システム(CENTUM CS)を発表。
  20. 小峰工場を新設
  21. 汎用測定器の製造・販売を目的として、横河エムアンドシー㈱(現連結子会社 横河計測㈱)を設立。
  22. 国内生産子会社5社を統合
  23. 安藤電気の株式33%を取得

    NEC系列の安藤電気の株式33%を132億円で取得。1999年に横河電機はヒューレットパッカードとの合弁を解消しており、通信・半導体向けの計測器事業を強化するために買収を決定した。

  24. 中国に現地法人を新設
  25. 国内グループ15工場を閉鎖

    横河電機は1983年から公言してきた「人員削減をしない方針」を撤回し、2003年に人員削減を伴う国内における生産再編を実施。グループ会社を含めた15工場の閉鎖を決定した。特に、傘下の安藤電気(2002年10月に買収)における改革を推進するため、同社において150名の希望退職者の募集を決定した。

  26. 海外進出
    中国地域統括会社「横河電機(蘇州)有限公司」の本社・工場が竣工、生産開始。
  27. シンガポールに統括会社を設立
  28. 海外進出
    中国に、販売・マーケティング・エンジニアリング・サービスなどの機能を統括する100%独資の 横河電機(中国)商貿有限公司を設立。
  29. 設備投資
    ライフサイエンス事業部の戦略拠点として金沢事業所を開設。
  30. 組織再編
    横河電機(西安)有限公司、上海横河石化自控有限公司、横河電機(中国)商貿有限公司の業務を 統合し、中国における事業統括会社、横河電機(中国)有限公司を設立。
  31. 最終赤字に転落
  32. 計測器事業を子会社の横河計測に移管
  33. 横河ソリューションサービスを発足
  34. 希望退職者を募集

    横河電機は約400億円規模の固定費削減のために余剰人員の削減を決定。希望退職者を募集し、合計1105名が退職に応募した。人員削減に伴って2015年3月期に事業構造改善費用を特別損失として166億円計上した。

  35. 組織再編
    創立100周年。
  36. YOKOKAWAコーポレートガバナンス・ガイドラインを制定
  37. 英KBC Advancedを買収

    石油・ガス業界向けのソフトウェアおよびコンサルティングサービスを手掛けるKBC社(KBC Advanced Technologies plc)を279億円で買収。

  38. 中期経営計画AG2023を策定
  39. 中期経営計画GS2028を策定