商船三井の沿革・歴史的証言
1884年〜2025年
商船三井の1884年〜2025年の主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に並べた沿革(社史年表)と、経営者・当事者の歴史的証言
| 年度 | 売上高 | 純利益 | 年月 | 区分 | 出来事 | 歴史的意義 |
|---|---|---|---|---|---|---|
1884 1-12月 | 会社設立 | 大阪商船が設立 関西の船主93名が大同合併して設立。資本金120万円 | 西日本の沿岸・近海航路を統合した日本有数の海運会社の誕生 | |||
1942 1-12月 | 組織再編 | 三井船舶が三井物産の船舶部から分離独立 | 三井財閥の海運部門が独立企業として発足 | |||
1964 1-12月 | 組織再編 | 大阪商船と三井船舶が対等合併し大阪商船三井船舶が発足 海運再建整備法に基づく集約合併。本店を大阪に設置 | 海運集約により日本の海運6社体制が成立。大阪商船(沿岸・近海)と三井船舶(外航)の補完的統合 | |||
1966 1-12月 | 組織再編 | 内航近海部門を分離し商船三井近海を設立 | ||||
1969 1-12月 | 日本沿海フェリー株式会社が発足 国内のフェリー輸送事業の拡大を目的として、日本沿海フェリー株式会社が発足した。のちに商船三井グループのフェリー事業の中核を担う流れにつながった。 | |||||
1970 1-12月 | 組織再編 | 船客部門を分離し商船三井客船を設立 船客部門の業務を分離し、商船三井客船株式会社を新設した。客船事業を専業会社に切り出すことで、貨物海運との経営資源を分け、運営体制を整えた。 | ||||
FY87 1987/3 | 北米の定期船・物流統括会社MOL(AMERICA)を設立 | |||||
FY90 1990/3 | 組織再編 | 山下新日本汽船とジャパンラインが合併しナビックスラインが発足 | 日本の海運再編の一環。のちに商船三井と合併 | |||
組織再編 | 三井航空サービスと商船航空サービスが合併 三井航空サービス株式会社と商船航空サービス株式会社が合併し、エムオーエアシステム株式会社(現・商船三井ロジスティクス株式会社)が発足した。航空貨物・物流事業の体制強化を狙った再編であった。 | |||||
FY91 1991/3 | ダイヤモンドフェリーに資本参加 株式会社ダイヤモンドフェリーに資本参加した。瀬戸内・九州航路を担うフェリー会社との関係を強化し、のちのフェリー事業統合の布石となった。 | |||||
FY92 1992/3 | 売上高 6,374億円 | 当期純利益 23億円 | ||||
FY93 1993/3 | 売上高 6,731億円 | 当期純利益 70億円 | ||||
FY94 1994/3 | 売上高 6,086億円 | 当期純利益 -60億円 | 組織再編 | 日本海汽船を合併 日本海汽船株式会社を合併した。バブル崩壊後の海運再編の流れの中で、商船三井は内航・近海部門の統合を進めた。 | ||
FY95 1995/3 | 売上高 6,353億円 | 当期純利益 -44億円 | ||||
FY96 1996/3 | 売上高 6,620億円 | 当期純利益 47億円 | 組織再編 | 新栄船舶を合併 新栄船舶株式会社を合併した。グループ会社の整理統合により、運営の効率化を進める動きの一環であった。 | ||
FY97 1997/3 | 売上高 7,779億円 | 当期純利益 61億円 | 企業買収 | 東京マリンを子会社化(後のMOL Chemical Tankers) 東京マリン株式会社(現MOL Chemical Tankers Pte. Ltd.)を子会社化した。すなわちケミカル船事業の中核を担う子会社をグループ内に取り込み、のちにシンガポール拠点に再編していく流れの起点となった。 | ||
FY98 1998/3 | 売上高 8,349億円 | 当期純利益 84億円 | 企業買収 | BGTプロジェクト関連企業3社を子会社化 | LNG輸送事業の強化 | |
FY99 1999/3 | 売上高 8,092億円 | 当期純利益 70億円 | ||||
FY00 2000/3 | 売上高 8,818億円 | 当期純利益 83億円 | 組織再編 | ナビックスラインと合併し商号を「商船三井」に変更 | 邦船大手の再編。日本の海運が実質5社体制に集約 | |
FY01 2001/3 | 売上高 8,879億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 109億円 | 組織再編 | 商船三井テクノトレードが発足 商船三井興業株式会社、日本工機株式会社、ナビックステクノトレード株式会社が合併し、商船三井テクノトレード株式会社が発足した。グループ内の商社機能を一本化した。 | ||
組織再編 | 商船三井フェリー株式会社が発足 商船三井フェリー株式会社(現・株式会社商船三井さんふらわあ)が発足した。これによりフェリー事業の専業会社が再編成され、のちのさんふらわあブランド統合への基盤となった。 | |||||
FY02 2002/3 | 売上高 9,039億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 105億円 | ||||
FY03 2003/3 | 売上高 9,103億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 147億円 | ||||
FY04 2004/3 | 売上高 9,973億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 554億円 | ||||
FY05 2005/3 | 売上高 11,733億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 983億円 | 企業買収 | ダイビルを公開買付で子会社化 不動産事業への進出 | 海運以外の安定収益事業の獲得 | |
FY06 2006/3 | 売上高 13,667億円 | 当期純利益 1,137億円 | 企業買収 | 宇徳運輸を公開買付で子会社化 | 港湾運送事業の強化 | |
FY07 2007/3 | 売上高 15,684億円 | 当期純利益 1,209億円 | ||||
FY08 2008/3 | 売上高 19,456億円 | 当期純利益 1,903億円 | 経常利益3022億円を計上(過去最高水準) 2008年3月期。不定期専用船事業が好調 | リーマン前のバルク市況好況で過去最高益 | ||
FY09 2009/3 | 売上高 18,658億円 | 当期純利益 1,269億円 | ||||
FY10 2010/3 | 売上高 13,479億円 | 当期純利益 127億円 | 企業買収 | 関西汽船を子会社化 関西汽船株式会社を子会社化した。瀬戸内航路のフェリー大手をグループに取り込み、国内フェリー事業の集約を進めた。 | ||
企業買収 | 日産専用船を子会社化 日産専用船株式会社を子会社化した。自動車専用船事業との結びつきを強化し、完成車輸送のサプライチェーンを内製化する流れにつながった。 | |||||
FY11 2011/3 | 売上高 15,436億円 | 当期純利益 582億円 | ||||
FY12 2012/3 | 売上高 14,352億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 -260億円 | ||||
FY13 2013/3 | 売上高 15,091億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 -1,788億円 | ||||
FY14 2014/3 | 売上高 17,294億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 573億円 | ||||
FY15 2015/3 | 売上高 18,170億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 423億円 | 組織再編 | MOLマリンを発足(海洋技術系の合併) 株式会社エム・オー・エル・マリンコンサルティングと株式会社MOLケーブルシップが合併し、株式会社MOLマリンが発足した。海底ケーブル敷設や海洋調査関連の技術機能を一本化した。 | ||
FY16 2016/3 | 売上高 17,122億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 -1,704億円 | 社長交代 | 池田潤一郎が社長に就任 | ||
FY17 2017/3 | 売上高 15,043億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 52億円 | 企業買収 | 邦船3社がコンテナ船事業の統合を発表 日本郵船・商船三井・川崎汽船 | ||
FY18 2018/3 | 売上高 16,523億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 -473億円 | ONE(Ocean Network Express)を設立 商船三井の出資比率31%。本社シンガポール | |||
FY19 2019/3 | 売上高 12,340億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 268億円 | ONEがサービス開始 コンテナ船約140万TEU、世界第6位 | |||
FY20 2020/3 | 売上高 11,554億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 326億円 | ||||
FY21 2021/3 | 売上高 9,914億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 900億円 | ||||
FY22 2022/3 | 売上高 12,693億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 7,088億円 | 社長交代 | 橋本剛が社長に就任 | BLUE ACTION 2035の策定者 | |
経常利益7217億円を計上 ONEの持分法利益を中心にコンテナ船運賃高騰の恩恵 | コンテナ船バブルによる空前の業績 | |||||
企業買収 | 宇徳とダイビルを公開買付で完全子会社化 株式会社宇徳の株式を公開買付し、完全子会社化した。同月にはダイビル株式会社も完全子会社化している。すなわち港湾運送・不動産という非海運分野の収益基盤を一段と強化する動きであった。 | |||||
FY23 2023/3 | 売上高 16,119億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 7,960億円 | 企業買収 | 商船三井ロジスティクスを完全子会社化 商船三井ロジスティクス株式会社を完全子会社化した。物流子会社の上場を維持しないかたちでグループ内に取り込み、海運と物流の一体運営を進めた。 | ||
経常利益1087億円に縮小 コンテナ船運賃の正常化 | コンテナ船バブル後の利益正常化 | |||||
FY24 2024/3 | 売上高 16,279億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 2,616億円 | 経営計画 | 経営計画BLUE ACTION 2035を策定 2035年度の税前利益4000億円・総資産7.5兆円を目標 | 海運から社会インフラ企業への転換を明示 | |
フェリー事業を商船三井さんふらわあに統合 商船三井フェリー株式会社と株式会社フェリーさんふらわあが合併し、商号を株式会社商船三井さんふらわあに変更した。「さんふらわあ」ブランドの下にフェリー事業を一本化し、瀬戸内・九州航路の運営体制を整えた。 | ||||||
企業買収 | 風力発電関連の北拓を子会社化 株式会社北拓を子会社化した。すなわち再生可能エネルギー領域への布石として、風力発電のメンテナンスを担う事業会社を取り込んだ動きであった。 | |||||
経常利益1031億円 | ||||||
企業買収 | Fairfield Chemical Carriersを完全子会社化 Fairfield Chemical Carriers Pte. Ltd.(本社:シンガポール)を完全子会社化した。ケミカル船分野での船隊規模を拡大し、MOL Chemical Tankersのグローバル事業を強化する動きであった。 | |||||
FY25 2025/3 | 売上高 17,754億円 | 親会社株主に帰属する当期純利益 4,254億円 | 企業買収 | スイスのGearbulk Holdingを連結子会社化 Gearbulk Holding AG(本社:スイス)を連結子会社化した。すなわちオープンハッチ船など特殊重貨物船分野で世界有数の同社をグループに取り込み、不定期船事業のポートフォリオを拡張した。 | ||
経常利益4197億円に回復 紅海危機によるコンテナ船運賃再上昇の恩恵。純利益4254億円 | 紅海危機という外的要因による利益回復 |
- 大阪商船が設立
関西の船主93名が大同合併して設立。資本金120万円
西日本の沿岸・近海航路を統合した日本有数の海運会社の誕生 - 三井船舶が三井物産の船舶部から分離独立三井財閥の海運部門が独立企業として発足
- 大阪商船と三井船舶が対等合併し大阪商船三井船舶が発足
海運再建整備法に基づく集約合併。本店を大阪に設置
海運集約により日本の海運6社体制が成立。大阪商船(沿岸・近海)と三井船舶(外航)の補完的統合 - 内航近海部門を分離し商船三井近海を設立
- 日本沿海フェリー株式会社が発足
国内のフェリー輸送事業の拡大を目的として、日本沿海フェリー株式会社が発足した。のちに商船三井グループのフェリー事業の中核を担う流れにつながった。
- 船客部門を分離し商船三井客船を設立
船客部門の業務を分離し、商船三井客船株式会社を新設した。客船事業を専業会社に切り出すことで、貨物海運との経営資源を分け、運営体制を整えた。
- 北米の定期船・物流統括会社MOL(AMERICA)を設立
- 山下新日本汽船とジャパンラインが合併しナビックスラインが発足日本の海運再編の一環。のちに商船三井と合併
- 三井航空サービスと商船航空サービスが合併
三井航空サービス株式会社と商船航空サービス株式会社が合併し、エムオーエアシステム株式会社(現・商船三井ロジスティクス株式会社)が発足した。航空貨物・物流事業の体制強化を狙った再編であった。
- ダイヤモンドフェリーに資本参加
株式会社ダイヤモンドフェリーに資本参加した。瀬戸内・九州航路を担うフェリー会社との関係を強化し、のちのフェリー事業統合の布石となった。
- 日本海汽船を合併
日本海汽船株式会社を合併した。バブル崩壊後の海運再編の流れの中で、商船三井は内航・近海部門の統合を進めた。
- 新栄船舶を合併
新栄船舶株式会社を合併した。グループ会社の整理統合により、運営の効率化を進める動きの一環であった。
- 東京マリンを子会社化(後のMOL Chemical Tankers)
東京マリン株式会社(現MOL Chemical Tankers Pte. Ltd.)を子会社化した。すなわちケミカル船事業の中核を担う子会社をグループ内に取り込み、のちにシンガポール拠点に再編していく流れの起点となった。
- BGTプロジェクト関連企業3社を子会社化LNG輸送事業の強化
- ナビックスラインと合併し商号を「商船三井」に変更邦船大手の再編。日本の海運が実質5社体制に集約
- 商船三井テクノトレードが発足
商船三井興業株式会社、日本工機株式会社、ナビックステクノトレード株式会社が合併し、商船三井テクノトレード株式会社が発足した。グループ内の商社機能を一本化した。
- 商船三井フェリー株式会社が発足
商船三井フェリー株式会社(現・株式会社商船三井さんふらわあ)が発足した。これによりフェリー事業の専業会社が再編成され、のちのさんふらわあブランド統合への基盤となった。
- ダイビルを公開買付で子会社化
不動産事業への進出
海運以外の安定収益事業の獲得 - 宇徳運輸を公開買付で子会社化港湾運送事業の強化
- 経常利益3022億円を計上(過去最高水準)
2008年3月期。不定期専用船事業が好調
リーマン前のバルク市況好況で過去最高益 - 関西汽船を子会社化
関西汽船株式会社を子会社化した。瀬戸内航路のフェリー大手をグループに取り込み、国内フェリー事業の集約を進めた。
- 日産専用船を子会社化
日産専用船株式会社を子会社化した。自動車専用船事業との結びつきを強化し、完成車輸送のサプライチェーンを内製化する流れにつながった。
- MOLマリンを発足(海洋技術系の合併)
株式会社エム・オー・エル・マリンコンサルティングと株式会社MOLケーブルシップが合併し、株式会社MOLマリンが発足した。海底ケーブル敷設や海洋調査関連の技術機能を一本化した。
- 池田潤一郎が社長に就任
- 邦船3社がコンテナ船事業の統合を発表
日本郵船・商船三井・川崎汽船
- ONE(Ocean Network Express)を設立
商船三井の出資比率31%。本社シンガポール
- ONEがサービス開始
コンテナ船約140万TEU、世界第6位
- 橋本剛が社長に就任BLUE ACTION 2035の策定者
- 経常利益7217億円を計上
ONEの持分法利益を中心にコンテナ船運賃高騰の恩恵
コンテナ船バブルによる空前の業績 - 宇徳とダイビルを公開買付で完全子会社化
株式会社宇徳の株式を公開買付し、完全子会社化した。同月にはダイビル株式会社も完全子会社化している。すなわち港湾運送・不動産という非海運分野の収益基盤を一段と強化する動きであった。
- 商船三井ロジスティクスを完全子会社化
商船三井ロジスティクス株式会社を完全子会社化した。物流子会社の上場を維持しないかたちでグループ内に取り込み、海運と物流の一体運営を進めた。
- 経常利益1087億円に縮小
コンテナ船運賃の正常化
コンテナ船バブル後の利益正常化 - 経営計画BLUE ACTION 2035を策定
2035年度の税前利益4000億円・総資産7.5兆円を目標
海運から社会インフラ企業への転換を明示 - フェリー事業を商船三井さんふらわあに統合
商船三井フェリー株式会社と株式会社フェリーさんふらわあが合併し、商号を株式会社商船三井さんふらわあに変更した。「さんふらわあ」ブランドの下にフェリー事業を一本化し、瀬戸内・九州航路の運営体制を整えた。
- 風力発電関連の北拓を子会社化
株式会社北拓を子会社化した。すなわち再生可能エネルギー領域への布石として、風力発電のメンテナンスを担う事業会社を取り込んだ動きであった。
- 経常利益1031億円
- Fairfield Chemical Carriersを完全子会社化
Fairfield Chemical Carriers Pte. Ltd.(本社:シンガポール)を完全子会社化した。ケミカル船分野での船隊規模を拡大し、MOL Chemical Tankersのグローバル事業を強化する動きであった。
- スイスのGearbulk Holdingを連結子会社化
Gearbulk Holding AG(本社:スイス)を連結子会社化した。すなわちオープンハッチ船など特殊重貨物船分野で世界有数の同社をグループに取り込み、不定期船事業のポートフォリオを拡張した。
- 経常利益4197億円に回復
紅海危機によるコンテナ船運賃再上昇の恩恵。純利益4254億円
紅海危機という外的要因による利益回復