東京電力ホールディングスの沿革(1951〜2024年)
東京電力ホールディングスの創業から現在までの主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に一覧できる沿革(社史年表)ページです。 各年の売上高・純利益などの業績推移と、歴史的意義の解説をあわせて掲載しています。 社史・報道資料などの公開情報をもとに重要事項を判断の上、作成しています。
| 年度 | 売上高 | 純利益 | 年月 | 区分 | 出来事 | 歴史的意義 |
|---|---|---|---|---|---|---|
1951 1-12月 | 創業 | 東京電力株式会社設立 関東配電と日本発送電から設備の出資・譲渡を受けて設立 | 電力再編成(9電力体制)により首都圏の電力供給を担う民間企業として発足。戦後日本のエネルギー政策の根幹をなす体制の一角 | |||
| 上場 | 東京・大阪両証券取引所市場第一部に上場 | |||||
1966 1-12月 | 設備 | 福島第一原子力発電所1号機着工 | 日本の商用原子力発電の先駆け。東電は原子力を基幹電源と位置づけ、以後40年にわたり原発17基を運用する体制を構築 | |||
1971 1-12月 | 設備 | 福島第一原子力発電所1号機営業運転開始 沸騰水型軽水炉(BWR)、出力46万kW | GE設計のBWRによる国内初の大型商用原発の営業運転。東電の原子力依存の起点 | |||
1985 1-12月 | 設備 | 柏崎刈羽原子力発電所1号機営業運転開始 | 世界最大級の原発サイトの運転開始。最終的に7基・合計出力821万kWの巨大発電所に | |||
1997 1-12月 | 子会社 | テプコ・リソーシズ社設立 海外資源開発への参入 | 電力自由化を見据えた燃料調達の多角化 | |||
2000 1-12月 | 子会社 | アット東京設立 データセンター事業への参入 | 電力インフラを活用した非電力事業の萌芽 | |||
2002 1-12月 | 組織 | 原発検査データ改ざん問題の発覚 | 東電の原子力安全管理体制への信頼が大きく揺らいだ。勝俣恒久体制下での経営改革の契機に | |||
2004 1-12月 | M&A | ユーラスエナジーホールディングスの株式を取得し子会社化 風力発電事業への参入 | 再生可能エネルギー事業への布石 | |||
2007 1-12月 | 設備 | 新潟県中越沖地震により柏崎刈羽原発が全基停止 | 想定を超える地震動により原発の耐震安全性の見直しが全国で進んだ。東電は代替電源として火力発電の焚き増しを余儀なくされ、燃料費が増大 | |||
2008 1-12月 | 業績 | 初の純損失を計上 柏崎刈羽全基停止に伴う燃料費増大等 | 原発停止が経営に与える影響の大きさを示した最初の事例 | |||
2011 1-12月 | 設備 | 東日本大震災・福島第一原子力発電所事故 地震・津波により福島第一原発1〜4号機で炉心損傷・水素爆発が発生。国際原子力事象評価尺度レベル7 | チェルノブイリ以来の最悪の原発事故。日本のエネルギー政策、原子力産業、電力会社の経営に根本的な転換をもたらした | |||
| 業績 | FY10に純損失1兆2473億円を計上 原子力損害賠償費用の引当等 | 日本企業として当時最大級の純損失。3期連続赤字に | ||||
2012 1-12月 | 組織 | 原子力損害賠償支援機構が1兆円を出資、実質国有化 政府が議決権の過半を取得 | 民間電力会社の実質国有化は戦後初。賠償・廃炉の長期負担を支える資本基盤の確保 | |||
| 人事 | 広瀬直己が代表執行役社長に就任 委員会設置会社に移行 | 原発事故後の経営再建を託された | ||||
2013 1-12月 | 組織 | 福島復興本社設置 | 被災地域への対応を一元化する組織 | |||
2015 1-12月 | 組織 | JERAが燃料・火力発電事業を承継 東電フュエル&パワーと中部電力の合弁。燃料輸送・トレーディング事業を移管 | 国内最大の発電会社JERAの設立。東電は自社の主力事業であった火力発電を切り出し、燃料調達リスクの分離と規模の経済を追求 | |||
2016 1-12月 | 組織 | 東京電力ホールディングスに商号変更、ホールディングス体制に移行 フュエル&パワー、パワーグリッド、エナジーパートナーの3事業会社に分割 | 発送電分離と電力自由化に対応する組織再編。送配電(規制事業)と小売(競争事業)を分離 | |||
2017 1-12月 | 人事 | 小早川智明が代表執行役社長に就任 広瀬直己から交代 | ||||
2019 1-12月 | 組織 | JERAに火力発電事業を完全移管 東電FPの既存火力発電事業等をJERAに承継 | 東電は自社の火力発電所を持たなくなり、送配電・小売・原子力に経営資源を集中する体制に | |||
| 子会社 | 東京電力リニューアブルパワー設立 再生可能エネルギー発電事業の分社化 | 再エネ事業を独立させ、成長領域としての位置づけを明確化 | ||||
2020 1-12月 | 組織 | リニューアブルパワーに再エネ事業を承継 当社の再生可能エネルギー発電事業を吸収分割で承継 | HD・PG・EP・RP・FPの5社体制が確立 | |||
2022 1-12月 | 組織 | ユーラスエナジーホールディングスの株式を全数譲渡 風力発電事業からの撤退 | 財務体質改善のための資産売却の一環 | |||
2023 1-12月 | 業績 | FY22に経常損失2853億円、純損失1236億円を計上 燃料価格高騰による電力調達コスト増 | 福島原発事故後の3期連続赤字以来の大幅赤字。エネルギー価格高騰が電力小売事業を直撃 | |||
2024 1-12月 | 業績 | FY23に経常利益4255億円、純利益2678億円に回復 燃料価格の安定化と電気料金値上げ効果 |
- 東京電力株式会社設立
関東配電と日本発送電から設備の出資・譲渡を受けて設立
電力再編成(9電力体制)により首都圏の電力供給を担う民間企業として発足。戦後日本のエネルギー政策の根幹をなす体制の一角 - 東京・大阪両証券取引所市場第一部に上場
- 福島第一原子力発電所1号機着工日本の商用原子力発電の先駆け。東電は原子力を基幹電源と位置づけ、以後40年にわたり原発17基を運用する体制を構築
- 福島第一原子力発電所1号機営業運転開始
沸騰水型軽水炉(BWR)、出力46万kW
GE設計のBWRによる国内初の大型商用原発の営業運転。東電の原子力依存の起点 - 柏崎刈羽原子力発電所1号機営業運転開始世界最大級の原発サイトの運転開始。最終的に7基・合計出力821万kWの巨大発電所に
- テプコ・リソーシズ社設立
海外資源開発への参入
電力自由化を見据えた燃料調達の多角化 - アット東京設立
データセンター事業への参入
電力インフラを活用した非電力事業の萌芽 - 原発検査データ改ざん問題の発覚東電の原子力安全管理体制への信頼が大きく揺らいだ。勝俣恒久体制下での経営改革の契機に
- ユーラスエナジーホールディングスの株式を取得し子会社化
風力発電事業への参入
再生可能エネルギー事業への布石 - 新潟県中越沖地震により柏崎刈羽原発が全基停止想定を超える地震動により原発の耐震安全性の見直しが全国で進んだ。東電は代替電源として火力発電の焚き増しを余儀なくされ、燃料費が増大
- 初の純損失を計上
柏崎刈羽全基停止に伴う燃料費増大等
原発停止が経営に与える影響の大きさを示した最初の事例 - 東日本大震災・福島第一原子力発電所事故
地震・津波により福島第一原発1〜4号機で炉心損傷・水素爆発が発生。国際原子力事象評価尺度レベル7
チェルノブイリ以来の最悪の原発事故。日本のエネルギー政策、原子力産業、電力会社の経営に根本的な転換をもたらした - FY10に純損失1兆2473億円を計上
原子力損害賠償費用の引当等
日本企業として当時最大級の純損失。3期連続赤字に - 原子力損害賠償支援機構が1兆円を出資、実質国有化
政府が議決権の過半を取得
民間電力会社の実質国有化は戦後初。賠償・廃炉の長期負担を支える資本基盤の確保 - 広瀬直己が代表執行役社長に就任
委員会設置会社に移行
原発事故後の経営再建を託された - 福島復興本社設置被災地域への対応を一元化する組織
- JERAが燃料・火力発電事業を承継
東電フュエル&パワーと中部電力の合弁。燃料輸送・トレーディング事業を移管
国内最大の発電会社JERAの設立。東電は自社の主力事業であった火力発電を切り出し、燃料調達リスクの分離と規模の経済を追求 - 東京電力ホールディングスに商号変更、ホールディングス体制に移行
フュエル&パワー、パワーグリッド、エナジーパートナーの3事業会社に分割
発送電分離と電力自由化に対応する組織再編。送配電(規制事業)と小売(競争事業)を分離 - 小早川智明が代表執行役社長に就任
広瀬直己から交代
- JERAに火力発電事業を完全移管
東電FPの既存火力発電事業等をJERAに承継
東電は自社の火力発電所を持たなくなり、送配電・小売・原子力に経営資源を集中する体制に - 東京電力リニューアブルパワー設立
再生可能エネルギー発電事業の分社化
再エネ事業を独立させ、成長領域としての位置づけを明確化 - リニューアブルパワーに再エネ事業を承継
当社の再生可能エネルギー発電事業を吸収分割で承継
HD・PG・EP・RP・FPの5社体制が確立 - ユーラスエナジーホールディングスの株式を全数譲渡
風力発電事業からの撤退
財務体質改善のための資産売却の一環 - FY22に経常損失2853億円、純損失1236億円を計上
燃料価格高騰による電力調達コスト増
福島原発事故後の3期連続赤字以来の大幅赤字。エネルギー価格高騰が電力小売事業を直撃 - FY23に経常利益4255億円、純利益2678億円に回復
燃料価格の安定化と電気料金値上げ効果
参考文献・出所
有価証券報告書
決算説明会 FY23
決算説明会 FY25-2Q
東洋経済オンライン 2018/3/24
日本経済新聞(2024/6/26、2025/1)