東京ガスの沿革・歴史的証言

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1885年〜2025

東京ガスの1885年〜2025年の主要な出来事・経営判断・組織変化を年月順に並べた沿革(社史年表)と、経営者・当事者の歴史的証言

年度売上高純利益年月区分出来事歴史的意義
1885
1-12月
会社設立
東京府から瓦斯局の払い下げを受け東京瓦斯会社創立
官営事業の民営化により都市ガス事業が始まった
日本の都市ガス事業の起源。官営瓦斯局は1874年に横浜で開業しており、東京への展開が民間主導で実現
1893
1-12月
組織再編
商法施行に伴い東京瓦斯株式会社に社名変更
1944
1-12月
組織再編
関東瓦斯以下19社を合併吸収
戦時統合により首都圏のガス供給を一元化
戦時統制経済下での強制合併。東京ガスの供給エリアが首都圏全域に拡大する転機
1949
1-12月
株式上場
東京証券取引所・名古屋証券取引所に上場
戦後の資本市場再開とともに上場。インフラ企業としての資金調達基盤を確立
1962
1-12月
設備投資
本社地区の熱量変更を実施
3,600kcalから5,000kcalへ
石炭ガスから石油系ガスへの転換の第一歩。供給ガスの高カロリー化により機器効率が向上
1966
1-12月
設備投資
根岸LNG基地稼働開始
日本初のLNG受入基地。LNG導入に向けたインフラ整備の嚆矢
1969
1-12月
設備投資
アラスカよりLNG導入開始
日本初のLNG輸入
世界的にも先駆的なLNG長期契約。天然ガス転換の起点であり、東京ガスの事業構造を根本的に変えた
1972
1-12月
設備投資
天然ガスへの熱量変更作業開始
5,000kcalから11,000kcalへ。全顧客のガス機器を天然ガス対応に交換する大規模プロジェクト
約16年をかけた熱量変更は日本の都市ガス業界最大のインフラ転換事業
1973
1-12月
設備投資
ブルネイよりLNG導入開始
LNG調達先の多角化
アラスカに次ぐ第2のLNG調達先。供給安定性の向上
設備投資
袖ケ浦LNG基地稼働開始
根岸に続く第2のLNG基地。首都圏への供給能力を大幅に拡大
FY83
1983/3
設備投資
マレーシアよりLNG導入開始
FY89
1989/3
設備投資
天然ガスへの熱量変更作業完了
1972年から16年かけて全供給エリアの天然ガス転換を完了
約400万世帯のガス機器を交換する世界的にも類例のないインフラ転換を完遂
FY90
1990/3
設備投資
オーストラリアよりLNG導入開始
FY92
1992/3
売上高
8,238億円
当期純利益
268億円
FY93
1993/3
売上高
8,444億円
当期純利益
164億円
FY94
1994/3
売上高
9,097億円
当期純利益
162億円
設備投資
インドネシアよりLNG導入開始
FY95
1995/3
売上高
9,159億円
当期純利益
111億円
FY96
1996/3
売上高
9,587億円
当期純利益
168億円
FY97
1997/3
売上高
9,881億円
当期純利益
154億円
FY98
1998/3
売上高
10,092億円
当期純利益
172億円
FY99
1999/3
売上高
9,978億円
当期純利益
178億円
設備投資
扇島LNG基地稼働開始
3番目の主力LNG基地。首都圏の天然ガス需要拡大に対応
設備投資
カタールよりLNG導入開始
FY00
2000/3
売上高
9,923億円
当期純利益
267億円
FY01
2001/3
売上高
10,868億円
当期純利益
276億円
FY02
2002/3
売上高
10,976億円
当期純利益
519億円
FY03
2003/3
売上高
11,276億円
当期純利益
592億円
組織再編
執行役員制度を導入
企業買収
TOKYO GAS AUSTRALIA PTY LTDを設立
海外上流権益取得の拠点
オーストラリアの石炭層ガス(CBM)プロジェクトへの参画を見据えた海外事業の布石
FY04
2004/3
売上高
11,518億円
当期純利益
448億円
FY05
2005/3
売上高
11,908億円
当期純利益
840億円
FY06
2006/3
売上高
12,665億円
当期純利益
621億円
FY07
2007/3
売上高
13,769億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,006億円
FY08
2008/3
売上高
14,874億円
当期純利益
424億円
FY09
2009/3
売上高
16,601億円
親会社株主に帰属する当期純利益
417億円
FY10
2010/3
売上高
14,157億円
当期純利益
537億円
設備投資
ロシア(サハリン)よりLNG導入開始
社長交代
岡本毅が代表取締役社長に就任
鳥原光憲から交代
FY11
2011/3
売上高
15,352億円
親会社株主に帰属する当期純利益
954億円
FY12
2012/3
売上高
17,542億円
親会社株主に帰属する当期純利益
460億円
FY13
2013/3
売上高
19,156億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,016億円
企業買収
Tokyo Gas America Ltd.を設立
北米事業の拠点会社
北米シェールガス革命を受けた上流権益取得の足場
FY14
2014/3
売上高
21,121億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,084億円
FY15
2015/3
売上高
22,925億円
親会社株主に帰属する当期純利益
958億円
社長交代
広瀬道明が代表取締役社長に就任
岡本毅から交代
TOKYO GAS ASIA PTE.LTD.を設立
アジア事業の拠点
FY16
2016/3
売上高
18,846億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,119億円
組織再編
エネルギーアドバンスと東京ガスエンジニアリングが合併しTGESに社名変更
設備投資
日立LNG基地稼働開始
4番目のLNG基地。北関東への供給能力を強化
FY17
2017/3
売上高
15,870億円
親会社株主に帰属する当期純利益
531億円
組織再編
低圧電力供給を開始
電力小売全面自由化に伴い家庭向け電力販売に参入
ガス会社から総合エネルギー企業への転換を象徴する事業展開。電力セグメントが新たな収益の柱に成長
営業利益が584億円に急落
ガス販売量の減少と原料費調整の影響で前期比7割減
電力自由化初年度のガス販売量減少と原油安の影響が重なった
FY18
2018/3
売上高
17,773億円
親会社株主に帰属する当期純利益
749億円
FY19
2019/3
売上高
19,623億円
親会社株主に帰属する当期純利益
845億円
社長交代
内田高史が代表取締役社長に就任
広瀬道明から交代
Compass2030策定やロッククリフ買収など海外成長戦略を推進した経営者
設備投資
アメリカよりシェールガス由来のLNG導入開始
北米シェールガス革命の恩恵を直接取り込むLNG調達の多角化
FY20
2020/3
売上高
19,252億円
親会社株主に帰属する当期純利益
432億円
組織再編
不動産関連3社を合併し東京ガス不動産に社名変更
経営計画
「Compass2030」経営ビジョンを策定
2030年に向けた長期ビジョン
脱炭素を見据えたガス会社の長期経営方針。量に依存しないビジネスモデルへの転換を志向
FY21
2021/3
売上高
17,651億円
親会社株主に帰属する当期純利益
495億円
FY22
2022/3
売上高
21,548億円
親会社株主に帰属する当期純利益
957億円
FY23
2023/3
売上高
32,896億円
親会社株主に帰属する当期純利益
2,809億円
組織再編
ホールディングス型グループ体制に移行
ガス導管事業を東京ガスネットワークに分社化
ガス事業法改正に伴う導管分離と、グループ経営の機動性向上を両立する体制変更
経営計画
中期経営計画「Compass Transformation 23-25」を策定
ROA4%・ROE8%の資本効率目標を掲げた中計
経常利益4088億円と過去最高益を達成
LNG市場高騰による在庫評価益とトレーディング利益が寄与
エネルギー価格高騰局面でLNGトレーディング機能が大きく寄与し、ガス・電力・海外の全セグメントで増益
FY24
2024/3
売上高
26,624億円
親会社株主に帰属する当期純利益
1,654億円
社長交代
笹山晋一が代表執行役社長に就任
内田高史から交代。ホールディングス体制下での初の社長交代
量に依存しないビジネスモデルへの転換と北米バリューチェーン構築を経営方針に掲げる
企業買収
米国テキサス州のRockcliff Energy IIを子会社化
シェールガスの開発・生産事業に本格参入
東京ガス史上最大級の海外投資。北米上流権益の取得により天然ガスバリューチェーンの上流統合に踏み出した
経営計画
カーボンニュートラルロードマップ2050を策定
FY25
2025/3
売上高
26,368億円
親会社株主に帰属する当期純利益
741億円
  1. 会社設立
    東京府から瓦斯局の払い下げを受け東京瓦斯会社創立

    官営事業の民営化により都市ガス事業が始まった

    日本の都市ガス事業の起源。官営瓦斯局は1874年に横浜で開業しており、東京への展開が民間主導で実現
  2. 組織再編
    商法施行に伴い東京瓦斯株式会社に社名変更
  3. 組織再編
    関東瓦斯以下19社を合併吸収

    戦時統合により首都圏のガス供給を一元化

    戦時統制経済下での強制合併。東京ガスの供給エリアが首都圏全域に拡大する転機
  4. 株式上場
    東京証券取引所・名古屋証券取引所に上場
    戦後の資本市場再開とともに上場。インフラ企業としての資金調達基盤を確立
  5. 設備投資
    本社地区の熱量変更を実施

    3,600kcalから5,000kcalへ

    石炭ガスから石油系ガスへの転換の第一歩。供給ガスの高カロリー化により機器効率が向上
  6. 設備投資
    根岸LNG基地稼働開始
    日本初のLNG受入基地。LNG導入に向けたインフラ整備の嚆矢
  7. 設備投資
    アラスカよりLNG導入開始

    日本初のLNG輸入

    世界的にも先駆的なLNG長期契約。天然ガス転換の起点であり、東京ガスの事業構造を根本的に変えた
  8. 設備投資
    天然ガスへの熱量変更作業開始

    5,000kcalから11,000kcalへ。全顧客のガス機器を天然ガス対応に交換する大規模プロジェクト

    約16年をかけた熱量変更は日本の都市ガス業界最大のインフラ転換事業
  9. 設備投資
    ブルネイよりLNG導入開始

    LNG調達先の多角化

    アラスカに次ぐ第2のLNG調達先。供給安定性の向上
  10. 設備投資
    袖ケ浦LNG基地稼働開始
    根岸に続く第2のLNG基地。首都圏への供給能力を大幅に拡大
  11. 設備投資
    マレーシアよりLNG導入開始
  12. 設備投資
    天然ガスへの熱量変更作業完了

    1972年から16年かけて全供給エリアの天然ガス転換を完了

    約400万世帯のガス機器を交換する世界的にも類例のないインフラ転換を完遂
  13. 設備投資
    オーストラリアよりLNG導入開始
  14. 設備投資
    インドネシアよりLNG導入開始
  15. 設備投資
    扇島LNG基地稼働開始
    3番目の主力LNG基地。首都圏の天然ガス需要拡大に対応
  16. 設備投資
    カタールよりLNG導入開始
  17. 組織再編
    執行役員制度を導入
  18. 企業買収
    TOKYO GAS AUSTRALIA PTY LTDを設立

    海外上流権益取得の拠点

    オーストラリアの石炭層ガス(CBM)プロジェクトへの参画を見据えた海外事業の布石
  19. 設備投資
    ロシア(サハリン)よりLNG導入開始
  20. 社長交代
    岡本毅が代表取締役社長に就任

    鳥原光憲から交代

  21. 企業買収
    Tokyo Gas America Ltd.を設立

    北米事業の拠点会社

    北米シェールガス革命を受けた上流権益取得の足場
  22. 社長交代
    広瀬道明が代表取締役社長に就任

    岡本毅から交代

  23. TOKYO GAS ASIA PTE.LTD.を設立

    アジア事業の拠点

  24. 組織再編
    エネルギーアドバンスと東京ガスエンジニアリングが合併しTGESに社名変更
  25. 設備投資
    日立LNG基地稼働開始
    4番目のLNG基地。北関東への供給能力を強化
  26. 組織再編
    低圧電力供給を開始

    電力小売全面自由化に伴い家庭向け電力販売に参入

    ガス会社から総合エネルギー企業への転換を象徴する事業展開。電力セグメントが新たな収益の柱に成長
  27. 営業利益が584億円に急落

    ガス販売量の減少と原料費調整の影響で前期比7割減

    電力自由化初年度のガス販売量減少と原油安の影響が重なった
  28. 社長交代
    内田高史が代表取締役社長に就任

    広瀬道明から交代

    Compass2030策定やロッククリフ買収など海外成長戦略を推進した経営者
  29. 設備投資
    アメリカよりシェールガス由来のLNG導入開始
    北米シェールガス革命の恩恵を直接取り込むLNG調達の多角化
  30. 組織再編
    不動産関連3社を合併し東京ガス不動産に社名変更
  31. 経営計画
    「Compass2030」経営ビジョンを策定

    2030年に向けた長期ビジョン

    脱炭素を見据えたガス会社の長期経営方針。量に依存しないビジネスモデルへの転換を志向
  32. 組織再編
    ホールディングス型グループ体制に移行

    ガス導管事業を東京ガスネットワークに分社化

    ガス事業法改正に伴う導管分離と、グループ経営の機動性向上を両立する体制変更
  33. 経営計画
    中期経営計画「Compass Transformation 23-25」を策定
    ROA4%・ROE8%の資本効率目標を掲げた中計
  34. 経常利益4088億円と過去最高益を達成

    LNG市場高騰による在庫評価益とトレーディング利益が寄与

    エネルギー価格高騰局面でLNGトレーディング機能が大きく寄与し、ガス・電力・海外の全セグメントで増益
  35. 社長交代
    笹山晋一が代表執行役社長に就任

    内田高史から交代。ホールディングス体制下での初の社長交代

    量に依存しないビジネスモデルへの転換と北米バリューチェーン構築を経営方針に掲げる
  36. 企業買収
    米国テキサス州のRockcliff Energy IIを子会社化

    シェールガスの開発・生産事業に本格参入

    東京ガス史上最大級の海外投資。北米上流権益の取得により天然ガスバリューチェーンの上流統合に踏み出した
  37. 経営計画
    カーボンニュートラルロードマップ2050を策定

参考文献・出所

有価証券報告書
東京ガス公式サイト 沿革
決算説明会 FY23-2Q
決算説明会 FY23
決算説明会 FY24
日経エネルギーNext 2023/07/24
ロイター 2025/12/15