沿革年表 1871〜2026年における重要度別の出来事(合計39件)

年月区分社長/CEO出来事年度売上高純利益
重要事項会社設立
九十九商会が紀州新宮藩の炭坑を租借
三菱グループの源流である九十九商会が、紀州新宮藩から炭坑を租借し鉱業事業に着手した。三菱マテリアルの鉱業事業の起点となった出来事として位置付けられる。
1871
1-12月
企業買収
三菱商会が吉岡鉱山を買収
三菱商会が吉岡鉱山を買収し、金属鉱山経営に着手した。後の三菱鉱業へとつながる金属事業の出発点となった。
1873
1-12月
会社設立
三菱合資会社を設立
岩崎家事業の会社組織として三菱合資会社が設立された。三菱グループの法人組織化の起点であり、後に鉱業部門が分離・独立する母体となった。
1893
1-12月
設備投資
直島製錬所を設置
瀬戸内海・直島に製錬所を設置した。後の銅製錬の中核拠点となり、現在も三菱マテリアルの主要製錬拠点として機能している。
1917
1-12月
三菱鉱業株式会社を設立
歴史的意義yutaka sugiura
三菱鉱業は三菱合資会社の鉱業部を分離して発足した法人であり、設立時点で非鉄金属と石炭の双方で国内屈指の鉱山群を保有していた。明治期に吉岡・尾去沢の非鉄鉱山と大夕張・高島・端島の炭鉱を取得し、直島製錬所で一貫生産体制を構築した経緯がある。非鉄金属と石炭の二本柱による資源会社という発足時の構造は、戦後の財閥解体で事業分離を求められる伏線となった。
1918
1-12月
石炭・非鉄金属を会社分離
歴史的意義yutaka sugiura
1950年の財閥解体により旧三菱鉱業は石炭と非鉄金属に分離されたが、1990年に三菱金属と三菱鉱業セメントが合併して再合同を果たしている。分離後の三菱金属は国内4鉱業所を主力に労働集約型の採掘事業を展開したが、この構造は1970年代の円高局面で競争力を喪失する要因となった。財閥解体による分離と40年後の再合同は、非鉄金属と石炭の構造変化が合併条件を規定した事例である。
FY51
1951/3
株式上場
太平鉱業が東京証券取引所に上場
三菱鉱業から金属部門が分離して発足した太平鉱業株式会社が、東京証券取引所に上場した。後の三菱金属鉱業・三菱金属・三菱マテリアルへ続く法人としての株式公開を果たした。
独ワルター社と提携・三菱ワルター工具を設立(超硬工具)
FY62
1962/3
設備投資
小名浜製錬を設立
福島県いわき市小名浜に製錬所を設立した。直島製錬所と並ぶ銅製錬の主要拠点となり、2024年12月には完全子会社化された。
FY64
1964/3
尾去沢鉱山で品位低下・生産規模を縮小
FY68
1968/3
事業撤退
国内炭鉱部門を分離
国内炭鉱部門を分離した。エネルギー革命と石炭から石油への転換を背景に、戦後三菱鉱業の主力であった炭鉱事業から段階的に距離を取った動きにあたる。
FY70
1970/3
FY71
1971/3
売上高
1,508億円
当期純利益
27億円
国内鉱山を経営分離・段階的閉山へ
歴史的意義yutaka sugiura
三菱金属の国内鉱山撤退は、1972年の子会社分離から1987年の最終閉山まで15年を要した。即時閉鎖ではなく子会社として段階的に縮小する方式を採った背景には、地方立地の大規模事業所が抱える雇用問題がある。生野鉱山の跡地に加工工場を新設した対応は、閉山と雇用維持の両立を図る手法として特徴的である。プラザ合意後の急激な円高が最終的な閉山を促す契機となった。
FY72
1972/3
売上高
1,293億円
当期純利益
13億円
FY73
1973/3
売上高
1,407億円
当期純利益
21億円
静岡製作所を新設(アルミ機器)
FY74
1974/3
売上高
2,150億円
当期純利益
29億円
三菱金属株式会社に商号変更・多角化を本格化
ボーナスで銅を社員に販売・在庫削減へ
国内非鉄鉱山の撤退とオイルショックによる銅など非鉄金属の販売低迷で業績が悪化した。そこで三菱マテリアルは財務改善のため、大量に積み上がった銅在庫を社員に販売。12月の賞与について、社員がボーナス分を銅購入に充てる形をとった。その結果、約3,000名の社員およびその親類が1人当たり約1トンの銅を購入。三菱金属は合計4,200トンの銅在庫を圧縮し、約12億円相当の在庫を解消した。
FY75
1975/3
売上高
2,226億円
当期純利益
21億円
FY76
1976/3
売上高
1,790億円
当期純利益
-47億円
事業撤退
国内金属鉱山部門を分離
国内金属鉱山部門を分離した。国内鉱山の品位低下と採算悪化を踏まえた構造的な撤退の一環であり、製錬・加工事業への重心シフトを促した。
FY77
1977/3
売上高
2,175億円
当期純利益
-15億円
FY78
1978/3
売上高
1,959億円
当期純利益
-14億円
FY79
1979/3
売上高
2,028億円
当期純利益
-10億円
FY80
1980/3
売上高
3,351億円
当期純利益
20億円
FY81
1981/3
売上高
3,275億円
当期純利益
16億円
FY82
1982/3
売上高
3,017億円
当期純利益
20億円
FY83
1983/3
売上高
3,438億円
当期純利益
23億円
FY84
1984/3
売上高
4,640億円
当期純利益
48億円
海外進出
米国三菱マテリアル社の前身を設立
セラミックス工場を設置するとともに、MMCハルトメタル社およびファブリケーテッド・メタル・プロダクツ社(現・米国三菱マテリアル社)を設立した。北米における超硬工具・加工事業の生産拠点を整備した。
FY85
1985/3
売上高
5,678億円
当期純利益
61億円
FY86
1986/3
売上高
5,759億円
当期純利益
54億円
FY87
1987/3
売上高
6,586億円
当期純利益
-4億円
FY88
1988/3
売上高
7,761億円
当期純利益
64億円
FY89
1989/3
売上高
8,512億円
当期純利益
114億円
重要事項組織再編
三菱鉱業セメントと合併・三菱マテリアルに商号変更
歴史的意義yutaka sugiura
三菱金属と三菱鉱業セメントの合併は、1950年の財閥解体で分離された2社が40年を経て再合同したものである。合併が長年実現しなかった要因は、両社が国内の非鉄鉱山・炭鉱の閉鎖に経営資源を割かれ続けたことにあり、鉱山・炭鉱の整理完了が合併のタイミングを規定した。国内資源事業の撤退完了が合併条件を整えたという構造は、資源会社の事業転換における時間軸の長さを示している。
FY90
1990/3
売上高
7,891億円
当期純利益
151億円
FY91
1991/3
売上高
9,506億円
当期純利益
454億円
米国における銅精錬計画を中止
米国テキサス州(ガルベストン湾の工業地帯)で計画していた銅製錬所の新設を中止。投資予定額は200億円であったが撤回し、特別損失として15億円を計上した。中止の理由は、環境保護運動による反対活動による。
FY92
1992/3
売上高
11,658億円
当期純利益
351億円
FY93
1993/3
売上高
11,454億円
当期純利益
3億円
FY94
1994/3
売上高
10,643億円
当期純利益
-28億円
FY95
1995/3
売上高
11,512億円
当期純利益
-37億円
鹿島工場を新設
FY96
1996/3
売上高
11,277億円
当期純利益
113億円
海外進出
インドネシア銅製錬合弁を設立
インドネシア・カパー・スメルティング社を設立した。海外における銅製錬の中核拠点となり、東南アジアからの精製銅供給を担うに至った。2024年6月には持分法適用関連会社へ移行した。
米国三菱ポリシリコンを設立
FY97
1997/3
売上高
11,867億円
当期純利益
147億円
FY98
1998/3
売上高
11,960億円
当期純利益
100億円
FY99
1999/3
売上高
9,837億円
当期純利益
-348億円
FY00
2000/3
売上高
9,868億円
当期純利益
-120億円
FY01
2001/3
売上高
11,440億円
当期純利益
71億円
シリコンウエハー事業を住友金属工業と統合(現SUMCO)
FY02
2002/3
売上高
10,468億円
当期純利益
-613億円
井手明彦
FY03
2003/3
売上高
9,647億円
当期純利益
-268億円
井手明彦
3期連続の最終赤字に転落
FY04
2004/3
売上高
9,482億円
当期純利益
-53億円
井手明彦
FY05
2005/3
売上高
9,847億円
当期純利益
163億円
井手明彦
FY06
2006/3
売上高
11,436億円
当期純利益
588億円
井手明彦
FY07
2007/3
売上高
14,521億円
当期純利益
713億円
井手明彦
三菱伸銅を完全子会社化
FY08
2008/3
売上高
16,592億円
当期純利益
742億円
矢尾宏
FY09
2009/3
売上高
14,241億円
当期純利益
61億円
矢尾宏
三菱電線工業を完全子会社化
FY10
2010/3
売上高
11,194億円
当期純利益
-665億円
最終赤字に転落
矢尾宏
FY11
2011/3
売上高
13,339億円
当期純利益
142億円
矢尾宏
FY12
2012/3
売上高
14,408億円
親会社株主に帰属する当期純利益
95億円
矢尾宏
FY13
2013/3
売上高
12,872億円
親会社株主に帰属する当期純利益
369億円
竹内章
FY14
2014/3
売上高
14,147億円
親会社株主に帰属する当期純利益
525億円
組織再編
竹内章
三菱マテリアルツールズを吸収合併
三菱マテリアルツールズ株式会社を吸収合併し、超硬工具事業の販売・物流体制を本体へ取り込んだ。
FY15
2015/3
売上高
15,172億円
親会社株主に帰属する当期純利益
561億円
竹内章
FY16
2016/3
売上高
14,178億円
親会社株主に帰属する当期純利益
613億円
小野直樹
FY17
2017/3
売上高
13,040億円
親会社株主に帰属する当期純利益
283億円
小野直樹
ルバタ社等を買収
FY18
2018/3
売上高
15,995億円
親会社株主に帰属する当期純利益
345億円
重要事項不祥事
各事業における品質不正を公表
経営判断をよむ →
小野直樹
FY19
2019/3
売上高
16,629億円
親会社株主に帰属する当期純利益
12億円
小野直樹
独占禁違反・課徴金納付命令
2018年2月6日に公正取引委員会は、三菱マテリアル子会社のユニバーサル製缶に対し立入検査を実施。独占禁止法違反が発覚したため、2020年4月までに課徴金103億円の納付を命令した。三菱マテリアルは課徴金を納付し、2020年3月期に独占禁止法関連損失104億円を特別損失として計上した。なお問題の原因となったユニバーサル製缶は、2022年3月に米系投資ファンドが管理する昭和アルミニウムへ売却し、当該事業から撤退した。
FY20
2020/3
売上高
15,161億円
親会社株主に帰属する当期純利益
-728億円
組織再編
指名委員会等設置会社へ移行
ガバナンス改革の一環として指名委員会等設置会社へ移行した。2017年の品質不正公表を踏まえ、社外取締役を中心に経営の監督機能を強化する体制へ転換した。
最終赤字に転落
重要事項事業売却
中期経営戦略を策定・事業ポートフォリオを入れ替え
三菱マテリアルの事業ポートフォリオ見直しは、2017年の品質不正が契機となった。グループ約200社に膨張した事業を経営陣が管理統制できなかったという反省から、不採算事業の売却と注力事業への集中投資が打ち出された。焼結部品・銅管・セメント・アルミの4事業が縮小対象とされ、超硬工具への投資が強化された。品質不正という危機が事業絞り込みを促した構造は、不祥事が経営改革の契機となる逆説的な構図を示す。
経営判断をよむ →
組織再編
小野直樹
三菱伸銅を吸収合併・MOLDINOを完全子会社化
三菱伸銅株式会社を吸収合併し若松製作所および三宝製作所を設置するとともに、三菱日立ツール(現・MOLDINO)を完全子会社化した。加工事業と銅加工事業を本体直轄化し、グループ再編を進めた。
FY21
2021/3
売上高
14,851億円
親会社株主に帰属する当期純利益
244億円
小野直樹
アルミニウム・製缶事業から撤退
収益性が悪化したアルミニウム製造および製缶からの撤退を決定。2022年3月に米Apollo Global Managementが管理する昭和アルミニウム缶へ事業譲渡を実施し、子会社の三菱アルミおよびユニバーサル製缶の株式を売却した。撤退に伴い事業再編損失251億円を計上した。なお売却対象事業のFY2021実績は売上高1,154億円・営業利益32億円であった。
FY22
2022/3
売上高
18,117億円
親会社株主に帰属する当期純利益
450億円
重要事項
小野直樹
セメント事業を統合・UBE三菱セメントを発足
歴史的意義yutaka sugiura
三菱マテリアルのセメント事業分離は、1990年の合併で取得した事業を30年後に折半出資会社へ移管するという帰結であった。1998年の販売統合を経て2022年に全面統合へ至る段階的な切り離しの過程は、合併で取得した事業の整理に長い時間を要する構造を示す。1606億円の投資認識と83億円の損失計上を伴っており、セメント事業の分離が財務面でも影響の大きい判断であったことを物語る。
FY23
2023/3
売上高
16,259億円
親会社株主に帰属する当期純利益
203億円
多結晶シリコン事業をSUMCOに売却
田中徹也
FY24
2024/3
売上高
15,406億円
親会社株主に帰属する当期純利益
297億円
事業売却組織再編
田中徹也
三菱マテリアルヨーロッパ社を設置・H.C.Starck買収
MMネザーランズ社を再編して三菱マテリアルヨーロッパ社を設置し、同社を通じてエイチ・シー・スタルク・ホールディング社の全株式を取得した。あわせて多結晶シリコン事業を高純度シリコン㈱に承継し売却、安比地熱を連結子会社化、小名浜製錬を完全子会社化した。
FY25
2025/3
売上高
19,620億円
親会社株主に帰属する当期純利益
340億円
FY26
2026/3
売上高
18,441億円
親会社株主に帰属する当期純利益
406億円
  1. 会社設立
    九十九商会が紀州新宮藩の炭坑を租借

    三菱グループの源流である九十九商会が、紀州新宮藩から炭坑を租借し鉱業事業に着手した。三菱マテリアルの鉱業事業の起点となった出来事として位置付けられる。

  2. 企業買収
    三菱商会が吉岡鉱山を買収

    三菱商会が吉岡鉱山を買収し、金属鉱山経営に着手した。後の三菱鉱業へとつながる金属事業の出発点となった。

  3. 会社設立
    三菱合資会社を設立

    岩崎家事業の会社組織として三菱合資会社が設立された。三菱グループの法人組織化の起点であり、後に鉱業部門が分離・独立する母体となった。

  4. 設備投資
    直島製錬所を設置

    瀬戸内海・直島に製錬所を設置した。後の銅製錬の中核拠点となり、現在も三菱マテリアルの主要製錬拠点として機能している。

  5. 三菱鉱業株式会社を設立
    三菱鉱業は三菱合資会社の鉱業部を分離して発足した法人であり、設立時点で非鉄金属と石炭の双方で国内屈指の鉱山群を保有していた。明治期に吉岡・尾去沢の非鉄鉱山と大夕張・高島・端島の炭鉱を取得し、直島製錬所で一貫生産体制を構築した経緯がある。非鉄金属と石炭の二本柱による資源会社という発足時の構造は、戦後の財閥解体で事業分離を求められる伏線となった。
  6. 石炭・非鉄金属を会社分離
    1950年の財閥解体により旧三菱鉱業は石炭と非鉄金属に分離されたが、1990年に三菱金属と三菱鉱業セメントが合併して再合同を果たしている。分離後の三菱金属は国内4鉱業所を主力に労働集約型の採掘事業を展開したが、この構造は1970年代の円高局面で競争力を喪失する要因となった。財閥解体による分離と40年後の再合同は、非鉄金属と石炭の構造変化が合併条件を規定した事例である。
  7. 株式上場
    太平鉱業が東京証券取引所に上場

    三菱鉱業から金属部門が分離して発足した太平鉱業株式会社が、東京証券取引所に上場した。後の三菱金属鉱業・三菱金属・三菱マテリアルへ続く法人としての株式公開を果たした。

  8. 独ワルター社と提携・三菱ワルター工具を設立(超硬工具)
  9. 設備投資
    小名浜製錬を設立

    福島県いわき市小名浜に製錬所を設立した。直島製錬所と並ぶ銅製錬の主要拠点となり、2024年12月には完全子会社化された。

  10. 尾去沢鉱山で品位低下・生産規模を縮小
  11. 事業撤退
    国内炭鉱部門を分離

    国内炭鉱部門を分離した。エネルギー革命と石炭から石油への転換を背景に、戦後三菱鉱業の主力であった炭鉱事業から段階的に距離を取った動きにあたる。

  12. 国内鉱山を経営分離・段階的閉山へ
    三菱金属の国内鉱山撤退は、1972年の子会社分離から1987年の最終閉山まで15年を要した。即時閉鎖ではなく子会社として段階的に縮小する方式を採った背景には、地方立地の大規模事業所が抱える雇用問題がある。生野鉱山の跡地に加工工場を新設した対応は、閉山と雇用維持の両立を図る手法として特徴的である。プラザ合意後の急激な円高が最終的な閉山を促す契機となった。
  13. 静岡製作所を新設(アルミ機器)
  14. 三菱金属株式会社に商号変更・多角化を本格化
  15. ボーナスで銅を社員に販売・在庫削減へ

    国内非鉄鉱山の撤退とオイルショックによる銅など非鉄金属の販売低迷で業績が悪化した。そこで三菱マテリアルは財務改善のため、大量に積み上がった銅在庫を社員に販売。12月の賞与について、社員がボーナス分を銅購入に充てる形をとった。その結果、約3,000名の社員およびその親類が1人当たり約1トンの銅を購入。三菱金属は合計4,200トンの銅在庫を圧縮し、約12億円相当の在庫を解消した。

  16. 事業撤退
    国内金属鉱山部門を分離

    国内金属鉱山部門を分離した。国内鉱山の品位低下と採算悪化を踏まえた構造的な撤退の一環であり、製錬・加工事業への重心シフトを促した。

  17. 海外進出
    米国三菱マテリアル社の前身を設立

    セラミックス工場を設置するとともに、MMCハルトメタル社およびファブリケーテッド・メタル・プロダクツ社(現・米国三菱マテリアル社)を設立した。北米における超硬工具・加工事業の生産拠点を整備した。

  18. 組織再編
    三菱鉱業セメントと合併・三菱マテリアルに商号変更
    三菱金属と三菱鉱業セメントの合併は、1950年の財閥解体で分離された2社が40年を経て再合同したものである。合併が長年実現しなかった要因は、両社が国内の非鉄鉱山・炭鉱の閉鎖に経営資源を割かれ続けたことにあり、鉱山・炭鉱の整理完了が合併のタイミングを規定した。国内資源事業の撤退完了が合併条件を整えたという構造は、資源会社の事業転換における時間軸の長さを示している。
  19. 米国における銅精錬計画を中止

    米国テキサス州(ガルベストン湾の工業地帯)で計画していた銅製錬所の新設を中止。投資予定額は200億円であったが撤回し、特別損失として15億円を計上した。中止の理由は、環境保護運動による反対活動による。

  20. 鹿島工場を新設
  21. 海外進出
    インドネシア銅製錬合弁を設立

    インドネシア・カパー・スメルティング社を設立した。海外における銅製錬の中核拠点となり、東南アジアからの精製銅供給を担うに至った。2024年6月には持分法適用関連会社へ移行した。

  22. 米国三菱ポリシリコンを設立
  23. シリコンウエハー事業を住友金属工業と統合(現SUMCO)
  24. 3期連続の最終赤字に転落
  25. 三菱伸銅を完全子会社化
  26. 三菱電線工業を完全子会社化
  27. 最終赤字に転落
  28. 組織再編
    三菱マテリアルツールズを吸収合併

    三菱マテリアルツールズ株式会社を吸収合併し、超硬工具事業の販売・物流体制を本体へ取り込んだ。

  29. ルバタ社等を買収
  30. 独占禁違反・課徴金納付命令

    2018年2月6日に公正取引委員会は、三菱マテリアル子会社のユニバーサル製缶に対し立入検査を実施。独占禁止法違反が発覚したため、2020年4月までに課徴金103億円の納付を命令した。三菱マテリアルは課徴金を納付し、2020年3月期に独占禁止法関連損失104億円を特別損失として計上した。なお問題の原因となったユニバーサル製缶は、2022年3月に米系投資ファンドが管理する昭和アルミニウムへ売却し、当該事業から撤退した。

  31. 組織再編
    指名委員会等設置会社へ移行

    ガバナンス改革の一環として指名委員会等設置会社へ移行した。2017年の品質不正公表を踏まえ、社外取締役を中心に経営の監督機能を強化する体制へ転換した。

  32. 最終赤字に転落
  33. 組織再編
    三菱伸銅を吸収合併・MOLDINOを完全子会社化

    三菱伸銅株式会社を吸収合併し若松製作所および三宝製作所を設置するとともに、三菱日立ツール(現・MOLDINO)を完全子会社化した。加工事業と銅加工事業を本体直轄化し、グループ再編を進めた。

  34. アルミニウム・製缶事業から撤退

    収益性が悪化したアルミニウム製造および製缶からの撤退を決定。2022年3月に米Apollo Global Managementが管理する昭和アルミニウム缶へ事業譲渡を実施し、子会社の三菱アルミおよびユニバーサル製缶の株式を売却した。撤退に伴い事業再編損失251億円を計上した。なお売却対象事業のFY2021実績は売上高1,154億円・営業利益32億円であった。

  35. セメント事業を統合・UBE三菱セメントを発足
    三菱マテリアルのセメント事業分離は、1990年の合併で取得した事業を30年後に折半出資会社へ移管するという帰結であった。1998年の販売統合を経て2022年に全面統合へ至る段階的な切り離しの過程は、合併で取得した事業の整理に長い時間を要する構造を示す。1606億円の投資認識と83億円の損失計上を伴っており、セメント事業の分離が財務面でも影響の大きい判断であったことを物語る。
  36. 多結晶シリコン事業をSUMCOに売却
  37. 事業売却組織再編
    三菱マテリアルヨーロッパ社を設置・H.C.Starck買収

    MMネザーランズ社を再編して三菱マテリアルヨーロッパ社を設置し、同社を通じてエイチ・シー・スタルク・ホールディング社の全株式を取得した。あわせて多結晶シリコン事業を高純度シリコン㈱に承継し売却、安比地熱を連結子会社化、小名浜製錬を完全子会社化した。