日産自動車:カルロス・ゴーンの逮捕とRe:Nissanの7工場閉鎖
2017年〜無資格者による完成検査と、ゴーン会長の逮捕で移った指名委員会等設置会社
日産パワー88で台数を追った国内工場に、2017年9月18日、国土交通省が立入検査に入った。国は日産車体湘南工場で、完成検査員に任命されていない補助検査員が単独で完成検査をしていた事例を指摘した。外部の弁護士による調査は、京都を除く国内5つの車両工場で同じ運用を確かめ、2017年11月に報告書をまとめた。報告書は、工場幹部と本社が有資格の完成検査員の必要数を把握せず、製造工程と同じ扱いで人員を配っていたと指摘した。2016年6月に期間従業員を完成検査員にできるよう基準を改めた対応も、当座の手当てにとどまると評した。リコールの届出は2018年6月までに42車種・1,143,540台に達した。台数計画に沿って人を配る運営が、国に代わる検査の重みを現場から見えにくくしたと推察される。
- 日産自動車「完成検査の不適切事案に関する調査報告書」(2017年11月)
- [1]2017年9月18日、国土交通省が日産車体湘南工場に立入検査を実施
- [2]国交省は補助検査員が完成検査員の付添いなく完成検査を実施した事例と、完成検査員の印鑑の貸与を指摘
- [3]追浜・栃木・日産九州・日車湘南・日車九州で補助検査員による完成検査を確認、日車京都では行われず
- [4]工場幹部・本社は完成検査員の必要人数を把握せず、完成検査の特殊性を踏まえた人員配置をしていなかった
- [5]2016年6月の基準書改訂で期間従業員を完成検査員に任命可能にしたが、抜本策ではないと評価
- 日産自動車「完成検査における不適切な取扱いに関するリコールの実施について」(2018年12月7日)
- [6]2017年10月6日〜2018年6月29日のリコール届出は合計42車種・1,143,540台
2018年11月19日、日産は代表取締役会長カルロス・ゴーン氏らの重大な不正行為を公表した。内部通報を受けた数か月の社内調査で、報酬を実際より少なく有価証券報告書へ記載していたことが分かった。日産は検察当局に情報を提供し、捜査に全面的に協力してきたと説明した。取締役会は11月22日、カルロス・ゴーン氏の代表取締役と会長の職を解いた。解職の理由には、目的を偽った投資資金の支出と、私的な経費の支出も挙げた。12月10日には、カルロス・ゴーン氏らとともに法人としての日産も金融商品取引法違反で起訴された。のちに監査委員会は、元会長らへの責任追及と損害賠償請求の訴訟を活動の一つに掲げた。
- 日産自動車「当社代表取締役会長らによる重大な不正行為について」(2018年11月19日)
- [7]2018年11月19日、代表取締役会長ゴーン氏と代表取締役ケリー氏の重大な不正行為を公表
- [8]内部通報を受け数か月の内部調査で、報酬を実際より減額して有価証券報告書に記載していたと判明
- [9]検察当局に情報を提供し、捜査に全面的に協力
- 日産自動車「代表取締役の異動に関するお知らせ」(2018年11月22日)
- [10]2018年11月22日の取締役会でゴーン氏の代表取締役・会長職を解職
- [11]解職理由は報酬の過少記載、目的を偽った投資資金の私的支出、私的な経費支出
- 日産自動車「当社に係る金融商品取引法違反について」(2018年12月10日)
- [12]2018年12月10日、ゴーン氏・ケリー氏と日産が金融商品取引法違反で起訴
- 日産自動車「Corporate Governance Report」(2021年12月17日)
- [13]監査委員会の活動に、元会長らの重大な不正の責任追及と損害回復(損害賠償訴訟を含む)を記載
会長を解いた11月22日、取締役会は統治の改善策を練る委員会の設置を、独立社外取締役3人に委ねた。12月17日、独立第三者4人と独立社外取締役3人によるガバナンス改善特別委員会が発足した。委員会は2019年3月27日に提言をまとめ、日産はこれを受けて指名委員会等設置会社へ移行した。執行と監督を分け、意思決定の透明性を高めることが移行の理由だった。2019年10月9日、取締役会は内田誠氏を代表執行役社長兼最高経営責任者に選んだ。2021年12月時点で取締役12人のうち7人が独立社外取締役で、取締役会議長も社外取締役が務めた。報酬委員会は全員を、指名委員会と監査委員会は過半を社外取締役で占めた。
- 日産自動車「ガバナンス改善特別委員会の設置に関するお知らせ」(2018年12月17日)
- [14]2018年11月22日、委員会設置の検討と進め方を独立社外取締役3名に委任すると決議
- [15]2018年12月17日、独立第三者委員4名・独立社外取締役3名でガバナンス改善特別委員会を設置
- 日産自動車「2023年3月期 第3四半期決算短信」(2023年2月9日)
- [16]2019年3月27日に同委員会の提言を受領し、指名委員会等設置会社へ移行
- 日産自動車「Corporate Governance Report」(2021年12月17日)
- [17]執行と監督・監視・監査を明確に分け、意思決定の透明性を高めるため三委員会設置会社を選択
- [19]取締役12名のうち社外取締役7名・独立取締役7名、取締役会議長は社外取締役
- [20]報酬委員会は全員、指名・監査委員会は過半数が独立社外取締役
- 日産自動車「代表執行役の異動に関するお知らせ」(2019年10月9日)
- [18]2019年10月9日、取締役会が内田誠氏を代表執行役社長兼最高経営責任者に決定(就任は遅くとも2020年1月1日)
参考文献[1]-[20]
- 日産自動車「完成検査の不適切事案に関する調査報告書」(2017年11月)
- [1]2017年9月18日、国土交通省が日産車体湘南工場に立入検査を実施
- [2]国交省は補助検査員が完成検査員の付添いなく完成検査を実施した事例と、完成検査員の印鑑の貸与を指摘
- [3]追浜・栃木・日産九州・日車湘南・日車九州で補助検査員による完成検査を確認、日車京都では行われず
- [4]工場幹部・本社は完成検査員の必要人数を把握せず、完成検査の特殊性を踏まえた人員配置をしていなかった
- [5]2016年6月の基準書改訂で期間従業員を完成検査員に任命可能にしたが、抜本策ではないと評価
- 日産自動車「完成検査における不適切な取扱いに関するリコールの実施について」(2018年12月7日)
- [6]2017年10月6日〜2018年6月29日のリコール届出は合計42車種・1,143,540台
- 日産自動車「当社代表取締役会長らによる重大な不正行為について」(2018年11月19日)
- [7]2018年11月19日、代表取締役会長ゴーン氏と代表取締役ケリー氏の重大な不正行為を公表
- [8]内部通報を受け数か月の内部調査で、報酬を実際より減額して有価証券報告書に記載していたと判明
- [9]検察当局に情報を提供し、捜査に全面的に協力
- 日産自動車「代表取締役の異動に関するお知らせ」(2018年11月22日)
- [10]2018年11月22日の取締役会でゴーン氏の代表取締役・会長職を解職
- [11]解職理由は報酬の過少記載、目的を偽った投資資金の私的支出、私的な経費支出
- 日産自動車「当社に係る金融商品取引法違反について」(2018年12月10日)
- [12]2018年12月10日、ゴーン氏・ケリー氏と日産が金融商品取引法違反で起訴
- 日産自動車「Corporate Governance Report」(2021年12月17日)
- [13]監査委員会の活動に、元会長らの重大な不正の責任追及と損害回復(損害賠償訴訟を含む)を記載
- [17]執行と監督・監視・監査を明確に分け、意思決定の透明性を高めるため三委員会設置会社を選択
- [19]取締役12名のうち社外取締役7名・独立取締役7名、取締役会議長は社外取締役
- [20]報酬委員会は全員、指名・監査委員会は過半数が独立社外取締役
- 日産自動車「ガバナンス改善特別委員会の設置に関するお知らせ」(2018年12月17日)
- [14]2018年11月22日、委員会設置の検討と進め方を独立社外取締役3名に委任すると決議
- [15]2018年12月17日、独立第三者委員4名・独立社外取締役3名でガバナンス改善特別委員会を設置
- 日産自動車「2023年3月期 第3四半期決算短信」(2023年2月9日)
- [16]2019年3月27日に同委員会の提言を受領し、指名委員会等設置会社へ移行
- 日産自動車「代表執行役の異動に関するお知らせ」(2019年10月9日)
- [18]2019年10月9日、取締役会が内田誠氏を代表執行役社長兼最高経営責任者に決定(就任は遅くとも2020年1月1日)
2020年〜6712億円の最終赤字を出した事業構造改革NEXTと、ルノーとの15%対等出資
内田誠社長が2020年5月に示した事業構造改革計画「Nissan NEXT」は、余剰資産の整理と重点市場への集中を柱に置いた。2018年度に720万台あった最大生産能力を、2023年度までに540万台へ20%減らす計画だった。インドネシア工場を閉鎖し、バルセロナ工場の閉鎖に向けた協議にも入った。車種数は69から55以下へ減らし、固定費を2018年度比で3,000億円削減する目標を置いた。重点市場は日本・中国・北米とし、台数より持続できる成長へ戦略を改めた。2020年3月期の親会社株主に帰属する当期純損失は6,712億円だった。内田誠社長はのちに、計画を立てた時点の北米を課題の多い市場だったと振り返った。値引きで台数を支えた北米の売り方を改めることが、縮小の狙いの一つだったとみられる。
- 日産自動車「2019年度決算報告・事業構造改革計画」決算説明会資料(2020年5月)
- [21]計画の考え方は余剰資産の整理と、重点市場・セグメントへの持続的なリソース投入
- [22]生産能力を20%削減し年間540万台体制へ(18年度最大720万台→23年度540万台)
- [23]インドネシア工場の閉鎖、バルセロナ工場閉鎖に向けた協議と準備
- [24]2023年度までに車種数を69から55以下へ、固定費を2018年度比3,000億円削減
- [25]日本・中国・北米をコア・マーケットとし、台数よりも持続可能な成長を実現する戦略を再設定
- 日産自動車 有価証券報告書 第121期(2020年3月期)
- [26]2020年3月期 親会社株主に帰属する当期純利益 -671,216百万円(連結)
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2023年7月25日)
- [27]内田社長:北米は「Nissan NEXT」策定時は課題の多い市場だった
内田誠社長は2021年11月29日、長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」を発表した。電動化への投資は、それまでの累計1兆円に対し、以後5年間で2兆円を充てると示した。23車種の電動車を投入し、うち15車種をEVとする目標も掲げた。全固体電池には1,400億円を投じ、パイロット生産ラインから量産へ進む計画だった。営業利益率は、2021年度の2%から2023年度に5%へ高める目標を置いた。2023年7月、内田誠社長は米国の電動化政策に適応しなければ収益構造が厳しくなると認めた。会社側は同年11月、米国のIRAへの対応を喫緊の課題として社内で協議していると述べた。
- 日産自動車「Nissan Ambition 2030」プレゼンテーション(2021年11月29日)
- [28]2021年11月29日「日産の復活に向けて」として長期ビジョンを発表
- [29]電動化への投資はこれまで1兆円、今後5年間で2兆円
- [30]23の電動車を投入、うち15車種がEV
- [31]全固体電池に1,400億円を投資、パイロット工場から量産へ
- [32]営業利益率 FY21 2% → FY23 5%(中国合弁比例連結)
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2023年7月25日)
- [33]内田社長:米国の電動化政策へ適応しないと収益構造が厳しくなる、中期経営戦略で策定する
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2023年11月7日)
- [34]IRA対応は喫緊の課題として社内で協議中、電動化の競争力は中期経営計画で提示
2023年2月6日、ルノーと日産は株式の相互保有を見直す拘束力のある枠組み合意を結んだ。両社が15%の株式を相互に保有し、ルノーは日産株のうち28.4%をフランスの信託会社へ信託する内容だった。信託に伴い、日産が持つルノー株の議決権が行使できるようになり、双方の行使は15%が上限となった。日産はルノーが設立するEVとソフトウェアの子会社アンペアへ出資する意向も示した。2023年7月に最終契約を発表し、アンペアへの出資額は最大6億ユーロとした。12月には、ルノーが保有する日産株のうち約5%を自社株買いで取得し、消却した。日産の議決権が眠っていた非対称の資本関係を、アンペアへの参加と引き換えに正したと思われる。
- 日産自動車「2023年3月期 第3四半期決算短信」(2023年2月9日)
- [35]2023年2月6日、ルノーと日産が株式相互保有のリバランス等に関する拘束力のある枠組み合意を締結
- [36]両社はロックアップ等を伴う15%の株式を相互保有、ルノーは日産株28.4%をフランスの信託会社に信託
- [38]日産はルノーが設立するEV&ソフトウエア子会社アンペアに最大15%を出資する意向
- 日産自動車 第125期 第3四半期報告書(2024年2月13日)
- [37]信託に伴い日産保有のルノー株の議決権が行使可能に、双方の議決権行使は総議決権の15%が上限
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2023年7月25日)
- [39]ルノーとの最終契約を発表、アンペアへの最大出資額は6億ユーロ
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2024年2月8日)
- [40]2023年12月にルノー保有株の約5%を自社株買いし数日内に消却
参考文献[21]-[40]
- 日産自動車「2019年度決算報告・事業構造改革計画」決算説明会資料(2020年5月)
- [21]計画の考え方は余剰資産の整理と、重点市場・セグメントへの持続的なリソース投入
- [22]生産能力を20%削減し年間540万台体制へ(18年度最大720万台→23年度540万台)
- [23]インドネシア工場の閉鎖、バルセロナ工場閉鎖に向けた協議と準備
- [24]2023年度までに車種数を69から55以下へ、固定費を2018年度比3,000億円削減
- [25]日本・中国・北米をコア・マーケットとし、台数よりも持続可能な成長を実現する戦略を再設定
- 日産自動車 有価証券報告書 第121期(2020年3月期)
- [26]2020年3月期 親会社株主に帰属する当期純利益 -671,216百万円(連結)
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2023年7月25日)
- [27]内田社長:北米は「Nissan NEXT」策定時は課題の多い市場だった
- [33]内田社長:米国の電動化政策へ適応しないと収益構造が厳しくなる、中期経営戦略で策定する
- [39]ルノーとの最終契約を発表、アンペアへの最大出資額は6億ユーロ
- 日産自動車「Nissan Ambition 2030」プレゼンテーション(2021年11月29日)
- [28]2021年11月29日「日産の復活に向けて」として長期ビジョンを発表
- [29]電動化への投資はこれまで1兆円、今後5年間で2兆円
- [30]23の電動車を投入、うち15車種がEV
- [31]全固体電池に1,400億円を投資、パイロット工場から量産へ
- [32]営業利益率 FY21 2% → FY23 5%(中国合弁比例連結)
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2023年11月7日)
- [34]IRA対応は喫緊の課題として社内で協議中、電動化の競争力は中期経営計画で提示
- 日産自動車「2023年3月期 第3四半期決算短信」(2023年2月9日)
- [35]2023年2月6日、ルノーと日産が株式相互保有のリバランス等に関する拘束力のある枠組み合意を締結
- [36]両社はロックアップ等を伴う15%の株式を相互保有、ルノーは日産株28.4%をフランスの信託会社に信託
- [38]日産はルノーが設立するEV&ソフトウエア子会社アンペアに最大15%を出資する意向
- 日産自動車 第125期 第3四半期報告書(2024年2月13日)
- [37]信託に伴い日産保有のルノー株の議決権が行使可能に、双方の議決権行使は総議決権の15%が上限
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2024年2月8日)
- [40]2023年12月にルノー保有株の約5%を自社株買いし数日内に消却
2024年〜ホンダとの経営統合協議の破談と、7工場閉鎖のRe:Nissan
新しいアライアンス契約から1年余りの2024年11月7日、内田誠社長はターンアラウンド策を示した。グローバルの生産能力を20%、人員を9,000人削減し、固定費を2024年度比で3,000億円減らす内容だった。内田誠社長は、米国でハイブリッド車とプラグインハイブリッド車の需要が高まるなか、その品ぞろえを持たないことを苦戦の理由に挙げた。販売計画を達成できない状態が続き、計画が過大だったことも認めた。生産能力約500万台に対し、中国以外の稼働率は72〜73%にとどまっていた。北米について内田誠社長は『需給バランスが正常化した現在、北米の販売競争は激化し販売奨励金も増えているなか、当社のブランド力は計画したほど上がっていない状況です。』と述べた。
- 日産自動車 2024年度上期決算説明会 プレゼンテーション原稿(2024年11月7日)
- [41]2024年11月7日、ターンアラウンドの取り組みを発表
- [42]グローバル生産能力20%削減、グローバル人員9,000人削減、固定費3,000億円・変動費1,000億円削減(2024年度比)
- [43]米国でHV・PHEVの需要が急速に高まる中、そのラインアップを持たず苦戦
- [44]販売計画を達成できない状況が続き、計画がストレッチし過ぎていたことは否定できない
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2024年11月7日)
- [45]生産能力約500万台(中国約150万台)、稼働率はグローバル64%、中国以外72〜73%
- [46]内田社長:北米の販売競争が激化し販売奨励金も増え、ブランド力は計画ほど上がっていない
日産とホンダは2024年12月23日、経営統合の検討に関する基本合意書を発表した。持株会社方式の下でホンダが統合会社の社長を選び、取締役の過半を占めることは、日産も当初から想定していた。協議の途中でホンダは、株式交換による日産の完全子会社化へ統合形態を改めたいと提案した。内田誠社長は『そういった中、ホンダ側から100%子会社化というご提案がされ、取締役の中でも論議を行い、100%子会社という形で、日産が強い会社に変わるのは難しいところが多いという結論に最終的にいたりました。』と説明した。2025年2月13日、両社は基本合意書を解約し、三菱自動車を含む3社協業の覚書も解約した。完全子会社となった場合に日産の自主性がどこまで守られるか、確信を持てなかったことを最大の理由に挙げた。
- 日産自動車 2024年度第3四半期決算説明会「ターンアラウンドの進捗」(2025年2月13日)
- [47]2024年12月23日にホンダとの経営統合の検討を発表(基本合意書)
- [49]ホンダから、株式交換による日産の完全子会社化へ統合形態を変更したいとの提案
- [51]2025年2月13日、取締役会で基本合意書の解約と協議終了を決議、三菱自動車を含む3社協業の覚書も解約
- [52]完全子会社化の場合の自主性とポテンシャル発揮に確信を持てず、提案を受け入れられなかった
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2025年2月13日)
- [48]持株会社方式で、ホンダが統合会社の社長を選任し取締役の過半を占めることは当初から想定
- [50]内田社長:100%子会社という形で日産が強い会社に変わるのは難しいと取締役会で結論
ホンダとの協議を終えた2025年5月13日、イヴァン・エスピノーサ社長は経営再建計画「Re:Nissan」を公表した。車両生産工場を2027年度までに17から10へ統合し、計20,000人を削減する計画だった。固定費と変動費で計5,000億円を削減する目標も置いた。インフィニティの不振について、イヴァン・エスピノーサ社長は『多くの分野にリソースを分散投資してしまったために、インフィニティに十分な注目を集められなかったことです。』と説明した。7月には追浜工場の車両生産を2027年度末で終え、日産自動車九州へ移すと発表した。11月までに、統合・削減する7拠点のうち6拠点が決まった。2026年2月には、2025年度の固定費削減効果を2,000億円と見込んだ。工場の数を身の丈へ戻す実行が、単独で存続する前提になるのだろう。
- 日産自動車「人員削減等の合理化に関するお知らせ」(2025年5月13日)
- [53]2025年5月13日、新たなマネジメント体制のもと日産経営再建計画「Re:Nissan」を策定
- [54]車両生産工場を2027年度までに17から10に統合、2024〜2027年度に計20,000人削減(発表済9,000人を含む)
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2025年5月13日)
- [55]24年度実績比で26年度末までに固定費2,500億円・変動費2,500億円の計5,000億円削減、26年度に自動車事業の営業利益黒字化
- [56]エスピノーサ社長:インフィニティの販売不振はリソースの分散投資で十分な注目を集められなかったため
- 日産自動車 2025年度第1四半期決算説明会 プレゼンテーション原稿(2025年7月30日)
- [57]追浜工場から日産自動車九州へ生産を移管し、2027年度末で追浜工場の車両生産を終了
- 日産自動車 2025年度上期決算説明会 プレゼンテーション原稿(2025年11月6日)
- [58]統合・削減する7つの生産拠点のうち6つを決定
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2026年2月12日)
- [59]25年度通期見通しの固定費削減効果は2,000億円
参考文献[41]-[59]
- 日産自動車 2024年度上期決算説明会 プレゼンテーション原稿(2024年11月7日)
- [41]2024年11月7日、ターンアラウンドの取り組みを発表
- [42]グローバル生産能力20%削減、グローバル人員9,000人削減、固定費3,000億円・変動費1,000億円削減(2024年度比)
- [43]米国でHV・PHEVの需要が急速に高まる中、そのラインアップを持たず苦戦
- [44]販売計画を達成できない状況が続き、計画がストレッチし過ぎていたことは否定できない
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2024年11月7日)
- [45]生産能力約500万台(中国約150万台)、稼働率はグローバル64%、中国以外72〜73%
- [46]内田社長:北米の販売競争が激化し販売奨励金も増え、ブランド力は計画ほど上がっていない
- 日産自動車 2024年度第3四半期決算説明会「ターンアラウンドの進捗」(2025年2月13日)
- [47]2024年12月23日にホンダとの経営統合の検討を発表(基本合意書)
- [49]ホンダから、株式交換による日産の完全子会社化へ統合形態を変更したいとの提案
- [51]2025年2月13日、取締役会で基本合意書の解約と協議終了を決議、三菱自動車を含む3社協業の覚書も解約
- [52]完全子会社化の場合の自主性とポテンシャル発揮に確信を持てず、提案を受け入れられなかった
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2025年2月13日)
- [48]持株会社方式で、ホンダが統合会社の社長を選任し取締役の過半を占めることは当初から想定
- [50]内田社長:100%子会社という形で日産が強い会社に変わるのは難しいと取締役会で結論
- 日産自動車「人員削減等の合理化に関するお知らせ」(2025年5月13日)
- [53]2025年5月13日、新たなマネジメント体制のもと日産経営再建計画「Re:Nissan」を策定
- [54]車両生産工場を2027年度までに17から10に統合、2024〜2027年度に計20,000人削減(発表済9,000人を含む)
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2025年5月13日)
- [55]24年度実績比で26年度末までに固定費2,500億円・変動費2,500億円の計5,000億円削減、26年度に自動車事業の営業利益黒字化
- [56]エスピノーサ社長:インフィニティの販売不振はリソースの分散投資で十分な注目を集められなかったため
- 日産自動車 2025年度第1四半期決算説明会 プレゼンテーション原稿(2025年7月30日)
- [57]追浜工場から日産自動車九州へ生産を移管し、2027年度末で追浜工場の車両生産を終了
- 日産自動車 2025年度上期決算説明会 プレゼンテーション原稿(2025年11月6日)
- [58]統合・削減する7つの生産拠点のうち6つを決定
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2026年2月12日)
- [59]25年度通期見通しの固定費削減効果は2,000億円
2017年〜2026年の業績
| 決算期 | 区分 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 主な投資 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 億円 | YoY | 億円 | 億円 | 利益率 | 億円 | |||
| 2017年03月期 | 連結 | 117,200 | n/a | 7,422 | 8,647 | 7.4% | 6,634 | n/a |
| 2018年03月期 | 連結 | 119,511 | +2.0% | 5,748 | 7,503 | 6.3% | 7,468 | n/a |
| 2019年03月期 | 連結 | 115,742 | ▲3.2% | 3,182 | 5,465 | 4.7% | 3,191 | アルゼンチン日産社、サンタ・イザベル工場が完成(2018/07) |
| 2020年03月期 | 連結 | 98,788 | ▲14.6% | ▲405 | 440 | 0.4% | ▲6,712 | n/a |
| 2021年03月期 | 連結 | 78,625 | ▲20.4% | ▲1,507 | ▲2,212 | ▲2.8% | ▲4,486 | n/a |
| 2022年03月期 | 連結 | 84,245 | +7.1% | 2,473 | 3,061 | 3.6% | 2,155 | n/a |
| 2023年03月期 | 連結 | 105,966 | +25.8% | 3,771 | 5,154 | 4.9% | 2,219 | n/a |
| 2024年03月期 | 連結 | 126,857 | +19.7% | 5,687 | 7,022 | 5.5% | 4,266 | n/a |
| 2025年03月期 | 連結 | 126,332 | ▲0.4% | 698 | 2,102 | 1.7% | ▲6,708 | n/a |
| 2026年03月期 | 連結 | 120,079 | ▲4.9% | 580 | 11 | 0.0% | ▲5,331 | n/a |
出所:有価証券報告書
出典・参考
25件
- 日産自動車「2019年度決算報告・事業構造改革計画」決算説明会資料(2020年5月)
- 日産自動車 有価証券報告書 第121期(2020年3月期)
- 日産自動車「2023年3月期 第3四半期決算短信」(2023年2月9日)
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2023年7月25日)
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2023年11月7日)
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2024年2月8日)
- 日産自動車 2024年度上期決算説明会 プレゼンテーション原稿(2024年11月7日)
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2024年11月7日)
- 日産自動車 2024年度第3四半期決算説明会「ターンアラウンドの進捗」(2025年2月13日)
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2025年2月13日)
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2025年5月13日)
- 日産自動車 2025年度第1四半期決算説明会 プレゼンテーション原稿(2025年7月30日)
- 日産自動車 2025年度上期決算説明会 プレゼンテーション原稿(2025年11月6日)
- 日産自動車 決算説明会 質疑応答(2026年2月12日)
- 日産自動車「完成検査の不適切事案に関する調査報告書」(2017年11月)
- 日産自動車「完成検査における不適切な取扱いに関するリコールの実施について」(2018年12月7日)
- 日産自動車「当社代表取締役会長らによる重大な不正行為について」(2018年11月19日)
- 日産自動車「代表取締役の異動に関するお知らせ」(2018年11月22日)
- 日産自動車「当社に係る金融商品取引法違反について」(2018年12月10日)
- 日産自動車「ガバナンス改善特別委員会の設置に関するお知らせ」(2018年12月17日)
- 日産自動車「代表執行役の異動に関するお知らせ」(2019年10月9日)
- 日産自動車「Corporate Governance Report」(2021年12月17日)
- 日産自動車 第125期 第3四半期報告書(2024年2月13日)
- 日産自動車「人員削減等の合理化に関するお知らせ」(2025年5月13日)
- 日産自動車「Nissan Ambition 2030」プレゼンテーション(2021年11月29日)