任天堂の沿革・歴史的証言

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1889年〜2025

任天堂の1889年〜2025年の主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に並べた沿革(社史年表)と、経営者・当事者の歴史的証言

年度売上高純利益年月区分出来事歴史的意義
1889
1-12月
会社設立
任天堂の創業
セメント商家が「娯楽の製造業」を副業にした創業構造
1947
1-12月
株式会社任天堂を設立
1949
1-12月
山内溥氏が社長就任
「終わった」と言われた22歳社長が53年間君臨する起点
1953
1-12月
国産初のプラスチック製トランプを発売
ディズニー提携でシェア確保
FY59
1959/3
売上高
3.17億円
当期純利益
0.23億円
FY60
1960/3
売上高
3.87億円
当期純利益
0.3億円
ディズニープロ社からトランプの国内独占販売権を取得
食品とタクシーに参入
渡米視察で見えた「トランプ産業の天井」が引き起こした迷走
FY61
1961/3
売上高
5.15億円
当期純利益
0.53億円
FY62
1962/3
売上高
8.05億円
当期純利益
0.94億円
大阪証券取引所第2部に株式上場
FY63
1963/3
売上高
11億円
当期純利益
1.71億円
任天堂株式会社に商号変更
FY64
1964/3
売上高
13.9億円
当期純利益
1.54億円
FY65
1965/3
売上高
14億円
当期純利益
1.21億円
FY66
1966/3
売上高
15.2億円
当期純利益
1.26億円
減収減益
総合室内ゲーム企業を目指す方針決定
タクシーと食品の失敗が「遊びの外に出ない」原則を確立した
FY67
1967/3
売上高
17.3億円
当期純利益
1.41億円
FY68
1968/3
売上高
24.1億円
当期純利益
2.11億円
FY69
1969/3
売上高
34.2億円
当期純利益
3.3億円
FY70
1970/3
売上高
30.2億円
当期純利益
3.1億円
FY73
1973/3
売上高
64.8億円
当期純利益
3.53億円
FY74
1974/3
売上高
77億円
当期純利益
3.91億円
FY76
1976/3
レジャー機器の販売不振。過剰在庫により減収減益へ
オイルショック後の不況も重なったことで販売が低迷した。特に、1975年度にはレーザークレーのブーム終焉も重なり、大幅な減収となった。この結果、1975年2月期(半期実績)の売上高42億円に対して、売上債権31億円および棚卸し資産20億円を抱え込み、在庫の倒産の危機に陥った。
FY77
1977/3
売上高
97.3億円
当期純利益
4.8億円
テレビゲーム・アーケードゲームに参入
FY78
1978/3
売上高
109億円
当期純利益
6.3億円
FY79
1979/3
売上高
152億円
当期純利益
6.9億円
FY80
1980/3
売上高
156億円
当期純利益
7億円
FY81
1981/3
売上高
230億円
当期純利益
16.1億円
FY82
1982/3
売上高
575億円
当期純利益
77.6億円
FY83
1983/3
売上高
651億円
当期純利益
116億円
東京証券取引所第1部に株式上場
FY84
1984/3
売上高
654億円
当期純利益
94億円
ファミリーコンピュータを発売
「ファミコンでやるしかなかった」——退路を断った14,800円の賭け
FY85
1985/3
売上高
772億円
当期純利益
97.7億円
FY86
1986/3
売上高
1,177億円
当期純利益
160億円
ファミコンが社会現象
FY87
1987/3
売上高
1,401億円
当期純利益
245億円
FY88
1988/3
売上高
1,786億円
当期純利益
266億円
FY89
1989/3
売上高
2,501億円
当期純利益
296億円
FY90
1990/3
売上高
2,100億円
当期純利益
275億円
欧米に現地法人を新設
FY91
1991/3
売上高
4,509億円
当期純利益
706億円
FY92
1992/3
売上高
5,075億円
当期純利益
852億円
FY93
1993/3
売上高
5,627億円
当期純利益
871億円
FY94
1994/3
売上高
4,670億円
当期純利益
654億円
FY95
1995/3
売上高
3,506億円
当期純利益
564億円
FY96
1996/3
売上高
3,004億円
当期純利益
512億円
テレビゲーム機NINTENDO64を発売
1990年代にソニーがプレーステーションを発売したのに対抗し、任天堂も64bitのテレビゲーム機「Nintendo64」を発売。この頃から任天堂とソニーの2社での激しい競争が火蓋を切った。
FY97
1997/3
売上高
3,454億円
当期純利益
362億円
FY98
1998/3
売上高
5,346億円
当期純利益
836億円
FY99
1999/3
売上高
5,728億円
当期純利益
858億円
ポケモン株式会社を共同設立
枯れたハードを蘇生させた「通信で遊ぶ」というソフト側の発明
FY00
2000/3
売上高
5,306億円
当期純利益
560億円
FY01
2001/3
売上高
4,625億円
当期純利益
966億円
家庭用TVゲーム機「ゲームキューブ」を発売
FY02
2002/3
売上高
5,548億円
当期純利益
1,064億円
山内溥氏が社長退任・岩田聡氏が社長就任
1949年から任天堂の社長を歴任した山内溥氏は、高齢であることを受けて社長を退任した。後任には叩き上げの岩田聡氏を指名し、任天堂は4代にわたって続いた同族経営に終止符を打った。
FY03
2003/3
売上高
5,041億円
当期純利益
672億円
FY04
2004/3
売上高
5,148億円
当期純利益
331億円
FY05
2005/3
売上高
5,152億円
当期純利益
874億円
携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」を発売
「脳トレ」が証明した——ゲーム機の市場はソフト定義で変わる
FY06
2006/3
売上高
5,092億円
当期純利益
983億円
家庭用TVゲーム機「Wii」を発売
性能競争を降りたことで5,000万台——だがWii Uで再現性の限界を露呈
FY07
2007/3
売上高
9,665億円
当期純利益
1,742億円
FY08
2008/3
売上高
16,724億円
当期純利益
2,573億円
FY09
2009/3
売上高
18,386億円
当期純利益
2,790億円
売上高で過去最高を記録
WiiおよびDSの販売好調により、2009年3月期に過去最高となる連結売上高1.8兆円を記録。
FY10
2010/3
売上高
14,343億円
当期純利益
2,286億円
FY11
2011/3
売上高
10,143億円
当期純利益
776億円
FY12
2012/3
売上高
6,476億円
親会社株主に帰属する当期純利益
-432億円
FY13
2013/3
売上高
6,354億円
親会社株主に帰属する当期純利益
70億円
FY14
2014/3
売上高
5,717億円
親会社株主に帰属する当期純利益
-232億円
3DSとWiiUが不振・最終赤字に転落
2010年までの任天堂は「DS」と「Wii」の2機種のヒットによって売上を確保したが、それぞれの後継機種「3DS」「Wii U」について販売に苦戦した。この結果、2009年3月期をピークとして、以降は2017年3月期まで8期連続の減収となった。また、2012年3月期および2014年3月期において最終赤字に転落した。
8期連続減収が突きつけた「ヒットの次」問題
FY15
2015/3
売上高
5,497億円
親会社株主に帰属する当期純利益
418億円
DeNAと業務資本提携を締結
スマホ向けのゲームに関する協業に向けて、DeNAと業務資本提携を締結。任天堂はDeNAの株式10%を220億円で取得し、DeNAも任天堂の株式1.24%を取得した。
FY16
2016/3
売上高
5,044億円
親会社株主に帰属する当期純利益
165億円
FY17
2017/3
売上高
4,890億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,025億円
併用型ゲーム機「Nintendo Switch」を発売
二系統の統合が「ヒットの次」問題への構造的回答となった
FY18
2018/3
売上高
10,556億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,395億円
FY19
2019/3
売上高
12,005億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,940億円
FY20
2020/3
売上高
13,085億円
親会社株主に帰属する当期純利益
2,586億円
マイクロソフトが任天堂の買収を議論
バリューアクトが株式保有
バリューアクト・キャピタル・マネジメントは、任天堂の株式11億ドル相当の保有を公表。任天堂のガバナンス強化や企業価値向上を促す目的で、株主提案を行う可能性が指摘された。
FY21
2021/3
売上高
17,589億円
親会社株主に帰属する当期純利益
4,803億円
FY22
2022/3
売上高
16,953億円
親会社株主に帰属する当期純利益
4,776億円
Nintendo Switchの販売好調
「あつまれ どうぶつの森」などの販売好調により、Nintendo Switchの累計販売台数が1億台を突破
FY23
2023/3
売上高
16,016億円
親会社株主に帰属する当期純利益
4,327億円
FY24
2024/3
売上高
16,718億円
親会社株主に帰属する当期純利益
4,906億円
FY25
2025/3
売上高
11,649億円
親会社株主に帰属する当期純利益
2,788億円
  1. 会社設立
    任天堂の創業
    セメント商家が「娯楽の製造業」を副業にした創業構造
  2. 株式会社任天堂を設立
  3. 山内溥氏が社長就任
    「終わった」と言われた22歳社長が53年間君臨する起点
  4. 国産初のプラスチック製トランプを発売
    ディズニー提携でシェア確保
  5. ディズニープロ社からトランプの国内独占販売権を取得
  6. 食品とタクシーに参入
    渡米視察で見えた「トランプ産業の天井」が引き起こした迷走
  7. 大阪証券取引所第2部に株式上場
  8. 任天堂株式会社に商号変更
  9. 減収減益
  10. 総合室内ゲーム企業を目指す方針決定
    タクシーと食品の失敗が「遊びの外に出ない」原則を確立した
  11. レジャー機器の販売不振。過剰在庫により減収減益へ

    オイルショック後の不況も重なったことで販売が低迷した。特に、1975年度にはレーザークレーのブーム終焉も重なり、大幅な減収となった。この結果、1975年2月期(半期実績)の売上高42億円に対して、売上債権31億円および棚卸し資産20億円を抱え込み、在庫の倒産の危機に陥った。

  12. テレビゲーム・アーケードゲームに参入
  13. 東京証券取引所第1部に株式上場
  14. ファミリーコンピュータを発売
    「ファミコンでやるしかなかった」——退路を断った14,800円の賭け
  15. ファミコンが社会現象

  16. 欧米に現地法人を新設
  17. テレビゲーム機NINTENDO64を発売

    1990年代にソニーがプレーステーションを発売したのに対抗し、任天堂も64bitのテレビゲーム機「Nintendo64」を発売。この頃から任天堂とソニーの2社での激しい競争が火蓋を切った。

  18. ポケモン株式会社を共同設立
    枯れたハードを蘇生させた「通信で遊ぶ」というソフト側の発明
  19. 家庭用TVゲーム機「ゲームキューブ」を発売
  20. 山内溥氏が社長退任・岩田聡氏が社長就任

    1949年から任天堂の社長を歴任した山内溥氏は、高齢であることを受けて社長を退任した。後任には叩き上げの岩田聡氏を指名し、任天堂は4代にわたって続いた同族経営に終止符を打った。

  21. 携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」を発売
    「脳トレ」が証明した——ゲーム機の市場はソフト定義で変わる
  22. 家庭用TVゲーム機「Wii」を発売
    性能競争を降りたことで5,000万台——だがWii Uで再現性の限界を露呈
  23. 売上高で過去最高を記録

    WiiおよびDSの販売好調により、2009年3月期に過去最高となる連結売上高1.8兆円を記録。

  24. 3DSとWiiUが不振・最終赤字に転落

    2010年までの任天堂は「DS」と「Wii」の2機種のヒットによって売上を確保したが、それぞれの後継機種「3DS」「Wii U」について販売に苦戦した。この結果、2009年3月期をピークとして、以降は2017年3月期まで8期連続の減収となった。また、2012年3月期および2014年3月期において最終赤字に転落した。

    8期連続減収が突きつけた「ヒットの次」問題
  25. DeNAと業務資本提携を締結

    スマホ向けのゲームに関する協業に向けて、DeNAと業務資本提携を締結。任天堂はDeNAの株式10%を220億円で取得し、DeNAも任天堂の株式1.24%を取得した。

  26. 併用型ゲーム機「Nintendo Switch」を発売
    二系統の統合が「ヒットの次」問題への構造的回答となった
  27. マイクロソフトが任天堂の買収を議論
  28. バリューアクトが株式保有

    バリューアクト・キャピタル・マネジメントは、任天堂の株式11億ドル相当の保有を公表。任天堂のガバナンス強化や企業価値向上を促す目的で、株主提案を行う可能性が指摘された。

  29. Nintendo Switchの販売好調

    「あつまれ どうぶつの森」などの販売好調により、Nintendo Switchの累計販売台数が1億台を突破

歴史的証言

山内溥
無性に腹が立った
山内溥
トランプごときの宣伝にテレビCMを打つなんて、当時では、およそ常識はずれの話
山内溥
トランプやカルタが売れなくなりましたので、次第に他のことをしなくてはならない必要に迫られて転身を図った
山内溥
もうどうにもならない状態
山内溥
ギャンブラーにはかなわない、僕は降りようと思いました

参考文献・出所

有価証券報告書
任天堂商法の秘密 1986
日経ビジネス 1983/5/30
野田経済 1964/7
読売新聞 1982/9/12
任天堂の秘密 1986
日経産業新聞 1983/6/3
日経ビジネス 1984/12/10
日経ビジネス 1986/3/17
月刊経済 1986/5
日経ビジネス 1995/10/9
日経ビジネス 1997/1/27
日経ビジネス 2000/7/24
任天堂 決算説明会 2014/1/30
日経産業新聞 2017/3/6
日経MJ 2017/5/24
決算説明会 FY24 2025/5/8
決算説明会 FY25-3Q 2026/2/4
日経ビジネス電子版 2021/2/12
日本経済新聞 2023/8/30