決断
値上げできる場面でも増産を選び、価格を下げ続けてきた。1987年3月に東京営業所を開設した時点で、量産により価格は他社より3割から4割安かった。それでも他社並みへ戻して利益幅を広げる道は取らず、さらに増産して単価を下げる。高級品では消費が広がらないという読みに加え、1985年前後にJTや片倉工業、十条製紙の関連会社が相次いで参入したことへの防戦でもあった。1983年に高値で1kg5,000円だったまいたけは1994年に年平均1,000円へ下がり、参入した大手の大半が撤退している。ただし値下げを支えたのは連続した設備投資であり、自己資本比率が2%台まで低下した末に、2015年6月、ベインキャピタルによる株式公開買付けに賛同して東証二部の上場を廃止した。賛同によって株主構成そのものが入れ替わり、以後の立て直しは非公開のもとで進んだ。
2015年2月 ベインのTOBで上場廃止
業績の推移2014 2020 売上高(億円) 288 345 経常利益率(%) 3.8 − 2002年3月 五泉バイオセンター新設
五泉バイオセンター新設独占していたまいたけ市場へホクトが参入したことに対し、相手の主力であるぶなしめじ・エリンギへ量産設備を建てて逆に参入し、価格を引き下げて市場を拡大する創業以来の方法で応じた同じ経営論点に直面した企業 | 新規事業・多角化業績の推移2002 2007 売上高(億円) 217 251 経常利益率(%) 4.1 0.4 1983年7月 雪国まいたけ設立